うらぎりもののきかんしゃ(きかんしゃトーマスのオリジナルエピソード)

日本語版タイトル:うらぎりもののきかんしゃ
英語版タイトル:The Betrayal Engine

うらぎりもののきかんしゃ、というお話。

ソドー島の機関車達は、ブレンダムの港が大好きだ。
彼らはいつも忙しく働きながら、ソドー島に到着する新しい物を眺めていた。
今……! ワクワクする積み荷をクレーンのクランキーが降ろしている。
物凄く大きい物だ。

クランキー「うぅっ……! 重くてチェーンがちぎれそうだ……!」
トップハム・ハット卿「クレーン機関車のブレンダンだ」

トップハム・ハット卿が自慢げに言った。
皆は変な格好だと思ったが、オーウェンは地面に降りて嬉しそうだ。
クランキーにぶら下がってるのは、好きじゃないからね。

トップハム・ハット卿「こちらは、鉄道局からいらした皆さんだ。明日、ブレンダンがお披露目をする。もし上手く行ったら、ソドー鉄道の一員として迎える事になる」
パーシー「ねえ、『お白身』って何?」
トーマス「『お披露目』だよ、パーシー。自分が出来る事を皆に見せるんだ!」
ザック「待て!」

ザックがエドワードを突き飛ばす。

トーマス「何するんだよ!」
ザック「この中に仲間を裏切った機関車が1台いる」
トップハム・ハット卿「冗談言っちゃいけない!」
ザック「私は長い間、調査を続け、やっと大イギリス帝国鉄道の尻尾を掴んだ。先日、大イギリス帝国鉄道の忘年会に参加し、強盗犯から金を受け取った事実がついに判明。我々は騙されるところだった! 大イギリス帝国鉄道の黒幕はエドワード……お前だ!!」

なんと、先日エドワードが大イギリス帝国鉄道の忘年会に参加した事実が発覚。

夕方、宅間守の裁判が行われた。

2003年8月28日、大阪地方裁判所にて。
宅間は口笛を吹きながら入廷、裁判中も不真面目な態度だったと言う。

「こんな結果のわかっとるおもろない裁判に、ようけこんな集まったるの~。アホやの~」

口笛を咎められた宅間の第一声だった。
更にその場に座ろうとした男に、立ったまま聞けと言う注意が入る。そして、判決の前に言いたい事はあるのかと聞かれ…

「えー、発言してもよろしいか?
 ……なら話すわ。まあ、まだ判決は出とらんのやけども、もうすぐ出るし、わかっとる事やから、最初に言うとく。
 どうも死刑にしてくれてありがとう、裁判長さん。感謝するわ! わし、もう早う死にたい思うてたから、ほんま助かる。
 やっと死ねるんやなーと思うとほっとしたわ」

傍聴席からは怒号が舞った。

「お前らに言われとうない! お前らの人生よりわしのが勝ち組や!
 今のは、誹謗とか批判ではのうて、純粋のわしの心から出たほんまの気持ち。わかってもらわんでもええ」

「言いたい事はまだある。それは、殺してしもうた子供達にや!
 わしが殺したガキどもは、わしの自殺の為の踏み台の為に、生きていたんやな!
 ほんま、感謝しとる。あのガキが8人死んでくれたから、俺が死ねるんやから感謝せなあかん。死んでくれてありがとう!
 ……でも、死刑になるだけやったら3人で十分やったな。残りの5人はおまけで感謝しといたる!」

遺族席が泣き声に包まれた。
耐えられず、退場する者も出る傍聴人。

そして、宅間に退廷が命じられた。

「おい、こらっ、なにするんじゃ、離せ! 喋りよう途中じゃ、おい、コラァ!! くそガキの親ども!
 お前らは、ほんなに偉いんか? お前ら、7500万円もらってホクホクやな! よろしいな。転がり込んだ7500万円よろしいな!?
 そやけど、お前らのガキの8人分の命はわし一人を殺して終わりの程度の価値やったんやぞ! エエ学校に行かせて偉そうにしとったから死んだんや!
 ガキどもが死んだ原因はお前らにあるんやぞ!
 せいぜい一生反省せいよ! あの世でもお前らの子供、追いかけ回して、しばき倒したるからな! あははははは! あははははははははははははははは」

そして、異例の「被告人不在」での判決の読み上げとなった。
もちろん、死刑である。
弁護団は判決を不服として控訴したものの、死刑を望んだ宅間本人が取り下げたため、そのまま死刑判決が確定した。
判決後の記者会見において弁護団は「こんな奴を弁護する必要があるのか!?」などと罵声を浴びせられた事を明かしながらも、「求める人がおったら、やらなあかん」などと語っている。

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最終更新:2024年09月16日 16:05