東京地裁 (時事通信 2003/06/27)
東映アニメ倉庫に忍び込みセル画を盗んだ男が、それをまんだらけに売却。
東映アニメは、そのセル画を返すよう
まんだらけを提訴。
今まで漫画家が原稿を取り返すために提訴しなかったのは、
裁判費用をかけるより、まんだらけから買い取った方が安かったためである。
毎日大量に扱っているから、
神経が麻痺しているのではないかという考え方があるかも知れませんが、
私達は商法にのっとりキチンとした買い取り方をしております。
この事に関して何ら問題はないと思っております。
いや問題はない訳ではないのですが、複雑なのです。
実はまんだらけは、以下のような取り決めをしていた。
まんだらけ 編集(?)部より(平成7年10月30日 22:47)
まんだらけで扱うマンガ家の原画、原稿の入手経路について色々噂されておりまして、
噂だけなら放っておこうと考えていたところ"マンガジャパン"さんからお話が
ありまして、そのおおよその合意事項を書いておこうと思います。まずまんだらけに
入荷する品はすべて身元確認をします。法律上では、この身元確認が済めば買取
はOKとなりますが(近頃法律が改正されて1万円以下は確認しなくても良くなりま
した)、挙動不審者、明らかに盗難とわかる品に関しては、即警察に通告するシステ
ムになっています。
これに加えて、これからは"マンガジャパン"さんの要望により"マンガジャパン"
に属する作家の原稿類が持ち込まれた場合は、"マンガジャパン"に連絡する事にな
りました。
また、売りに来られたお客様には、品物の入手経路も説明して頂く事となります。
確認事項が増えますが、大切なマンガ家の原稿の不法流通を防ぐため、
ぜひご協力くださるようお願いいたします。
以上
しかし今回、まんだらけは、"マンガジャパン"に連絡する行為を怠っていた。
私がこのビジネスを始めてずっと考えて来たのは、
「どうしたらこの立派な日本の文化たるマンガ・アニメの世界を本当にそう呼べるようになるのか」
という事でした。
↑まんだらけがそんなこと考えなくても、日本の漫画は一つの文化として認知されている。
確かに絶版本の購入という点では、私はまんだらけを随分利用したし、
絶版本の品揃えがいいので、便利であった。
しかし、日本のマンガを世界の文化にするため考えてきたというのは、
おしつけがましい、というか、余計なお世話というか、そんな感じ。
今回はやっと世間的に少しは問題化してきていますが、
何故今までもこうした事が頻繁にあったにもかかわらず放っておかれたかという事があります。
これまでまんだらけは多くの出版社の方達と原稿返却のお話し合いを致してまいりました。
そのほとんどがスムースに行われたかと申しますと、私はそうは思っておりません。
私達はこれまでも現在もそういうことで、
訴えられた事も現在係争中の事件もありません。
と前に言い切っていたが、
これまでまんだらけは多くの出版社の方達と
原稿返却のお話し合いを致してまいりました。
という事から、
度々、泥棒から盗品を買い取って、
出版社や漫画家と話し合いをしていた
ことが分かる。
最終更新:2015年06月22日 20:26