まずダイアトニックアプローチについて説明しよう
ダイアトニックアプローチとはコードとコードの間をダイアトニックスケール内のコードを挿入してつなぐテクニックである
たとえば、CからAmへと進行するコードがあったとする
CからAmへ進行するのだから、ボイスリーディングを利用してそのまま直結すれば問題なく連結できるのだが、それではあまりに芸がないと思った場合に
CからAmへ進行する途中に仮にGを挿入してみよう
そうすることで一時的にC G Amというコード進行が発生する
ただし、Gはあくまでアプローチノートという扱いであり、コードチェンジではない
経過的なパッシングノートとして扱うのである
このアプローチノートでは特にGでなくてもよい
ダイアトニック内のコードであれば何を挿入してもかまわない
C Em Amでもよいし、C Bm-5 Am でも良い
クラシックの和声とは違い、平行移動して直行が発生したとしてもなんら問題は無い
(むしろドビュッシー等は好んでドミナントコードの平行移動を行っている)