【種別】 “[[紅世の徒]]”、[[通称]] 【初出】 XVII巻 【解説】 “[[紅世の王]]”。[[真名>真名(まな)]]は“殊寵の鼓”(しゅちょうのつづみ)。[[炎]]の色は瑠璃色。 [[フレイムヘイズ]]『皓露の請い手』[[センターヒル]]と契約し、角張った石のメダル型の[[神器]]“[[テオトル]]”に意思を表出させていた。神器の名称は、同じく他の『[[大地の四神]]』三人とその先師『宙の心臓』こと『焦沙の敷き手』[[ノースエア]]のものと同じであった。 涼やかな青年の声で話す男性の“王”。 『[[内乱]]』では[[ケツアルコアトル]]たちと共にアメリカ合衆国の破壊に賛同した。 XX巻の終盤でセンターヒルが戦死したことで、“[[紅世>紅世(ぐぜ)]]”へ帰還した。そして、創造された新世界『[[無何有鏡>無何有鏡(ザナドゥ)]]』へ渡り来て、[[秩序派]]の“王”の一人として活動している。 【元ネタ・由来】 アステカ文明で信仰されていた雨と雷の神トラロック(Tlaloc)。この神は降雨と旱魃を司ると信仰されており、子供がそのための生贄として捧げられていたという。また、この神が司るのは「空からやって来る水」=雨であり、「大地に元からある水」=川・池は[[チャルチウィトリクエ]]が司っている。 「殊寵」とは、ことに目をかける、特別にかわいがるという意味である。 狭義の「鼓」という楽器は、インドに発し、中国を経由して日本に入った。雨乞いの際、山頂において火を焚き、鼓や太鼓を叩いて、雨が降るまで打ち鳴らされることもあったという。 真名全体では、「雨乞いに特に効果がある、神に愛された鼓」という意味だと思われる。 通称に雨の神を選んだ“王”に相応しい真名だと思える。 【コメント】 ☆[[帝鴻]]くらいに古い“王”なのかな。 ☆[[アニメ第3期]]で登場した。 ☆トラロックも新世界『[[無何有鏡>無何有鏡(ザナドゥ)]]』へ渡り来て、[[秩序派]]の“王”の一人として活動していることが灼眼の[[シャナ]]ノ全テ 完ではっきりした。 ☆高橋弥七郎の新作『カナエの星』でも、トラロックのような涼やかな声の男性が登場するのかな。