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アオイロ ノスタルジア」を以下のとおり復元します。
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作品名:  アオイロ ノスタルジア
作者:   成上権太郎氏
DLページ: http://www.katch.ne.jp/~gontarou/etc.htm

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◇概要◇

『家庭消滅ダンゴイザー』やWiki企画モノなどのシナリオを公開しつつ、
アイコン絵師としても活躍中の成上権太郎氏による、オリロボ共闘シナリオ。
参戦作品群は以下の五つ。

 AngelicLullaby       (原作者:前田耕二氏)
 こちら化け物殲滅課      (原作者:深影一輝氏)
 感覚支配イミテア       (原作者:UMA氏)
 覇道天帝エクトガデス    (原作者:さんぞ~氏)
 アリアの翼              (原作者:シクネス氏)

『AngelicLullaby』以外は、これまで中々見られなかった斬新なラインナップで、
特に『こちら化け物殲滅課』の参戦に注目するプレイヤーは多かったものと思われる。
逆に、『感覚支配イミテア』は何と原作シナリオが存在せず、SRCオリロボ辞典に
設定とデータのみ投稿されているに過ぎない存在だ(※1)。
作者氏は、よくもこんな作品(?)の登用を決断したものだと感心させられるが、
逆に言えば、そんな「真っ白け」のキャラクター達に、作者氏が如何に表情付け
していくのかが、見所であるともいえよう。

ちなみに筆者は、参戦作品のうち『AngelicLullaby』ならびに『こちら化け物殲滅課』
以外は未プレイであるが、そのあたりは作品内で上手くフォローされている事を
期待しつつ、最新話(※2)までプレイさせていただいた。


◇ストーリー◇

舞台は陸地の大部分が水没した地球で、『核』と呼ばれる、人類に敵対する
謎の機械生命体が発生しているという、『感覚支配イミテア』の世界観を軸にしている。
物語の中核となる主人公達の母艦は、『アリアの翼』のもので、これに他作品の
キャラクター達が集いつつ、ストーリーが展開していくことになる。
一通りプレイしてみての感覚では、筆者が未プレイの二作品および原作の存在しない
一作品に関しても、物語を追っていけば自然とそれらの設定が理解できるように
配慮されており、好感が持てた。ただし、それぞれの作品独自の専門用語などは、
一部『』で括られずに表示されるため、どの単語が専門用語で、どの単語がそうでないのか
はっきりせず、会話文を読んでいて「ここは、受け手に混乱を与えるのではないか?」
という箇所も存在した。
専門用語の類に関しては、後でその解説を行うまでは『』なり<>なりでくくり、
さらに太字にしておけば、とりあえずは何らかのキーワードであることが、
受け手にも伝わり易くなると筆者は思うのだが、如何であろうか。
ともあれ、各キャラクターとも、少なくとも筆者の知っている作品のものは、
ほぼ違和感なく描写されており、他作品間のキャラクター達のやりとりも、
別作品である事を失念させられるほど上手くまとめられている。
今のところ、冒頭の『エクトガデス』のシーン以外に大きな盛り上がりは無いが、
キャラクターが出揃ってくれば、印象的なクロスオーバーなども見られることだろう。


◇戦闘◇

戦闘パートは、易し過ぎず、難し過ぎずのちょうど良いバランスだ。
ただ、第一話の前半は、いずれも低装甲・高機動という、少々癖のあるユニットのみで
戦うことになるため(※3)、初心者にはやや厳しいかもしれない。
また、母艦は戦艦などではなく輸送艦であるため戦力としてはやや頼りなく、
そのあたりをフォローしつつ戦うのがポイントとなってくる。


◇演出・その他◇

同じ作者氏の他のシナリオは、戦闘パート以外はほぼメインウィンドウが閉じた
状態で物語が描写されるものが多かったが、本作はプロローグ、エピローグ
イベント中もメインウィンドウが開き、背景画像が表示されるようになっており、
劇中の状況の把握が比較的容易である。
ただ、戦闘時以外でも、ロボットでの偵察中のシーンなどには、人形劇で
描写した方が分かりやすいのではないかと思える部分もあるが、シナリオ制作に要する
労力が圧倒的に増大するため、そのあたりは作者の裁量次第であろう。


◇総評◇

オリロボ共闘シナリオとしては、割とそつなくまとめられている感じで、
特に致命的な欠点などもないため、全ては今後のストーリー次第と言った
ところだろう(※4)。筆者個人としては期待しているシナリオなので、
『エクトガデス』や『アリアの翼』もプレイしつつ、次回の更新を
楽しみに待ちたいところである。



※1:それどころか、配布されているデータパックには物語の粗筋テキストさえも
同梱されていないという有様である。

※2:平成21年5月現在、第三話まで。

※3:数ターン後、典型的なスーパーロボットのエクトガデスが味方に加わってくれる。

※4:あと、きちんと完結するか否か、も重要ではあるが……(笑)

 

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