衆 - 大蔵委員会 - 26号 昭和43年04月19日
広沢(賢)委員
もう一つお尋ねしますが、国税庁長官はいろいろなところで非常にいい意見を出されておりますが、売り上げ税については、この前主税局長は反対ですと、こう言ったのです。国税庁長官も非常に税に詳しくていい意見を持っておられますが、どうですか、売り上げ税に反対ですか。
泉政府委員
いま私は、税制の企画、立案をする立場にございませんので、私が申し上げることかどうかわかりませんけれども、
税負担の点からいたしますと、売り上げ税というのは間接税の中でも特に逆進性の高い税になるわけでございます。
間接税につきましては、御承知のとおり逆進性が高いものですから、日本でも物品税などは税率を異にする、あるいは酒税でございますと、特級、一級、二級の区別をつける、こういったようなことでできるだけ逆進性を少なくする努力をいたしておるのであります。
しかし、売り上げ税というようなことになりますと、なかなかこの逆進性を緩和する措置がとりにくいのであります。
そういう意味では、税負担の面からはあまり好ましい税ではない。
ただ、税収という点から申し上げますと、かなり低い税率で相当多額な税収をあげることができる。そういう意味では、徴税費が非常に安いという点は利点であると思っております。
しかし、間接税全体のあり方、ことに個別消費税の形をとっておる日本の場合に、いまの間接税体系をそのままにして、取引高税とかあるいは売り上げ税というものを導入する点についてはいろいろ問題があるわけであります。また、基本的に直接税と間接税の割合がどうあるきべかという点についても、世間では間接税の割合をもっと高めろ、そのために売り上げ税を導入しろといったような意見もあるようでございますが、そう単純にはまいらない。
やはり税負担の公平の点からいえば、ある程度直接税の割合の高いほうが望ましい姿だというふうに考えております。
最終更新:2013年07月21日 13:16