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加賀と赤城の会話
…………。 どうかしたのですか、加賀さん? 食事が進んでいませんよ。 赤城さん、貴方……また経理から苦情が来ますよ。 『ただ飯を食べない訳にはいかないじゃないですか』 ハァ。 気づいているでしょう? 昨日の夜から、”あの信号”が出ている事に。 ええ。 私達以外だと久々ですね。 ……また、”私達”が生まれてしまいますよ? ――別に、いいんじゃないですか? 私達はそのおかげで自由になった。 同胞が増えるのは悪い事ではないです。 別に助けようと言っているのではありません。 もし”覚醒”が街中で起こったら大きな被害になります。 ……それに、その子は処分は免れないでしょう。 私たちはたまたま”周りに他の艦娘が居た”。 色々食い散らかしてしまったけれど、その被害額を超える戦力をこの部隊は得れた。 故にその事件は揉み消されて、私達はここに居る。 ――本当ならどうなるはずだったか、気になりませんか? 貴方は、代わりましたね。 戦艦級を食べ過ぎたのでしょう。 昔はもっと誠実で穏やかだった。 ねぇ、赤城さん――【戦艦棲姫】さん。 貴方は空母級でしたっけ。 素体と馴染んだからでしょうけど、代わっていませんね。 加賀さん――【飛行場姫】さん? この部隊はいいですよね。 私達の”食事”もある程度なら黙認されてる。 時々来る冒険者さんも―さない程度にあしらえば、 満足いくまで食べられるんですから。 まァ全部自己責任ですけど。 やりたくてやっている訳ではありません。 自我の維持に必要だからです。 それに【帝国】周辺の脅威を駆除してると言う目的が主なはずです。 食事がメインではありません。 結果として食べているんですから同じですよ。 今”信号”を出している子はどうなるんでしょうね。 もし暴れる様なら、鎮圧に行ってもいいかもしれません。 ”覚醒”した同胞はどんな味がするのでしょうか。 赤城さん、貴方は―― ……私達はなぜ食べなければいけないのでしょうか。 簡単ですよ、私達には”糧”が必要なんです。 【木原の亡霊】の中にある魔力という”糧”が。 ――流石に人間の食事じゃあお腹が膨れませんね。 一応、素体は人に成ったはずなんですが。 …………ハァ。 普通なら”覚醒”の時に何も食せず、 そのまま飢え死にか、処分。 自分の時は憶えていませんが”最初の食事”で何者になるか決まる。 なら半分とは言え人に成っている私たちは……―― |
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