Stand Alone Complex とは

 Stand Alone Comlpex(以下S.A.C)とは、自分自身の意志によって独立して行動する個人(Stand Alone)の活動が、緩やかな繋がりを持って複合体(Complex)を形成し、あたかも1つの大きな組織のように動く現象を指します。

 ここでのポイントは、「各個人は自分の好きなように振舞っている」ということです。

 従来の組織では、組織全体の方向性がまず定められ、その後で、組織に所属する個人の方向に制限が加えられました。
 例えば、組織が「真東を向く」と決まったら、組織の所属者たちは皆真東を向くことを求められます。「僕は北東がいい」「僕は南南東がいい」といった好き勝手は処罰の対象になります。ましてや、北や西を向こうものなら、その組織にいることは出来ないでしょう。
 そして、その作業の過程で組織は柔軟性を失っていきます。

 これに対して、S.A.Cでは、全員がめいめい好きな方角を向いています。そもそも「組織」という概念が存在しないので、隣の人が東西南北どちらを向いていようと自分の知ったことではないし、また自分が口を出していい領分でもない。ただm各々が向きたい方向を向いている訳です。
 そして、そんな人々の集団を遠くから観察すると、どうも東の方を向いている人が多そうだ、とします。この「東の方」には、北東や南南東も入るでしょう。でもとにかく全体的には、だいたい東を向いている。これがS.A.Cなのです。



対象に影響を及ぼすこと従来の上意下達的で硬直的な組織論を根本から覆す、全く新しい活動形態である。そこでは、各個人の行動が有機的に結びつき、各人の自発的な行動が大きなうねりとなり、あたかも1つの組織のように機能する。






最終更新:2008年09月11日 04:53