これは4way close等によって作られたクローズボイシングを機械的にオープンボイシング化するテクニックである
さらに分類すると三種類のタイプに分けられる
上から二番目の音を1オクターブ下げてオープンボイシング化するドロップ2ボイシング
上から三番目の音を1オクターブ下げてオープンボイシング化するドロップ3ボイシング
上から二番目と四番目の音を1オクターブ下げてオープンボイシング化するドロップ2&4ボイシング
これらはクローズボイシングを機械的にオープンボイシング化するためメカニカルボイシングと呼ばれる
ソリ等でどうしても音域的に無理な状況に陥ったら、このテクニックで切り抜けるとよいだろう
また、単純に右手で抑えただけのシンセストリングスのアレンジをより幅の広い、レンジのあるダイナミックなアレンジにしたい場合にも使える
なお、メカニカルオープンボイシングは4声のアレンジの時にその真価を発揮する
3声のアレンジの場合には、若干音の安定が消えてしまう部分がある
その場合はベースを含めたアレンジとして考え、スプレッドボイシングのようなアレンジに切り替えるとよい
4声のアレンジでもベースがある事を考えると、アレンジの幅が広がるため
ドロップボイシングをする場合には、構成音とベースを別々に考えると大いに有意に働く