読み: ろーたりーえんじん
通称「おにぎり」。RX-7や8に搭載されるマツダのみが量産するエンジン。レシプロエンジンとは異なり、マユ形のハウジング内で三角形のローターを回転させる方式を採用している。マイナー路線と昭和スタイルを好む2010年度入部の某B学科I氏が
両手に抱えきれないほど愛してやまないエンジンだが、欠点が多すぎて笑えてくる性能でもある。
まず構造上オーバーヒートしやしく、有名な話として真夏にFD3Sをクーラーつけて数十分放置したところ逝ってしまったというものがある。流石に誇張したものかと思われるがそうとは言い切れないあたりが怖い。
次に燃費が悪い。リッター3kmくらいらしい。かの有名なRE雨宮が街乗り快適フルチューンを行っても高速巡航10km、通常8kmくらいらしい。別名ガス喰いエンジンの称号は伊達じゃない。
メンテナンス代も高い。プラグはすぐやられるし、オイル交換も普通より早いサイクルで行わなければならない。なぜなら発熱量が高いうえ、ローターとハウジングの間の摩擦低減やローター自体の冷却にオイルが用いられるため、エンジンオイルが大量に燃えてしまうからである。
性能面では低速トルクが細いことやエンジンブレーキが効きにくいことが挙げられる。理由として前者はエンジン内の圧縮行程で燃料が拡散しにくく、不完全燃焼を起こすことに起因しており、後者はレシプロ方式と比べればわかるはずである。(つまり遠心力を考えればわかる)
優れている点としては同排気量の他のエンジンと比べ出力が大きいため小型化できることや、高回転まで一気に回るロータリーフィーリングによる加速感、唯一無二の個性的な方式に乗っているという満足感が得られることである。とにかく素敵性能は最強である。素敵性能は最強である。大事なことなので2回言いました。
ちなみに現在使用されている主な型式は13B-T・13B-REW・13B-MSP(RENESIS)の3種類で、TとREWがRX-7に搭載されたターボ、MSPが8に搭載されたNAである。ちなみに13B-MSPは水素エンジンにも流用できる未来のエンジンである。異論は認めない。
ここまで読んでロータリーは駄目だと思ったそこのあなた。よく考えてほしい。最初の弱点は「熱き青春の魂」の表れであり、メンテナンスの大変さは「手間のかかる子ほど可愛い」という言葉もある。ガス喰いなんてスポーツカーなら当然と割り切ればそれでよし。
何?壊れやすいも追加しろだと?逆に考えるんだ、壊れちゃってもいいさと考えればいいんだ。どうせチューンドカーなんて壊れやすさは一緒なんだからさ。
ただ1つ注意点を挙げるとすると、一度これを好きだと言うと引っ込みがつかなくなることである。I氏はSRやRB、
VTECや水平対向エンジンも好きだと主張しているにも関わらず、ロータリー車以外に目を向けると非難される。同様のパターンとしてハチロク好きやMR乗り、
MIVECファンも挙げられる。
以下、良い子のQ&Aタイム。
Q:ロータリーエンジンって使えるの?
A:やればできる子です。
Q:じゃあスカイラインにも勝てるよね?
A:無理です。
Q:ロータリーによく使われるVマウント化って?
A:インタークーラーとラジエーターを「V」を横にしたように配置し、それぞれに走行風を直接導入する冷却方式。フロント部分の大幅な改造が必要なので(キットだけで35万円くらい)学生には無縁。
Q:吸気(排気)方式について教えて!
A:何種類かありますが、主に以下の種類があります。
①サイドポート
サイドハウジングにポートが設置される低回転向きの形式で、FD3Sまで用いられた吸気ポートの形状。
②ペリフェラルポート
ローターハウジング辺面に設置される高回転での吸排気効率に優れた形式で、こちらはFD3Sまで排気ポートに用いられた。吸気にも用いることはできるが、騒音などの問題で競技用車両にのみ用いられることが多い。
③ブリッジポート
イメージで言うと「超サイドポート」。吸排気口を広げた感じ。
④クロスポート
定番チューンの一つ。サイドポートとペリフェラルポートを組み合わせたもので、低回転ではサイドポート、高回転ではペリフェラルポートが働くように吸排気口の位置を調整したものである。やりすぎると(拡大しすぎると)出力の低下を招くこともある調整の難しい方式
⑤オギジュアリーポート(原文採用)
「ブリッジポートとペリフェラルポートの中間特性。ブリッジポートの細長いポートを、さらにローターハウジングまで広げたもの。ブリッジポートよりさらに高回転高出力型になる。
RX-8の250psモデルに搭載されているロータリーエンジンが純正採用している3番目の吸気ポートもこれに近いもので「オグジュアリーポート」と呼ばれる。」ってwikipediaに書いてあった。
(この記事はもっとロータリー愛のある人の加筆・訂正を必要としています。)
最終更新:2010年08月11日 19:37