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【種別】 “[[紅世の徒]]”、[[神]] 【初出】 XV巻 【解説】 [[真名>真名(まな)]]は“覚の嘨吟”(かくのしょうぎん)。[[炎]]の色は純白。この色は「全てを掻き消す忘我の色」と称される。 [[神意召還]]“[[嘯飛吟声]]”で召喚される、『喚起』と『伝播』の権能を司る“[[紅世>紅世(ぐぜ)]]”真正の『導きの神』。また、登場した“紅世”の神の中では唯一の女神である。 その神としての力と役割は「新たなるものを見つけたときに、それを全ての“徒”に(強制的に)知らせる」というものである。ここでいう「新たなるもの」とは、「今あるままに放置しておいてもそうなるもの」「既にその流れができあがっているもの」に属さないものである。 逆に言えば放置しておけば消えうせてしまう儚いものでもあり、それを防ぐために知らせるという形で介入するようだ。 かつて[[狭間渡り]]、[[フレイムヘイズ]]の生成、[[宝具]]、[[人化]]、[[封絶>封絶(ふうぜつ)]]、表明思想(ただ「思想を表明すること」ではなく、[[[革正団>革正団(レボルシオン)]]]が掲げる「“徒”の存在を人間に表明する思想」であると思われる)などを知らせた。 これは同じ神でさえも抗えないほど絶大な他心通だが、ただそれだけの力である。 “[[祭礼の蛇]]”曰く「珍しがり」。同じ神である“[[天壌の劫火>アラストール]]”や“[[祭礼の蛇]]”と比べてさえ、神としての権能に純化した存在であり、「知らせる」以外には本当に何もせず、それ以外の時には姿を現すことさえない。そのため、本当に存在するのか疑っている“徒”もいた。 普段は実体さえもたず、[[眷属]]の間にたゆたう神霊としてのみ存在しており、その耳目は眷属を介してしか世界に開かれていない。 眷属が新たなるものを見つけた時のみ、その眷属を生贄に神意召還が行われ、「知らせる」という役割を果たす。 そのため、自然に神意召還が成されることはなく、眷属たちは神意召還を成すために、世界中を彷徨って新たなるものを探している。 本当に「知らせる」ことしかせず、認識以外の強制力は全く無いが、全ての“徒”に無闇かつ不用意な影響力を行使する上、その言葉に振り回される者にとって最悪なタイミングで神意召還が起きるため、被害者にとってはたまったものではない。 故に、唆し誑かす言葉だけで物事を変質させるもの、として多くの“徒”に忌み嫌われている。神託を降ろす以外には眷属の任命しか外界に干渉しない上、どの“徒”が眷属なのかも通常わからない(ロフォカレですら噂のレベルだった)ため、同じく真正の神であるアラストールですら、シャヘルの能力は知っていても彼女の行動原理や神託の基準については全く知らなかった模様(ゆえにこそ、後述するように「知らせて」もらう計画が立てられていた)。 作中で実際に起こった神意召還では、[[御崎市>御崎市(みさきし)]]決戦終盤と同時期に、フレイムヘイズ陣営([[シャナ]]一派)が眷属[[ロフォカレ]]に頼んで「新世界に新たな理を追加する」という計画を「知らせて」もらおうとしたが、フレイムヘイズ達の思惑も、[[[仮装舞踏会>仮装舞踏会(バル・マスケ)]]]の思惑も無視して、『[[約束の二人>約束の二人(エンゲージ・リンク)]]』による『[[両界の嗣子]]』の誕生を知らせた後に、新たな世界に行くように促した。 見出し踏み出すことを司る“祭礼の蛇”は、「余の得手を取られようとは」と苦笑するばかりであった。 シャヘルは新たなことを伝えはしたが、その後の言葉が結果的に、おそらく“祭礼の蛇”が言おうとしていたことであったため、混乱も一時的なものに留まった。 【由来・元ネタ】 カナン神話(ウガリット神話)の暁の神シャヘル(Shaher)。 『旧約聖書』の『イザヤ書』(第14章12節)には「暁の子ルシフェル」との語句があるが、父親というより同一存在。 シュタイナー神学では、ルシファーは人を現実から遊離させる理想論の象徴として位置付けられており、現実を象徴する(理想を持たない)アーリマンと対立する。これはどちらがよいというものではなく、理想と現実の狭間で生きることが人間の在り様だという思想である。 「嘨」とはうそぶくことであり、「吟」は詩歌を声に出してうたうこと。真名全体では、「衆生を目覚めさせる言葉の吟唱」という意味だと思われる。「知らせる」ことに特化した神らしい真名である。 通称も、「暁=目覚めの時」と考えれば、実にこの神らしいものである。 【コメント】 ☆やっぱり“[[紅世の王]]”じゃないんだろうな。 ☆“覚の嘨吟”が「全てを掻き消す」純白、“祭礼の蛇”が「全てを塗りつぶす」黒と対比されているのに比べて、“[[天壌の劫火>アラストール]]”の紅蓮には特別な意味付けがなかった。 ☆↑強いて言うなら「全てを焼き尽くす」紅蓮じゃないかな? ☆全世界の“[[紅世>紅世(ぐぜ)]]”関係者に言葉を届けるって、ぶっちゃけ[[[仮装舞踏会>仮装舞踏会(バル・マスケ)]]]の[[ヘカテー]]の[[大命]]宣布と大して変わらないよな。 ☆↑影響力が違うんじゃないかと思う。シャヘルの力は原作の内容からして、何処にいようと強制的に意識に刻まれるほどの伝播能力みたいだ。 ☆[[[巌楹院>巌楹院(ミナック)]]]の[[ゴグマゴーグ]]や[[[とむらいの鐘>とむらいの鐘(トーテン・グロッケ)]]]とも絡んでいたら面白そうだったのにな。 ☆[[アニメ第3期]]で登場した。 ☆SIII巻で[[フリアグネ]]が“彼女”と呼んでおり、性別は女性である。 ☆“天目一個”が封絶張ってることから推測するに、彼女の神託は[[ミステス]]も対象のようである。 ☆番外編『[[さんじゅうしのしゃな]]』では、幕間6で登場している。
【種別】 “[[紅世の徒]]”、[[神]] 【初出】 XV巻 【解説】 [[真名>真名(まな)]]は“覚の嘨吟”(かくのしょうぎん)。[[炎]]の色は純白。この色は「全てを掻き消す忘我の色」と称される。 [[神意召還]]“[[嘯飛吟声]]”で召喚される、『喚起』と『伝播』の権能を司る“[[紅世>紅世(ぐぜ)]]”真正の『導きの神』。また、登場した“紅世”の神の中では唯一の女神である。 その神としての力と役割は「新たなるものを見つけたときに、それを全ての“徒”に(強制的に)知らせる」というものである。ここでいう「新たなるもの」とは、「今あるままに放置しておいてもそうなるもの」「既にその流れができあがっているもの」に属さないものである。 逆に言えば放置しておけば消えうせてしまう儚いものでもあり、それを防ぐために知らせるという形で介入するようだ。 かつて[[狭間渡り]]、[[フレイムヘイズ]]の生成、[[宝具]]、[[人化]]、[[封絶>封絶(ふうぜつ)]]、表明思想(ただ「思想を表明すること」ではなく、[[[革正団>革正団(レボルシオン)]]]が掲げる「“徒”の存在を人間に表明する思想」であると思われる)などを知らせた。 これは同じ神でさえも抗えないほど絶大な他心通だが、ただそれだけの力である。 “[[祭礼の蛇]]”曰く「珍しがり」。同じ神である“[[天壌の劫火>アラストール]]”や“[[祭礼の蛇]]”と比べてさえ、神としての権能に純化した存在であり、「知らせる」以外には本当に何もせず、それ以外の時には姿を現すことさえない。そのため、本当に存在するのか疑っている“徒”もいた。 普段は実体さえもたず、[[眷属]]の間にたゆたう神霊としてのみ存在しており、その耳目は眷属を介してしか世界に開かれていない。 眷属が新たなるものを見つけた時のみ、その眷属を生贄に神意召還が行われ、「知らせる」という役割を果たす。 そのため、自然に神意召還が成されることはなく、眷属たちは神意召還を成すために、世界中を彷徨って新たなるものを探している。 本当に「知らせる」ことしかせず、認識以外の強制力は全く無いが、全ての“徒”に無闇かつ不用意な影響力を行使する上、その言葉に振り回される者にとって最悪なタイミングで神意召還が起きるため、被害者にとってはたまったものではない。 故に、唆し誑かす言葉だけで物事を変質させるもの、として多くの“徒”に忌み嫌われている。神託を降ろす以外には眷属の任命しか外界に干渉しない上、どの“徒”が眷属なのかも通常わからない(ロフォカレですら噂のレベルだった)ため、同じく真正の神であるアラストールですら、シャヘルの能力は知っていても彼女の行動原理や神託の基準については全く知らなかった模様(ゆえにこそ、後述するように「知らせて」もらう計画が立てられていた)。 作中で実際に起こった神意召還では、[[御崎市>御崎市(みさきし)]]決戦終盤と同時期に、フレイムヘイズ陣営([[シャナ]]一派)が眷属[[ロフォカレ]]に頼んで「新世界に新たな理を追加する」という計画を「知らせて」もらおうとしたが、フレイムヘイズ達の思惑も、[[[仮装舞踏会>仮装舞踏会(バル・マスケ)]]]の思惑も無視して、『[[約束の二人>約束の二人(エンゲージ・リンク)]]』による『[[両界の嗣子]]』の誕生を知らせた後に、新たな世界に行くように促した。 見出し踏み出すことを司る“祭礼の蛇”は、「余の得手を取られようとは」と苦笑するばかりであった。 シャヘルは新たなことを伝えはしたが、その後の言葉が結果的に、おそらく“祭礼の蛇”が言おうとしていたことであったため、混乱も一時的なものに留まった。 【由来・元ネタ】 カナン神話(ウガリット神話)の暁の神シャヘル(Shaher)。 『旧約聖書』の『イザヤ書』(第14章12節)には「暁の子ルシフェル」との語句があるが、父親というより同一存在。 シュタイナー神学では、ルシファーは人を現実から遊離させる理想論の象徴として位置付けられており、現実を象徴する(理想を持たない)アーリマンと対立する。これはどちらがよいというものではなく、理想と現実の狭間で生きることが人間の在り様だという思想である。 「嘨」とはうそぶくことであり、「吟」は詩歌を声に出してうたうこと。真名全体では、「衆生を目覚めさせる言葉の吟唱」という意味だと思われる。「知らせる」ことに特化した神らしい真名である。 通称も、「暁=目覚めの時」と考えれば、実にこの神らしいものである。 【コメント】 ☆やっぱり“[[紅世の王]]”じゃないんだろうな。 ☆“覚の嘨吟”が「全てを掻き消す」純白、“祭礼の蛇”が「全てを塗りつぶす」黒と対比されているのに比べて、“[[天壌の劫火>アラストール]]”の紅蓮には特別な意味付けがなかった。 ☆↑強いて言うなら「全てを焼き尽くす」紅蓮じゃないかな? ☆全世界の“[[紅世>紅世(ぐぜ)]]”関係者に言葉を届けるって、ぶっちゃけ[[[仮装舞踏会>仮装舞踏会(バル・マスケ)]]]の[[ヘカテー]]の[[大命]]宣布と大して変わらないよな。 ☆↑影響力が違うんじゃないかと思う。シャヘルの力は原作の内容からして、何処にいようと強制的に意識に刻まれるほどの伝播能力みたいだ。 ☆[[[巌楹院>巌楹院(ミナック)]]]の[[ゴグマゴーグ]]や[[[とむらいの鐘>とむらいの鐘(トーテン・グロッケ)]]]の[[アシズ]]とも絡んでいたら面白そうだったのにな。 ☆[[アニメ第3期]]で登場した。 ☆SIII巻で[[フリアグネ]]が“彼女”と呼んでおり、性別は女性である。 ☆“天目一個”が封絶張ってることから推測するに、彼女の神託は[[ミステス]]も対象のようである。 ☆番外編『[[さんじゅうしのしゃな]]』では、幕間6で登場している。

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