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都喰らい」を以下のとおり復元します。
【種別】
[[自在法]]

【初出】
I巻

【解説】
卓越した[[自在師]]である“[[棺の織手]]”[[アシズ]]が編み出した自在法。
本来なら“[[紅世の徒]]”は『近しい存在』である人間以外の“[[存在の力]]”を吸収しても逆に自分が薄まり弱ってしまうが、この自在法を用いることで本来“徒”が吸収するに値しない『物』の“存在の力”すら、“徒”の力となる高純度の“存在の力”に変換することができた。
ただし、莫大な“存在の力”を生んでも、吸収したり使いこなせるかは個人の力量次第である。

原理及び手順は次の通り。
・故人の周囲との繋がりを一時的に保つことで『[[世界の歪み]]』を一時的に緩和する[[トーチ]]を一定地域に大量に配置する。
・それを何らかの方法で一挙に消し去ることで瞬間的に多数の矛盾を生み出してその地域の人や物を巻き込む巨大な歪みを作り出す。
・その大きな歪みをトーチの分解などで触発、周囲一帯ごと“存在の力”に変換する。

アシズはこの自在法によって、都市[[オストローデ]]を都一つ丸ごと“存在の力”に変換し、その力を吸収して自在に使いこなすことで自身を強大な存在とした。

数百年後、現代にて“狩人”[[フリアグネ]]が[[御崎市>御崎市(みさきし)]]でこの自在法の発動を目論むも、[[シャナ]]と[[坂井悠二>坂井悠二(さかいゆうじ)]]によって阻止された。

【補足】
アシズとフリアグネの『都喰らい』の差異比較

アシズの『都喰らい』
・対象となった街 オストローデ
・仕掛け 自在法(と思われる)『[[鍵の糸]]』
・方法 
手順1 住民を喰らいトーチを作る。
手順2 全てのトーチに『鍵の糸』を仕掛ける。
手順3 トーチの総数が人口の1割に達した辺りで、トーチに仕掛けた『鍵の糸』を一斉に発動させる。
手順4 全てのトーチは元の“存在の力”に分解され、繋がりを失って矛盾だらけになる。大きな歪みの発生。
手順5 大きな歪みはトーチの分解に触発され、都全てが高純度の“存在の力”に変換される。

フリアグネの『都喰らい』
・対象となった街 御崎市
・仕掛け [[宝具]]『[[ダンスパーティー]]』とその爆破のための鼓動
・方法
手順1 住民を喰らいトーチを作る。
手順2 全てのトーチに『ダンスパーティー』の爆破の鼓動を仕掛ける。
手順3 トーチの総数がある一定数に達した辺りで、トーチに仕掛けた爆破の鼓動を発動させる。
手順4 全てのトーチは爆発と共に消失、繋がりを失って矛盾だらけになる。大きな歪みの発生。
手順5 大きな歪みはトーチの爆発に触発され、御崎市全てが高純度の“存在の力”に変換される。

・フリアグネの方法では、トーチが人口の一割にはほど遠い数でも可能なことが利点だった。
これにより、『都喰らい』の準備がほとんど完了し、後はトーチを一斉爆破させるだけで発動可能だったことは、悠二が『ダンスパーティー』の音色の違和感と洞察力から推理するまでは全く気付かれていなかった。

【[[アニメ版]]】
『ダンスパーティー』で起こすところやトーチに仕掛けを施すところは同じだが、何故か終盤になると御崎市に巨大な[[自在式]]が出現したりと、よくわからない方向に改変されていた。

【コメント】
☆[[劇場版]]では回想の中で発動した。
☆『[[渾の聖廟>渾の聖廟(こんのせいびょう)]]』による“[[存在の泉]]”の方が莫大な“存在の力”を得られたんだろうな。
☆現代日本の首都圏近郊にある御崎市での『都喰らい』は、オストローデに比べてトーチの人口比は少なくて済むのだろうが、トーチの絶対数ではオストローデよりも多くなるように思える。また、通勤・通学などで、トーチが大量に移動することも考慮しなければならなかっただろうな。
☆フリアグネの手順で通勤通学の影響を避けようとするならば、平日の決まった時間にトーチ作成を行うのが無難だろうか。下校中の悠二(のトーチ)が襲われた時間を考えれば、人の移動が多い時間帯に設定されている気がするがな。
☆制御出来るかは兎も角、体デカいんだから[[サブラク]]とか頑張って『都喰らい』出来ないかな?
☆↑司令塔たる頭は一人分の視野しか持たないから無理っぽいけどな。
☆サブラクは司令塔の近くじゃなくても人を食えるみたいな描写あったから(御崎市戦か『[[詣道]]』戦)場合によっては可能かもしれないな。ただ、起爆ができないだろうからそこは微妙。
☆高橋弥七郎の新作『カナエの星』でも、『都喰らい』のような都市を消滅させる技が登場するのかな。

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