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ムギの栽培(評価値9)

作成者:平林

部品構造


  • 大部品: ムギの栽培 RD:41 評価値:9
    • 大部品: ムギ類の栽培史 RD:10 評価値:5
      • 部品: ムギ類栽培の始まり
      • 部品: 飛び散る種子を集める
      • 部品: 選抜による原始的品種改良
      • 部品: 新たな栽培化
      • 部品: 粥から粉食へ
      • 部品: 加工品適正
      • 部品: 連作障害と輪作
      • 部品: 品種改良による収量の大幅増加
      • 部品: 農業機械導入による大規模化
      • 部品: ムギ栽培の現状と課題
    • 大部品: ムギ類の植物学的特徴 RD:5 評価値:3
      • 部品: ムギとはなにか
      • 部品: 初期に栽培化された穀物
      • 部品: 二年草としての特徴
      • 部品: 粉食文化への寄与
      • 部品: 保存性の高さ
    • 大部品: ムギ類の利用法 RD:17 評価値:6
      • 大部品: ムギ類の粒食 RD:2 評価値:1
        • 部品: オートミールとしての利用
        • 部品: 押し麦としての利用
      • 大部品: ムギ類の粉食 RD:6 評価値:4
        • 部品: 人力で、水力で、機械で
        • 部品: 小麦粉さまざま
        • 部品: パン、ケーキ、クッキー
        • 部品: パスタ、うどん、素麺
        • 部品: 包み料理への利用
        • 部品: 膨らまないパン、ナン、ピザ
      • 大部品: 麦芽の利用 RD:4 評価値:3
        • 部品: 麦芽とは何か
        • 部品: ビールへの利用(麦芽)
        • 部品: ウイスキーへの利用(麦芽)
        • 部品: 水飴への利用(麦芽)
      • 大部品: 酒の原材料として(ムギ類) RD:1 評価値:0
        • 部品: ムギの酒の代名詞・ビール
      • 大部品: 飼料利用(ムギ類) RD:2 評価値:1
        • 部品: 青草の飼料利用(ムギ類)
        • 部品: 種子の飼料利用(ムギ類)
      • 大部品: 飲料としての利用(ムギ類) RD:2 評価値:1
        • 部品: 麦茶としての利用
        • 部品: 酒、麦茶以外のムギ飲料
    • 大部品: ムギ類の栽培技術 RD:9 評価値:5
      • 部品: 種蒔時期の選定(ムギ栽培)
      • 部品: 灌漑技術(ムギ栽培)
      • 部品: 輪作の導入(ムギ栽培)
      • 部品: 越年への注意(ムギ栽培)
      • 部品: 雑草の駆除(ムギ栽培)
      • 部品: 病害虫対策(ムギ栽培)
      • 部品: 成熟期の見極め(ムギ栽培)
      • 部品: 収穫後の選別(ムギ栽培)
      • 部品: 乾燥・製粉・出荷(ムギ栽培)



部品定義


部品: ムギ類栽培の始まり

ムギ類のなかで最初に栽培化されたのはオオムギ、ついでコムギの栽培が始まる。いずれも、野生種の種子を集めて蒔く(直播)ことから栽培が始まったと考えられている。

部品: 飛び散る種子を集める

ムギ類は、亜熱帯から熱帯にかけての大河のほとりで栽培化が始まった。いずれもその原種は、種子が容易に穂から飛び散る性質を持っており、初期の収穫は大変な作業であったと考えられている。

部品: 選抜による原始的品種改良

そのうちに、穂から種子が飛び散りにくい株、より背の高く種子をよくつける株が経験的に選抜され、原始的な品種改良がおこなわれるようになっていった。

部品: 新たな栽培化

選抜が行われるようになると、畑の雑草の中に、オオムギやコムギと似た草があり、それらも種子をつけることが見出される。そうして新たに栽培化されたのが、ライムギやエンバクである。

部品: 粥から粉食へ

当初、オオムギやコムギは主に粥にして食されていた。これを変えたのが碾き臼の登場である。碾き臼により粉食が普及していくと、グルテンを持つコムギが、さまざまな加工品の原料として重要視されるようになっていく。

部品: 加工品適正

パンやパスタに向いたコムギ、同じくパンに利用されるライムギ、ビールやウイスキーの原料として重要なオオムギ、飼料としての活用が多いエンバクなど、それぞれの適性に応じた利用がなされるようになっていった。

部品: 連作障害と輪作

ムギ類は総じて吸肥性が高く、品種改良によって徐々に収量も増えていった。その反面、連作障害が起こりやすいという欠点も持っている。そのため、ジャガイモやインゲンマメを利用した輪作や、コメの裏作としての二毛作利用という手法が用いられるようになった。

部品: 品種改良による収量の大幅増加

近代に入ると、品種改良技術の進歩により、収量を大幅に増加させつつ、湿害や病害虫に強い、あるいは倒伏の危険が少ない品種が誕生した。ただし、冷害等による不作は現在でも起こりうるリスクである。

部品: 農業機械導入による大規模化

近代になり農業機械が導入されると、大規模耕地の管理を少人数で行うことが可能になった。これにより、耕地面積は拡大し、さらにコストの削減により、生産物価格も抑制されるようになった。

部品: ムギ栽培の現状と課題

各国で危険な品種改良が禁じられていることもあり、基本的には現行品種からの選抜で毎年の作付けが行われている。これに付加価値をつけるべく、各国で加工品の開発が続けられており、ムギ農家の収入増加はこの点にかかっているとも言える。

部品: ムギとはなにか

ムギ(麦)とは、外見の似たイネ科植物を総称して呼ぶときの名称である。オオムギ、コムギ、ライムギ、エンバク等が含まれ、これらはみなイネ科イチゴツナギ亜科に属する。なお、ハトムギはキビ亜科に属している。

部品: 初期に栽培化された穀物

ムギ類、なかでもオオムギとコムギは、人類が早い段階で栽培化に成功した穀物である。オオムギは粒が大きく収量が多い利点を持ち、コムギは乾燥に強いという特性を持っている。

部品: 二年草としての特徴

ムギ類は二年草であり、生活環の完了には二年が必要となる。そのため、本来は秋蒔きで越年して翌夏〜秋に収穫していた。現在では品種改良で春蒔きの品種も一般化している。

部品: 粉食文化への寄与

オオムギの栽培化に成功した頃から、すでに粉食が行われていた。ムギ類は一般的に粉に挽いてからの加工に適しており、パンやパスタ、ケーキなどに加工され、食文化の多様化に寄与した。

部品: 保存性の高さ

ムギ類の穂にみのる実は、硬い外皮に覆われており、可食部はその中にある。そのため、外皮付きの状態で乾燥させると保存性が高い。近年では、小麦粉やパスタの状態に加工してパッケージングすることで、保存性を高めることも行われている。

部品: オートミールとしての利用

ムギの利用法でもっとも古い歴史を持つのがオートミールである。脱穀したものをそのまま、あるいは粗く挽いて煮ることが古い調理法である。焼けた石にオートミールをこぼしたことからパンづくりが始まるといわれる。

部品: 押し麦としての利用

ムギ類はコメに比べ煮えにくい特徴を持つ。粒の大きいオオムギはそのまま主食利用もされるが、その場合も水と熱を加えて押し麦にしてから、コメや雑穀類と混炊することが多い。

部品: 人力で、水力で、機械で

ムギ類の粉食の歴史は古く、最初は原始的な石皿を用いて行われていた。その後、石臼が発明され、水力や家畜の力で動かすことで大量製粉が可能となった。近代以降、機械を導入することで、さらなる効率化が可能となった。

部品: 小麦粉さまざま

ムギ類の粉食文化は実に多彩であり、小麦粉だけとってもさまざまな種別がある。デンプン含有量によって薄力粉・中力粉・強力粉、殻ごとひいた全粒粉、粒のやや粗いセモリナ粉などがあり、それぞれ料理に対する適正が異なる。

部品: パン、ケーキ、クッキー

オートミールを焼けた石の上にこぼしたことから始まったパンは、その後西国人の主食の一つとなるほどまでに発展を遂げた。また、ケーキやクッキーなどの菓子類は、コムギを用いたパンから発展したものと位置付けられる。

部品: パスタ、うどん、素麺

ムギ類、特にコムギの粉は麺類に適している。世界各地で小麦粉は製麺されたが、水以外に塩や鶏卵を利用したパスタは種類も豊富である。東国ではうどん、素麺などが小麦粉を使った麺類の代表である。

部品: 包み料理への利用

ムギ類の粉は、水などを加えて練ることでさまざまな形状をとる。この特性を利用し、その他の具材を包み、蒸す、焼く、揚げるなどすることも多い。東国の饅頭がその代表といえる。

部品: 膨らまないパン、ナン、ピザ

パン類が多彩に発展した一方、南国ではチャパティなどの名で呼ばれる膨らまないパンが長く食されている。これは、その他の料理を載せる、包むなどの食し方が便利であるためである。また、カレーと共に食べるナン、さまざまな食材を載せて窯で焼くピザなどもこの類と言える。

部品: 麦芽とは何か

麦芽は、ムギ類の種子を発芽させた物を言うが、一般的によく利用されるのはオオムギの麦芽である。発芽により、種子中に含まれる酵素が活性化されるという特徴を持つ。発芽後に乾燥・焙煎して利用することが多い。

部品: ビールへの利用(麦芽)

乾燥・焙煎し、芽と根を取り除いた麦芽を、糖質原料としてビール醸造に利用する。ビールの多くではオオムギ麦芽が利用されている。

部品: ウイスキーへの利用(麦芽)

ウイスキーの醸造段階は、ビールの製法とよく似ている。モルト・ウイスキーではオオムギ麦芽を、ライ・ウイスキーではライムギ麦芽をそれぞれ利用する。複数の原種をブレンドするブレンデッド・ウイスキーにも、原材料としてムギ類の麦芽が含まれていることが多い。

部品: 水飴への利用(麦芽)

穀類の発芽によって活性化した酵素を用い、デンプンを糖化させて水飴を製造する。かつては発芽玄米がもっぱら用いられていたが、効率の面でまさるオオムギ麦芽が現在は主要原料となっている。

部品: ムギの酒の代名詞・ビール

ムギ類を利用して造られる醸造酒として、最も著名で消費量が多いのはビールである。その発祥は非常に古く、当初は濾過をしないためどろっとしていた。現在では醸造技術の発展に伴い、色や味わいも多彩で、世界中で親しまれている。

部品: 青草の飼料利用(ムギ類)

ムギ類の青草は、特にウマが好む飼料である。エンバクだけでなく、オオムギ、コムギ、ライムギにも飼料用品種があり、刈り取り時期が幅広いというムギ類の利点を生かした栽培と利用がなされている。

部品: 種子の飼料利用(ムギ類)

種子の飼料利用がもっとも盛んなのはエンバクである。家畜にそのまま与える場合もあれば、押し麦にしてから与える場合もある。家畜の種類に応じて、他の飼料と混合で与えられる場合が多い。

部品: 麦茶としての利用

オオムギの種子を煎って煎じたものを麦茶という。東国では初夏の飲み物として親しまれている。収穫期に当たる初夏のものは鮮度が高いため味がよい。また、カフェインを含まないため、幼児や妊婦の飲み物として適している。

部品: 酒、麦茶以外のムギ飲料

酒の原料、麦茶として用いられる以外にも、飲料利用がある。西国の一部では主にオオムギをエスプレッソ風にして飲む文化がある。また、麦芽の飲料利用は全世界的に行われている。

部品: 種蒔時期の選定(ムギ栽培)

ムギ類は品種によって晩夏〜春まで、種蒔時期が多様である。品種ごとに適した時期を、その年の気候を勘案しつつ選ぶ必要がある。

部品: 灌漑技術(ムギ栽培)

ムギ類の中ではオオムギなどに比較的乾燥に強い品種も存在するが、それでもそれなりの量の水は必要である。年間雨量の少ない場所では、灌漑技術が必要になる。

部品: 輪作の導入(ムギ栽培)

ムギ類は吸肥性に優れるが、地力を消耗するため、連作には不向きである。そのため、輪作を導入し、ムギを植えつけない年にはマメ類やイモ類、カブ、牧草などを栽培したり、完全に休耕地とする技術が発達した。

部品: 越年への注意(ムギ栽培)

品種改良によって必須ではなくなったが、ムギ類は本来、生育に一定の低温期間を必要とする越年性の植物である。ただし、寒すぎる場合は越年できずに枯れてしまう。植え付け場所の最低気温には注意を払う必要がある。

部品: 雑草の駆除(ムギ栽培)

春に植え付けを行う穀類に比べると雑草の繁茂は少ないが、それでもある程度の雑草駆除は行う必要がある。農薬を使用する場合、藩国ごとに定められた残留基準を下回るように散布を行う。

部品: 病害虫対策(ムギ栽培)

病害としては赤カビ病、害虫としてはモグリバエなどが代表的である。害虫の駆除に農薬を使用する場合、雑草駆除と同じく藩国ごとに定められた残留基準を下回るように散布を行う。

部品: 成熟期の見極め(ムギ栽培)

その後の作業の効率化や品質担保のために、収穫時期の見極めが重要となる。種子の水分量から、一般的に成熟期の3日程度あとがよいとされる。品種ごとに異なることもあるため、見極めは熟練者の指導を仰ぐこともある。

部品: 収穫後の選別(ムギ栽培)

収穫した種子は、葉や茎、その他のゴミ、未成熟な種子などを取り除くため選別を行う。機械化されている藩国ではこの手間がかなり短縮されている。

部品: 乾燥・製粉・出荷(ムギ栽培)

選別後は、水分量が適正であればそのまま出荷あるいは製粉を行う。自家製粉を行うか、出荷後に別業者で製粉を行うかは地域や経営規模によって異なる。



提出書式


 大部品: ムギの栽培 RD:41 評価値:9
 -大部品: ムギ類の栽培史 RD:10 評価値:5
 --部品: ムギ類栽培の始まり
 --部品: 飛び散る種子を集める
 --部品: 選抜による原始的品種改良
 --部品: 新たな栽培化
 --部品: 粥から粉食へ
 --部品: 加工品適正
 --部品: 連作障害と輪作
 --部品: 品種改良による収量の大幅増加
 --部品: 農業機械導入による大規模化
 --部品: ムギ栽培の現状と課題
 -大部品: ムギ類の植物学的特徴 RD:5 評価値:3
 --部品: ムギとはなにか
 --部品: 初期に栽培化された穀物
 --部品: 二年草としての特徴
 --部品: 粉食文化への寄与
 --部品: 保存性の高さ
 -大部品: ムギ類の利用法 RD:17 評価値:6
 --大部品: ムギ類の粒食 RD:2 評価値:1
 ---部品: オートミールとしての利用
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 ---部品: 人力で、水力で、機械で
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 ---部品: パン、ケーキ、クッキー
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 --部品: 病害虫対策(ムギ栽培)
 --部品: 成熟期の見極め(ムギ栽培)
 --部品: 収穫後の選別(ムギ栽培)
 --部品: 乾燥・製粉・出荷(ムギ栽培)
 
 
 部品: ムギ類栽培の始まり
 ムギ類のなかで最初に栽培化されたのはオオムギ、ついでコムギの栽培が始まる。いずれも、野生種の種子を集めて蒔く(直播)ことから栽培が始まったと考えられている。
 
 部品: 飛び散る種子を集める
 ムギ類は、亜熱帯から熱帯にかけての大河のほとりで栽培化が始まった。いずれもその原種は、種子が容易に穂から飛び散る性質を持っており、初期の収穫は大変な作業であったと考えられている。
 
 部品: 選抜による原始的品種改良
 そのうちに、穂から種子が飛び散りにくい株、より背の高く種子をよくつける株が経験的に選抜され、原始的な品種改良がおこなわれるようになっていった。
 
 部品: 新たな栽培化
 選抜が行われるようになると、畑の雑草の中に、オオムギやコムギと似た草があり、それらも種子をつけることが見出される。そうして新たに栽培化されたのが、ライムギやエンバクである。
 
 部品: 粥から粉食へ
 当初、オオムギやコムギは主に粥にして食されていた。これを変えたのが碾き臼の登場である。碾き臼により粉食が普及していくと、グルテンを持つコムギが、さまざまな加工品の原料として重要視されるようになっていく。
 
 部品: 加工品適正
 パンやパスタに向いたコムギ、同じくパンに利用されるライムギ、ビールやウイスキーの原料として重要なオオムギ、飼料としての活用が多いエンバクなど、それぞれの適性に応じた利用がなされるようになっていった。
 
 部品: 連作障害と輪作
 ムギ類は総じて吸肥性が高く、品種改良によって徐々に収量も増えていった。その反面、連作障害が起こりやすいという欠点も持っている。そのため、ジャガイモやインゲンマメを利用した輪作や、コメの裏作としての二毛作利用という手法が用いられるようになった。
 
 部品: 品種改良による収量の大幅増加
 近代に入ると、品種改良技術の進歩により、収量を大幅に増加させつつ、湿害や病害虫に強い、あるいは倒伏の危険が少ない品種が誕生した。ただし、冷害等による不作は現在でも起こりうるリスクである。
 
 部品: 農業機械導入による大規模化
 近代になり農業機械が導入されると、大規模耕地の管理を少人数で行うことが可能になった。これにより、耕地面積は拡大し、さらにコストの削減により、生産物価格も抑制されるようになった。
 
 部品: ムギ栽培の現状と課題
 各国で危険な品種改良が禁じられていることもあり、基本的には現行品種からの選抜で毎年の作付けが行われている。これに付加価値をつけるべく、各国で加工品の開発が続けられており、ムギ農家の収入増加はこの点にかかっているとも言える。
 
 部品: ムギとはなにか
 ムギ(麦)とは、外見の似たイネ科植物を総称して呼ぶときの名称である。オオムギ、コムギ、ライムギ、エンバク等が含まれ、これらはみなイネ科イチゴツナギ亜科に属する。なお、ハトムギはキビ亜科に属している。
 
 部品: 初期に栽培化された穀物
 ムギ類、なかでもオオムギとコムギは、人類が早い段階で栽培化に成功した穀物である。オオムギは粒が大きく収量が多い利点を持ち、コムギは乾燥に強いという特性を持っている。
 
 部品: 二年草としての特徴
 ムギ類は二年草であり、生活環の完了には二年が必要となる。そのため、本来は秋蒔きで越年して翌夏〜秋に収穫していた。現在では品種改良で春蒔きの品種も一般化している。
 
 部品: 粉食文化への寄与
 オオムギの栽培化に成功した頃から、すでに粉食が行われていた。ムギ類は一般的に粉に挽いてからの加工に適しており、パンやパスタ、ケーキなどに加工され、食文化の多様化に寄与した。
 
 部品: 保存性の高さ
 ムギ類の穂にみのる実は、硬い外皮に覆われており、可食部はその中にある。そのため、外皮付きの状態で乾燥させると保存性が高い。近年では、小麦粉やパスタの状態に加工してパッケージングすることで、保存性を高めることも行われている。
 
 部品: オートミールとしての利用
 ムギの利用法でもっとも古い歴史を持つのがオートミールである。脱穀したものをそのまま、あるいは粗く挽いて煮ることが古い調理法である。焼けた石にオートミールをこぼしたことからパンづくりが始まるといわれる。
 
 部品: 押し麦としての利用
 ムギ類はコメに比べ煮えにくい特徴を持つ。粒の大きいオオムギはそのまま主食利用もされるが、その場合も水と熱を加えて押し麦にしてから、コメや雑穀類と混炊することが多い。
 
 部品: 人力で、水力で、機械で
 ムギ類の粉食の歴史は古く、最初は原始的な石皿を用いて行われていた。その後、石臼が発明され、水力や家畜の力で動かすことで大量製粉が可能となった。近代以降、機械を導入することで、さらなる効率化が可能となった。
 
 部品: 小麦粉さまざま
 ムギ類の粉食文化は実に多彩であり、小麦粉だけとってもさまざまな種別がある。デンプン含有量によって薄力粉・中力粉・強力粉、殻ごとひいた全粒粉、粒のやや粗いセモリナ粉などがあり、それぞれ料理に対する適正が異なる。
 
 部品: パン、ケーキ、クッキー
 オートミールを焼けた石の上にこぼしたことから始まったパンは、その後西国人の主食の一つとなるほどまでに発展を遂げた。また、ケーキやクッキーなどの菓子類は、コムギを用いたパンから発展したものと位置付けられる。
 
 部品: パスタ、うどん、素麺
 ムギ類、特にコムギの粉は麺類に適している。世界各地で小麦粉は製麺されたが、水以外に塩や鶏卵を利用したパスタは種類も豊富である。東国ではうどん、素麺などが小麦粉を使った麺類の代表である。
 
 部品: 包み料理への利用
 ムギ類の粉は、水などを加えて練ることでさまざまな形状をとる。この特性を利用し、その他の具材を包み、蒸す、焼く、揚げるなどすることも多い。東国の饅頭がその代表といえる。
 
 部品: 膨らまないパン、ナン、ピザ
 パン類が多彩に発展した一方、南国ではチャパティなどの名で呼ばれる膨らまないパンが長く食されている。これは、その他の料理を載せる、包むなどの食し方が便利であるためである。また、カレーと共に食べるナン、さまざまな食材を載せて窯で焼くピザなどもこの類と言える。
 
 部品: 麦芽とは何か
 麦芽は、ムギ類の種子を発芽させた物を言うが、一般的によく利用されるのはオオムギの麦芽である。発芽により、種子中に含まれる酵素が活性化されるという特徴を持つ。発芽後に乾燥・焙煎して利用することが多い。
 
 部品: ビールへの利用(麦芽)
 乾燥・焙煎し、芽と根を取り除いた麦芽を、糖質原料としてビール醸造に利用する。ビールの多くではオオムギ麦芽が利用されている。
 
 部品: ウイスキーへの利用(麦芽)
 ウイスキーの醸造段階は、ビールの製法とよく似ている。モルト・ウイスキーではオオムギ麦芽を、ライ・ウイスキーではライムギ麦芽をそれぞれ利用する。複数の原種をブレンドするブレンデッド・ウイスキーにも、原材料としてムギ類の麦芽が含まれていることが多い。
 
 部品: 水飴への利用(麦芽)
 穀類の発芽によって活性化した酵素を用い、デンプンを糖化させて水飴を製造する。かつては発芽玄米がもっぱら用いられていたが、効率の面でまさるオオムギ麦芽が現在は主要原料となっている。
 
 部品: ムギの酒の代名詞・ビール
 ムギ類を利用して造られる醸造酒として、最も著名で消費量が多いのはビールである。その発祥は非常に古く、当初は濾過をしないためどろっとしていた。現在では醸造技術の発展に伴い、色や味わいも多彩で、世界中で親しまれている。
 
 部品: 青草の飼料利用(ムギ類)
 ムギ類の青草は、特にウマが好む飼料である。エンバクだけでなく、オオムギ、コムギ、ライムギにも飼料用品種があり、刈り取り時期が幅広いというムギ類の利点を生かした栽培と利用がなされている。
 
 部品: 種子の飼料利用(ムギ類)
 種子の飼料利用がもっとも盛んなのはエンバクである。家畜にそのまま与える場合もあれば、押し麦にしてから与える場合もある。家畜の種類に応じて、他の飼料と混合で与えられる場合が多い。
 
 部品: 麦茶としての利用
 オオムギの種子を煎って煎じたものを麦茶という。東国では初夏の飲み物として親しまれている。収穫期に当たる初夏のものは鮮度が高いため味がよい。また、カフェインを含まないため、幼児や妊婦の飲み物として適している。
 
 部品: 酒、麦茶以外のムギ飲料
 酒の原料、麦茶として用いられる以外にも、飲料利用がある。西国の一部では主にオオムギをエスプレッソ風にして飲む文化がある。また、麦芽の飲料利用は全世界的に行われている。
 
 部品: 種蒔時期の選定(ムギ栽培)
 ムギ類は品種によって晩夏〜春まで、種蒔時期が多様である。品種ごとに適した時期を、その年の気候を勘案しつつ選ぶ必要がある。
 
 部品: 灌漑技術(ムギ栽培)
 ムギ類の中ではオオムギなどに比較的乾燥に強い品種も存在するが、それでもそれなりの量の水は必要である。年間雨量の少ない場所では、灌漑技術が必要になる。
 
 部品: 輪作の導入(ムギ栽培)
 ムギ類は吸肥性に優れるが、地力を消耗するため、連作には不向きである。そのため、輪作を導入し、ムギを植えつけない年にはマメ類やイモ類、カブ、牧草などを栽培したり、完全に休耕地とする技術が発達した。
 
 部品: 越年への注意(ムギ栽培)
 品種改良によって必須ではなくなったが、ムギ類は本来、生育に一定の低温期間を必要とする越年性の植物である。ただし、寒すぎる場合は越年できずに枯れてしまう。植え付け場所の最低気温には注意を払う必要がある。
 
 部品: 雑草の駆除(ムギ栽培)
 春に植え付けを行う穀類に比べると雑草の繁茂は少ないが、それでもある程度の雑草駆除は行う必要がある。農薬を使用する場合、藩国ごとに定められた残留基準を下回るように散布を行う。
 
 部品: 病害虫対策(ムギ栽培)
 病害としては赤カビ病、害虫としてはモグリバエなどが代表的である。害虫の駆除に農薬を使用する場合、雑草駆除と同じく藩国ごとに定められた残留基準を下回るように散布を行う。
 
 部品: 成熟期の見極め(ムギ栽培)
 その後の作業の効率化や品質担保のために、収穫時期の見極めが重要となる。種子の水分量から、一般的に成熟期の3日程度あとがよいとされる。品種ごとに異なることもあるため、見極めは熟練者の指導を仰ぐこともある。
 
 部品: 収穫後の選別(ムギ栽培)
 収穫した種子は、葉や茎、その他のゴミ、未成熟な種子などを取り除くため選別を行う。機械化されている藩国ではこの手間がかなり短縮されている。
 
 部品: 乾燥・製粉・出荷(ムギ栽培)
 選別後は、水分量が適正であればそのまま出荷あるいは製粉を行う。自家製粉を行うか、出荷後に別業者で製粉を行うかは地域や経営規模によって異なる。
 
 


インポート用定義データ


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           {
             "title": "新たな栽培化",
             "description": "選抜が行われるようになると、畑の雑草の中に、オオムギやコムギと似た草があり、それらも種子をつけることが見出される。そうして新たに栽培化されたのが、ライムギやエンバクである。",
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             "description": "当初、オオムギやコムギは主に粥にして食されていた。これを変えたのが碾き臼の登場である。碾き臼により粉食が普及していくと、グルテンを持つコムギが、さまざまな加工品の原料として重要視されるようになっていく。",
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             "description": "パンやパスタに向いたコムギ、同じくパンに利用されるライムギ、ビールやウイスキーの原料として重要なオオムギ、飼料としての活用が多いエンバクなど、それぞれの適性に応じた利用がなされるようになっていった。",
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             "title": "連作障害と輪作",
             "description": "ムギ類は総じて吸肥性が高く、品種改良によって徐々に収量も増えていった。その反面、連作障害が起こりやすいという欠点も持っている。そのため、ジャガイモやインゲンマメを利用した輪作や、コメの裏作としての二毛作利用という手法が用いられるようになった。",
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             "title": "品種改良による収量の大幅増加",
             "description": "近代に入ると、品種改良技術の進歩により、収量を大幅に増加させつつ、湿害や病害虫に強い、あるいは倒伏の危険が少ない品種が誕生した。ただし、冷害等による不作は現在でも起こりうるリスクである。",
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             "title": "農業機械導入による大規模化",
             "description": "近代になり農業機械が導入されると、大規模耕地の管理を少人数で行うことが可能になった。これにより、耕地面積は拡大し、さらにコストの削減により、生産物価格も抑制されるようになった。",
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             "description": "ムギ(麦)とは、外見の似たイネ科植物を総称して呼ぶときの名称である。オオムギ、コムギ、ライムギ、エンバク等が含まれ、これらはみなイネ科イチゴツナギ亜科に属する。なお、ハトムギはキビ亜科に属している。",
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                 "description": "ムギ類の粉食文化は実に多彩であり、小麦粉だけとってもさまざまな種別がある。デンプン含有量によって薄力粉・中力粉・強力粉、殻ごとひいた全粒粉、粒のやや粗いセモリナ粉などがあり、それぞれ料理に対する適正が異なる。",
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             "description": "病害としては赤カビ病、害虫としてはモグリバエなどが代表的である。害虫の駆除に農薬を使用する場合、雑草駆除と同じく藩国ごとに定められた残留基準を下回るように散布を行う。",
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最終更新:2017年10月15日 00:55