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ソースは議事録


衆 - 治安及び地方制度委員会 - 24号  昭和23年04月27日

坂東委員長 それではさように決定いたします。
 なお神戸事件に関しまして、警察本部長官斎藤昇君より説明を求めることにいたします。
斎藤(昇)政府委員 
 兵庫縣におきましては、去る四月十四日に朝鮮人学校五校に対しまして閉鎖命令を発したのであります。ところが彼らは依然授業を継続いたしまする一方、朝鮮人の團体の幹部、生徒父兄等約七十名が、去る十四日午後一時ごろ副知事に面会を求めまして、閉鎖命令の撤回を強要いたしたのでありまするが、これを拒否されまするや、同四時ごろから居坐り戰術に出でまして、副知事室を占拠いたしまして、翌十五日午後五時に至りましても退去しなかつたのであります。
 警察は関係方面と連絡をとりまして、不法占拠者全員を住居侵入罪として檢挙いたしまして、市内の警察署に留置をしたのであります。これを知りました朝鮮人連盟におきましては、各小学校に四、五百名ずつ集合いたしまして、これに対する対策を協議をいたしますほか、檢挙者の釈放運動を活発に展開いたしました。
 四月二十三日の午前十時に縣廰知事室におきまして、知事、副知事、檢事正、市の警察局長等が参集をいたしまして、学校の閉鎖強制執行に関する打合会議をやつておりましたところが、そこへ
朝鮮人が三々伍々縣廰内外に押し寄せまして、十一時ごろには知事室に二、三百名、縣廰の周辺に数百名が集結いたしまして、スクラムを組んで氣勢をあげ、

器物、建物を破壊いたしまして、知事室と外部との連絡を断つて、会議中の首脳者を軟禁状態に陥れたのであります。

 警察は事態を重視いたしまして、國家、自治両警察から約千五百名を非常招集いたしまして、縣廳前の朝鮮人を退散せしめまする一方、知事室内外の朝鮮人に退去を強制すべく努力をいたしたのでありまするが、
朝鮮人の猛烈な抵抗を受けまして、知事等の安全なる救出は、朝鮮人に対する強制力によつては目的を達することが不可能であるという判断を下しました。
 当時ここに参りました進駐軍のMP関係の人たちと相談をいたしまして、強制退去の実力行使に出でなかつたのであります。軟禁中の知事、檢事正、市長等は、五時二十分ごろ遂に、彼らの要求する朝鮮人学校の閉鎖命令を撤回する、朝鮮問題に関しては今後朝鮮人教育委員会等と協議をする、朝鮮人特殊学校は許可あるまで從來通り認める、事件に関する不法行為者は一切処罰をしない、学校明渡しの命令は撤回するというように、全面的に彼らの要求を承認し、檢挙中の朝鮮人を全部釈放し、同六時彼らは散会したという報告に接しているのであります。
そこで神戸地区司令官は、その日の午後十時ごろ、

非常事態を宣言いたしまして、警察は憲兵司令官の指揮のもとに関係朝鮮人の檢挙に当ることに相なつたのであります。

ただいままで受けております報告によりますと、朝鮮人の関係者約千二百人ほど、すでに逮捕したという報告を受けているような次第であります。
詳細はただいま溝淵次長が出張いたしまして取調べている次第でありますが、一應われわれの報告を得ておりますのは、ただいま申し上げたような状況でございます。

最終更新:2013年07月14日 19:54