漫画家の方と出版社の方達はダイレクトにお話しが出来るのに、
私達はどうしても出版社の方を通すか、
弁護士さんを通して漫画家の方達とお話しする機会がないのです。
「まんだらけはお金が欲しいのだろう。原稿の代金を払うから返しなさい」
それですべてが終わるのでしょうか?
それでこれまでは終わっていたのです。
「まんだらけはお金が欲しいのだろう。
原稿の代金を払うから返しなさい」
それでこれまでは終わっていたのです。
↑やはりまんだらけは、作者に盗品の原稿を買い取らせていたようだ。
過去にそういう盗品を扱った事実があるのなら、
今回の さくら出版から大量に流出してきた原稿も、
まず盗品ではないかと疑うのがスジだと思う。
しかしこれからもそれでいいのでしょうか?
良くない。
原稿は一般市場に出回ることがまれであり、盗品の可能性が高い。
それを、警察に通報せずに買い取ったのだから、骨董品屋の責任として
作者に無償で返すのがベスト。
私はずっと腑に落ちない思いでおりました。
そしていつか機会があればキチンとした話し合いを漫画家の方達としてみたいと思っていたのです。
まず何故そんなに大切な漫画家の原稿がホイホイ世の中に流通するのでしょうか?
出版社の管理がずさんなのでしょうか?
編集者に悪い方がいるのでしょうか?
原稿専門の盗人がいるのでしょうか?
そういうシンジケーションが存在するのでしょうか?
まんだらけが売るからなのでしょうか?
まあ色々出しましたが、私が最大の原因と考えているのは、
漫画家の怠慢・・
これが一番の原因と考えています。
まんだらけは、漫画家が一番悪いと言い切ってる。
私は泥棒が一番悪いと思う。
この辺りは相当漫画家の方達から反論が来るかも知れませんが、
あえて今言わせていただきたいと思います。
実は単純に「漫画家の怠慢」でもないのです。
そこには非常に巧妙に操作されたカラクリがあるのですが、まあそこまで申し上げなくても、
もう少し現代の漫画家さん達には独立心の自覚と、本当に原稿が大切な物ならば、
そういう風に原稿を扱う意識が必要だと思うのです。
いくら漫画家が独立心と自覚を持っても、
印刷するために一旦原稿を編集部に預けたあとは、漫画家はどうすることもできない。
漫画家がどんなに気を付けても、原稿が盗難に遭う可能性をゼロにすることは不可能だ。
それとも、印刷が終るまで、漫画家がずっと原稿についてまわれということなのか。
今の日本のマンガ・アニメは多くの優秀な漫画家、編集者、読者によって築き上げられて来ました。
そこには編集者と漫画家の絶妙なコンビネーションがあったことも事実です。
しかし今日に至って、出版社(編集とはまた別)は大切なコンテンツ製造者である漫画家さん達を
独占するために様々な手管を用意しています。
私はそれは企業がやることですから別にどうこう言うつもりはないのですが、
ただそこから派生する多くの矛盾に皆さんが気づいていなくて、
しかもそれがこれから世界に発展して行こうというマンガ・アニメ文化を阻害している事が
どうにもがまんならないのです。
↑「出版社が漫画家を独占すると矛盾が生まれ、
マンガやアニメ文化が阻害される」という論法が理解できない。
一つの出版社と契約している漫画家もいるが、
ただ、沢山仕事をこなすのがきついので、
一つの出版社に絞ってる漫画家が多いのである。
昔と違って今は、一つの出版社と専属契約を結んでいても、
連載が終れば、他社との接触は自由である。
漫画家によっては、いろんな出版社やゲーム会社で仕事をしている人もいる。
それに、今回の盗品売買事件と
出版社の漫画家独占は、全く関係ない。
このまま話し続けると、版権問題や新刊が売れない問題(新人漫画家が食えない問題)に
話題が移行してしまいますので、少しお話を戻しましょう。
出版社が漫画家さんの原稿をお預かりしたならば、預かり書を発行すべきですし、
漫画家の方達もキチンとした契約を結ぶべきです。
レンタルビデオ屋が伝票切ってビデオを貸しても、
ビデオを返さず消息不明になる人はいる。
車を購入し登録をしても、車泥棒は車を盗っていく。
預り証を発行しても、原稿を盗む人は存在する。
特に今回の事件は、さくら出版自体が倒産し、その間に原稿がパクられたので、
預り証を出していたとしても、何の意味もない。
「いやもう長い付き合いだし出版社に全部任せてあるから」
そうおっしゃるなら出版社が原稿をどうしようと文句は言えないはずです。
一般社会人なら当然そうあるべきではないでしょうか。
↑著作権法では、
作者は出版社に一時的に原稿を預け 原稿の複製の販売を許可を与えているのであって、
決して出版社に原稿の所有権を譲渡しているの訳ではないのである。
しかもこのことは、元漫画家で、現在漫画古書専門店の社長なら知っているはずであり、
知っていなければならないことだ。
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最終更新:2015年06月22日 20:26