ディミニッシュコードは置き換え事が可能だ
他のコードと異なり非常にシンメトリーな構造をしているので、
転回を行なってもインターバルが一定の為インバージョンコードの
ように同じコードでもルートが変わる事で響きの印象が変わる事はない
逆に響きの印象が変わるのではなく、コードそのものが変化するからである
先に述べたディミニッシュ松竹梅をさらに詳しく説明すると
Cdim系統のディミニッシュ松は構成音がC Eb Gb A である
同じディミニッシュ松に分類されるものにはEbdim Gbdim Adim が存在する
何か気が付いた事はないだろうか
構成音が分類されうるコードのルートと一致しているのだ
つまりどういった事であるかと言うことだが、あまりあり得ないコードだがCdim/Ebと便宜的に
名付けられたものを例として挙げる
Cdimのコードトーンは先にも述べた通りC Eb Gb A である
インバージョンコードなのでこのコードにEbのコードを加える
そうなると、必然的にコードの響きはEbをルートとしたものに変わってしまう
インターバルの違うコードではインバージョンにしても、転回したものとして理解できるのだが
インターバルの等しいディミニッシュコードでは転回形と理解出来ない為、コードトーン
内でルートが変化したとしてもコード自体が変化すると認識してしまうようだ
これを利用してディミニッシュは標準的に使えるドミナントコードの置き換えとしての
ディミニッシュコードを変化させる事ができる
置き換えが行えるコードはディミニッシュ松竹梅で分類された同じグループに存在する
ディミニッシュコードは相互に入れ替える事ができる
つまり、仮にG7をBdimに置き換える場面があったとしたら、Bdimの所属するグループ内の
他のディミニッシュコードが使える
Ddim Fdim Abdimのコードを代わりに挿入する事が可能なのである
これがディミニッシュの置き換えの原理と仕組みだ