もし、叶うなら
どうか−ーー
「ゲームオーバーです」
いつもの台詞。
毎日口にしている言葉。
僕は銃を構えている手を微かに下げる。
「死にたくないのなら、そこをどいて下さい。」
毎日同じ事ばかり言っている。
全くもって「彼女」には迷惑掛けられてばかりだ。
「……退くものか!!貴様を姫様の元に連れて……っ!!」
バキュン−−−−−!!
銃声が響いた。
目の前にいた男は静かに傾き、叫ぶ暇も無く事切れた。
「何が『姫様』の為だ。あんなやつの所為でオレは−−!!」
怒鳴った瞬間、我に返る。そして足元を見ればまた、自分の前に死体がまた転がっている。
「あぁ……」
繰り返す血塗られた毎日。
流される「誰か」の血。
「彼女」から逃げる日々
最終更新:2009年05月16日 23:50