唇の民
腐女子「まずしもやかを美化しようと決めてからはイメージ修業だな
最初は実際の唇を一日中いじくってたな。とにかく四六時中だよ
目をつぶって触感を確認したり、何百回何千回と唇を写生したり
ずーっとただながめてみたり、なめてみたり、音を立てたり、嗅いでみたり
唇で遊ぶ以外何もするなと師匠に言われたからな
しばらくしたら毎晩唇の夢を見るようになって、その時点で実際のしもやかをとりあげられた
そうすると今度は幻覚で唇が見えてくるんだ
さらに日が経つと幻覚の唇がリアルに感じられるんだ
厚さも冷たさも触れ合う音も聞こえてくる
いつのまにか幻覚じゃなく自然と美化したしもやかが出ていたんだ」
最終更新:2011年03月30日 16:33