助けて
2017年12月25日 21時06分06秒NEW !
テーマ：リアルタイム
何かではなく、誰かを探しているような夫。
驚きで座り込んだ私は、
這うように目的の部屋へ向かいました。
ついさっき息子が入ったばかりのその部屋。
『ねぇ！何があったの！？』
声も出ない私はすっかりパニック状態でした。
扉を開け恐る恐る中を覗くと…
息子はスマホを持って床に座っていました。
何らいつもと変わらない様子の息子。
とりあえず…良かった。
安心した私を次に襲ったのは、夫に対する怒りでした。
一人で何を騒いでいたの。
キッと睨むように夫のほうへ向き直った私でしたが、
先に口を開いたのは夫でした。
「"息子"…さっきのは何？」
夫の言葉に、私はいよいよ意味がわからなくなりました。
夫が言う「さっきの」とは何なのか。
息子はなぜ黙っているのか。
騒動から1時間弱。
夫から聞いてわかったのは、
彼女とお楽しみだったはずの夫が帰ってきたのは、
息子からのLINEを見たから。
そしてその内容はただ一言。
「助けて」
息子が黙っている今、その意味はわかりません。
でも私はなんとなく感じています。
父と子とは言え男同士。
夫の許されない行動に気付いているのではないか、と。
最終更新：2018年02月01日 17:05
