出題:3スレ目>>166
>>167
男「……」
女「どうした? お前からだぞ?」
男「いや……しかし……」
女「火は通した」
男「何の肝なのかが問題だつってんだろ!」
女「それが分からないから食べてみようと言っている」
男「おかしいだろ?! とりあえず捨てるだろ?!」
女「冷蔵庫に入っていたんだ。きっとあん肝とかだ」
男「……じゃ、お前から食え」
女「……いや、私なぞまだまだ未熟ゆえ」
男「あん肝の酒蒸し食うのに熟練度なんか関係ない」
女「やめよう。良く見たらあん肝より小さい」
男「おい」
>>170
「げぼッ」
拳が脾腹を抉る。
二度。三度。
「うぐ、も、もう、やめ」
「まだ大丈夫でしょ」
冷徹に言い放ち、体重の乗ったレバーブローが、なおも飛んでくる。
「うぶッ」
「そんな大げさにしなくていいから」
人形のような美しい顔は、喜悦に歪むわけでもなく、淡々とこちらを見下ろしている。
「ほら、頑張ろう。肝試し」
「肝の意味が違ッばッ」
せめて威力を殺そうと下がったのを、読まれた。一歩分余計に勢いのついた拳が、先ほどより深く突き刺さる。
ついに体を丸めて逃げ出した。
が、狭い体育倉庫の中では、彼女が体の向きを変えるだけで十分である。
「好きなんでしょ。ブルマの女の子にいじめられるの」
「本性が出たわばッ」
肝臓をガードした手のひらの上から、ハンマーのようなボディフック。
たまらず、飛び跳ねた。肘を下ろして脇腹を防ぐ。
いい加減目の前に流星群が舞っている。
「いじめる、って、そういう、意味じゃなくて」
「いいじゃない。楽しいよ」
肘の隙間を刺すように、スニーカーの爪先が撃ち込まれてきた。
「ぎ、ギブ」
「またまた、冗談ばっかり」
次の蹴りに弾かれるように、回転して背を向けた。
「もう、やめろ」
「うーん、ちょっとしつこ過ぎたかな」
そっと背中に手が触れた。
優しい感触。
「も、もう、終りで……」
言いかけて、手の触れた位置が肝臓の裏側であると気づいた。
寸勁――
血の小便、というものを、初めて見た。
肝試しの翌朝のことであった。
>>171
女『ねえ、男って何か怖いものある?』
男「いや、特にないな」
女『え~、ホントに~?』
男「無論」
女『じゃあさ、オバケとかは?』
男「楽勝に決まってるだろ」
女『じゃあさじゃあさ、何かDVD見ようよ! 怖いの!』
男「ふむ、それじゃあ適当に借りてくるわ」
女『さっすが男、ふとっぱらぁ! いってらっしゃ~い!』
・ ・ ・
女『……全然怖くないね』
男「……だな」
女『やっぱり、一番怖いのは人間ってことかな』
男「うまくまとめようとするな」
女『ねえねえ、他には何か借りてきてないの?』
男「エイリアン2」
女『うわっ、無理! あたしそういうのホント無理だから!』
男「……ほう」カチャカチャ
女『えっ、ちょっ、何!? なんでDVDセットしてんの!?』
男「たまには肝を試される側になってみろ」
女『あー! あー! 何も見えませーん! 聞こえませーん!』
男「おい、情け無いぞ幽霊」
最終更新:2010年02月13日 17:30