第2試合SSその2 地獄への道は善意で舗装されている


四月の入りにしては冷え込む夜だった。
朝木水仙は微睡みかかった意識の中で、大鋸草菊の事を考えていた。あの日、あの月の夜の事を。普段の彼女からは到底考えられない、圧倒的な暴力で不良たちを蹂躙する草菊の姿は、今も瞼の裏に鮮烈に焼き付いている。か細い月光が鮮血に照り、哄笑を上げる草菊の狂気をいや増しているように見えた。怒号と悲鳴、恐怖と混乱が入り混じったあの場で、ただ草菊だけが美しかった。
月の女神のようだ――とはその時抱いた少々気恥ずかしい感想だが、今から考えてみてもそれ以上に適切な形容は思い浮かばない。全身を赤く染め、踊るように破壊を撒き散らしながら陶然と微笑(わら)う少女の姿は侵し難く神聖だったが、不思議と恐ろしいとは感じなかった。出来るならば、そのダンスをずっと見ていたいとさえ思った。詰まる所、水仙はその時点で、大鋸草菊という少女にどうしようもなく魅了されていたのだ。

「水仙」

隣に横たわる草菊が小さく呟いた。水仙は布団の中で身動ぎして草菊へ顔を向ける。一人で寝るには少し広く感じるベッドも二人が入るとやや手狭だが、それを不快に感じる事は無い。

「ん……どうしたのくーちゃん」
「まだ起きていましたか。良ければ少しお話をしようかと」
「うん、私は大丈夫だけど……寝付けないの?」
「ええ、まあ」

草菊が困ったように微笑する。彼女でもやはり緊張するのだろうか、と水仙は思索した。
そもそも何故今二人が同衾しているのかといえば、草菊から『無色の夢』とそのルールに関する話を聞かされた時、水仙が「自宅で眠るのは危険じゃないか」と言い出したのがきっかけである。ルール上、『無色の夢』が始まる前に定められた対戦相手を排除してしまえば不戦勝となる為に、闇討ちをかけられる可能性は否定できなかった。無論、たかが瑞夢を見たいが為に殺人を犯すなど割りに合わない話であるし、夢の相手があの優等生で知られる百舌川清音だと言えば尚の事考えにくい。この話も実際の所、『無色の夢』にかこつけてお泊り会をしたかったというのが本音である。その胸の内を知ってか知らずか、草菊はいつも通りの穏やかな笑みで「水仙が構わないのならお邪魔しましょう」と提案を受け入れたのだった。

「くーちゃんも、怖いと思う事ってある?」
「私だって人並みに恐怖心はありますよ。ただ――」

ただ、あの血の香を全身に浴びる昂揚を思えば、ほんの些細なものに感じてしまうだけで。

草菊には対魔人戦闘の経験が無い。ちょっかいをかけてきた街の不良ややくざ紛いのチンピラを相手にする事はあれど、その中に魔人は居なかっし、自ら進んで喧嘩を吹っ掛けようとも思わなかった。草菊はあくまで無辜の女生徒であり、その立場が彼女の武器の一つでもあったからだ。ならず者どもにとっては格好の餌であり、暴力沙汰になっても社会的に擁護され易い。一見か弱い少女とチンピラでは、誰しも心理的に前者を庇いたくなる。専守防衛に徹してきたのもその為だ。
しかし、最近になって新たな悩みが生まれた。飽きてきたのだ。ゲームにおいてチートコードを使ってかつて苦戦した敵を一方的に蹂躙するのは楽しいが、すぐに飽きてしまうのと同じように。まして草菊は初めからチートを使用していたのだから、このような事態は時間の問題であったといえよう。加えて近頃はちょっかいをかけられる機会も減ったように思う。柄の悪い男が草菊の顔を見るなりそさくさと場を立ち去る事も度々あった。
だから、今回の『無色の夢』は降って湧いた僥倖だった。安全かつ確実に魔人と戦う事が出来て、もし負けても悪夢を見るだけで死の危険は無い。これ程都合の良い状況がセッティングされる事など、今後の人生においてあるかどうか。
勿論、魔人同士の戦いに絶対は存在しない。が、夢で告げられた相手はあの百舌川清音だという。草菊が好むのは戦闘ではなく蹂躙と鮮血であり、そういった意味で彼女は絶好の獲物と言えた。気立てが良く万人から好かれるという百舌川を力任せに組み伏せ、殴り付けた時の表情を想像するだけで、身体の芯に火が灯ったように熱くなる。泣き叫んで命乞いをする少女の返り血はどんな味がするのだろうか。いや、降参されてはそこで終わってしまうから、先に喉を潰した方がいいかもしれない。いずれにせよこれ程楽しい憂さ晴らしは他にあるまい。草菊の本性を知られる事も問題は無い。
口止めの方法は嫌という程知っている。

「――今はむしろ、遠足前日の小学生、という気分ですね」
「あははっ、なにそれ」

水仙はひとしきりくすくすと笑って、それから不意に真顔になった。彼女の手が布団の中でもそもそと動き、細い指が草菊の手に触れた。

「……本当を言うとね、私はちょっと心配だよ。あの百舌川さんの噂、くーちゃんも知ってるでしょ」
「ええ、少なくとも一年生の中で知らない人は居ないでしょう。1-Cの“石棺”事件を」

それは今回唯一の懸念材料と言えた。草菊たちも始めて知った事だが、『無色の夢』に選ばれた以上、百舌川は魔人である。かねてより噂されていた事ではあるが、それが現実であると知ると、かの“石棺”事件の真犯人が百舌川であるという話もかなり現実味を帯びてくる。彼女の存在に関して政府筋の人間が絡んでいるなどという噂もあるが、それも一笑に付す事が憚られるだけの説得力がある。数名の生徒を残してでも教室を封鎖しなければならなかった理由。異常なまでに迅速な事後処理。見覚えの無い黒服たちが校内を出入りしていたのもその時期だ。そして百舌川清音は、1-Cから最後に脱出してきた生徒である。

「でも、大丈夫ですよ。結局は夢ですから、負けた所で死ぬ事もありません」
「うん……そうなんだけどさ」
「……優しいですね、水仙は」

少女の表情は冴えない。例え夢の中であっても、草菊が傷ついたり苦しんだりする所を想像すると胸が痛むのだろう。草菊は水仙の手をそっと握り返し、子供をあやすように努めて穏やかな声で言った。

「水仙、私の友達で居てくれてありがとう。あの夜、貴方は私の本当の姿を見てもずっと一緒に居てくれた。私にとってかけがえの無い存在です」
「くーちゃん……」

水仙は一瞬驚いたような表情を浮かべ、すぐにはにかんだように笑った。彼女もまた草菊の手をぎゅっと握り返した。

「こっちこそ、あの時助けてくれてありがとう。くーちゃんが居なかったら、私は今こんな風に過ごせてなかったと思う。……それに、あの夜のくーちゃんはなんていうか、その――」
「……?なんですか?」
「……すごく、綺麗だったから」

薄暗闇の室内でも見て取れる程顔を赤くして、水仙はぽつりと呟くように言った。一瞬呆気に取られたように小さく口を開けた草菊は、一瞬の間を置いてくつくつと笑い始めた。

「あっ!ひどい、今言っててめちゃくちゃ恥ずかしかったのに!」
「いえ、違うんです水仙。私はこんなに幸せで良いのかなと思っただけですから。こんな理解者を得られるなんて、考えても居なかったから」

自分のこの性分は生まれ持った性だ。誰に恥じる事も無いし、誰に理解して貰うつもりも無かった。それがこうして何を隠す事も無く話し合える友を持てるなんて、まったく恵まれ過ぎている――そう思うと、お腹の底から笑えて仕方が無かった。無敵にでもなった気分だ。

「お陰でリラックス出来ました。さあ、そろそろ寝てしまいましょう」
「……うん、気を付けてねくーちゃん。起きたら夢の話、たっぷり聞かせてね」
「ええ、勿論。では、お休みなさい」
「うん、おやすみ」

握り合った手と互いの呼吸に集中すると、泥濘へ沈み込んでいくような感覚と共に、草菊の意識は夢の世界へと旅立った。










春風も穏やかな野山は一面桜色に染まっていた。緑の生い茂る地面へ目を向ければ、ツクシやヨモギ、フキノトウなどが芽吹いている。空はどこまでも青く、遠くにぽつぽつとはぐれ雲が浮かんでいた。ここが戦地で無ければ、日当たりの良い場所で日光浴でもしたくなるような陽気だった。
戦闘領域は一キロ四方と然程広くは無いが、木々に阻まれて視界が利かない。遭遇戦を覚悟すべきだろう。草菊は迅速に行動を開始した。全身に緊張を漲らせ、可能な限り気配を絶ち、音を立てぬよう草木を避けて進む。周囲に人影は無いか。罠は張られていないか。警戒し過ぎるという事は無い。
やがて草菊は森の中に拓けた空き地のような場所を視認した。広さはおよそ半径10メートルといった所か。中央には立派な桜の古木が満開の花を咲かせている。その根本には、見覚えのある少女が一人。間違いない――あれが百舌川清音だ。少女は広げたシートの上で、鼻歌交じりに風呂敷を解いている。中から現れたのは立派な重箱だ。

「(――何をしているんだろう)」

茂みに身を潜めながら草菊は思案した。パッと見では花見の準備をしているとしか思えない。夢の中とはいえ、リアルな感覚を伴う殺し合いの最中で、花見。お人好しの優等生という風評が真実ならば、本当に脳みそまでお花畑の平和主義者なのか、はたまた何らかの意図あっての行動か。草菊は判断に迷った。そもそも彼女の目的は愉しむ事である。後ろから殴りかかってお仕舞い、というのではあまりに味気ない。出来得る限り嗜好を満たす為のお膳立てがしたい――
そうした欲求が、草菊に奇襲を躊躇わせていた。

異変を感じたのは百舌川が魔法瓶から何かを注ぎ出した時だった。液体がコップに注がれると同時に、周囲が青白い光に包まれた。木々の桜も草の碧も、幻想的な青光に照らし出された。それは緊張を維持していた草菊でさえ、一瞬見惚れてしまう程の美しい光景だった。しかし同時に感じる、全身が泡立つような悪寒。草菊は知らず頬を流れ落ちた汗を拭い、それに気付いた。手の甲にぬるりとした感触。見ればべっとりと血に濡れている。鼻血だ。ほぼ同時に地面が傾くような感覚。呼吸が荒い。鼓動はいつからこんなに早くなっていた?頭痛も気のせいでは済まない域に達しつつある。これらの症状に関して、草菊は一つの心当たりがあった。数年前の大震災の折、大騒ぎになった原発事故。それをきっかけに調べた知識が、今になって警鐘を鳴らしている。青白い光。1-C石棺事件。百舌川清音。これらは一つの答えを指し示しているのではないか。

「(急性放射線障害……!)」

人類が原子力という力の存在を発見し、開発する途上において、幾人もの命を奪ってきた光がある。荷電粒子が物質中の光速度を超えた際に発生する光子の衝撃波。人類はその青光を発見者の名を取り、チェレンコフ光と名付けた。
原子の光は見えず匂わず、知覚不能の刃となって草菊の遺伝子を刺し貫いた。
ようやく合点が行った。何故1-Cが封印されたのか、何故百舌川があの光に曝されながら平然としているのか。百舌川の能力とは、放射能を作り出す事なのだ。そして自身はそれに耐性を持つ。強力な爆弾を起動しておきながら、自分は無傷のままで居られる。これ程強力な能力もそうはあるまい。草菊は対応を迫られた。

「(恐らく既に致死量の放射線を浴びている。長期戦は自滅するだけ、かといって接近してもいつ動けなくなるか分からない……)」

放射線を一つの毒として見た場合、即効性は薄い部類に入る。人体を即死に至らしめるには数千から数万シーベルトという膨大な出力が必要なのだ。しかるに、あの光を目撃して数分も経たない内にこの病状。相当な高線量が撒き散らされている事は疑う余地も無い。因みに一般的な人間の致死量は7シーベルトと言われている。草菊と百舌川との距離は約20メートル。それだけの間合いがあってこの有様なのだ、間近で被爆すればこんなものでは済むまい。草菊の取った選択はシンプルだった。足元の石を数個拾って投げる。ただそれだけだ。

「――ッああ!」

すんでの所で飛翔音に気付き身を伏せた百舌川だが、音速に迫る飛礫はその背中を裂いて地面を抉った。投石の意義は百舌川への牽制と、脅威の根源たる魔法瓶の排除だ。礫の一つが魔法瓶を撃ち、吹き飛ばされたそれは重力に従って坂道を転がり、やがて淡い光の欠片も見えなくなった。そうして草菊はすっくと立ち上がり、ふらつく足に鞭打ちながら百舌川の元へ歩を進める。あの女だけは、自分の手で殴らなければ気が済まない。

「……待って大鋸さん!私は争いたくないんです!」

草菊の姿を認めると、百舌川は身を起こしてそう言い放った。どの口が言うのか。

「私はただ、お花見しながら二人で話し合えば平和的に解決出来ると思って……!」
「善人ぶるのもそこまで行くと賞賛に値しますね」

そも鼻血を流しながら酩酊したように歩く女生徒に言う台詞では無い。逆に挑発しているのかと疑いたくなる程だ。草菊は聞く耳など持たず、ただ感情に任せて思い切り拳を振るった。弾丸のような速度で放たれた拳打は、咄嗟に身をかわした百舌川の左肘から先をもぎ取り、勢い余って地面に激突した。衝撃は地に穴を穿ち、振動が木々を伝って桜吹雪を巻き起こした。百舌川は肘先から血の螺旋を描いて地面に倒れ込み、か細いうめき声を上げた。草菊の待ちわびた、少女の血の香り。

「アアアアアアアアーッ!!!!」




おにぎり(と百舌川が称する七色に変色するペースト状の何か)が詰まった重箱の蓋が開いていた。先の草菊の一撃が地面を揺らした衝撃で、パンドラの蓋が開いてしまった。草菊は代償として、脳の臭球を直接ブン殴られるような激烈な悪臭に耐えなければならなかった。繰り返すが、おにぎりである。母の味の原点たるおにぎりだ。何処の世界のおにぎりが周辺に居る生物の嗅覚を無差別かつ恒久的に破壊し得るというのか。全国のお母さんに謝って欲しい。

「大鋸……さん!」

百舌川は痛みを噛み殺し、精力を振り絞って体を起こした。完璧な美少女たる彼女は困っている人間を見過ごす事は出来ない。咄嗟にハーブティー(と百舌川が呼ぶエメラルドグリーンに輝く粉状の何か)の入ったポットを掴み、介抱を試みる。

「こ、これ……カモミールが入ってるんです。鎮静作用が……」
「アアアアーッ!!アアアアアアアアーッ!!!!」

痛い。痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い!痛み以外の感覚が無い!全身の臓器と骨から棘が生えてきたように思える。草菊は薄れ行く意識の中でハーブティーという言葉が聞き間違いである事を願った。世界中の茶葉製造に携わる人々への侮辱に他ならないからだ。だと言うのにこの馬鹿野郎はハーブティーと連呼する事を止めない。草菊はありったけの気力をかき集めて動いた。一ミリどこかを動かすだけで気絶しそうな程痛い。この状態で全力を出せばそれで死んでしまえる程に痛い。だからそれで良い。彼女の魔人能力『生命賛歌(ライフ・イズ・ビューティフル)』は、彼女自身の行動では何をしても誰も殺すことが出来ない能力だ。それは自分自身においても例外では無い。死んでしまうと本気で思えるならば、絶対に死ぬ事は無いのだ。百舌川の首を掴み、坂道を転がり落ちて、頃合いを見計らい戦闘領域外に投げ出す。それで終わる筈だった。涙で霞む視界の中でかろうじて狙いを定め、草菊が百舌川へ伸ばした腕を、百舌川では無い誰かの手が突かんだ。

「え」

思考が現実に追いつかない。この手は誰のものだ。この死人のように冷たい手は。
草菊は手の主を見やった。白い肌に死斑めいて青い血管が浮き出ている。どうやらそれは、残る一つの重箱から半身を出していた。

「ひ」

悲鳴が形となる前に、無数の腕が草菊を捕捉する。引き寄せられる。引きずり込まれる。腕を。首を、顎を、頭を掴まれている。一切の自由を許されぬまま、草菊は重箱の中へと誘われた。視界が暗転する間際に映った顔には覚えがあった。封印された1-Cの生徒。平本と言ったか。何故と思う間も無く、草菊の意識はそこで途絶えた。

完璧なる美少女、百舌川清音。料理とは料理単品で成立するのでは無い。それを食べる人間が居て、初めて料理は料理足り得る。即ち、人もまた料理の一部。しかるに1-C生徒の面々も、彼女の料理を構成する、無くてはならない要素の一。百舌川の手料理に彼らが現出するのは最早必然であった。









「おはよう!」

鈴の音が転がるような声が教室に響く。遍く世界を照らす、柔らかな陽光を思わせる声色。
教室に居る者は、その一声で世界が色彩を取り戻したような感覚さえ覚えるだろう。 
爽やかな小春の風が木々の緑を揺らし、授業前の憂鬱をも吹き飛ばすような。 
枝葉に泊まる小鳥達は盛んに春を囀り、世界が今日も平和である事を謳う。 
長閑で平穏な一日の始まりだ。 

「ちょっと遅れちゃったけど……はい!バレンタインデーのプレゼントです!」

陽光を思わせる笑顔と共に、生徒たちにチョコクッキーを配る百舌川。教室はたちまち歓声に包まれた。感激の余り泣き出す生徒もちらほらと居る。
学年一の美少女たる百舌川の手料理にあり付けるとなれば、その反応も無理からぬ事だろう。

「うめえ!マジうめえよ百舌川!なんつーか、クッキー以上の味がする!」「お前、いきなり食ってんじゃねえよ!こういうのは家でじっくり味わうもんだろうが!」「つーか語彙が貧弱過ぎるよな。百舌川のお菓子を評価するならそれなりの品性ってもんをだな」「うるせえ!美味いもんは美味いんだよ!」

怒号と喧騒、そして笑顔。誰もが幸せそうに百舌川のクッキーを頬張っている。

「……あれ、モズ、泣いてる?」「えっ、マジ?花粉症?」「俺杉伐採してくるわ」
「え、あれ、なんでだろ、あはは、なんでだろう……」

皆が百舌川のお菓子を美味しそうに食べている。いつも通りの当たり前の日常。それなのに、こんなにも涙が溢れてくるのは何故だろう。何も珍しい事じゃないのに、こんなにも幸せな気持ちになるのは何故だろう。百舌川は理由も分からぬまま、ただ困ったように笑いながら。滂沱の涙を拭い続けた。

最終更新:2016年04月26日 05:35