【初出】
XVII巻
【元ネタ・由来】
アステカ文明で信仰されていた雨と雷の神トラロック(Tlaloc)。この神は降雨と旱魃を司ると信仰されており、子供がそのための生贄として捧げられていたという。また、この神が司るのは「空からやって来る水」=雨であり、「大地に元からある水」=川・池は
チャルチウィトリクエが司っている。
「殊寵」とは、ことに目をかける、特別にかわいがるという意味である。
狭義の「鼓」という楽器は、インドに発し、中国を経由して日本に入った。雨乞いの際、山頂において火を焚き、鼓や太鼓を叩いて、雨が降るまで打ち鳴らされることもあったという。
真名全体では、「雨乞いに特に効果がある、神に愛された鼓」という意味だと思われる。
自在法『
トラロカン』同様に、通称に雨の神を選んだ“王”に相応しい真名だと思われる。
最終更新:2025年02月20日 07:20