*強靱力
いわずもがな、生存能力に直結する能力値。
奇数値でダメージトラックが1増えるため、ヒューマン/エルフは3、5が狙い目になる。
ダメージ抵抗テストや肉体操作の呪文、毒物、病気、ナノマシンなどに抵抗する際使用するが、
ダイス期待値的には振り分け能力値を頑張って振っても大差ないと言えなくもない。
メタタイプの影響度が非常に大きく、ドワーフ・オーク・トロールとヒューマン・エルフでは比較にならない。
ヒューマンやエルフはクリティカルな場面での抵抗では素の強靱よりエッジをアテにするべきかも知れない。
とはいえ、行動不能になってから死亡するまでのダメージ猶予は強靱値分であるから、ギリギリ生き残れるかどうかでは
やはり強靱力が重要になってくる。盾役は少しでも大きくしたい。
・敏捷力
肉体活動で最も多用する能力値。
5thにおいては移動力が歩行で敏捷×2、走行で敏捷×4になったため更に重要になった。
魔法使いやハッカーだからと安易に敏捷を低くすると逃げる時にもたついて置いていかれかねない。
魔法使いは精霊にフォローして貰ったり動物に変身する、ハッカーなら屋内に持ち込める乗り物や大型ドローンなど、
低くする場合は必ず何かしらの保険を考えておきたい。
移動力はエッジを燃やしてもなかなかフォローできない箇所である。
白兵を狙うキャラクターにとっては特に重要であり、6となれば走行移動で24mを踏破できるため、
ピストルで射撃戦している程度の間合いなら踏み越えて白兵に持ち込める。
・反応力
防御行動とイニシアチブに関係する能力値。
4thまでは最重要能力値の一つであったが、防御判定が反応+直感で判定になったため重要度が低下。
反応を下げてでも直感を伸ばした方がデータビルドとしては合理的な場合が多くなった。
乗り物の操縦や制圧射撃をかいくぐるのには反応が重要になるので、全く蔑ろにして良いわけでもない。
・筋力
4thでは非常に使う場面が少なかったので、サムライなのに種族最低値まで下げてしまう人も多かったが、
5thでは肉体関連技能の達成値限界である「リミット」の計算に筋力の比重が大きくなり、あまり低いと支障が出るようになった。
また銃の射撃反動が筋力/3(切り上げ)だけ追加されるようになった。
が、攻撃が1行動1回に限定されたため、反動補正の価値も低下しており、若干微妙なところ。
白兵戦闘においては筋力の値がそのままダメージに乗るようになったので重要な能力値となる。
また、防具の重ね着は強靱力ではなく筋力を基準にするようになった。
・意志力
交渉時の抵抗判定に使用する能力値である他、やはりスタンダメージのダメージトラック計算に使用する。
魔法の抵抗は「意志力+能力値どれかもう一つ」で行うことが多くなったので、意志力が十分高ければ抵抗の見込みはそれなり。
また、依存症の進行を抑えるためにドラッグを我慢したり、不利な資質による衝動的な行動を抑えるなど、使う場面は割と増えた。
肉弾戦闘系が意志力を上げる利点としては、全力防御の効果が「意志力分回避ダイスを増やす」になったことが挙げられる。
ただし、全力防御で使用する能力値は資質で変更できる上に、それら資質のコストは低めなのでけっこう手軽。
注意点として、ハッキング関係において居場所をトレースされた場合など、意志力でリアクションをする。
ハッカーはブラックIC対策以外でも意志力を要求される場面が増えたことになる。
・論理力
肉弾戦闘系は魅力と並んで真っ先に切り捨てていた能力値であったが、魔法関係で使用することが多くなった。
主には精神に作用する魔法の抵抗に使用する。幻覚系魔法は精神型が意志力+論理力、物理型が論理力+直感力での抵抗になり、
厄介なクリッターパワー《感化》《恐怖》に対しても意志力+論理力で抵抗する。
クリッターパワーは呪文抵抗の技能も効かないので、いざというとき論理力が頼みになるかも知れない。
また、精神能力値が関係するテストの「リミット」計算で比重が大きい。
安易に1や2にすると知覚判定の達成値が頭打ちになりやすくなる。
・直感力
5thにおいて非常に重要度の上がった能力値。
通常の防御判定で反応力と合わせて使用するようになり、イニシアチブに関係するのも相変わらず。
技能判定に使用する機会も多く、また魔法使いはイニシエイトにおいて直感力+アルカナ技能での判定が必要になった。
物理型幻覚呪文(光学現象として幻覚を作り、カメラも誤魔化す)の看破にも使用する。
・魅力
相変わらず使う人と使わない人の差が激しい能力値。
情報収集で多用するのであって損はないのだが、それら技能に回す余裕がない脳筋戦闘タイプは切り捨てがち。
サムライは取りあえず1や2にしてしまうことも多いので、5thでも能力値低下:魅力の呪文は威力を発揮するだろう。
初期作成において魅力×3点分、タダでコンタクトが貰えるので、高いとお得感がある。
魅力を下げる場合、グリッチを出さない程度にはエチケット技能を取っておくべきだろうか。
社交技能の「リミット」計算において比重が高い。
魔法技能のリミットは社交リミットと精神リミットの高い方を使うので、シャーマンなら上げておくと良い。