(【種別】 術([[自在法]]?) 【初出】 XVII巻(固有名の初出) 【解説】 “[[紅世の徒]]”が、“[[紅世>紅世(ぐぜ)]]”からこの世へ、この世から“紅世”へ渡る時に使われる術。この世の存在が“徒”たちに知られてまもなく、とある“[[王>紅世の王]]”によって開発されたという。 “紅世”からこの世へ渡る時は『人間らの感情』を、この世から“紅世”へ渡る時は『同胞らの渦巻く力』とそれぞれ共振し、それらを目印または引き綱のようにして狭間を渡る。 秘法『[[久遠の陥穽]]』は、対象からこの共振を断ち切った上で両界の狭間へと放逐する術である。どちらの世界に向かうにも目印となるものを見つけられなくなるため、永遠に両界の狭間をさまようことになる。なお、この「[[両界の狭間]]」という空間も『久遠の陥穽』の名で呼ばれる。 現在は『[[世界の歪み]]』により両界の狭間が荒れているため、時化に巻きこまれる船のように『狭間渡り』の最中に歪みに巻き込まれ傷ついたり、消滅したり、狭間の中で遭難して行方不明になる者も多い。 そのため、“王”であろうが“徒”であろうが『狭間渡り』の成否はほとんど運任せになっている。 【コメント】 ☆『[[無何有鏡>無何有鏡(ザナドゥ)]]』が創造されたから、“徒”はもうこの世には渡れなくなるだろうな。 ☆『無何有鏡』に塞き止められて、この世へは渡れなくなるし、[[大災厄]]を危惧する“王”たちも人間と契約する必要も無くなったな。 ☆両界の狭間は適度に荒れていた方が、覚悟もなしに渡ろうとする“徒”を躊躇させて、[[フレイムヘイズ]]側の“王”にとっては都合がよいのではなかろうか。