生原稿流出に有名漫画家たちの怒り

古書店で生原稿がみつかった弘兼さん・渡辺さんには、ある共通点がありました。単行本を出した出版社が去年4月に倒産した「さくら出版」だったのです。「さくら出版」と仕事をしていた多くの漫画家の生原稿は返却されず、印税も支払われないまま。その挙げ句に4人の漫画家の生原稿が何者かによって大量に売られる事態が起きたのです。

 弘兼さんら 4人の漫画家が「さくら出版」に預けた生原稿が売られていた古書店「まんだらけ」。生原稿を持ち込んだ人物について初めて詳しく語りました。
 「持ち込んだ方は1人の男性でして、去年の11月から5月までバラバラに持ち込まれているる。弘兼さんの場合はかなり大量に2回ぐらいか3回ぐらいに分けて持ち込まれました。渡辺さんのは5月、一番最近ですね」(まんだらけの古川益三社長)

 生原稿を持ち込んだのは、いずれも40代の同じ男性で「いろんな編集者から集めたものだ」と言って売り込んできたというのです。さくら出版にあった生原稿を古書店に持ち込んだのは誰なのか。「会社の倒産以降、行方がわからない」と漫画家達が口を揃える「さくら出版」の社長を都内で直撃しました。

Q.漫画の生原稿が流出しているが?
 「その件なら、弁護士に話してありますので。私が個人的に話すわけにいかないので」(さくら出版の社長)

 さくら出版の社長の弁護士は、「社長は現在無職で、漫画家に対して事情説明などできる状態ではない。生原稿売却の問題は犯罪の話になるので話せない」としています。

 流出した「生原稿」を返してほしい。今、漫画家と古書店「まんだらけ」の間では新たな問題が生じています。弘兼さんは「私は、盗品だと主張したいわけです。間違いなく盗品です、私が認めてないわけですから」と話しますが、まんだらけの古川社長は「一番の原因は漫画家・出版社が原稿をいい加減に扱ったこと」と話します。

 弘兼さんは 古書店に対し生原稿を売らないよう求める仮処分申請を行っており、原稿が持ち込まれた際の対応を古書店と話し合いたいとしています。(3日 17:13)

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最終更新:2015年06月22日 20:23