まんだらけ社長のコメント全体に関する感想

倒産したにもかかわらず、漫画家にそのことを知らせず、
原稿の返却をも怠ったさくら出版に対する批判が、
まんだらけのコメントでは
一切出て来ないのはどういう訳か?

常識で考えると、まず、さくら出版を批判するのがスジではないだろうか。

それとも、さくら出版を批判できない
何かがあるのだろうか?


そして、過去に、盗品を買取り、
本来の持ち主である作者や出版社と
話し合いをしていた事実が
あるにもかかわらず、
何故今回もまた、
疑うこともなく盗品を買い取ったのか。
知らなかった、分からなかったでは済まない問題だと思う。

第一、原稿がまんだらけに持ち込まれたとき、
どんな会話がされたのか、
原稿入手の経緯をちゃんと聞いたのか、
社長のコメントでは全く触れられていない。

今までは、漫画家に訴えられることもなかったし、
盗品の原稿は、一般客に売れたら大儲け、
売れ残っている原稿も
漫画家が店頭価格で買い取ってくれたら、
これまた大儲け、、、という
まんだらけの計算と甘え
があったのではないか?と思ってしまう。

@週刊朝日より、気になる文を抜粋
本当のことかどうかについては、
私はウラを取ってるわけではないので判断しかねるが、
週刊誌に載った、気になる文章を紹介。↓

漫画業界の体質について物申せてしまうほど業界の事情に通じていて、
原画などの真贋判定にも長けているらしい古川社長ほどのお方なら、
弘兼氏が指摘する今回の件の「おかしさ」になどすぐ気づきそうなものですがね(笑)。
若輩編集の自分にすらわかることなのに。
毎日持ち込まれているから「今回も正常な売買」と言い切るのも、
贋作が持ち込まれる可能性だってある商売をやってる人間としてはどうかと。
しかし、問題のさくら出版も
中野にあったんですか…
…ご近所同士の古参の中堅漫画出版社と
業界大手の漫画専門古書店に
なんらかのつながりがあったなどと
邪推したくもなりますね。
前に取り上げた匿名漫画家のタレコミにも「両社示し合わせてのマネー
(この場合は原画か)ロンダリング」なんてことが示唆されていましたし。
@まんだらけ社長セクハラ裁判

漫画古書販売の「まんだらけ」の社長(五二)に性的関係を強要され、
退職を余儀なくされたとして、愛知県内の三十代の元女性社員が社長と同社に一千万円の
損害賠償を求めた民事訴訟の判決が三十日、名古屋地裁一宮支部であり、山崎秀尚裁判長は
訴えの一部を認め、社長側に慰謝料など計二百八十万円の支払いを命じた。
社長側は「合意に基づく関係だった」と和解協議に応じず、全面的に争っていたが、
判決で山崎裁判長は「原告の供述の方が信用できる」と断定したが「原告が深夜に社長室に
出向いたのは、軽率であったことは否定できない」などとして慰謝料算定の根拠を示した。
(中日新聞・2003年7月1日朝刊より抜粋)

セクハラ裁判と盗品売買事件は別物だが、
個人的意見として、
社長という立場を利用し
社員に性的関係を強要するような人は、
盗品売買事件でどんなに自己弁護しても説得力が薄れてしまう。

@これも週刊朝日に載った記事
流出漫画原稿、売らずに返して 弘兼憲史さん提訴へ 

「島耕作」シリーズで知られる漫画家弘兼憲史さんの漫画原稿2000枚余りが、
倒産した出版社から流出し、一部が漫画アニメ専門店で売りに出されていたことがわかった。
弘兼さんは近く、返却を求めて東京地裁に提訴する構えだ。
弘兼作品を売っていたのは、
漫画の古書やアニメグッズを売買している東京都中野区の専門店。
国内に7店舗を構える。

弘兼さんの代理人弁護士によると、専門店のカタログで初期作品
「ガクラン放浪記」の原稿約600枚に75万円の値が付けられていたのをはじめ、
多量の原稿が売りに出されていた。

かつて弘兼さんの作品集を発行した「さくら出版」(東京都中野区)に預けた原稿だったが、
同出版は02年に破産し、原稿は行方がわからなくなった。

専門店によると、弘兼さんの原画や原稿は既に47枚が販売されており、
現在、1500枚近くの在庫があるという。
専門店の社長は「買い取るときは常に身分を照会している。
だが、盗品かどうかなど入手経路まで確認するのは非常に難しい」と話す。
作者が返却を望んだ場合、店頭価格で買い戻してもらうのが原則という。

 弘兼さんは「漫画家にとって、原稿や原画は大本となる大事なコンテンツ。
それが勝手に売られていることに怒りを感じる。
法的な手段で専門店の責任を問いたい」と話している。 (06/27 05:58)
↑既に原稿47枚を売られていた。

まんだらけが注意義務を怠り原稿を売ったという判決がでると、
原稿料の値段(いくらか知らないので想像)からすると、
2千万くらいの損害賠償を求められるかもしれない。


まんだらけの盗品売買が無罪になるには、
取得者(まんだらけ)の善意のみならず無過失が要求される。
そして、善意・無過失は、取得者のまんだらけがが証明しなければならないそうだ。

過去に盗品の原稿を買い取り、作者や出版社と話し合いを持った事実があるにもかかわらず、
今回もまた、盗品の原稿を売買したまんだらけは、
何故疑うこともなく原稿を売買したのか、何故マンガジャパンに連絡しなかったのか、
ということを、理論的に説明しなければならない。
HPの掲示板で出したコメントでは、万人を納得させるのは無理だと思う。
しかも、「作家さんが作家さんの原稿を返して欲しいとおっしゃれば
お返しいたします。」とHPの掲示板で言ってるので、
まんだらけに原稿の所有権は認められないと思う。


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最終更新:2015年06月22日 20:24