トーン
- Ch切替スイッチ
- Ch1 Gain
- Ch1 Punch
- Ch1 Volume
- Ch1 Biteスイッチ
- Ch2 Gain
- Ch2 Growl
- Ch2 Volume
- Ch2 Weepスイッチ
- Master Low
- Master High
エフェクト・その他機能など
- ブースト/リバーブ リンクスイッチ
- ブーストスイッチ
- スプリングリバーブ(アキュトロニクス製)
インプット・アウトプット
- Extra Speaker Out(8 Ohm)
- Phones Out
- Sansamp Direct Out/Ground Lift
- Send/Return
- Foot Switch(専用ペダル)
スピーカー
- 1x12" Tech21 Custom(Eminence製)
出力
概要
Tech21社製のソリッドステートアンプ。TM30の上位機種に当たるのだが、インターフェイスがかなり奇抜。
まず、ベース(Low)とトレブル(High)はマスターセクションにあり、ミドルはチャンネル毎に設定する。
Ch1はクリーン系の音を担当するが、クランチ、オーバードライブ、はたまたディストーションまで難なくこなす。
「Punch」という表記でミドルのイコライザが振られている。レンジがかなり広く、ドンシャリサウンドからヴィンテージのような古臭い音まで難なくこなす。また歪の大きさにも拘わっており、ディストーションサウンドを出すには基本フルで活用する。
「Bite」スイッチは高域のブーストを担っており、JC-120やフェンダーツインリバーブ、はたまたアコースティックギターのシミュレートまで賄える。またコンプレッションも掛かる模様で、サスティンの補正にも使われる。
Ch2は専ら歪専用チャンネルで、往年のアーティスト(ジミヘン、ヴァンヘイレン(初期)、メタリカ、ブライアンメイ、AC/DC、クラプトンなど)のトーンを再現出来る。
「Growl」のノブはミドルの役目を持っており、左全開で篭った音になり、右に回すに連れて抜けが良くなってくる為、歪のキャラクターもこのノブで顕著に変わる。
「Weep」スイッチは歪み方が変わる印象。「オフ」だと音の粒立ちが際立つディストーション、「オン」だとハーモニクスが強調され、音の粒が収束したディストーションになる。
Ch1とCh2それぞれに搭載されているDriveノブと、マスターセクションのブーストノブの調整でかなり変わる印象。基本的にハイゲインを得る設定は、Driveノブを最大にし、Boostノブを12時より右へ回す事によって得られる。
LowとHighの2バンドは可変値が非常に広いパッシブ/アクティブEQで、アンプタイプのトーン設定はこの2バンドが肝となる。
TM30はシンプルで、それぞれ3段階のアンプタイプ、ゲインモード、スピーカーシミュの設定で現行機種やヴィンテージタイプのモデリング元をシミュレート出来ていたが(これはまんまプリアンプのSansampのインターフェイス)、TM60はアンプタイプやスピーカーシミュすら取っ払って細かく調整出来るようになっている。
いずれもSamsamp直系の音だが、TM60の方がレンジが広く、また歪のキャラクターも事細かに調整できる分、TM60に分がある。
リバーブはTM30と同じアキュトロニクス製。効き目もほぼ同じ。レベル最大にしてグリッサンドやれば簡単に水跳ね音を再現出来る。
ちなみにTM30にもあるが、Sansamp Direct Out/Grnd Liftは、通常はレコーディングに於いてDirect Outに設定し、シングルコイルのギターでハムノイズが酷い場合にGrnd Liftのスイッチを押す。
また、スピーカーアウトがTM30の4Ωとは違い8Ωになっており、TM30で使ってたキャビネットなどを流用する際は十分注意する事。
2014年現在では12インチスピーカーが1基搭載されているものしかないが、嘗ては60wのラインナップに12インチスピーカーを2基、4基搭載したものも存在した。
関連リンク
最終更新:2015年08月18日 04:34