トーン
- Ch1/2 Volume
- Ch1/2 Bright Switch
- Ch2 Overdrive Gain
イコライザー(1/2ch)
モード
- リバーブ
- モジュレーション(ステレオコーラス、ヴィブラート)
インプット・アウトプット
- Ch1/2 Low Input
- Ch1/2 High Input
- LRエフェクトループ
- フットスイッチ(コーラス/ヴィブラート、リバーブ)
スピーカー
出力
- 60w+60w(チャンネルリンク使用時は繋ぎ方により変動)
概要
ローランド社のロングセラーのギターアンプ。かれこれ30年以上販売され続け、使用しているアーティストも国内・海外問わず多くいる。
チューブとは違いその筐体の頑丈さ、クリーントーンにおける煌びやかさが定評で、モデリングアンプに於いて「JC Clean」とモデリングの対象になるほどである。
また、恐らく初めてコーラスエフェクトが搭載されたアンプでもある(ステレオコーラス、片方から原音、もう片方からエフェクト音を発して空間で合成する方式)。後にコーラスエフェクトだけを発売するきっかけにもなった(Boss CE-1)。
また、Ch1とCh2を繋ぐことにより、ステレオエフェクトのミックスや音圧の上昇効果を得る事が出来、それらをチャンネルミックスと呼ぶ。
クリーントーンが定評な理由の一つは、EQを全て12時の方向に回した際、中域成分が弱くなり、低音が持ち上がり、高域が極端にブーストされる為、結果的に煌びやかになるためである。更にブライトスイッチを入れる事により、他のアンプにおけるプレゼンス(超高域)が持ち上がり、更に煌びやかになる効果も併せ持つ。
またトランジスタアンプの為、音に癖が無く素直な出音である故、歪系のエフェクターの乗りが良いとされている。
但し昨今では前述の高域成分が強過ぎる、スピーカーがすぐ不具合を起こす、ピッキングニュアンスがチューブアンプとは違い出にくいなどの意見が出て、使いづらいというユーザーも多い(最後の部分については、恐らく昔とは違い良質なアンプシミュレータやモデリングアンプなどが次々に出てきたためと思われる)。
しかしながら、大抵のスタジオには常設されていることも事実で、「これを制すればどのスタジオでも必ず自分のトーンを出せる」とも云われている。
コーラスについては、発売された75年当時はCE-1と同じBBD MN3007が遅延素子として使われていたが、現在はDSPに置き換わった模様。なので一部のJCファンの間では「コーラスのトーンが(悪い意味で)変わった」と噂されている。素子が変わった年代は定かではないが、恐らく90年代前半あたりと考えられる。
リバーブはスプリングかデジタルかは不明。恐らく後者の可能性が高い。
またJCの最大の欠点の一つに「アンプ直での歪が使えない」というものがある。これは70年代トランジスタの宿命で、擬音に例えるとブヨブヨ、シャーシャー、ザラザラという感じの、トレブリーなファズサウンドが出てくる。昨今のトランジスタアンプは練習用でさえODのクオリティが高いものが多いが、当時は専ら「とりあえずODスイッチを付けておけば売れ線を少しでも伸ばせる」という風潮が強く、オマケ程度に付けたものと思われる。なので、プロのアーティストがこれを使う理由として、先程のクリーントーンを曲の合間で効果的に使ったり、コーラスと合わせて爽やかなアルペジオを奏でたり、マルチエフェクター用のモニタースピーカーというものが圧倒的に多い(特に最後はL/Rのエフェクトループが付いてるため、ステレオサウンドを手軽に手に入れられるのが強み)。
関連リンク
最終更新:2014年05月05日 18:03