ディミニッシュコードの置き換え

 

ディミニッシュコードは置き換え事が可能だ

他のコードと異なり非常にシンメトリーな構造をしているので、

転回を行なってもインターバルが一定の為インバージョンコードの

ように同じコードでもルートが変わる事で響きの印象が変わる事はない

 

逆に響きの印象が変わるのではなく、コードそのものが変化するからである

先に述べたディミニッシュ松竹梅をさらに詳しく説明すると

 

Cdim系統のディミニッシュ松は構成音がC Eb Gb A である

同じディミニッシュ松に分類されるものにはEbdim Gbdim Adim が存在する

 

何か気が付いた事はないだろうか

 

構成音が分類されうるコードのルートと一致しているのだ

つまりどういった事であるかと言うことだが、あまりあり得ないコードだがCdim/Ebと便宜的に

名付けられたものを例として挙げる

Cdimのコードトーンは先にも述べた通りC Eb Gb A である

インバージョンコードなのでこのコードにEbのコードを加える

 

そうなると、必然的にコードの響きはEbをルートとしたものに変わってしまう

インターバルの違うコードではインバージョンにしても、転回したものとして理解できるのだが

インターバルの等しいディミニッシュコードでは転回形と理解出来ない為、コードトーン

内でルートが変化したとしてもコード自体が変化すると認識してしまうようだ

 

これを利用してディミニッシュは標準的に使えるドミナントコードの置き換えとしての

ディミニッシュコードを変化させる事ができる

 

置き換えが行えるコードはディミニッシュ松竹梅で分類された同じグループに存在する

ディミニッシュコードは相互に入れ替える事ができる

 

つまり、仮にG7Bdimに置き換える場面があったとしたら、Bdimの所属するグループ内の

他のディミニッシュコードが使える

Ddim Fdim Abdimのコードを代わりに挿入する事が可能なのである

 

これがディミニッシュの置き換えの原理と仕組みだ

 

最終更新:2007年06月12日 15:03