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三回戦第一試合その1


※注意:このSSには非常に下品な描写が含まれています。ご飯を食べながら読まないようにして下さい。あと、このSSのせいでwikiが凍結されたらごめんなさい。

今回の試合会場、それはコンテナが大量に積まれた港湾。
そこは今、氷点下-20℃まで下がっていた。

港湾に面した海は凍って氷海になり、コンテナの中のものも全て霜が降りて使い物にならなくなっていた。

なぜそんなことになったのかというと、もちろん今回の神田蜜柑の対戦相手、冷蔵庫のせいである。
港湾には当然のように電力供給源があり、そこからコンセントを繋いだ冷蔵庫は無限の電力を得ていた。
そしてその電力によって、いつもよりも馬力を効かせて冷気を360°に全力噴射していたのであった。

「あわわわわ、さっぶ! 何月だと思ってんのよ。冷夏って言ってもここまではならないわよ」

堪ったものではないのは対戦相手の神田蜜柑である。
今の季節は夏なので、神田は薄着であった。
故にもう死ぬ寸前まで追い詰められていたのだ。

「ぶえっくし! こりゃあと一時間以内に敵を見つけ出さなきゃ凍死するわ」

神田は下品なくしゃみをした後、鼻水を垂らしながらそう独りごちた。
そう、タイムリミットはあと一時間! この広大な港湾施設内から一時間以内に冷蔵庫を見つけ出さなければ神田の負け! 冷えきった体で冷蔵庫を見つけ出しても、その後の戦闘で負ければ神田の負け!
氷点下-20°の中でのかくれんぼ!
どっちに転んでも神田の分は悪い様であった。

「まずはここらへんのコンテナ全部を調べる……時間はないな。どうしよう。こうなったら勘で!」

神田は素早く状況判断をし、緑色の大型コンテナの前に立った。

「お願いしますお願いします。この中にいますように! せーのっ!」

神田は目をつぶってコンテナを大きく開いた。
もちろん大声で叫んだ上で目をつぶってコンテナを開けたのだから、中に敵がいた場合は即座に神田は攻撃を受けていただろうが――。
しかし、中には誰もいなかった。

「い、いない。でもでも、さささささ寒い」

神田の頭は鈍ってきているようだった。

「ととと、とりあえず火を起こす……」

神田は着ていたスウェットのポケットの中になにか良いものでも無いかと思った。
――が、いくら探しても出てくるのは萌えグッズや同人誌ばかり。まるでダメだった。
コンテナの中も探したが、あるのは鯖の缶詰だけであった。

「っていうか、今回の対戦相手、『冷蔵庫』ってなんなの……。ニックネーム? 冷蔵庫みたいな人?」

対戦相手の名前は得ていたため、「冷蔵庫→冷やす→電気が必要→電力供給室付近」という推理さえできればあっという間――とは言わないがそこそこの時間で冷蔵庫までたどり着くことが出来ただろうが、残念なのは神田の脳みそであった。
まるで腐のことばかり考えていると、脳みそがどんどんダメになっていくようである。

かたや人と人との関係を無理矢理腐らせる神田。かたや物が腐らないように保つ冷蔵庫。二つの相性は最悪だった。

そしてその頃、冷蔵庫は。

「フンフンフーン♪」

余裕しゃくしゃくで電力供給室の椅子を拝借してそこに寝転び、コンセントをサーバーに接続したまま、自分の中から取り出したゴーヤジュースを飲んでいた。

「えーっと、『神田蜜柑』さんだっけ? 遅いなー。もうそろそろ一時間経つから来てもおかしくはないんだけどなー。それとも、もう凍りついちゃったのかな? へへへ、そうなったら僕の不戦勝みたいなもんなんだけどなあ」

冷蔵庫はそう言うと、再び自分の中からゴーヤジュースを取り出して、ズルルとすすった。本日三十九杯目のゴーヤジュースである。

――と、その時!

「ウッ!」

冷蔵庫の体に異変が!

「お、お腹が痛い……!」

なんということだろう。冷えたゴーヤジュースの飲み過ぎでお腹を壊してしまったのだ。冷気耐性はあるくせに経口摂取だと途端に弱体化するとは情けないぞ!

「と、トイレ……!」

冷蔵庫の扉の近くから突然ニュッと手が出て、真ん中の辺りを押さえ始めた。

「うぐぐ、どこだっけ? 確か事前準備の時にプリントアウトした見取り図に載ってたはず……!」

冷蔵庫は必死でトイレのあった場所を思い出そうとした。

「あっ……! この施設、トイレ無いわ……」

電力供給室にトイレは無かった。

それに気づいた瞬間、絶望のために肛門括約筋が緩んだのだろうか。

「ブリュリュリュリュリュ!ブチチチチチッチチチチチ!ドバババババババア!ブススススススススス!……ブピッ」

冷蔵庫は脱糞していた。

そして! その糞尿が! 電力供給サーバーにかかった!

「あっ……!」

突然の汚染にダウンしてしまうサーバー! 匂い立つ電力供給室!

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

そこに突然、窓ガラスを割って飛び込んでくるものがあった。

「見つけた! あんたが冷蔵庫ね!!」

風邪を引いた神田蜜柑だ。

神田は獣並みの嗅覚で糞尿の臭いを嗅ぎ分け、四つん這いの恐るべきスピードで冷蔵庫のいる電力供給室までたどり着いたのだ!
しかし、もう一時間は経過していた。神田はどうやって寒さを耐え切ったのだろう。

――それを説明するには、彼女のマンズリがいかに激しく、いかに摩擦熱を起こすかを語らねばなるまい。

え? 語って欲しくないって? ……じゃあ語らないでおこう。

まあとにかく、神田は激しいオナニーによって暖を取り、なんとか冷気を耐え忍んでいたのである。
そして訪れた好機! それを神田は見逃さなかった。
まさに幸ウンの女神は彼女に微笑んだのだ。

――が、もう漏らしてしまってやけくその冷蔵庫も負けてはいなかった。

「喰らえ! 冷凍うんこだ!」

冷蔵庫の魔人能力『インフィニット・零(ゼット)』は冷蔵庫に出来そうなことは大体できる能力である。
そして、冷蔵庫は生きている。
生きているのであれば、ものを食べるし排泄だってする。
排泄をするということは……? そう、うんこは飛ばせるね!

「ウオーーーー!」

冷蔵庫の開かれた扉の内部から茶色い物体が飛ぶ!
きたねえ!

ベチャッ!

神田の顔にうんこが! 糞が! チンするとホッカホカな湯気をたてそうなちょっと固めの冷凍うんこが! ドババーっと命中!

しかし意に介さない神田。
なぜなら彼女に地雷はない! スカトロもいける!

「効かぬわアホが~~ッッ!」

そして神田は冷蔵庫の腹部を思いっきり殴りつけた。

ボコォ!

冷蔵庫は大量の糞便を失禁して果てた。

勝者、神田蜜柑。

【了】
最終更新:2016年07月18日 00:02