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ウァラク - (2020/11/20 (金) 05:47:50) のソース

【種別】 
“[[紅世の徒]]” 、[[通称]]

【初出】
S巻

【解説】 
“[[紅世の王]]”。[[真名>真名(まな)]]は“虺蜴の帥”(きえきのすい)。[[炎]]の色は丹色。 
[[フレイムヘイズ]]『魑勢の牽き手』[[ユーリイ・フヴォイカ]]と契約し、古風な短剣型の[[神器]]“[[ゴベルラ]]”に意思を表出させていた。
気だるそうな女の声で、しかしなんだかんだで優しい性格の女性の“王”。
[[マルコシアス]]が「あの~」と一目置いているところから察するに、相当に強大な“王”であると思われる。

ユーリイ以前にも何人もの討ち手と契約していたが、その言から察するに、すべて『復讐鬼』だったようだ。『[[生命の竜巻>あだ名]]』と[[カムシン]]に呼ばれており、太古の[[創造神>神]]“[[祭礼の蛇]]”[[伏羲]]との戦いでも『[[虫愛づる姫君>あだ名]]』と呼ばれた当時の契約者と共に参戦した。

1930年代にユーリイが戦死したので、“[[紅世>紅世(ぐぜ)]]”へ帰還した。

新世界『[[無何有鏡>無何有鏡(ザナドゥ)]]』が創造された後、新世界へ渡り来た[[秩序派]]の“王”の一人として活動しており、[[シャナ]]と出会って日本にいる[[[マカベアの兄弟]]]の構成員たちを、とある古びた競技場におびき出す手引きをしたようだ。

【由来・元ネタ】 
名前の元ネタは、ソロモンの72柱の悪魔 “龍総統”ウァラク(Valac)と思われる。序列62番の悪魔で、天使の翼のある少年の姿をし、赤い二つ首の龍に跨って現れると言う。 
召喚の際は、全ての爬虫類を支配し、隠された財宝を探り出すと言う。
「虺」はマムシ、「蜴」はトカゲ類の爬虫類、そして「帥」は軍隊を率いる者を意味し、真名全体で「ヘビやトカゲのような小動物の軍勢を率いる者」という意味だと思われる。
彼女の[[能力>自在法]]『[[隷群]]』を表現しているとともに、爬虫類の支配者である通称とも通じている。

【コメント】
☆[[アニメ第2期]]では、[[マージョリー・ドー]]の回想の中で登場した。
☆真名の最初は機種依存文字の「兀虫」。読み方は「きえきのすい」。作中トップクラスの難読文字であった。
☆絶対に、虫嫌いの人間を契約者に選んではいけない“王”であった。
☆二代目『[[極光の射手]]』[[キアラ>キアラ・トスカナ]]はアウトだったな。
☆XX巻でのカムシンの回想「虫愛づる姫君と、生命の竜巻」は、ウァラクとその[[フレイムヘイズ]]のことである。女性のフレイムヘイズが、幾千万もの虫を操っていたのだろうな…。
☆『虫愛づる姫君』と聞けば、多くの人は『風の谷のナウシカ』のヒロイン、ナウシカを思い浮かべると思われる。[[宝石の一味]]の例もあるため、命名にあたって意識された可能性くらいは考えられる。
☆蝶や蜜蜂や蜻蛉とかならかわいいもんじゃないか。Gや蛾、蝿とかだと世にもおぞましい光景になりそうだがな。
☆能力が[[[とむらいの鐘>とむらいの鐘(トーテン・グロッケ)]]]の『[[九垓天秤]]』[[ジャリ]]の『[[五月蝿る風>五月蝿る風(さばえるかぜ)]]』や[[[仮装舞踏会>仮装舞踏会(バル・マスケ)]]]の[[ウアル]]の『[[ビト]]』に似ていたな。
☆↑↑『五月蝿る風』は蝿を「生み出す」が、こちらは既に存在している実際の生物を使役する。竜巻を連発するとその辺の生態系が狂いそうだ。
☆[[[巌楹院>巌楹院(ミナック)]]]の[[ゴグマゴーグ]]や[[[とむらいの鐘>とむらいの鐘(トーテン・グロッケ)]]]の『[[九垓天秤]]』[[ソカル]]や[[フワワ]]や[[ニヌルタ]]や[[チェルノボーグ]]や[[[宝石の一味]]]の[[コヨーテ]]とも絡んでいたら面白そうだったのにな。
☆公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』で『虫愛づる姫君』についての詳細が判明するのかと思われたが、結局は最後まで明かされなかった。
☆番外編『[[かぐやひめのしゃな]]』でも、ユーリイの短剣から会話している。
☆番外編『[[おじょうさまのしゃな]]』には登場しなかった。
☆番外編『[[さんじゅうしのしゃな]]』では、第2幕でパリの子供たちの一人として登場している。