Dead Space

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Dead Space - (2009/01/25 (日) 19:58:10) の編集履歴(バックアップ)


Dead Space

part42-299~304,329,331~333,344~345,403~405
part43-424~427


299 :Dead Space◆l1l6Ur354A:2008/11/18(火) 19:05:32 ID:jHJ1EQoP0
Dead Spaceいきます。ひとまず第1章まで。

「Dead Space」はPS3、XBOX360、PCで出ているSFサバイバルホラーアクションゲームです。
ゴア表現などが日本の業界団体の審査にひっかかったため、日本語版は発売されないらしい。
しかし通販で海外版が買えるし英語の台詞なども日本語訳してるサイトがあるので
日本でもプレイにさしたる問題なし。

ちなみにゲームレビューサイトなどでの評価はかなり高く、
「名作SFホラー映画並み」「バイオハザードシリーズもうかうかしていられないね」とか書かれてる。

知らずに楽しんだ方がよい意外な展開がいくつかあるので、途中まで読んで面白そうだと思ってくれたら
それ以上ネタバレを読まずにプレイした方がいいと思う。

300 :Dead Space◆l1l6Ur354A:2008/11/18(火) 19:06:51 ID:jHJ1EQoP0
話に大きく関わる登場人物を紹介

●小型宇宙船「ケリオン」の乗組員
アイザック…主人公。CECという企業のエンジニア。ゲーム中、悲鳴やうめき声くらいしか台詞が無い。

ケンドラ…コンピュータ専門家。時々ヒステリックになる。

ハモンド…警備責任者。冷静に任務を続けようとする。


●大型採鉱宇宙船「石村」の乗組員
マーサー博士…科学者。カルト宗教の狂信者。

カイン博士…科学者。マーサー博士の部下。マーサー博士と同じカルト宗教の信者だが比較的まとも。

ニコル…アイザックの元彼女。


ちなみにどうでもいいけどアイザック、ケンドラ、ニコルは名前で、ハモンド、マーサー、カインは苗字です。

301 :Dead Space◆l1l6Ur354A:2008/11/18(火) 19:10:10 ID:jHJ1EQoP0
>>300
いきなり間違えたorz
カイン博士が「マーサー博士の部下」というのは逆でした、
カイン博士が上司でマーサー博士が部下でした。

302 :Dead Space◆l1l6Ur354A:2008/11/18(火) 19:12:00 ID:jHJ1EQoP0
未来の世界。人類は本格的に宇宙へと進出している。

「CEC」という宇宙企業は、鉱物の豊富な惑星を破砕して惑星内部の鉱物を採取するという事業を行っていた。
惑星上にコロニーを作り、さらに惑星の軌道上には大型採鉱船を待機させ、
それらコロニーと採鉱船の連携作業で惑星を少しずつ破砕するのだ。

しかしある日、そういった惑星のうちの一つと全く連絡が取れなくなってしまった。
CECは連絡途絶の原因の把握とその復旧のため、小型宇宙船「ケリオン」をその惑星へ派遣した。


第1章:「New Arrival(新たに到着した者たち)」


連絡の取れなくなった惑星へ向かってワープしている「ケリオン」。
その「ケリオン」のブリッジでは、このゲームの主人公アイザックがある映像を見ていた。
アイザックの元彼女であるニコルから送られてきたビデオメールだ。
彼女はその惑星の軌道上で就業しているはずの大型採鉱船「石村」の乗組員であり、
問題の通信途絶の直前に、このビデオメールを送信してきたのだった。

ニコルはとても狼狽し悲嘆に暮れた様子で、
「アイザック、あなたと話したいの……本当に誰かと話したいの……」
「ごめんなさい……なにもかも……ごめんなさい……」
「ここではなにもかもがバラバラになっているわ……」
「あんなに些細な出来事だったのに……」
など、要領の得ないことを話していた。

ケンドラは、「そんなに何回も見て心配しなくても、着けばすぐ会えるわよ」と、
もっと楽観的になるようアイザックに言う。

そうこうしているうちに該当惑星の軌道上に到着した「ケリオン」は
すぐに「石村」を発見し、それとの通信を試みるが返答が無い。
通信アンテナの故障か何かだろうと判断した一行は「ケリオン」を「石村」にドッキングさせようとするが、
自動ドッキング装置に何らかの不具合が発生し、接近の最中に軌道から外れてしまう。
ケンドラはドッキングの中止を訴えるが、ドッキングを強行せよというハモンドの指示により、
「ケリオン」はところどころぶっ壊れながらもなんとか「石村」のドッキングベイに着陸していた。

着陸直後、ケンドラは「あなた私たちを殺す気!?」とハモンドにブチ切れる。
しかしハモンドは大して気にした様子も無く
「あそこでドッキング中止していたら逆に壁に衝突してオダブツだったよ」と冷静に説明し、
乗組員たちに「石村」に降りて仕事を始めようと促す。

だが、「石村」内部では全く人影が見当たらなかった。「石村」は巨大宇宙船であり乗組員が1000人ほど居るはずなのだが。
動力も所々死んでおり、ロックがかかって開けられないドアも多い。
とりあえずアイザックたち「ケリオン」の乗組員一行は動力復旧などを試そうとする。

303 :Dead Space◆l1l6Ur354A:2008/11/18(火) 19:12:55 ID:jHJ1EQoP0
しかしその時、突如として奇怪な生物が現れ、アイザックの同僚数人を瞬く間に殺害してしまった。
アイザックは何とかその怪物から逃走できたが、仲間たちと通信してみても他に生き残ったのはケンドラとハモンドの二人だけ、
しかもその二人とアイザックはロックにより隔てられてしまったらしい。

こんな状況でも冷静に任務を続けようとするハモンドはブリッジに向かおうと提案してきた。
ケンドラはそんなハモンドに反感をぶつけるが、ハモンドは「必ず生きて帰してみせるよ」と強気だ。
だが、ブリッジに向かうにしても「石村」内部の各ブロックを結ぶ電車のシステムには不具合が起こっていた。
ハモンドやケンドラが居る位置からはロックのかかったドアに阻まれ修復ができないらしいので、
アイザックは単身、電車システムの修復に向かう。

その道中では、何匹もの怪物たちが襲いかかってくるため、それらとの戦闘を余儀なくされる。
あちこちに怪物に殺されたらしき「石村」の乗組員の死体が転がっており、
彼ら乗組員の残した記録でも、乗組員たちがこれらの怪物たちと戦闘していた様子が伝わってくる。

アイザックは修理を完了し、電車の運行が回復した。
ハモンドやケンドラはその電車によりブリッジに向かうが、ブリッジにも生存者が居なかったそうだ。
ハモンドからの通信による指示により、アイザックは「石村」からの脱出の準備のために「ケリオン」の元へ戻る。
だが「ケリオン」は怪物たちの襲撃にあい、爆発してしまった。

この悪夢のような船から脱出する手段がなくなった事に動揺するケンドラ。
ハモンドは考えた末、何が起こったのかを探るため船の指揮コンピュータを調べようと言う。
しかし船長の個人コードが無いとそのコンピュータにはアクセスできないらしい。

船長の所在を調べると、医療デッキで死亡していると表示されたそうだ。
よって船長の個人コードをまたアイザックが入手しに行く事になる。
しかし、そのことを話し合っていた最中、怪物がハモンドとケンドラが居る場所に侵入してきたらしく、
二人との通信が途絶えてしまった……。

304 :Dead Space◆l1l6Ur354A:2008/11/18(火) 19:16:06 ID:jHJ1EQoP0
第1章終了。続きはまた今度。

329 :Dead Space◆l1l6Ur354A:2008/11/20(木) 19:49:59 ID:IGpSi4jU0
第2章:「Intensive Care(集中治療)」


船長の遺体からパーソナルコードを回収するため、船内電車を使って医療デッキに到着したアイザック。
そこへ前章の終わりに通信が途中で切れてしまったハモンドから再び連絡が入る。

彼の話では、先ほどの怪物の襲撃の際、残念ながらケンドラを失ってしまったとのことだ。
さらに、これからアイザックが進もうとする道は、乗組員たちが築いたと思われるバリケードで
封鎖されているとのことで、そのバリケードを爆破するための手順を教えてくれた。

その後、教えてもらったとおりの機材を探し回ってそろえ、バリケードを爆破する。
爆破は成功し、さらに奥へと進むアイザック。やはり死体と怪物ばかりだ。
まだ生きている人が二人だけ居たが、片方は既に瀕死、もう片方はちょうど怪物に襲われており、
どちらも会ってすぐ死んでしまったので、ほとんど話を聞く事はできなかった。

また、道中、ニコルが残した記録を発見した。ニコルは医療技術者なのでこの医療デッキで働いていたのだ。
何が起こっているのかわからない、患者が多すぎてここの医療デッキでは対処できない、と緊迫した様子の記録だった。

他に船長の検死記録も見つかった。死因は眼球から入り眼窩を突き抜けて脳へと至る外傷であったという。

ここに来た目的である、船長の遺体が保管されていると思われる遺体保管所に到着した。
船長の遺体を見つけて近寄るが……そのとき、ひらひらと飛び回る形態の小型の怪物が現れ、
その船長の遺体にくっつき、何かを植えつけた。
するとたちまち遺体は変異を始め、これまでに出会ってきたような怪物に成り果て、アイザックに襲いかかってくる。
あの小型の怪物は、人間の死体を変異させて怪物にするという生態を持つようだ。

なんとか船長の遺体から変異した怪物を倒したアイザックは、予定通りパーソナルコードを回収した。
記録のロックを開くパスとなるそれをハモンドに送信し、彼に船長室のコンピュータから記録を探ってもらう。

しばらくして、ハモンドから通信が来た。
ついさっき怪物がハモンドの居る船長室に入り込んできたが、なんとか壊れた脱出用ポッドに封じ込めて事なきを得たそうだ。
それはそうと、彼が記録を探った結果、あの怪物たちは採掘対象となっている惑星から来た地球外生命であるようだと言う。
まず惑星上のコロニーで蔓延し、そしてこの船「石村」へまで侵入されてしまったようだ。

さらにハモンドは、この船に重大な問題が起こっている事が判明したと告げる。
エンジンが制御を外れており、このままでは船の軌道がどんどん惑星へと落ちていってしまう。
ハモンドがこの問題のさらなる詳細を調べる間に、アイザックは機関室へと向かうことにし、
船内電車に乗り込んで医療デッキを離れた。


第2章:終了

331 :Dead Space◆l1l6Ur354A:2008/11/20(木) 19:51:29 ID:IGpSi4jU0
補足:第2章中に手に入る記録から得られる、過去の情報


この惑星の採掘現場で、『マーカー』と呼ばれる奇妙な物体が見つかった。
船長、主科学責任者のカイン博士、それに副科学責任者のマーサー博士は、その『マーカー』を
人類に救済と革新をもたらすものとして神聖視している宗教の信者である。
その宗教は『ユニトロジー教会』(Church of Unitology。仮に和訳すると「一体化教会」とか「統一論教会」という感じ)
という名の団体で、『マーカー』を200年もの間、捜し求めていたのだ。

当然、船長やカイン博士はこの発見に歓喜し、それを回収して調査し教会のものにするつもりだった。
しかし、惑星上のコロニーで異変が起こり始める。
コロニー住民の間で、謎の精神症状が起こり始めたのだ。重度の欝、不眠、幻覚、妄想が蔓延した。
さらには、それを原因とした殺人事件まで起こり始めたのだ。

カイン博士はこの異変が『マーカー』に関係したものではないかと考え始め、
マーカーを船に載せるのを遅らせ、もっと隔離して研究すべきではないかと船長に訴える。
しかし『マーカー』は神聖なものであると信じて疑わない船長は耳を貸さず、
予定通り『マーカー』は船に積み込まれる事になってしまった。

カイン博士がマーサー博士に相談すると、マーサー博士は
コロニーで起こっている精神症状は『マーカー』の神聖な力の現れだと考え、
もっと研究を進めるためにそういった症状を起こした患者を船に連れてくることを提案した。

カイン博士は不安に感じながらも、マーサー博士の意見を汲んで患者を船に連れてきた。
その患者はコロニーにおいて、妄想にかられて看護婦を殺害した男性だった。
彼には、妄想、思考の異常、断続的な幻覚などが症状として認められた。
彼は「再び完全にするため(『Make it whole again.』)」にまた殺害する、などと理解困難な事を話していたという。

しばらくすると、ついにコロニーでは人々が人間以外の異常な何かに変異し始めたという。
カイン博士はその異常生物を、死体が変異したものであることから、
『ネクロモーフ』(Necromorph。Necroは「屍の、屍の」、morphは「変形、変身」)と名づける。

ここに至って、マーサー博士は異常性をあらわにし始めた。
その『ネクロモーフ』すら素晴らしいと言い、自らもそうなりたいくらいだとまで記録に残している。
彼は、「この感染を直に目撃したい、コロニーから連れてこられたあの患者、もしかすると……」
という暗示的な言葉で記録を結んでいた。

332 :Dead Space◆l1l6Ur354A:2008/11/20(木) 19:53:58 ID:IGpSi4jU0
今日はここまでにします。
記録はバラバラに見つかるので、それを自分なりにまとめたのが>>331の内容ですが
もしかしたら時間的前後関係などに間違いがあるかもしれません。

333 :ゲーム好き名無しさん:2008/11/20(木) 19:59:56 ID:IGpSi4jU0
>>331の下から6行目、
「屍の、屍の」って同じ事二回言っちゃってるorz
「屍の、死の」ですね。

344 :Dead Space◆l1l6Ur354A:2008/11/21(金) 16:45:10 ID:ezoewbTT0
第3章:「Course Correction(航路修正)」


アイザックが機関デッキに着くと、ハモンドからエンジンの問題の詳細な分析結果が伝えられた。
問題は二つ。まずエンジンに燃料が入っていないことと、さらに「遠心重力装置」が制御を外れていることだ。

この「石村」が行う採鉱手法においては、鉱物を含んだ地殻の固まりがコロニーの住民の働きによって
惑星から削り取られた後、「石村」に採鉱させるために軌道上に打ち上げられていく。
その軌道上に打ち上げられた地殻の塊からは「石村」に対して無視できない引力が働くため、
その引力を打ち消してバランスをとるためにその「遠心重力装置」が必要なのである。

エンジンに燃料を補給し重力遠心装置を再起動させるため、アイザックは機関デッキ内を探索する。
多くのネクロモーフたちと戦い、時には巨大な触手に足をつかまれて巣穴に引きずり込まれそうになりながらも
何とか切り抜け、アイザックは燃料庫からエンジンへ燃料を補給し、さらに遠心重力装置も再起動させる事に成功した。
仕上げとしていよいよエンジンを再起動させるために機関室に向かうが、そのときなんと
死んだと思われていたケンドラから通信が入る。

ケンドラはハモンドと一緒に襲われたときにハモンドとはぐれたが何とか生き残っていたようだ。
ケンドラが生きていた事に驚くハモンド。ケンドラは、ハモンドが自分を守らなかったことに
不信感を抱いているのか、そんなハモンドに対して態度がそっけない。

ケンドラはコンピューター基幹部にたてこもって隠れており、怪物たちの目からも逃れられているようだ。
コンピュータ技術者である彼女はそこから全システムにアクセスする事ができる。
コロニーからの記録を調べ、アイザックが前章で見つけた記録に記されていたとおり、
あの惑星で発見された『マーカー』の何らかの力の影響だと思われる認知症が
コロニーの住民の間で蔓延していたという報告を見つけたそうだ。
また、ドアロックシステムにもアクセスできるそうで、アイザックがこれから通る場所の
ドアロックを解除し、機関室への道を開いてくれた。

345 :Dead Space◆l1l6Ur354A:2008/11/21(金) 16:46:18 ID:ezoewbTT0
機関室に近くなってくると、壁が肉のような内臓のような気持ちの悪いもので覆われている場所が多くなる。
機関士の男性が残した記録によるとこの肉腫のようなものは船のあちこちで見られ、
しかもどんどんと増殖し排除も間に合わなかったらしい。
そんな場所で、ふと人のうめき声のようなものが聞こえたのでアイザックがそちらの方へ行くと、
人間が壁の肉のようなものに取り込まれて同化してしまった光景すら目の当たりにする。

 他にも、ここで勤務していた職員により事件発生当時の記録がいくつか残されていた。
 それによると船長の死に前後して「石村」の船内でもコロニーと同じく精神疾患の多発・混乱・暴動が起こったようだ。
 さらに、エンジンへの燃料供給システムが破壊されたりエンジンを停止させられたりといった、
 何者かによる破壊活動も起こっていたようだ。
 そしてついに、死んだはずの乗組員たちが、人殺しの怪物へと変貌して帰還し始めたのだった。

そういった、おぞましい肉壁の通路を通り抜けて機関室に着いたアイザック。
機関室内は広いだけあって多くのネクロモーフたちが潜んでいたが、奴らを倒しつつエンジンの再点火に成功した。

ハモンドはその成功に喜び船の軌道を戻そうとするが、ケンドラが重大な問題点を指摘した。
軌道を戻す際には、惑星破砕による採鉱作業に伴って生じた多量のデブリが浮いている空間を通り抜ける事になるのだが、
この船のADS(Asteroid Defense System、小惑星防衛システム)が停止してしまっているため、
そのまま突っ込むと船にそれら岩の塊のデブリがどんどん衝突し、船が破壊されてしまう。
エンジニアであるアイザックは、ADSの修理についてハモンドと検討しあうためにブリッジへ向かうことにした。

その道中、雑音にまみれた通信が入る。
「アイザック、アイザック……私よ、ニコルよ」
そこまでしか聞こえずに切れてしまったが、どうやらニコルはまだ生きているようだ!


第3章:終了

403 :Dead Space◆l1l6Ur354A:2008/11/26(水) 03:05:44 ID:hXfo+H2W0
第4章:「Obliteration Imminent(差し迫る消滅)」


アイザックがブリッジや船長室のある区画へ着いた頃、ハモンドやケンドラと通信で会話する。
ケンドラはハモンドに、あの『マーカー』とはなんなのかを問い詰めはじめた。
ハモンドは、自分は何も知らないし『マーカー』についてはここに来てから
記録を探って知っただけだと否定するが、ケンドラはハモンドへの消えない疑念を隠そうともしない。
ケンドラは、「CECがあれについて何も知らないはずは無い、そしてCECから派遣されている自分たちチームの
リーダーであるハモンドならCECから詳細を知らされているはずだ」と考え、疑いきっているようだ。

疑われつつも、ハモンドは彼が調べた船長の記録について語る。
その謎の『マーカー』は既に惑星からこの船に移送され、貨物室に積み込まれているらしい。
この船内でコロニーで起こったような乗組員の精神変調やネクロモーフの発生が起こったのは、
『マーカー』を積み込んだせいなのかもしれない。

ともあれ、ハモンドが疑わしかろうと『マーカー』に謎が秘められていようと
今はとにかくADSを修理しなくては船が無数の岩の塊のデブリに撃ち抜かれて破壊されてしまう。
修理の件を相談するため、ハモンドの居るはずの船長室に向かうためブリッジを通過するアイザック。
ブリッジの舷窓から見える宇宙空間では、既に船の周りはデブリだらけになっていた。
そのとき、さっそくデブリの一発目が船に衝突し、外壁やブリッジの天井を突き抜け、
アイザックの近くの床にぶち当たった。少しずれていたら直撃して死んでいただろう。
「船体に亀裂が発生しました」、という警報アナウンスも鳴り始める。
なんとかまだ船は持ちこたえているようだが、これは本当に早くADSを修理しないとやばそうだ。

船長室に着くと、ハモンドとADSの修理方法について協議する。
どうもADSは、やたらあちこち壊れているようだ。
ハモンドと手分けして修理することに決まり、アイザックはまたあちこち駆け回る事になる。
別れ際にハモンドは、船長室の外で何かでかい奴をちらりと見たので気をつけろ、と注意してくれた。

船長室から出てすぐ、非常用脱出ポッドが並ぶ部屋を通ると、
一つの脱出ポッドの中から、ネクロモーフがこちらを威嚇してきた。
ハモンドはあわててそのポッドを宇宙へ射出して排除する。
どうやらハモンドが第2章で言っていた、襲われたときにポッドに封じ込めたという奴らしい。
封じ込めたときに死んだと思ってたんだが……とネクロモーフの生命力に驚いている様子のハモンド。
(この射出されたポッドは後ほど再登場する)

もう一度ブリッジを通りがかると、出ようと思っていたドアが向こうから衝突されてぶち破られ、
これまでに無い大型の、いかにも堅そうな装甲で身を包んだネクロモーフが現れる。
ハモンドが見かけたという「でかい奴」とはこいつの事だろう。
見た目どおり重く、堅く、大きさを生かした突進で攻撃してくる。
しかし装甲の薄い後ろから攻撃しろというハモンドからのアドバイスもあり、なんとか殺すことができた。

404 :Dead Space◆l1l6Ur354A:2008/11/26(水) 03:07:10 ID:hXfo+H2W0
ハモンドの指示のもとあちこち回り、ADSの修理を進めていくアイザック。
その途中、設置されていたモニターに、荒れた映像だがニコルの顔が少しの間映る。
「アイザック……もう一度いっしょになりましょう……(『Make us whole again...』)」
と、こちらに語りかけていたようだが……?

修理のおかげで、ADSはだんだんと機能を取り戻してきた。
だがしかし、ハモンドがやっている自動照準装置の修理にまだ時間がかかかるという。
このままではその修理完了を待っている間にデブリによって船が破壊されてしまうとの事なので、
それまでの間アイザックがADSの砲を手動で操ってデブリを破壊してしのぐ。
(船に迫ってくる岩を砲で狙い撃つシューティング形式のミニゲーム。一定時間耐え抜かないとゲームオーバー)
そして、なんとか船の外殻の耐久力が持つうちにハモンドが自動照準装置の修理を完了し、無事にADSが働き始めた。
これでなんとかデブリから守られ、安全に航路修正を完了できるだろう。

だがホッとしたのもつかの間、ケンドラがまた新たな問題の発生を報告してきた。
船内の酸素レベルが落ちてきていて、このままでは呼吸できなくなってしまうというのだ。
船内の空気は水耕場で生産されているのだが、そこが何らかの有機物、
おそらくネクロモーフの一種により汚染されてしまったらしい。

ケンドラがそいつを除去するための毒の調合法を調べてくれたので、
アイザックはその材料を探しに医療デッキに向かう事にする。

ハモンドは度重なる問題を嘆きながらも、どうにかしてそいつによる汚染を遅らせられるかもしれないと言い、
アイザックたちが毒を調合するまでの間の時間稼ぎを試みるために水耕場へと向かうようだ。


第4章:終了

405 :Dead Space◆l1l6Ur354A:2008/11/26(水) 03:08:30 ID:hXfo+H2W0
補足:第4章中に入手できる記録から得られる情報


ブリッジから出るためのエレベーターに乗ると、ブリッジで撮られたものなのか、
船長の最期を映した記録映像が見つかる。

 『マーカー』を持ち帰るべきではないと考えるカイン博士や彼に説得された乗組員たちによって
 船長はその権限を解かれ、押さえつけられてしまった。
 『マーカー』を教会の元へもたらす事に固執し暴れる船長にケイン博士は何か処置をしようとする。
 が、次の瞬間……銃声のような音とともに何かが一瞬光ったかと思うと、
 船長の左目から血が噴き出し、そのまま死んでしまった。
 殺人を疑い動揺する乗組員にカイン博士はあわてて、これは事故だったのだと主張する。
 しかし乗組員たちによってカイン博士は拘束されてしまった。

船長は意見が対立したカイン博士によって殺されたのだろうか、それともカイン博士の言うように事故?
それともそうみせかけて他の何者かに殺されたのだろうか?



ADSの修理のためにあちこちを回っている途中、ケンドラが医学報告書を調査した結果
ネクロモーフについてわかった事を教えてくれる。

ネクロモーフは、死んだ組織を吸収し、遺伝子が組み換えられ、その形態を新たなものへと変化させられたものらしい。
ネクロモーフの中には死体を感染させることを唯一の目的にしているような奴もいるが、
散々襲われた事からもわかるように、感染するための死体を作る役割の奴、すなわち人を殺してまわっている奴も居るようだ。
第3章の時に機関デッキで見た、壁を覆っていた肉の塊のようなものも、生息環境を変化させる事を目的とした、
ネクロモーフの一種であるらしい。

424 :Dead Space ◆l1l6Ur354A :2009/01/25(日) 00:19:43 ID:5pmzh7fy0
第5章:「Lethal Devotion(死を招く信仰心)」


船内電車で目的の場所に着くとケンドラからの通信が入る。
彼女の予想以上に空気の汚染の進みが早く、急いで対処しなくてはまずいとの事だ。
化学室に毒を調合するための化学物質があるのでそこへ向かうよう指示してくれる。

指示に従い移動し、ある扉へと差し掛かったとき、姿は見えないが
どこからともなく狂熱にうかされたような男の声が聞こえてくる。

「君は神の計画を阻む事などできない……! それが自然の摂理だ……。
 君も真理に対して盲目なのかね?他の者たちのように……!?」

その声を不気味に感じながらも、通ろうとしたその扉はロックされていた。
ケンドラがオンラインでチェックしたところ、何者かが最近ロックを再プログラムしたようだ。
先ほどの声といい、やはりこの船内には自分たち以外の何者かが居るようだ。
ケンドラにロックを外してもらい、進む。


化学研究室の近くで、マーサー博士による音声記録が入手できたが……
その内容は異常なものだった。

 「彼は私の組織再生の研究を実証してくれるための実験体だ……。
  最初の拘束には手間取ったが、今は私を信じ、理解してくれている。
  私に命を委ね、快適に休んでくれているのだ。」

 などとマーサー博士は語っているが、その言葉とは裏腹に、
 拘束された男性が怯えて

 「やめてくれ!頼む!お願いだ!」

 などとわめいている声が聞こえてきている。

 「前額部を清拭消毒した上で、目的部位にマーキングした……。」
 「そ、そんなもので何をするつもりだ!」
 「ではここに、サンプル組織片を挿入するための孔を作成しよう……。」
 「やめろ!やめろぉぉぉぉぁぁぁぁぁぁあああああっ!!」

 男性の悲鳴と、チュイン、チュイイイイイン!!という歯医者で聞くような音で
 記録は途切れていた。

マーサー博士は完全に狂気に飲まれてしまっているようだ。
そして、マーサー博士の声はつい先ほど聴こえた謎の男の声と同じだった。
マーサー博士が生き延びていて、こちらを監視しているということだろうか。

425 :Dead Space ◆l1l6Ur354A :2009/01/25(日) 00:21:18 ID:5pmzh7fy0
化学研究室にたどりつく。壁には液体に満たされた謎の培養槽が並び、
怪物のようなものが入っている。マーサー博士の謎の研究の産物なのだろうか?
アイザックはそこにあった機械を操作し、目的の化学物質を合成した。

ちょうどそのとき、閉ざされていた窓のシャッターが突然開き、
その向こう側の部屋から男が語りかけてきた。
先ほどから何度か聞いたものと同じ声……マーサー博士だ。

「君の、生き延びようと懸命に抗うその姿勢は、賞賛に値するよ。
 君を見ているとまだ我々人類に希望があると思ってしまいそうなほどだ。
 ……しかし、人類という種はすでにずっと前から衰亡してしまっていると思わないかね?
 我々はただ、その事実を受け入れていないだけさ。
 足掻きは無意味だよ。やめたまえ。我々の種の未来はここで終わるのだ。
 さあ、我々人類の子を紹介させてくれたまえ!
 彼らこそ我々にとって換わり、繁栄する子供たちだ!我々の最も偉大な創造だよ!」

そう演説をぶってから、立ち去っていくマーサー博士。
その時突然、壁の培養槽の中から怪物が一体飛び出してきた!
こんなものがマーサーの言う、次代を担う人類の子だというのか?

今まで何体ものネクロモーフと戦ってきたアイザックはその怪物に的確に攻撃していく。
体のあちこちを吹き飛ばされた怪物が床に転がり、倒せたかと一息ついた瞬間、
見る見るうちに怪物の傷が再生していく。どんなに攻撃しても再生を続ける!

その時ケンドラから緊急通信が入る。
この怪物は再生し続けるので殺す事ができないのだという。
そもそも目的の化学物質は手に入れたのでこの部屋にはもう用がないことだし、
アイザックは再生中の怪物を尻目に、とっとと逃げ出した。


怪物を振り切った頃、ハモンドからの通信が入った。水耕場に向かった彼は
そこに着いたはいいが、現場はかなり有機増殖体による汚染が進んでいたらしい。
ほとんど息ができないほどだと、とても苦しそうに咳き込みながら報告してきた。
一刻も早く浄化する必要があるようだ。

そのための毒を作る材料として、ついさっき入手した化学物質だけではなく
有機増殖体のDNAサンプルが必要だとケンドラが語る。
彼女が探った記録によると、集中治療室に不活化されたサンプルが保管されているようだ。
マーサー博士が研究に使っていたところらしい。
……ケンドラがハモンドに通信を試みるが、つながらなくなった。急がなくてはならない!

426 :Dead Space ◆l1l6Ur354A :2009/01/25(日) 00:23:32 ID:5pmzh7fy0
集中治療室に着くと、またマーサー博士が現れた。

「君のそのしぶとさには、全く驚嘆させられるよ。
 だが、もうこの世界にしがみつくのはやめるんだ。
 この世界はもう、『子供たち』のものなのだよ。
 君の死は、彼らの誕生をもたらすものだよ……喜びたまえ!
 さあ、耳をすませ!聴こえるかね?来たぞ……。死に備えて、祈れ……。」

そしてまた現れるあの再生怪物。どうしようもないので逃げるしかないが、
マーサーがドアをロックししかも回線をシャットダウンしたらしく逃げ道が開かない。
しばらくしてケンドラがロック回線をバイパスしてなんとか扉を開け、逃げる事ができた。


逃げた先で、目的のDNAサンプルが保存してあるマーサー博士の部屋に到着した。
部屋には彼の実験中の音声記録が落ちていた。

 実験体が順調に成長していること、その細胞の驚異的な再生能力を喜んでいる様子だ。
 
 『マーカー』の研究に忙殺されているカイン博士について皮肉るような内容もあった。
 船内の人々の中では精神症状や幻覚を訴える人が多くなっているが、
 カイン博士もまた「妻を見た」と言っていたそうだ。
 自分の狂気を棚に上げて、マーサー博士はカイン博士を嘲笑する。

 「彼の妻、アメリア・カインはもう何年も前に死んでいるというのにな!」

 そして、実験体の唸り声に対して満足げに話しかける。

 「君の出番はもうすぐだよ……。」

この実験体があの再生怪物なのだろうか。

音声記録を聞いた後、研究用の機械から目的のDNAサンプルを入手して部屋を出る。


その矢先、マーサー博士がこちらに強引に通信してきた。

「さあ、もう十分だ!神の計画の中での分を果たすのだ!自らの消滅を受けいれよ!」

その言葉と同時に、マーサーが医療デッキの生命維持システムを操作したらしく、
デッキ全体の空気が抜かれ真空状態になってしまった。
アイザックはスーツを着ているのですぐに窒息する事は無いがスーツの酸素にも限りがある。
慌てて医療デッキを駆け抜け、生命維持装置を再起動した。

しかしほっと一息つく暇はない。
ハモンドからまた一瞬通信がつながったのだが、ほとんど息ができずに苦しんでいるようだ。
一刻も早く、集めた化学物質とDNAサンプルを合成し、
水耕場を汚染している有機増殖体を殺すための毒を作らなくては。
合成できる機材のある化学実験室へと急ぐ。

427 :Dead Space ◆l1l6Ur354A :2009/01/25(日) 00:25:28 ID:5pmzh7fy0
その道中、ケンドラが人々が残した記録から見つけたという気になる記述を教えてくれる。
水耕場の汚染は、船外から何か巨大な怪物が水耕場に侵入したときから始まったのだという。
記録者は汚染の原因かもしれないその怪物を、「リヴァイアサン」と呼んでいた。


化学実験室に到着し、毒物を合成する。
毒を入手したその時、またマーサー博士からの通信が入った。
彼はアイザックの不屈の魂にほとほと感心した様子で、
アイザックに全計画について知らせようかと考え始めているという。

「君は『ハイブマインド』の申し出を撥ねつけはしないだろう……。
 少なくとも、君はそれを目撃するに値するよ!」

『ハイブマインド(Hive Mind。仮に和訳すると「群れの精神」といった感じ)』とは何の事だ?

ともかく水耕場に向かうことにする。


極低温保存処理研究室にさしかかったとき、マーサー博士が姿を現し、彼の目的を説明した。
彼は怪物たちを地球へと連れ帰るつもりらしい。
それが人類に救済をもたらす、自分の聖なる役目だと信じているのだ。

「私は彼らの神聖なる栄光を地球全土に広めるだろう!
 ……さあ、君に私の創造物を託そう。不可避の運命を抱擁したまえ!」

そう語り、あの再生怪物をけしかけて去って行った。

この怪物は相変わらず無限に再生し、倒す方法が無い。
しかも今回は出るドアを完全にロックされてしまった。

だが、幸運な事にこの部屋は極低温保存のための部屋であり、これを利用できる。
怪物を部屋に設置してある装置の中へとうまく誘導し冷凍保存することで、
なんとか活動を停止させることができた。


しばらくするとケンドラがドアのロックを解除してくれた。
毒を使用するため、船内電車に乗って水耕場へと向かう。


第5章:終了