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イルヤンカ」を以下のとおり復元します。
【種別】 
“[[紅世の徒]]”、[[通称]]

【初出】
V巻

【解説】
“[[紅世の王]]”。[[真名>真名(まな)]]は“甲鉄竜”(こうてつりゅう)。[[炎]]の色は鈍色。
[[[とむらいの鐘>とむらいの鐘(トーテン・グロッケ)]]]最高幹部、『[[九垓天秤]]』が『[[両翼]]』の左。
全身を鈍色の甲羅と鱗で覆った、四本足の(『[[ES>Eternal song ‐遙かなる歌‐]]』では腕を持った二足の)巨大な有翼竜の姿をしていた。落ち着いた老人の声音で、普段は穏やかな気性であり、『九垓天秤』の中では諍いが起こったときのなだめ役でもあった。
[[あだ名]]は「鎧の竜」。[[カムシン]]には「鎧の竜王」と呼ばれていた。

中世ヨーロッパにて『当代最硬の[[自在法]]』と称される、攻防に威力を発揮する自在法『[[幕瘴壁]]』を操る強大な“王”であり、同じく『両翼』の右“虹の翼”[[メリヒム]]とのタッグは、数多のフレイムヘイズにとって脅威的な存在であった。

古い時代からこの世にいる“王”であり、太古の封界『[[大縛鎖]]』創造の儀式にも[[オオナムチ]]らと共に招かれていた。
[[創造神>神]]“[[祭礼の蛇]]”が『[[久遠の陥穽]]』に放逐された際には、逆上した[[ヘカテー]]や[[シュドナイ]]と共に[[フレイムヘイズ]]を追い散らしており、『玉紋の騎手』[[ナム]]に致命傷を負わせた。なお、当時はフレイムヘイズ『[[棺の織手]]』[[ティス]]と契約していた“[[冥奥の環]]”[[アシズ]]とは敵同士だったが、その後に[[顕現]]して世界を放浪していたアシズに真っ先に付き従ったのもイルヤンカである。

彼の人間への意識は他の“徒”同様「麦の穂」程度でしかないため、『[[壮挙]]』に何の引け目も持っていなかった。
[とむらいの鐘]最高戦力の一として、十八年間にわたり[[マティルダ>マティルダ・サントメール]]や[[ヴィルヘルミナ>ヴィルヘルミナ・カルメル]]と数え切れないほどの激突を繰り返した。
中世の『[[大戦>大戦(おおいくさ)]]』最終局面において、『[[万条の仕手]]』ヴィルヘルミナ・カルメルと死闘を繰り広げ、彼女によって討滅された。
ヴィルヘルミナのメリヒムへの思慕に気付いており、消滅間際にヴィルヘルミナに対して「あいつはやめておけ」と忠告した。

【由来・元ネタ推察】
名前の元ネタはヒッタイト神話の竜神 イルルヤンカシュ(Illuyankas)と思われる。海と洪水を支配する。
嵐神と戦って一度は勝利するものの、酒で酔い潰されて動けなくなったところを嵐神に討ち取られた。

「甲」は亀などの硬い甲羅、兵士の防具・鎧という、「鉄」には硬い・変わらないという意味がある。
真名全体で「不変にして鉄壁の鎧を纏う竜」という意味だと思われる。
その顕現した姿も、防御の自在法『幕瘴壁』もこの鉄壁の守りという彼の本質に由来するものであると思われる。また、その驚異的な戦闘能力と人間に対する態度は、強大な幻想種として畏れられる「竜」として在るためのものだろう。

【コメント】
☆[[アニメシリーズ>アニメ版]]には未登場。
☆戦場に於いては、マティルダやヴィルヘルミナと幾度も鎬を削ったようだ。そこからヴィルヘルミナの思慕に気付くとは、流石は年の功といえた。
☆[[リベザル]]や[[ハボリム]]と交戦したら面白かったのにな。
☆『幕瘴壁』と外皮をブチ抜ける火力があるかが問題だったな。
☆翼竜の姿をした“徒”は他に[[ニティカ]]がいた。
☆番外編『[[かぐやひめのしゃな]]』では、10話の猿蟹合戦で蛇として登場している。
☆番外編『[[おじょうさまのしゃな]]』では、トーテングロ家の第一御者として登場している。
☆番外編『[[さんじゅうしのしゃな]]』では、序幕で観客の一人として登場している。

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