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「プロローグ2 「宿命の物語」」(2006/02/04 (土) 13:29:24) の最新版変更点
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プロローグ2 「宿命の物語」<br>
<hr size="2" width="100%">
<br>
場所:幻想界…オベロン社秘密工場、海底洞窟(テイルズオブデスティニー)<br>
<br>
洞窟内、リオンと対峙するスタン、ルーティ。<br>
<br>
スタン「なんのマネだ…リネン!」<br>
リオン「見ての通りだ。<br>
…ここから先へ進みたければ、僕を倒してからにするがいい」<br>
ルーティ「なに言ってんのよ、あんたッ!<br>
今が非常時だって事くらい、わかってんでしょッ!?」<br>
リオン「…そんな事は関係ない。僕は与えられた役割を果たすだけだ。<br>
おまえ達を殺すという、な」<br>
スタン「目を覚ますんだ、リオン…!<br>
おまえはヒューゴに利用されているだけなんだぞ!」<br>
リオン「その通りだ。僕はヒューゴにとって、使い捨てのコマの一つに過ぎない」<br>
ルーティ「そんな!…そこまでわかってて、どうして…!?」<br>
リオン「…僕には守るべきものがある…それだけの事だ。<br>
覚悟はいいか!いくぞッスタン!」<br>
<br>
リオンと交戦しながらも説得を試みるスタン。<br>
<br>
スタン「リオン!こんな事を…こんな事をしてる場合じゃないんだ!<br>
『神の眼』は、人間が持っていてはいけない物なんだッ!」<br>
リオン「そんな事は僕には関係ないッ!」<br>
スタン「世界中で、何かが起こってる!『時の鍵』の話は知ってるんだろ!?」<br>
リオン「知っている。…どこぞの悪魔に奪われたっていう神界の至宝だろう?<br>
だが…そんな事は関係ないと言ったぞ、スタン!」<br>
スタン「リオン…ッ!<br>
う…うおおーーーッ!獅子ッ!戦哮ォーーーッ!」<br>
<br>
リオン「かはっ…!」<br>
スタン「リオン…なんで…!」<br>
リオン「…スタン…まだだ…まだ、終わりじゃない」<br>
スタン「もよせ、リオン!」<br>
リオン「後を…追わせるわけには…いかない…」<br>
<br>
洞窟内に轟音が鳴り響く。<br>
<br>
スタン「な、なんだ!?」<br>
リオン「…フ…フフフ…始まった…な。僕の…勝ちだ…」<br>
スタン「なんだと!?」<br>
リオン「終末の時計は…動き…出した…。<br>
もう…誰にも…止められ…ない…」<br>
スタン「この音は…まさか、水が流れ込んで来ているのか!?」<br>
<br>
ディロムス『まずい、崩れるぞ!』<br>
アトワイト『でも、彼が!』<br>
ルーティ「ダメ!間に合わないッ!」<br>
スタン「リオォーーン!」<br>
<br>
リオン「ふふ…さよなら…マリアン…」<br>
<br>
…<br>
<br>
同時刻…ブリーガルの村(風のクロノア)<br>
<br>
クロノア「遅いなあ…なにやってんだよ、あいつ」<br>
<br>
待ちくたびれるクロノアの耳にエアバイクの音が聞こえてくる。<br>
<br>
クロノア「あ、来た!」<br>
ガンツ「よう、待たせたな、クロノア」<br>
クロノア「なんだよ、呼び出しといて、遅すぎるって!」<br>
ガンツ「ビービーわめくンじゃねえよ、相変わらずガキだな。<br>
こっちにも色々ツゴウがあンだよ」<br>
クロノア「ガキガキ言うなよ。なんだよ、ツゴーって?」<br>
ガンツ「ここんとこ、世の中騒がしくなってきてンだろ?」<br>
クロノア「え…そうなの?」<br>
ガンツ「まったく…これだから、この村は困るぜ。平和すぎんだよ」<br>
クロノア「で、で!その"騒ぎ"ってなんなのさ!」<br>
ガンツ「へへ、食いついてきたな」<br>
クロノア「また幻獣騒ぎ?だったら退治に行こうよ!」<br>
ガンツ「モンスター退治っちゃあ、モンスター退治だが…相手は幻獣じゃねェ。<br>
今回はちとヤバそうでよ」<br>
クロノア「ヤバそうって?」<br>
ガンツ「…どうやら、『黄金の騎士』が動くらしいぜ」<br>
クロノア「えっ!?黄金の騎士って…あの『黄金の騎士』!?」<br>
ガンツ「そういうこった。<br>
"あの戦い"から数年…そっから黄金の騎士の戦いは記録にねえ」<br>
クロノア「そうだよ、なんで急に…」<br>
ガンツ「逆に考えてみな。<br>
黄金の騎士が動かなきゃならねえほどの奴らが相手だとしたら?」<br>
クロノア「あっ…!」<br>
ガンツ「おそらくそれがビンゴだ。…だがよ、相当ヤバいぜ?<br>
ちょいと突つきゃ、逃げ出しちまうような幻獣とは比べモンにならねェだろうな。<br>
だが、ホントにそんだけの奴らが相手なら報酬も期待できる…ってコトさ。<br>
オレぁ、それ目当てで行くつもりだ」<br>
クロノア「………」<br>
ガンツ「そういうわけでだ、今回ばかりはおめェを連れて行くかどうが迷ってる。<br>
ま、無理にたぁ…」<br>
<br>
クロノア「…面白くなってきたじゃん、ガンツ」<br>
ガンツ「そう来たか。へへ…面白いってコトは重要だぜ?<br>
決まりだな。…行くか!」<br>
クロノア「もち!…って、王宮なんか行っても、簡単には入れてくれないんじゃないの?<br>
まさか…城門ぶち破る気じゃ…」<br>
ガンツ「おめェ…オレをどういう目で見てやがる。<br>
どこに行くかなんて決まってンだろ?…『黄金の騎士』と言えば?」<br>
クロノア「そうか、そうだね!」<br>
<br>
<br>
同時刻…サンドランド、街道(ワルキューレの伝説)<br>
<br>
一人街道を歩くサンドラ族のかつての英雄、クリノ・サンドラ。<br>
<br>
クリノ「………」<br>
???「…待ちなよ」<br>
クリノ「………」<br>
???「…話は聞いたよ。相変らず無茶するな。あんたは」<br>
<br>
道行くクリノへ話しかけたのはコアクマン族の一人、サビーヌ。<br>
<br>
クリノ「サビーヌ、君か」<br>
サビーヌ「さっき、族長さんと話をした。<br>
…女神イシター様が、今回の事にサンドラ族が関わる事を禁じたそうじゃないか」<br>
クリノ「…ああ」<br>
サビーヌ「あんたの行動は、女神さまに対する反逆だ。<br>
"英雄"と呼ばれた男の決断としては…お粗末だな」<br>
クリノ「…肩書きなんて関係ない。<br>
オイラは"あの時"…えんえん砂漠のピラミッドであの方に救われた時に…<br>
決めたんだ。オイラの残りの命は、家族のため…<br>
そして、ワルキューレ様のために使うんだって」<br>
サビーヌ「は!ご立派、ご立派。<br>
その結果が、見送りもなし、荷物は鎧と槍一本だけ…惨めなもんだ」<br>
クリノ「いや、族長には感謝してる。<br>
一族の反逆者として処断せず…村を追放してくれたんだ。<br>
それに、家族の事も心配しなくていいと言ってくれた…<br>
これ以上望む事もないさ」<br>
サビーヌ「…いつも…一人なんだね、あんたは<br>
オレと母さんを助けてくれた時も…あんたは一人でやって来て、<br>
そして一人で『幻の塔』へ挑んだ」<br>
クリノ「…昔の話さ、サビーヌ」<br>
サビーヌ「………。<br>
…さて"元"サンドラ族の英雄サマ、これからどちらへ?」<br>
クリノ「"あの塔"の跡へ。今回の件…絶対に関係がある」<br>
サビーヌ「なんだ、オレと同じ方向か。偶然だな」<br>
<br>
クリノ「……!駄目だよ、サビーヌ。<br>
オイラは反逆者だ。…君まで一緒になる必要はない」<br>
サビーヌ「は?オレは行きたい時に、行きたい所へ行くだけさ。<br>
…ま、偶然、あんたと同じ道を歩くかも知れないけどな」<br>
クリノ「………。変わったね、君は。<br>
あの頃の君なら、口が裂けてもそんな事は言わなかった」<br>
サビーヌ「ふふ…昔の話だよ、クリノ」<br>
<br>
<br>
幻想界…ドルアーガの塔、廃墟跡<br>
<br>
塔廃墟後で誰かを待つスタンとルーティ。<br>
<br>
スタン「………」<br>
ルーティ「スタン…」<br>
スタン「なあ、ルーティ…。あの時…俺がやった事は…正しかったのかな…?」<br>
ルーティ「…他に方法があった?<br>
それとも何?自分が斬られればよかった…って事?<br>
じゃあ『神の眼』は誰が追いかけるのよ。<br>
言いたかないけど…アレは"世界を滅ぼせる"代物なのよ」<br>
スタン「…世界、か。<br>
俺は世界を救うとか…そんな目的のために戦っているわけじゃないんだ」<br>
ルーティ「…??じゃあ、なんで戦うのよ?」<br>
スタン「ん…。うまく言えないけどさ、俺はただ…大切な人を、家族を、友達を<br>
守りたいから戦ってるだけなんだ。ほら、俺…田舎者だからさ。<br>
"世界"なんて言われたって、ピンと来ないんだよな。<br>
やっぱり、こんなんじゃいけないのかな…」<br>
ルーティ「いいんじゃない?別に。あたしだって似たようなもんだから、お互い様ね」<br>
スタン「ルーティに言ってもらえると、なんだか気が楽になった感じがするよ」<br>
ルーティ「そうそう、それでこそいつものスタンよ。<br>
そうじゃないと張り合いがないわよ」<br>
スタン「………」<br>
<br>
ルーティ「それにしても…遅いわねえ。人を呼び出しておいて、<br>
先に来てないってどういう事!?」<br>
スタン「忙しい人らしいから、しょうがないんじゃない?」<br>
ルーティ「そんな事関係ないわよ!大体…こんな所、いつまでも居たくないでしょ!」<br>
スタン「まあ、ね。<br>
(ドルアーガの塔…この塔を崩壊させた人が、<br>
俺達に一体何のようがあるっていうんだろう…?)」<br>
<br>
ルーティ「…遅い」<br>
スタン「だから落ち着けよ、ルーティ。<br>
遅い遅いって…まだ約束の時間から10分しか…」<br>
ルーティ「じゅ~~ぶんよッ!<br>
レディを待たせるなんて、黄金の騎士も底が見えたわね!」<br>
スタン「はぁ…。あ、黄金の騎士!」<br>
ルーティ「…え!?あ、いや、あの…私達も今来たところで~す!<br>
もう、私ったらせっかちさんで!おほ、おほほほ…」<br>
スタン「………」<br>
ルーティ「…って、あら?誰も来てないじゃない。<br>
スタン!騙したわね!」<br>
スタン「ルーティはわかりやす過ぎだよ。…ん!?」<br>
<br>
突然塔跡地からモンスターが出現する。<br>
<br>
ルーティ「モンスター!?<br>
…ほら見なさい、こんな所でウダウダやってるから、<br>
こんなのに絡まれるんじゃないの!」<br>
スタン「怒ってないで、なんとかしなきゃまずいんじゃない?」<br>
ルーティ「言われなくだってわかってるわよ!<br>
何よ、たかがスライム…ストレスを解消させてもらうからね!」<br>
<br>
スタイムを倒すと新種のスライムがまた現れる。<br>
<br>
ルーティ「また出てきた!?」<br>
スタン「黒い…スライム…!?」<br>
ルーティ「うっとうしいわねえ。スタン、まとめて片付けるわよ!」<br>
スタン「待って、ルーティ!黒いスライム…これって、もしかして…!」<br>
<br>
そこへクロノア、ガンツがやってくる。<br>
<br>
ガンツ「おらよ!到着だぜ!」<br>
クロノア「ひゅ~!思ったより早くついたね」<br>
<br>
スタン「だ、誰だ!?」<br>
ルーティ「あのカッコ…マーベルランドの住人じゃないの?」<br>
ガンツ「あん?なんでえ、おめェら。チッ、デートならヨソでやンな」<br>
クロノア「よせよ、ガンツ。悪いじゃん」<br>
ルーティ「デ、デ、デートォ!?誰がこんな田舎モンと!」<br>
スタン「ちょっと、ルーティ!」<br>
ルーティ「あによ!」<br>
スタン「スライム、スライム!」<br>
クロノア「なんか…ド真ん中に飛び込んでない?<br>
お、珍し~い!黒いスライムだ」<br>
ガンツ「ケッ、メンド臭え!おっしゃ、クロノア。<br>
『黄金の騎士』が出てくるまで、ちょいと遊ぶとしようぜ」<br>
クロノア「ワッフゥ!ウォーミングアップってやつだね!」<br>
ルーティ「黄金の騎士!?まさか…あんた達も!?」<br>
クロノア「え?どういう事?」<br>
スタン「話は後だ!ルーティ!」<br>
ルーティ「もう、わかったわよ。<br>
たかがスライムに何を熱くなってるんだか…」<br>
スタン「(黒いスライム…噂通りなら、このモンスターって…!)」<br>
<br>
クロノ、ガンツの協力を得て黒いスライムの数を減らしていく。<br>
<br>
ガンツ「これであと3匹か。姉ちゃん、やるじゃねえかよ」<br>
ルーティ「あったり前でしょ。あたしを誰だと思ってんのよ」<br>
スタン「………」<br>
クロノア「なんか…こっちはすごい気合入ってるけど」<br>
<br>
その時、スタンとルーティの"ソーディアン"、<br>
『ディムロス』『アトワイト』が異常な気配を察知する。<br>
<br>
ディムロス『スタン、まずいぞ』<br>
ルーティ「え…?」<br>
スタン「ああ」<br>
アトワイト『ルーティ、この近辺の空間が…微妙に歪んでいるようなの』<br>
ルーティ「ちょっと、それってどういう事!?」<br>
クロノア「…な、なんか…急に誰かと話し始めちゃったよ、この人達」<br>
ガンツ「…アブねえ奴らだったのか?まさにナントカに刃物だな」<br>
ルーティ「だ~れがアブないですってぇ!<br>
ソーディアンの声はねえ、その使い手達にしか…」<br>
アトワイト『ルーティ!来るわ!集中して!』<br>
<br>
スタンたちの前に現れる青い鎧をまとった騎士達。<br>
<br>
スタン「青い騎士…!?なんだってこんな所に…」<br>
ディムロス『スタン、油断するな!奴ら、人間ではないぞ!』<br>
ルーティ「なんですって!?」<br>
クロノア「…知り合い?」<br>
スタン「まさか。たぶん…いや、間違いなく敵だ…!」<br>
ガンツ「チッ、肝心の騎士に比べて、ずいぶん安っぽいのが来たな。<br>
おまけに敵かよ。…やるぜ、クロノア!」<br>
クロノア「おーらいっ!」<br>
スタン「ディムロス、こいつらって…」<br>
ディムロス『考えたくはないが、やはり"あの悪魔"は…』<br>
<br>
青い騎士と戦闘中、クリノ、サビーヌが到着する。<br>
<br>
クリノ「あれはブルーナイト…やはりね」<br>
スタン「また誰か来た…!」<br>
ルーティ「金色の鎧…?黄金の騎士…なわけないわよね」<br>
クリノ「他にも人が?なんだってこんな所に…」<br>
サビーヌ「まとめてやるか?クリノ」<br>
クリノ「いや、やった駄目だよ、サビーヌ。<br>
君達、ここは危険だ!こいつらは…間違いなく悪魔ドルアーガの手の者だ!」<br>
スタン「…やっぱり…!」<br>
ガンツ「いきなり出てきて、なんだぁ?テメェは」<br>
クロノア「ガンツ、ガンツ!あの人…クリノだ!サンドランドのクリノ・サンドラだよ!」<br>
ルーティ「え?誰?」<br>
ガンツ「あンだって…?…って、あれか!?乙女の騎士…ワルキューレの!」<br>
クロノア「そうだよ!すごいすごい!本物だ!」<br>
ガンツ「悪魔ドルアーガに、"英雄"クリノ…?<br>
おいおい…話がでかくなってンじゃねェか?」<br>
サビーヌ「…有名人だな、クリノ」<br>
クリノ「ワルキューレ様が有名なだけだよ。<br>
…見たところ、彼らも武器を持ってるみたいだ。ここは協力してなんとかしよう」<br>
サビーヌ「わかったよ」<br>
ルーティ「なんだか知らないけど、味方って事でいいのよね?」<br>
クリノ「ああ、詳しい説明は後でするよ。<br>
今は、こいつらをここら一帯から出しちゃいけない…!」<br>
スタン「(悪魔ドルアーガ…。でも、数年前に倒されたはず…)」<br>
<br>
クリノ、サビーヌが加わり、ドルアーガの手先を追い込むが幻獣が出現する。<br>
<br>
クロノア「幻獣!?なんだってこんな時に!」<br>
???「おンや~~?ひと騒動起こっているかと思って来てみれば…。<br>
どうやら予想外の事態のようですねェ」<br>
ルーティ「なんなのよ、あんた!」<br>
???「これは失礼…ご紹介が遅れました。私はジョーカー。以後、お見知りおきを。<br>
…もっとも、再びお会いできるかどうがわかりませんがね」<br>
クリノ「おまえがドルアーガの配下を動かしているのか?」<br>
ジョーカー「…おや?おやおやおや~ン?これはこれはクロノ・サンドラ殿。<br>
なるほど…ドルアーガ様の手駒としては低ランクの者達とはいえ…<br>
苦戦の理由はアナタでしたか」<br>
スタン「(ドルアーガ様…!?)」<br>
ディムロス『スタン、聞いたか?』<br>
スタン「ああ、ドルアーガ様…そう言った。…って事は…」<br>
クロノア「あいつはドルアーガを尊敬してる…ってコトか」<br>
ガンツ「違ェよ!ドルアーガが生きてるって事だろうが!」<br>
ジョーカー「ご名答。そっちのちっこいのはアレですが、性格の悪そうなツリ目の方は、<br>
なかなかイケてますねえ」<br>
ガンツ「ほめてねェだろ、テメェ」<br>
ジョーカー「のほほほほ。…ですが、これから始まる『計画』には、邪魔ですねェ」<br>
ルーティ「『計画』…?なんなのよ、それ!<br>
…ははァ~ん、わかった。強い悪魔の名を借りて、好き勝手やろうってハラね。<br>
ドルアーガが生きてるって話も怪しいもんだわ」<br>
ジョーカー「ん~~!おっしいですねェ!<br>
でも、これ以上はお話できませんので、あしからず」<br>
<br>
???「冥土の土産に教えてもらいたいな」<br>
<br>
クリノ「……!!」<br>
ジョーカー「ふむ…そうですねェ。<br>
どの道、あなた方にはここで消えてもらうわけですから…。<br>
冥土の土産…というのは、い~い響きですねェ」<br>
???「奴は『時の狭間』に追いやられたはずだ」<br>
ジョーカー「そのとぉ~り!ですが『時の狭間』への扉が開き…<br>
…って、ちょっとちょっと待った~っ!<br>
なぜその事を!?」<br>
<br>
姿を現す『黄金の騎士』ことギルガメスと女神イシターに仕える巫女カイ。<br>
<br>
ギル「やはり『時の狭間』は開放されたのか」<br>
カイ「ギル、『時の鍵』を再び盗み出したのは…やはり…」<br>
ルーティ「あの人…!」<br>
クロノ「かつてドルアーガを倒した『黄金の騎士』…」<br>
スタン「ギルガメス…!」<br>
<br>
ジョーカー「む、むむむ…<br>
アナタはもう引退したと聞いていましたがねェ」<br>
ギル「奴が存在する限り…僕は生涯現役さ。<br>
君の言葉で、今回の事件…大体の想像がついた」<br>
カイ「感謝するわね、ピエロさん」<br>
ジョーカー「ムッキィ~!誘導尋問とは!なんたる卑怯!なんたるハレンチな!<br>
…こうなれば、ワタクシのプライドがゆるしません!<br>
この場でギッタギタにして差し上げましょう!」<br>
サビーヌ「…逆ギレしたぞ、あいつ」<br>
クロノア「へへん!最初っからぶっ飛ばすつもりだったんだから<br>
わかりやすくていいじゃん!」<br>
ギル「そうだ、君達は…?」<br>
クリノ「味方です、騎士ギルガメス」<br>
カイ「あなた…クリノさんね?イシター様から、お話は聞いていますよ」<br>
クリノ「………」<br>
<br>
ジョーカー「さぁさぁ、ショータイムと行きましょうか!」<br>
スタン「来るぞ!」<br>
<br>
ジョーカー部隊も襲い掛かってくるが、ギル達のおかげで苦戦することもなく退ける。<br>
<br>
ジョーカー「おやおやおや…まさかここまでデキる人達だったとは…誤算でしたねェ。<br>
しかも黄金の騎士まで復帰となると…いやはや、もはやここまで」<br>
サビーヌ「…様子見のくせによく言うよ」<br>
ジョーカー「さて、何の事やら。それでは皆様、アディオ~…」<br>
ギル「…ドルアーガに伝えて欲しい。待っていろ、とね」<br>
ジョーカー「………。<br>
…いいでしょう。アナタ方とはまたお会いできそうですねェ」<br>
クロノア「会いたくないよ!このニヤケピエロ!」<br>
ジョーカー「のほほほほ。ではでは、ア~ディオ~ス!」<br>
<br>
撤退するジョーカー。<br>
<br>
ギル「これですべて片付いたみたいだな。英雄クリノ、君は…」<br>
クリノ「黄金の騎士、ギルガメス。今のオイラは…もう英雄ではありません…。<br>
行こう、サビーヌ」<br>
サビーヌ「ちょ、おいおい、クリノ!」<br>
<br>
立ち去るクリノとサビーヌ。<br>
<br>
カイ「待って!クリノさん!」<br>
ギル「………」<br>
スタン「ギルガメスさん…俺は…」<br>
ギル「ギルで構わないよ、スタン・エルロン君」<br>
ルーティ「あたし達に用事って…なんなの?」<br>
ギル「『神の眼』の事で…残念な知らせがある」<br>
スタン「神の…眼…!!」<br>
カイ「ギル、話は道中で。私は大巫女様の所へ行くわ」<br>
ギル「…そうだったね。頼む、カイ」<br>
ガンツ「チッ、こりゃデカいヤマに顔突っ込んじまったかぁ?<br>
…賞金どころじゃねェ気がしてきたぜ」<br>
クロノア「でも…やっぱり面白くなってきたじゃん、ガンツ」<br>
<br>