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【種別】 “[[ミステス]]” 【初出】 I巻 【解説】 「史上最悪の“ミステス”」、「化け物[[トーチ]]」、「“[[紅世>紅世(ぐぜ)]]”に仇なすモノ」等と呼ばれ、“紅世”の関係者達一様に恐れられた伝説の怪物。 神通無比の大太刀型[[宝具]]『[[贄殿遮那>贄殿遮那(にえとののしゃな)]]』を核とする“ミステス”で、常のトーチのように「人間の身体」を持たず、隻眼鬼面を付けた中身が[[炎]]しかない古めかしい鎧武者の姿をしていた。 多くの“[[紅世の徒]]”や[[フレイムヘイズ]]を斬り倒し、それを喰らう事で“[[存在の力]]”を補給し活動していた。 活動源である炎は、喰らった“徒”・フレイムヘイズの炎の色に準じていた。V巻時点では、“道司”[[ガープ]]の浅葱色だった。 人間だった時は刀匠であり、“紅世の徒”の存在と強さを知った刀匠が、ある“[[紅世の王]]”を相槌に『贄殿遮那』を鍛え上げ、それを託すに相応しい強者を探すため自ら進んで宝の蔵(“ミステス”)となったもので、その自我は刀匠が変化し強者を求め続ける「鎧武者“天目一個”」、宝具であり鎧武者の核である『贄殿遮那』、生前の人間だった頃の「刀匠」の三者の自我が混在している模様。 また、『[[約束の二人>約束の二人(エンゲージ・リンク)]]』が[[[宝石の一味]]]から奪った本に記されていた「このソードスミスが全存在を打ち込んだ“ミステス”には、最初から並の“王”をも遙かに凌ぐ力があった」という内容は、“天目一個”のことと思われる。 “存在の力”を多く保有し統御しているにも関わらず[[気配]]を全く持たないため、実際に眼で見るまで感知能力に優れた者でもその存在は全く感知できず、“存在の力”の集中や動作の予兆も感じ取れない。 『贄殿遮那』の影響を受けており、その身体はあらゆる[[自在法]]の干渉を受け付けないため、戦闘は必然的に白兵戦となる。また、最低限の[[封絶>封絶(ふうぜつ)]]を全身を覆う形で施しているため、人間の目に留まることはない。 ・気配がない→出会い頭の運試しと、“徒”やフレイムヘイズの利点たる気配察知の無効化 ・自在法無効→強制的な白兵戦闘による、技量のある者の選定 ・封絶の展開→ただの人間には用なし この3つの特徴は、全て『贄殿遮那』を持つに相応しい強者を探し出すためのものであった。 これらの特徴に加えて“天目一個”自体も並外れた剣の達人であり、その剣速と『贄殿遮那』の優れた切れ味から繰り出される剣撃は、強大な“王”である[[オルゴン]]をも容易く切断し、場合によっては斬られたことにさえ気付かずに絶命させるほど鋭い。 [[自在師]]を寄せ付けず、気配を探ることに慣れている達人であればあるほど危険度が増し、“天目一個”自身も強いため弱者には手出しできず、さらに神出鬼没で無差別に“徒”、フレイムヘイズに襲い掛かる危険度が「史上最悪」の所以であり、ほとんど『天災』として扱われていた。 戦闘用ミステスの常として『[[戒禁>戒禁(かいきん)]]』がかかっており、その効果は“ミステス”を分解しようとした相手を捕らえるというものであった。[[シャナ]]は最初、“天目一個”のトーチの部分を分解しようとして、この『戒禁』に引っかかっていた。 本編開始の数年前、日本を彷徨っていたところを[[メリヒム]]の『[[虹天剣]]』によって『[[秘匿の聖室>秘匿の聖室(クリュプタ)]]』が破壊されたことで漏れ出した[[アラストール]]の強大な気配に引かれて『[[天道宮]]』に現れ、まだ名前の無い人間だった頃のシャナと出会い、彼女の言う「強者」と死合うために、[[邪魔者>ウィネ]]を斬り倒してシャナをアラストールの元に送り届け、誕生した新たな『炎髪灼眼の討ち手』と戦った。 長年の鍛錬により封絶の内部は見えなくても封絶を形作る“存在の力”は感じることが出来た(“人間には用無し”という前提の無効)、出会った時は人間であったため攻撃されなかった(“出会い頭の運試し”という不意打ちの脅威の無効)、契約した直後のため気配察知や自在法による戦闘への慣れがなく肉弾戦しか選択肢がなかった(自在法および気配察知が利かないという“強者であればあるほど危険”という特性の無効)などの様々な要因もあって、フレイムヘイズとなった直後のシャナと戦って紙一重で敗れ、求めていた強者に『贄殿遮那』を託すことで、役目を終えて消滅した。 しかし『贄殿遮那』の内にその[[意思総体]]が存在するらしく、『[[星黎殿]]』に囚われたシャナの『贄殿遮那』を求める意思に応じて復活。[[フェコルー]]など[[[仮装舞踏会>仮装舞踏会(バル・マスケ)]]]の構成員を襲撃して喰らいながら活動し、ついにシャナと邂逅して『[[タルタロス]]』の一部をシャナの求めに応じて『贄殿遮那』で断ち切り、シャナに『贄殿遮那』を届けて再び消滅した。 なお、シャナのことを自身の使い手として認めているらしく、「強者」ではなく「主」と呼んでいた。 【由来・元ネタ】 元ネタは、日本神話の天叢雲剣などを鍛え上げた隻眼の鍛冶神「アメノマヒトツノミコト(天目一箇命)」。 のちに一部の地域で、台風を司る竜神「一目連」と同一視されるようになった。“天目一個”の歩く災害のイメージは、こちらの影響と思われる。 【コメント】 ☆[[アニメ版]]から登場していた。 ☆人間から自ら“ミステス”へ変化した者は、他に『[[永遠の恋人]]』[[ヨーハン]]がいた。 ☆おそらく天敵は、変幻自在なだけに真っ二つにしたぐらいでは死にそうになく攻撃手段が殆ど直接攻撃の[[シュドナイ]]と、異常なタフさと剣の腕前と投剣能力を持つ[[サブラク]]だったと思われる。 ☆彼が封絶で動けるのは『戒禁』のおかげか、『贄殿遮那』のおかげかどっちだ? ☆日本由来の名前だが、[[タケミカヅチ]]や[[ギュウキ]]や[[オオヤマクイ]]と違って漢字表記だった。読みが元ネタと違うからだろうか。 ☆↑↑おそらくその体の特徴である”自在法の無効化”だと思われるがな。 ☆↑↑それもあるだろうけど、“紅世”出身ではなくこの世(というか日本)で作られたからじゃないかな? ☆『星黎殿』での復活を強引に解釈すれば、[[シュドナイ]]と[[坂井悠二>坂井悠二(さかいゆうじ)]]が初めて出会った時のシュドナイの推測が伏線になっていたと言えなくもないな。 ☆↑×6 回復力と剣技で“愛染の兄妹”も厄介だったな。『[[欲望の嗅覚]]』によって見つけることもできていたので、シャナの入手前なら手に入れられていた可能性は高い。 ☆シャナが出会った時点で既に噂になっていた事を考えると、封絶が完成した19世紀の後半よりも前から存在していた可能性が非常に高い。また、徒には即座に斬りかかる以上自在法を教わる事もないはずである。つまり“天目一個”は[[導きの神>神]][[シャヘル]]の神託を聞いたうえで、自分で封絶を張り始めたことになる。その性質上肉弾戦しか行なわないが、自在法に対する適正もそれなりにあったのではないだろうか。 ☆[[[仮装舞踏会>仮装舞踏会(バル・マスケ)]]]の[[禁衛員>禁衛員(ヴァッフェ)]][[フェコルー]]の『[[オレイカルコス]]』や[[フリアグネ]]の『[[ラハット]]』や[[ギヴォイチス]]の『[[スクレープ]]』と『贄殿遮那』で打ち合ってほしかったな。 ☆[[[巌楹院>巌楹院(ミナック)]]]の[[ゴグマゴーグ]]や[[[とむらいの鐘>とむらいの鐘(トーテン・グロッケ)]]]の“[[棺の織手]]”[[アシズ]]や『[[九垓天秤]]』[[ニヌルタ]]や[[ソカル]]や[[フワワ]]や[[ジャリ]]や[[モレク]]や[[[宝石の一味]]]の[[コヨーテ]]や[[フックス]]や[[トンサーイ]]とも絡んでいたら面白そうだったのにな。 ☆番外編『[[しんでれらのしゃな]]』では、シンデレラ(シャナ)の意地悪な継母として登場している。 ☆番外編『[[かぐやひめのしゃな]]』では、悪徳商人の用心棒として登場している。 ☆番外編『[[おじょうさまのしゃな]]』では、シャナの部屋の置物として登場している。 ☆番外編『[[さんじゅうしのしゃな]]』では、シャナの乗騎として登場している。
【種別】 “[[ミステス]]” 【初出】 I巻 【解説】 「史上最悪の“ミステス”」、「化け物[[トーチ]]」、「“[[紅世>紅世(ぐぜ)]]”に仇なすモノ」等と呼ばれ、“紅世”の関係者達一様に恐れられた伝説の怪物。 神通無比の大太刀型[[宝具]]『[[贄殿遮那>贄殿遮那(にえとののしゃな)]]』を核とする“ミステス”で、常のトーチのように「人間の身体」を持たず、隻眼鬼面を付けた中身が[[炎]]しかない古めかしい鎧武者の姿をしていた。 多くの“[[紅世の徒]]”や[[フレイムヘイズ]]を斬り倒し、それを喰らう事で“[[存在の力]]”を補給し活動していた。 活動源である炎は、喰らった“徒”・フレイムヘイズの炎の色に準じていた。V巻時点では、“道司”[[ガープ]]の浅葱色だった。 人間だった時は刀匠であり、“紅世の徒”の存在と強さを知った刀匠が、ある“[[紅世の王]]”を相槌に『贄殿遮那』を鍛え上げ、それを託すに相応しい強者を探すため自ら進んで宝の蔵(“ミステス”)となったもので、その自我は刀匠が変化し強者を求め続ける「鎧武者“天目一個”」、宝具であり鎧武者の核である『贄殿遮那』、生前の人間だった頃の「刀匠」の三者の自我が混在している模様。 また、『[[約束の二人>約束の二人(エンゲージ・リンク)]]』が[[[宝石の一味]]]から奪った本に記されていた「このソードスミスが全存在を打ち込んだ“ミステス”には、最初から並の“王”をも遙かに凌ぐ力があった」という内容は、“天目一個”のことと思われる。 “存在の力”を多く保有し統御しているにも関わらず[[気配]]を全く持たないため、実際に眼で見るまで感知能力に優れた者でもその存在は全く感知できず、“存在の力”の集中や動作の予兆も感じ取れない。 『贄殿遮那』の影響を受けており、その身体はあらゆる[[自在法]]の干渉を受け付けないため、戦闘は必然的に白兵戦となる。また、最低限の[[封絶>封絶(ふうぜつ)]]を全身を覆う形で施しているため、人間の目に留まることはない。 ・気配がない→出会い頭の運試しと、“徒”やフレイムヘイズの利点たる気配察知の無効化 ・自在法無効→強制的な白兵戦闘による、技量のある者の選定 ・封絶の展開→ただの人間には用なし この3つの特徴は、全て『贄殿遮那』を持つに相応しい強者を探し出すためのものであった。 これらの特徴に加えて“天目一個”自体も並外れた剣の達人であり、その剣速と『贄殿遮那』の優れた切れ味から繰り出される剣撃は、強大な“王”である[[オルゴン]]をも容易く切断し、場合によっては斬られたことにさえ気付かずに絶命させるほど鋭い。 [[自在師]]を寄せ付けず、気配を探ることに慣れている達人であればあるほど危険度が増し、“天目一個”自身も強いため弱者には手出しできず、さらに神出鬼没で無差別に“徒”、フレイムヘイズに襲い掛かる危険度が「史上最悪」の所以であり、ほとんど『天災』として扱われていた。 戦闘用ミステスの常として『[[戒禁>戒禁(かいきん)]]』がかかっており、その効果は“ミステス”を分解しようとした相手を捕らえるというものであった。[[シャナ]]は最初、“天目一個”のトーチの部分を分解しようとして、この『戒禁』に引っかかっていた。 本編開始の数年前、日本を彷徨っていたところを[[メリヒム]]の『[[虹天剣]]』によって『[[秘匿の聖室>秘匿の聖室(クリュプタ)]]』が破壊されたことで漏れ出した[[アラストール]]の強大な気配に引かれて『[[天道宮]]』に現れ、まだ名前の無い人間だった頃のシャナと出会い、彼女の言う「強者」と死合うために、[[邪魔者>ウィネ]]を斬り倒してシャナをアラストールの元に送り届け、誕生した新たな『炎髪灼眼の討ち手』と戦った。 長年の鍛錬により封絶の内部は見えなくても封絶を形作る“存在の力”は感じることが出来た(“人間には用無し”という前提の無効)、出会った時は人間であったため攻撃されなかった(“出会い頭の運試し”という不意打ちの脅威の無効)、契約した直後のため気配察知や自在法による戦闘への慣れがなく肉弾戦しか選択肢がなかった(自在法および気配察知が利かないという“強者であればあるほど危険”という特性の無効)などの様々な要因もあって、フレイムヘイズとなった直後のシャナと戦って紙一重で敗れ、求めていた強者に『贄殿遮那』を託すことで、役目を終えて消滅した。 しかし『贄殿遮那』の内にその[[意思総体]]が存在するらしく、『[[星黎殿]]』に囚われたシャナの『贄殿遮那』を求める意思に応じて復活。[[フェコルー]]など[[[仮装舞踏会>仮装舞踏会(バル・マスケ)]]]の構成員を襲撃して喰らいながら活動し、ついにシャナと邂逅して『[[タルタロス]]』の一部をシャナの求めに応じて『贄殿遮那』で断ち切り、シャナに『贄殿遮那』を届けて再び消滅した。 なお、シャナのことを自身の使い手として認めているらしく、「強者」ではなく「主」と呼んでいた。 【由来・元ネタ】 元ネタは、日本神話の天叢雲剣などを鍛え上げた隻眼の鍛冶神「アメノマヒトツノミコト(天目一箇命)」。 のちに一部の地域で、台風を司る竜神「一目連」と同一視されるようになった。“天目一個”の歩く災害のイメージは、こちらの影響と思われる。 【コメント】 ☆[[アニメ版]]から登場していた。 ☆人間から自ら“ミステス”へ変化した者は、他に『[[永遠の恋人]]』[[ヨーハン]]がいた。 ☆おそらく天敵は、変幻自在なだけに真っ二つにしたぐらいでは死にそうになく攻撃手段が殆ど直接攻撃の[[シュドナイ]]と、異常なタフさと剣の腕前と投剣能力を持つ[[サブラク]]だったと思われる。 ☆彼が封絶で動けるのは『戒禁』のおかげか、『贄殿遮那』のおかげかどっちだ? ☆日本由来の名前だが、[[タケミカヅチ]]や[[ギュウキ]]や[[オオヤマクイ]]と違って漢字表記だった。読みが元ネタと違うからだろうか。 ☆↑↑おそらくその体の特徴である”自在法の無効化”だと思われるがな。 ☆↑↑それもあるだろうけど、“紅世”出身ではなくこの世(というか日本)で作られたからじゃないかな? ☆『星黎殿』での復活を強引に解釈すれば、[[シュドナイ]]と[[坂井悠二>坂井悠二(さかいゆうじ)]]が初めて出会った時のシュドナイの推測が伏線になっていたと言えなくもないな。 ☆↑×6 回復力と剣技で“愛染の兄妹”も厄介だったな。『[[欲望の嗅覚]]』によって見つけることもできていたので、シャナの入手前なら手に入れられていた可能性は高い。 ☆シャナが出会った時点で既に噂になっていた事を考えると、封絶が完成した19世紀の後半よりも前から存在していた可能性が非常に高い。また、徒には即座に斬りかかる以上自在法を教わる事もないはずである。つまり“天目一個”は[[導きの神>神]][[シャヘル]]の神託を聞いたうえで、自分で封絶を張り始めたことになる。その性質上肉弾戦しか行なわないが、自在法に対する適正もそれなりにあったのではないだろうか。 ☆[[[仮装舞踏会>仮装舞踏会(バル・マスケ)]]]の[[禁衛員>禁衛員(ヴァッフェ)]][[フェコルー]]の『[[オレイカルコス]]』や[[フリアグネ]]の『[[ラハット]]』や[[ギヴォイチス]]の『[[スクレープ]]』と『贄殿遮那』で打ち合ってほしかったな。 ☆番外編『[[しんでれらのしゃな]]』では、シンデレラ(シャナ)の意地悪な継母として登場している。 ☆番外編『[[かぐやひめのしゃな]]』では、悪徳商人の用心棒として登場している。 ☆番外編『[[おじょうさまのしゃな]]』では、シャナの部屋の置物として登場している。 ☆番外編『[[さんじゅうしのしゃな]]』では、シャナの乗騎として登場している。

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