「インストール、メガレンジャー!」
【あらすじ】
諸星学園高校3年・伊達健太は、人気のアーケードゲーム「メガレンジャー」を遊ぶためにゲームセンターにいた所を謎の男達にスカウトされ、焼肉の食べ放題を条件にとある施設に連れて行かれる。
男達は世界科学者連邦(I.N.E.T.(アイネット))の職員で、健太はI.N.E.T.のあるプロジェクトに抜擢されたのだという。
健太が詳細を聞こうとした時、施設-I.N.E.T.の拠点であるデジタルセンターを激しい衝撃が襲い、ついでこの世のものならざる異形の存在が襲撃してきた。
混乱の中、偶然センターに見学に来ていた同高校の「デジタル研究会(デジ研)」部員、遠藤耕一郎、並木瞬、城ヶ崎千里、今村みくと落ち合った健太を前に、I.N.E.T.の主任科学者の久保田衛吉は言う。
異形の存在とは「
邪電王国ネジレジア」という異次元からの侵略者であり、健太はI.N.E.T.が製作したデジタル戦士「メガレンジャー」として、ネジレジアの侵攻から地球を守るべく選ばれたのだと。
アーケードゲーム「メガレンジャー」とは「電磁戦隊メガレンジャー」候補を選出するのに作られた訓練用シミュレータだったのだ。
さらに、機能停止したエレベーターを連携して再起動させたデジ研4人の優秀さに目を見張った久保田博士は彼らにもデジタイザーを渡し、インストールしてI.N.E.T.職員がシャトルで脱出するまでの間、ネジレジアを食い止めるよう依頼するのであった。
好奇心からメガレンジャーになる事を応諾した健太達であったが、「地球防衛の任務」と「卒業」を1年後に控えた高校生活、熾烈な二重生活の始まりを意味していた。
スーパー戦隊シリーズ21作目。
当時普及し始めたパソコンや携帯電話などをモチーフとして取り込み、「デジタル」な要素が多く取り入れられたという点が特徴。
メガレンジャーが持つ特殊能力「デジタルパワー」を始め、各種演出などにこうした要素が反映されている。
物語初期には、格闘ゲームの影響を受けた演出も散見された。
他コンピュータグラフィックス技術の発達により、それまでのミニチュアやビデオ合成では描写不可能だったリアルかつダイナミックな特撮シーンが増え、一方では新ロボやパワーアップのエピソードでもドラマ性を強調するなど1話1話が見ごたえのある作品となった。
序盤で枠が移動することとなり、放送時間が数年ぶりに若干延びている。
『高速戦隊ターボレンジャー』以来8年ぶり2度目の高校生戦隊で、修学旅行を題材にしたストーリーも制作されるなど、彼らの学園生活を描く努力も行われている。
また、学校場面のシーンについてはリアルさを出す目的もあり、埼玉県加須市にある実際の学校施設(平成国際大学)を使用してのロケが実施された。
最後の高校生戦隊で、市民に正体を徹底的に秘匿した最後の戦隊。
最終更新:2019年03月02日 19:08