第9試合SSその3 『江ノ島は俺の島』

 中国山地の一峰、勝山は遠く淡藍の空の下に広がる。大きなガラスの壁を通して見る世界は石と砂と緑で出来た海、枯山水の庭園である。そして、振り帰れば数多の絵画達。この景色を見ればそこが島根県、足立美術館だとわかるかもしれない。だがここは足立美術館であって足立美術館ではない。夢の中にしか存在しない世界なのだから。
 美術館にはあまり似合わない武骨な戦車から男は顔を覗かせていた。
「せっかくレンタルな戦車をスペシャルして来たっていうのによぉ!!誰かがつまらないステージを選んだせいで戦いにくそうだねぇ」
 この男、ロリ一太が新調した愛車はロり一太18号(ポルシェティーガー)である。
「もっと小さくて可愛い戦車にしたら良かったね」
 ポルシェティーガーの中からはもう一人、幼女の声が聞こえる。小梅である。
「でもよぉ、あいつはこのポルシェティーガーがオススメだっていうからさぁ!!」
 ポルシェティーガーを知らない人はおうちの人に聞いてみましょう。
「お兄ちゃん騙され易そうだしなぁ」
「まあいいじゃねぇか!!」
「それで動かさないの?」
「バスの様には操縦出来なかったよ」
「戦車は大型二種じゃなくて大型特殊免許だって、今時女子小学生でも知ってるよ、お兄ちゃん」
「うるせぇ!!」
 とロリ一太がハッチを強く叩いた時、ポルシェティーガーのモーターが唸りだした。
「あれっなんか動いてないか」
「操縦室に誰かいるよ」
「いる訳無いだろ!!さっきまで誰もいなかったぞ!!」
 ロリ一太は否定したが、ポルシェティーガーは次第に加速を始め、操縦室に誰かがいるのは確実であった。
「これってもしかして、戦車の神様が助けに来てくださったんじゃないか!!」
「そっか、宗教って偉大だね」
「神様ありがとー!!!!さぁ切り札のポルシェティーガーが火を噴くぜ!!!!」
 さて、ロリ一太と小梅が架空の神様に感謝していた頃、もう一方の悪もまたこの夢の足立美術館へとたどり着いていた。
「勝山に日本庭園、そうか……ここは足立美術館ゲロス。もしダンゲロスwikiで見た通りなら誰かがここを選んだということ、全くガッカリさせてくれるゲロス」
 日本庭園に併設された茶室に横たわっていたのは十字架を背負った半裸の中東系中年男性。ダンゲロスくんである。
 ダンゲロスくんは現実世界でのデュラン大佐との戦いでスカイツリーに串刺しにされ、既に重症であった。今はマイナスイオンで傷を癒すために茶室で休憩していたのである。
 ダンゲロスくんはかなりリラックスしていた。それは絶対的な自信の表れであり、たとえどんな敵が来ても(デュラン大佐以外なら)対応出来るとも思っていた。それが例えばポルシェティーガーであってもだ。
 茶室の壁を突き破って突っ込んで来たのはポルシェティーガー。そして、そのハッチからはロリ一太が顔を出している。
「いたぞ敵め!!戦車の神様!!このままアイツを踏み潰してくれぇ!!」
 茶室の床にめり込みながら突進して来るポルシェティーガーにダンゲロスくんは正面からぶつかり稽古
「無駄ゲロス、可愛がりゲロス」
 とマイナスイオンを纏ったタックルで押し返し、50トンを超える巨体が宙に浮いた。ポルシェティーガーはそのまま美術館の壁にめり込み、投げ出されたロリ一太と小梅は全身を強打したが致命傷には至らなかった。
 そして、ダンゲロスくんも無傷な訳ではなかった。少し無理をしてしまったのか、今の衝撃で少し腰を痛めてしまった。だが、ダンゲロスくんがそれ以上に気にしていたのは、ポルシェティーガーの操縦室にいるはずの存在である。
「なにか邪悪な気配がするゲロス。一体どんな奴がいるゲロス」
 ロリ一太はこの戦いが始まる前、裏社会のネットワークを通して対戦しそうな人物の調査を依頼していた。その中で唯一詳細な情報が出てこなかったのがダンゲロスくんである。ちなみに、ダンゲロスくんは住民票の上では正式名称の「ダンゲロ・ロッサロッサ・バルバロッサ」で登録されているので「ダンゲロスくん」で調べても何一つ情報は出てこないだろう。
「ひぃぃぃ!!話が違う!!なんだこのバケモノは!!チクショウもうお仕舞いだぁ!!」
 ロリ一太はダンゲロスくんについての情報をほとんど持ち合わせていない。そんな絶望感からか、打たれ弱いロリ一太は一気に切腹モードに入ってしまった。
「ああああ、神様たすけでぇぇぇぇ!!」
 ロリ一太の声が神様に届いたのかはさだかではないが、ダンゲロスくんとロリ一太の間の空間に亀裂が走った。お互いに相手の能力だと思い身構える。だがそれは思いがけない乱入者の入口となった。
 亀裂は完全に穴が開き中から飛び出したのは全裸の魔王っぽい奴と女子高生であった。
「あっすいません。勝手に入ってしまったようだ」
 全裸の方が謝罪した。
「いや君、勝手に入って来たら困るゲロス」
「いや、なんていいますか、自分ははかいしんをやって結構長いのだがな、隣の次元で戦っていたらうっかり次元の壁を破壊してしまったようなのだ」
「しらんゲロス」
「まあそういう事なんだ、このオッサンも悪気があった訳じゃないし許してあげてよ」
 今度は女子高生の方が仲裁に入ってきた。
「うるさい、女子高生は女子高生らしく遊☆戯☆王でもやってろゲロス」
「なんだよ、私一応松羽田かの子っていうの。あんまりひどい言葉をかけたらアンタも暗殺するよ」
「うへぇ、誰を暗殺するゲロス」
 この女子高生が乱入したことで場の空気は更に張り詰めた。
「あの、次元の亀裂もう閉じちゃいますよ」
 小梅は次元の亀裂にちくわを差し込んで閉鎖を止めようとしていたが、挟まれて潰れてしまった。
「あぁ、私の昼ご飯が」
「えっ、ちょっとヤバくないこれ」
 事の深刻さを一番に理解したのは松羽田であった。
「確かにまずいな。このままではこのくだらぬステージで、我々まで戦わねばならない事になるだろう」
 はかいしんも理解した。
 それから、ウィキペディアとかで打開策を調べ、はかいしんの力でもう一度次元の壁を破壊することになった。
「頼む、元の10倍スケール3LDK庭付き2階建てに私を返してくれ」
「さっさとするゲロス」
「なんか知らんが俺も応援するぜ!!」
「"イオン"行けんねんな!?ほんまやな??」
「わたしのちくわ……」
 読者のみんなもはかいしんを応援しよう!!
 全員の思いが一つになった時
「ふおおおおおおおおおおおおお」
 はかいしんの強烈な頭突きが炸裂、次元に亀裂を入れた。しかし、亀裂は思いの他派手に広がり、次元が崩壊を始めた。
 亀裂の隙間から見えるそれは、富士山まで見える透き通った青空であり、陽の光が乱反射して煌く湘南の海であり、やがて視界に広がる全てが江ノ島となった。
「どうもやりすぎてしまったようである」
「どうするんだよこれ」
 はかいしんと松羽田はただ立ち尽くすことしか出来なかった。
「よくやった、褒美をやるでゲロス」
「どうも」
 ダンゲロスくんはいつになく機嫌良さそうにはかいしんに生八つ橋を渡した。それから、そこらへんで決闘をしていた堀瀬大我と宇多津転寝を見つけると
「うせろゴミ共ッ」
 と手刀で二人の首を飛ばしてから、マイナスイオンで上昇気流を生み出して一気に江ノ島の上空へと飛び上がった。
 ダンゲロスくんが降り立ったのは江ノ島で最も高い場所、海抜120メートルの展望灯台頂点である。
「やはり江ノ島は素晴らしい。この五感全てを満たしてくれる自然の情景を感じる。いかに洗練された絵画であっても、彫刻でも、工芸品でもそれは圧倒的な自然の生み出す情景の前には無力だろう。理想に、究極に到達出来るのは自然の生み出す情景であり、美術などは自然のごく一部を切り取った疑似体験でしかない。究極の美は断じて美術館という無機質な空間の内側には存在しない、決して存在してはならないゲロス」
 ダンゲロスくんがなんか一人で満足している頃、残された四人は今後の方針やこれからの年金制度のありかたについて話し合い、とりあえず一番危険そうなダンゲロスくんをぶっ殺すことに決定した。

 作戦はダンゲロス読者でも理解出来るくらいシンプルなものだった。具体的にはダンゲロスくんをおびき出して、はかいしんの頭突きで破壊する。
 さて、ダンゲロスくんをおびき出すのに必要な物、それはパーティーだ。
『パーティーバレルデスマッチ』
作詞:モスラ
作曲:モスラ
君の街にもやってくる
素敵な鋼鉄のパーティーだよ
みんなスタイリッシュに変身したら
藤田の家でレッツ☆パーティー
パーティーするってことは
略奪するってことなのかな?
ワタシ達と藤田は赤の他人だけど
きっと今日から
MY BEST FRIEND
【一時間後】
 江島神社はパーティー仕様に改造されていた。酒もバーベキューもベビーカステラもなんでも揃っているそこは正に天国、正確にはダンゲロスくんを地獄に送ってやるための天国。そして、目的通りまぬけなダンゲロスくんはおびき出されてやってきた。
「ようこそ、ダンゲロスくん様」
「お前達気が利くでゲロス」
 しばらくは酒を飲み、歌い、踊り、最期のパーティーを享受した。
 さて、そろそろ暗殺した方が良さそうな空気になった時だ。意図していなかった者達が乱入して来た。それはバイクやスーパーカー、馬、ティーガー戦車、自転車の軍団。そして、どのマシンの上にもヤンキーが乗っている。これはヤンキーの群れだ。
 ヤンキー生態学の第一人者である京都大学の足利尊氏教授は、この現象をヤンキー全般に幅広く見られるものであると断言している。ヤンキーは一般的にパーティーなどの無駄にうるさく派手なイベントを好む傾向が見られる。日本史を振り返ってみても古くは壬申の乱から現代はオイルショックまで常にヤンキーはそこに居た。つまりここでヤンキーが群れを成して現れるのは非常に自然なことである。
 どこからともなく現れたヤンキー達の中のティーガー戦車の中にさらに一台、確かにポルシェティーガーがいるのをダンゲロスくんは見た。生産台数の非常に少ない戦車のため、例のポルシェティーガーであることはほぼ間違いないだろう。さっき破壊したはずのポルシェティーガー既に修復され、以前よりも軽快に機動していることにダンゲロスくんは不安を覚えた。戦車達はダンゲロスくんとすれ違い、駐車場へ向かった。
 この謎にも足利尊氏教授は言及している。これは「ヤンキーが五人集まれば一人は実家が自動車整備工場」という現象で説明することが出来る。ポルシェティーガーもヤンキー自動車整備工場で全面改装され、車高の低下、無駄に空気抵抗の高そうなパーツを装着、高出力エンジン、モーターへの換装を経て高速での走行が可能になった。
 この盛大なパーティーに駆けつけたヤンキー達はロリ一太達の用意した食料を漁り始めた。そして、食料があれば奪い合いをするのがヤンキーという物である。乱闘がすぐそこら中で始まり、パーティーはパーティーへと変わった。
 そして、パーティーの開幕宣言をしたのは金髪にロンゲのヤンキーであった。
「"パーティー"の"始まり"だコラァ!?」
 その頃、すっかりアルコールが頭に来たダンゲロスくんは、近くの駐車場にポルシェティーガーを探しに行った。持ち主がいない間に戦車に落書きをして嫌がらせしてやろうと考えた訳だ。だが、既にダンゲロスくんは照準に入っている。ポルシェティーガーのハッチから飛び出したはかいしんがダンゲロスくんに強烈な頭突きを喰らわせる。
 はかいしんも隠れて見ていた他三人も勝利を確信した。まるで時間が止まったかのような一瞬の静寂の後、ダンゲロスくんの腕がはかいしんの胸に突き刺さった。
 はかいしんがダンゲロスくんを理解するには何もかもが遅すぎた。
「そうか……この男は存在そのものがいろいろ既に壊れている…………すまないがこれ以上は壊せない…………」
 そう理解して、はかいしんは絶命していった。
 ダンゲロスくんはポルシェティーガーに「 memento mori(死を想え)」と落書きすると、他三人が隠れている方へ向き直った。
「せっかくのパーティーに無粋な真似はやめろ、これはもう試合などではないゲロス。だからもっと楽しもうゲロス」
 しかし、ダンゲロスくんの誘いに乗ったのは他三人ではなかったようだ。背後のポルシェティーガーの機銃が点滅、不意を突かれたダンゲロスくんはシールドを張るのがわずかに遅れてしまった。その遅れが致命的であった。
 ダンゲロスくんの左腕は無残にもちぎれて宙を舞った。
「いまだ、隙あり!!」
 これを好機と飛び出したのはロリ一太と小梅、松羽田であった。
「確かに今まで無人だったはずゲロス」
「いけない、離れろ」
 ダンゲロスくんはまだ冷静であった。松羽田は一早くそれに気づいたが
「危ないお兄ちゃん!!あびゃああああ!!」
 逃げ遅れ、ダンゲロスくんの手刀からロリ一太をかばったのは小梅だった。
 散らばる臓物がロリ一太に降りかかる。その健康的な内臓はあまりに若々しく、内臓年齢は十代幼女のそれに違いはなかった。
だが、初里流のアサシンとして育てられ、内臓的なものを見慣れていた松羽田の背筋は凍った。小梅の内臓は内臓年齢こそ若々しいが、明らかに中年男性の作りではないか。この幼女のような小梅の正体を理解した松羽田はこの世が信じられなくなり、ただ崩れ落ちることしか出来なかった。
「左腕は惜しいが、これは夢の世界。夢から覚めれば何もかも元通りゲロス。だが、この私をコケにしたお前は保健所が許しても私は許さんぞッ」
 ダンゲロスくんの怒りはポルシェティーガーの乗員に向けられていた。
「いいだろう、これがお前達の流儀ならば。この私もそれに則ろうではないか」
 ダンゲロスくんは周辺にいた馬タイプのヤンキーを適当に殺して手綱を奪うとエンジンをかけ、ポルシェティーガーを挑発するように走ってみせた。
 雛鳥が初めて見た者を親だと思いついて行くように、ヤンキーは挑発して来た者を親の仇だと思って付け狙う習性がある。ダンゲロスくんはその習性を利用してポルシェティーガーをおびき出したのだ。
 二台は煙を巻上げて江ノ島の市街を突き抜け、海沿いの道を突き進む。二台を導くのはスピードという魔力、ただそれだけだった。
 坂の頂点、そんな二台に立ちはだかった男がいた。それは、幼女(だと本人は思っている)の内臓をむさぼり、深い喜びと悲しみを同時に受けたことで限界を超えたロリ一太であった。
「小梅の仇ィィィ!!」
 ロリ一太は奇跡的に良く解らないけど凄い威力のエネルギー弾を撃ち出した。文字数の関係で詳しくは解説しないがとにかく凄い威力のエネルギー弾だった。
「邪魔だ、失せろ凡下がァ」
 良く解らないけど凄い威力のエネルギー弾はダンゲロスくんの高出力マイナスイオン波とぶつかり合い、大爆発を引き起こした。
 青く雄大な太平洋から江ノ島を見れば、爆炎の中から飛び出し、炎上しながら猛スピードで坂道を下るポルシェティーガーが見えるだろう。そして、その上に炎の十字架が見えるだろう。
 ダンゲロスくんは爆発の直撃こそ避けたものの、左目は潰れ、炎は背中の十字架から体へと燃え移り、その身を焼き尽くさんとしていた。ダンゲロスくんが生き残る道は、自身が燃え尽きるより早く、坂を下るポルシェティーガーの操縦主を殺害し、戦いを終わらせることしか残されていない。
 ハッチが開かない。爆発で歪んでしまったのだ。マイナスイオンは先ほどの高出力マイナスイオン波で打ち尽くし、集束させるまでの時間が無い。残された右腕に力を入れた時、腰の決定的な何かが壊れる音がした。
「馬鹿なッふざけるなッ、こんなことがッ。こんなカス共にこのゆるキャラが負ける訳がないッ、地獄に落ちるべきはお前だァッッ」
 ここに来てマイナスイオンを纏ったタックルでポルシェティーガーを押し返した時に痛めた腰が悪化してしてしまったのだ。それだけではない。日常的に背負っている十字架の重さもかなりの負担となっていたのだ。それはダンゲロスくんの業の重さなのかも知れない。
「待てぇ、やめろおおお。私はお前を殺寿司ぃぃぃぃ」
 ポルシェティーガーはスピードの向側にたどり着き、海辺の岩場に激突して爆発した。牛沢幽也が最後までポルシェティーガーからテレポートしなかったのは、虫が街頭に群がる様に、ヤンキーもまたスピードに群がるからだろうと足利尊氏教授は分析している。ちなみに足利尊氏教授はヤンキーとかが嫌いなのでドン・キホーテには行かないらしい。
 スカイツリーの頂点で一人の男が息絶えたのはそれからしばらく後であった。
 右を見ても死体、左を見ても死体、そんな惨状が夢の中の江ノ島。血と硝煙と焼けたガソリンの匂いは暖かな春の潮風に乗って湘南を覆い尽くしている。そして、最後に立ち上がったのは松羽田かの子であった。もうその眼に光はない。
「おめでとうございます。貴方がこの戦いの最後の一人です」
 松羽田の前に舞い降りたのは一人の妖精であった。彼女こそがこの戦いを影ながら応援し、その審判を下す存在である。
「松羽田かの子、貴方は勝利しました。さあ貴方の見たい夢を、願いを私に教えて」
 妖精の問いに松羽田は応えた。ただし、応えは刃を以って。
 妖精は縦に一刀両断されていた。松羽田の手には髪飾り型の仕込みナイフが握られている。
「やったよ、父さん、私悪い奴やっつけたよ」
 松羽田はこの戦いのショックで精神が崩壊して幼児退行していた。
 妖精が死んだことで夢の戦いは終結した。だが、松羽田の精神は壊れたままであった。洗練された暗殺術と強靭な肉体を持つ幼児は誰の手にも負えなかった。ただ一人、彼女の最強の先輩である下水道橋つまるを除いては。
 下水道橋つまるは誰よりも手厚く松羽田を介護した。松羽田の精神は回復はしなかったが、二人は誰よりも幸せな姉妹として穏やかな日々を過ごした。
 二人が心中したのはそれから三ヶ月後であった。
最終更新:2016年05月01日 00:26