トーン(シミュレート部)
- Drive
- Volume
- Amp: California、British、Tweed
- Gain: Hot、High Gain、Clean
- Speaker: U.K.、U.S.、Flat
イコライザー
その他機能
インプット・アウトプット
- Extra Speaker Out(4 Ohm)
- Phones Out
- Sansamp Direct Out/Ground Lift
- Send/Return
スピーカー
出力
概要
Tech21社製ソリッドステートアンプ。Tech21と言えば、90年代に開発したギター用アナログプリアンプ、「Sansamp GT-2」やベース用の「Bass Driver」などで一世を風靡し、プロアマ問わず多くのギタリスト、ベーシストから反響を得た。
アナログ回路に拘り、非常に再現度の高いアンプシミュレータは現在でも多くのファンを抱えている。
その「GT-2」の回路を改良し、コンボアンプとして世に送り出したのが、今回の「Trademark」シリーズに当たる。
まずトーン設定だが、アンプタイプが3つある。これは上から「Mesa Boogie Dual Rectifier」、「Marshall JCM 2000」、「Fender Twin Reberb」をシミュレートしている。
歪のキャラは3段階あり、アンプタイプ、ドライブつまみとの兼ね合いで詳細に決める事が出来る。
スピーカーシミュレータもあり、アメリカ製、イギリス製、そしてフラットと事細かに設定が出来る。「アンビエンス」や「4×12"」などのシミュレータはいろんなアンプに付いているが、「どこどこの国製」という項目を選択できるのは恐らくこれだけであろう(但しアンプシミュとの兼ね合いで、スピーカーも必然的に決まりかねないが)。
このアンプシミュやスピーカーシミュはSansampを基にしているだけあって秀逸。全体的にチューブサウンドを徹底的にシミュレートしており、温かみがあり、音圧があり、奥行きがあり(奥行き感に関してはソリッドではトップクラスに感じる)、チューブ独特のコンプレッションが掛かったようなピッキング音が出る。
恐らくここまでチューブをシミュレートしたアナログのソリッドはこれと
Peavey Banditぐらいだと思われる。事実、先に挙げた2点に関してはギタリストから評判が良く、「最高峰のソリッドステートアンプ」として名高い。
特にこちらに関しては、性質上ソリッドステートの弱点とも言える「クランチサウンド」が逆に評判であり、YoutubeなどでクリーンやクランチサウンドをUPするユーザーも多い。
イコライザーは可変幅が広く、悪く言えば音作りが難しくなるが、セッティング表のようなものが付属しており、そのアーティストの音をシミュレートする事が出来る。
スプリングリバーブも個人的に恐らく最高峰。方向性はフェンダーのものに近いが、リバーブの量を上げるとホールリバーブのように響き、また時折スプリングリバーブに見られるトーンの変化も無く、常に気持ちの良いリバーブを奏でる事が出来る。特にフェンダーリバーブのような「ピチャピチャ」という感じの水跳ね音も簡単に出てくるので、Tweedと合わせてフェンダーアンプを手軽に楽しめる。
このアンプ、レコーディング用にDirect OutやGrnd Liftが付いている為、これ単体でDAWやPAに繋げて録音やライブなどが出来る。極端な話、Sansampを改良してリバーブ付アンプにしたものと思えば早い。
関連リンク
最終更新:2014年05月17日 12:48