魔族の大地 ~TDQⅡ~

魔族の大地 ~TDQⅡ~

part37-399~401,405~407,419~423,426~428,417、連絡用掲示板の差し替え・追加スレッド-97


399 :魔族の大地 ~TDQⅡ~:2008/03/26(水) 02:33:39 ID:Qf60KHxd0
DQ系の常として誕生日の朝に寝てるところをたたき起こされるところから物語は始まる。
しかしなんとこの男、肉親ではなくメイド(?)に起こされるという前代未聞の羨ましさ。
ちなみに男と書いたが、今作は性別も自由に選べるので誤解なきように。
付け加えると筆者は男でしかやってないから細部に違いがあるかも知れない。
閑話休題。
15歳になって徴兵の時期を迎えた主人公は、モコロ村のみんなに激励を受け父クイトの先導の元マダルカル城へ向かう。
兵が多いことが自慢のマダルカル城に着くと、やはり親父は入り口に陣取って主人公の逃亡を防ぐ。
王に挨拶をして武器屋で武装の配給を受け、任命式に移ろうかというところで魔物の襲撃が起こる。
しかもすごい大規模なもので、強国とウワサのマダルカル城の兵士もへのつっぱりにもならずさらわれていく(重要)。
親父が高名な戦士で期待できるからか単に側にいたからなのか、お付きの爺にバシルーラで緊急避難させられ着地の衝撃で失神する。

目を覚ますとそこはマダルカルの名も知られていないド田舎。情報を得るために砂漠のバザー(夜限定)へ赴く主人公。
ちなみにここで男主人公だとただでぱふぱふしてもらえる上、その経験で経験値が10増える。

可能性があるならレーアオスト城だと言われ、実際他に何もない島だしそこへ行く主人公。
王に姫が盗賊にさらわれたから、兵士マンセムと力を合わせて奪還してくれ。そしたら船を出してやると言われホイホイと受ける主人公。
ちなみにここで自分を捜しに来た女幼なじみフアッスの存在も知らされる。
余談だが、この城2Fでさぼってる兵士に内緒にしてやると答えると、いいことと前置きしてこんなことを教えてくれる。
「魔王が現れ、この地に闇の悪魔を降らせるだろう」という伝承があるそうだ。どこがいい話じゃ。

問題なく姫を奪還する主人公とマンセム。盗賊らのボス「プアー」の名前と、一緒に魔物が出てきたのは伏線。
王はマダルカルの壊滅を知っていたとのこと。箝口令を敷いていたらしい。
とにかく手配された船へ行くと、船頭がオアシスのぱふぱふ娘ミシーナにぱふぱふしてもらいたいと駄々をこねる。
それを本人に伝えると、主人公が気に入ったとかでその後も同行させてくれとか、お決まりの台詞を言う。
なんにせよ義理でぱふぱふを済まし、同行者が一人増えてマダルカルへ。

マダルカルは特に破壊の跡は見えないが、人っ子一人いない不気味な静寂に包まれていた。早々と逃げる船頭。
城内には隠れていたヘタレ兵士一名、はいいとしてあと王が難を逃れていた。
その王から親父クイトが王の実子だったという衝撃の事実が明かされる。だから助けてくれたのか?
なんでも親父が世界を旅してたのは勇者を捜すためだったとか。パパスか。
文法が胡散臭い予言に従って、親父の跡を継ぎ勇者を捜せと言われる主人公。あと奪われた「銀竜の骨」も。

西の大陸へ行けと言われるが、船もないのでモコロへ帰郷する他ない主人公。そういえば村には旅の扉があった。
長老に西の大陸のオルフスール城の学者アラキに会って聞けと具体的な指示をもらって西の大陸へ。

旅の扉の先にあるキメラの翼の産地サリマビルグの村とオリマビルグの村では
飼育していたキメラを盗まれて村人がきゅうきゅうしていた。野性のキメラは割と絶滅の危機らしい。
男衆が一度奪還しに行ったが返り討ちにあったのか帰ってこず、村は鬱々とした雰囲気に包まれている。
そんな中井戸端で気を吐く女商人シャウク。敵が普通に落とすのより多くのGを拾ったりもする剛の者だ。
そのシャウクに助けを求められ、奪還を手伝う主人公。オルフスールへの洞窟の鍵も盗まれてたことだし。

キメラを盗んでいたのはウワサの盗賊「プアー」だった。頭も力も弱いけど。
プアーには逃げられたがとりあえず村人とキメラの奪還には成功した。あと盗賊の鍵も取り戻した。
オルフスールへの洞窟に着くと、シャウクはここで離脱する。でも鍵はくれる。なんのための鍵だ?

400 :魔族の大地 ~TDQⅡ~:2008/03/26(水) 02:34:20 ID:Qf60KHxd0
洞窟の中にはレヌイスと言う高貴な女戦士と、連れのダニーとかいうのがいた。彼女らも予言の勇者を捜しているらしい。
ダニーが口を滑らせたところによると、レヌイスはどこぞの姫らしい。致命的に隠密行の下手な奴らだ。

それはさておきオルフスール城に着くと、アラキの爺はピラミッドに実地研究に行ったと伝えられる。
ちなみにオルフスールとは前作の舞台でもあるが、広大なオルフスール大陸のごく一部での話だったので
このオルフスール城周辺は全然関係ない。後で前作の地域も地名も出るので期待はそっちに。

とにかくアラキの爺に会うためにピラミッドの最寄りのシンの村に赴く二人。
ところが入った途端旧知らしきチオレなる男が現れるとミシーナは逃げるように別れる。
代わりにこのチオレが無理矢理仲間になるのだが、腹立たしいことに戦闘後に入手するGの75%を奪っていく。
そこで多くのプレイヤーはちょっとしたテクニックでこのイベントを先延ばしにしてミシーナとの旅を続けたりする。
それはさておき、アラキを発見して話しかけると一目でもの凄い気に入られる。
で、予言について軽くレクチャーの後ピラミッド行きの動向が決定する。
勇者カロシスと妹のイミルフ、その出現を予言していた大賢者モウニュは
さらに数百年後、すなわち今現在および未来の動向も予言していた。その内容がピラミッドにある、と。

呪文封じや視界封じの霧の仕掛けが連動する3つのピラミッドを巡り、振り回すとイオラ並の破壊力を発揮するぬののふく、
もとい予言の刻まれたモウニュの骨を手に入れ、一行はオルフスール城に戻った。
さっそく解読を始めるアラキはさておき、その時間つぶしに西の洞窟にしまったニメケの種火を取ってきてくれと頼まれた。
なんでそんな遠くて危険なところにしまうんだというツッコミを飲み込み取ってくる主人公。
取って戻ってくると半分くらい解読が終わったと爺が報告に来る。えらく早いなおい。

古文としてももの凄く胡散臭い文法と迂遠に過ぎる比喩表現を合わせ持つその予言は、
爺のこじつけるところによると勇者はクイトの子、つまり主人公のことらしい。狂喜する爺。
主人公の肩書きがゆうしゃになり、前触れもないのに勇者のお披露目式が行われる。

さて、今後の方針として勇者カロシスらの伝説の武具を集めることを示唆された。
手始めにカロシスの剣が賞品になっているゴドワンの武術大会に出ることに。予選は王の招待状でパスだ。
ついでに城下のルイーダの酒場が使えるようになっているので、今後の拠点はだいたいここになる。
アラキの爺は解読作業があるとかで加わらないが、未来の大魔法使いを自称するヤンと
元プアーの子分で「商人じゃないトルネコ」ことアウカクを仲間に加えることができる。あと、ここでやっとチオレを外せる。

城の地下の旅の扉からゴドワンのある大陸へ飛ぶ一行。
北の岬の祠に寄り道すると、炎がシスターになり(?)魔王復活を告げ、必ず剣を手に入れろと念を押される。で、炎に戻る。
ちょっとした怪奇体験はさておき、ゴドワン城と最寄りの街トトンでは武術大会に沸いていた。
が、王や大臣は浮かぬ顔。どうやら毎回聖火に使っていたメキヒの種火が盗まれたらしい。奪還を依頼されるのはお約束。

一人でしか通れない落とし穴の先、洞窟を抜け古灯台を上ると、そこにはなぜか火を崇めるプアーと子分が。
わざわざ灯台を修復して種火を使って数十年は消えない聖火を灯してくれたらしい。
海の魔物の迷子を無くすためだと言っているが、どう考えても人間の利益の方が大きい。迂闊なやつだ。

一人でもやっぱり問題なくプアーを追い払い、種火を奪還した主人公。
王様は喜びさっそく聖火を着け直し武術大会本戦の開幕を宣言する。

401 :魔族の大地 ~TDQⅡ~:2008/03/26(水) 02:34:59 ID:Qf60KHxd0
前回優勝者トーヤー、双子の兄妹武道家トーイとモーニ、人間とは思えない強さで肌が紫色のリフゲイ、
あと主人公。あとはまあ、モブ。そうそうたるメンバーを迎え武術大会本戦は始まった。

まあたぶん勝っても負けても話は進むけど、勝つと紫色で半裸のリフゲイと決勝で戦うことになる。
で、表彰式になるが、賞品カロシスの剣と全員の賞金占めて58万ゴールドを目の前でリフゲイにかっさらわれる。
みんながっかりするが、とりあえず名誉だけで閉会する。
自然リフゲイを追うことになるが、親父の病気の治療のために賞金を欲していたトーイモーニ兄妹が同行することになった。
どうやら一時的に別の予算から賞金を補填することもできないほどゴドワンの財政は厳しいようだ。
ついでにこの時期以降オルフスールに戻るとシャウクがいて、話しかけると本格的に参入する。

一行はリフゲイを追って、風のマント互換のメーダの浮き袋を狩って採取して塔から飛び降りて山脈を越え
前作にも出たバハムの笛でゴーレムを起動させ今度は地下からさらに山脈を抜ける。
その洞窟は前作をプレイした人なら懐かしさがこみ上げてくるかも知れない。

洞窟を抜けるとそこは懐かしのコビアキムル東の山中だった。TDQ1のあらすじ参照。
しかしよく見ると微妙に地形が小さく、南東の祠もない。本家2のアレフガルドを彷彿とさせるアレンジだ。
そのコビアキムルに寄ってみるが、ゴドワン兵が国宝を盗んだとかで入れてもらえない。
仕方なく足をガイコビアまで伸ばすと、なんと宿にマンセムの姿が。
主人公を追っていたところ、空飛ぶ魔物に捕らわれて、無理に振り解いたら落ちて大けがをしたらしい。役立たずめ。

リフゲイはガイコビアから真北、マログリフルやルフルの方向へ逃げたそうだが、
前作であった橋が無くなっているのでぐるりと大回りを強いられる一行。
噂もあったので前作と同じ洞窟に寄ると、やっぱり命の草がもらえた。モーイとトーニは手に入った直後離脱する。気持ちは分かるがな……

イフットスでは住人が一人を除いて犬になってしまっているという異常事態だが、べつにできることもないので先を急ぐ。
その先のホルフでは地下の街を照らしていた種火が失われて住人は闇の中で冬眠状態だったが、同上。
マログリフルではルフルの墓に鳥と男が入っていくのを見たという話が聞けた。

前作地方をひとまわりしてやっとルフルに着いた一行。ルフルはすっかり寂れ勇者の肉親の墓が残るだけになっている。
リフゲイとおぼしき人影はさっき入っていったという。飛んでる癖にやけに遅くないか。
とにかく追いかけて墓に入る。別にダンジョンではなく、一直線に階段を下ると墓碑の前にリフゲイと魔物が。
剣も賞金も既に持ち帰っており、他の武具が埋葬されていないか見に来ただけだという。
これでこっちには得る物はなくなったわけだが、向こうはプアーの礼だとかやる気なので戦闘に。
この後もそうだが、一定のダメージを与えるとリフゲイは毎回逃げるので釈然としない結果に終わる。

リフゲイの言うとおり墓には武具はなかったが、代わりというわけではないが魔法の鍵を入手できる。
これでこれまで開けられなかった扉を開けて回ったりして次回に続く。

405 :魔族の大地 ~TDQⅡ~:2008/03/28(金) 02:10:42 ID:TZDwTZ4S0
ルフルの墓で手に入れた魔法の鍵を使い、封鎖されているコビアキムルに裏口から侵入する一行。
さすがに前作舞台の首都らしく、中ではカロシス一家についてなかなか詳しい情報が得られる。
何でもダメ人間だった父親が妻子の死後彼らの装備を世界中に売っ払ったとか。主人公の苦労の幾分の一かはこの男のせいらしい。
ちなみに、以前出会ったレヌイスはここの姫だったことが判明する。女だてらに城一の剣の腕前だとか。

怒髪天で話の通じない王に見切りを付け、城下で情報を集める。
見る目のある人間はこの国宝盗難騒動が第三者の仕組んだことではないかと疑っているようだ。
そんな中、一人の覆面パンツ(海賊)に接触を受ける。
海賊も容疑者の一つなのだが、むしろ自分らも被害者だと言って取引を持ちかけてくる。

旅の扉をくぐり海賊のアジトに通され、若頭のハースラ(一人称われ)と交渉を始める主人公。
何でも彼らの本家(ここはただの拠点)アルストの村が魔物率いるリッチとプアーに乗っ取られたらしい。
奴らは盗んだ物をそこに集積しているらしく、白竜の目や銀のマルス像もそこにあったとか。
海賊の下っ端は魔物相手には無力なので、村を取り戻すのに協力してくれとのこと。報酬は船一隻。

交渉は成立し、ハースラを加えた一行はアルストの村へ向かう。
ミニデーモンとマネマネの徘徊する村に侵入し地下倉庫に辿り着くと、そこにはリッチとプアー、リフゲイの姿があった。
主人公が勇者なら勇者も大したことはないなと侮辱するリフゲイ。さらに勇者に関して思わせぶりなことを言いかける。
が、リッチとプアーがマヌケな悪事のネタバラし他を始め、核心に届く前に遮られる。
その内容のアレさに人間に失望するリフゲイ。どう見てもアンタの人選ミスです。本当に(ry
失点を取り戻そうとここは任せてくれと言う二人と、それを採用するリフゲイ。

リッチは逃亡したが、プアーはここで命を落とす。最期まで冴えない男だった。
白竜の目はリフゲイが持ち去ったのか見つからなかったが、マルス像とカロシスの剣を取り戻すことができた。
が、去り際に吐き捨てていた通り、カロシスの剣はバトルアックスにも劣る攻撃力しかなかった。2のロトの剣か?
何はともあれマルス像は返還され戦争の危機は脱し、報酬の船とおまけに5000Gをもらった。

白竜の目のようなものを金に換えるなら闇のバザーだ、という情報を海賊から聞けるが、
それがどこにあるか肝心なことを言わないので途方に暮れ、とにかく場所の聞けた倭の国とやらに船を進める。
話に聞いたとおり倭の国では全く言葉が通じず、無駄足なんじゃないか後悔し始めるころ、明らかに現地人と風体の違う人物の姿が。
なんでもこの国の研究家のホンニンなる人物に依頼され、風習などを記録しているのだとか。
早速この人にホンニンの居場所を聞き、船を東のカールに進める一行。

カールの宿ではレヌイスが先客として滞在していた。
が、主人公が勇者であることが信じられず、納得できるまで勇者探しは続けると断られた。ふん、こっちから願い下げだ。
それはさておき、ホンニンを探すがその姿は見えない。なんと既にリッチにさらわれていた。またリッチか。

ホンニンを取り戻しに割と近所のリスアモの塔に向かう主人公ら。
しかしリッチは不在で、子分が二人見張りをしているだけで、難なくホンニンの救出に成功する。
ところが辞書は未完成で、完成に必要なメモが子分の一人に奪われ売り払われたとか。お前が書いたメモじゃないのか?

幸いカールで闇のバザーの所在は聞けたので、そこへ向かう一行。
しかしバザーは正式名称を天下一バザーと言い、一見さんお断りで門前払いを喰らってしまう。
ならば蛇の道は蛇、海賊ハースラに紹介状を書いてもらおうとアジトに訪れるが、ハースラは主人公を追って旅立って不在だった。
北(倭の国)に向かったと聞いて最北の村ノースパタを目指したらしい。迂闊な奴め。

406 :魔族の大地 ~TDQⅡ~:2008/03/28(金) 02:12:17 ID:TZDwTZ4S0
追う者を逆に追ってノースパタに着く主人公。しかしそこに既にハースラの姿はなかった。
当てもなく南下して本家2のテパ行のように河と橋の迷路を抜けた先にあるサースパタの街に辿り着く。
そこにはなんと勇者イミルフの墓があった。墓碑銘はミルルとあり、ここでやっと前作主人公=勇者の物証が現れる。
ここでやっとハースラに追いつき、紹介状を書いてもらえる。ついでに本格参入もする。

紹介状を持って闇のバザーを再度訪れる主人公。中では全ての商品が75%の価格で取り引きされていた。
しかも売値はそのままだから、ここではいくら無駄に売り買いしても実質的な損はないという破天荒。
それはさておき、無事に白竜の目を買い戻すことに成功するが、ホンニンのメモは見当たらなかった。

一行は闇のバザーとゴドワンで得た情報に従い、北の城塞都市ローシに向かう。
なんでもリッチらしき盗賊に悩まされているとか、(主人公以外の)勇者が現れたとか。
ローシに着くと、その城壁は襲撃を受けたかのように傷付き欠けていた。
門兵の話によると、勇者を名乗る人物が教会を破壊し、祀られていた竜のハート像を奪っていったらしい。
そのせいか主人公に向けられる目は厳しく、態度は敵意に満ちている。

王もやはり主人公が勇者であることに懐疑的で、荒れた地下倉庫にあるカロシスの兜を取って来れたら
勇者として認めてやると言い、落とし穴を作動させていきなり地下倉庫に叩き落としてきた。
崩壊した通路に大回りを強いられながらもカロシスの兜を取って戻ってくると、掌を返すように真の勇者と持ち上げ
ついでにリッチ一味を壊滅させてくれと難題をふっかけてくる。
そのためにと渡されたのは、被るだけでパン一のあらくれスタイルになれる黒覆面だけだった……

こんな待遇ですぐ退治しに行くのも癪なので世界を巡ってみる一行。
サリマビルグの北、ピラミッドの東の山深くにはウワサに聞くスライムの国があった。
普通にしていては入れないので、ミルルの墓で見つけた変化の杖を使いスライムに化けて入り込んでみる。
しかし入り口にいるスライムナイトのアン(人間少女)とムンムン(スライム)に即座に見抜かれ、人間は通さないと襲いかかられる。

人とスライム(ブレス吐く)の恐るべき二回攻撃を凌いで勝利すると、主人公は勇者ではないかと問われ、
勇者ならムルイに会ってあげてくれと言われる。
はたしてムルイは前作のあのムルイ本人(本スライム?)で、年月を経て貫禄が付いていた。
非常にデカまっていて、まるで王冠をかぶっていないキングスライムのようである。
ムルイからはさしたる情報も得られなかったが、アンが仲間に加わりはぐれメタルの盾ももらえた。

ついでに勇者が子供の内に殺されたとの噂のムームムリにも足を伸ばしてみる。
ムームムリはすっかり廃墟と化しており、炎がポツンと燃えているだけだった。
しかし地下室の隠し部屋には、地震の調査に来ていたレーアオストの兵がいた。
彼らの話によると、10年ほど前にクイトの妻を名乗る人物が流れ着き、産後体力を回復することなく死んだとか。

そろそろ真面目にリッチ討伐に盗賊本家へと向かう。
関所は黒覆面でパン一になりパスする。ろくに確認もしてないが、盗賊にはそういう鉄の掟でもあるんだろうか。
本家に着くが、どうも下っ端の盗賊達も魔物と親しくしているリッチに隔意を感じているようだ。
最上階のリッチの部屋に着くと、なんとそこには父クイトの姿が!
驚いて駆け寄ると、そいつはマネマネだった。がっかりする間もなく駆けつけてくるリッチとリフゲイと新顔一人。
新顔はバイルと言う名で、聞いた話によると竜のハート像を奪ったのもこいつらしい。リフゲイの片腕か。

407 :魔族の大地 ~TDQⅡ~:2008/03/28(金) 02:12:59 ID:TZDwTZ4S0
リフゲイとメガンテを使ってくるため運勝負を強いられるリッチを退け、ついにホンニンのメモを取り戻す。当然リッチはここで死ぬ。
カールに戻りメモをホンニンに渡すともの凄い勢いで書き始め、あっという間に通訳の書が完成する。

早速通訳の書を持って倭の国におもむく。どうやら前方後円墳は「神」モウニュの墓だったらしい。骨はピラミッドにあったのに……
倭の伝承や墓内部の碑文によると、モウニュは竜を作りその竜と天地を創造したらしい。
そしてその竜はバラバラに別れ眠りについたそうだ。そのパーツこそ、これまで出てきた骨や目やハート像やその他諸々だという。

モウニュの墓には最後の鍵が埋蔵されていた。それを使って再び各地の扉を開けて回る主人公。
そうして得た宝物にはホルフから奪われたサシフミの種火があった。
種火を持っていくと、地下街の灯が再び灯されホルフの街は蘇る。
その礼として代々受け継いできたルラミトの雄石を受け取った。

ルラミトの雄石を使うと、前作でも最初に飛んだ謎の祠に飛ぶことになる。
そこに居たのはあの老人ではなく、何と前作で双子と同行した僧侶ゼルクその人だった。
この聖域に住み、魔王の復活に備えイフットスの才児タルスを生誕より育ててきたが、
魔王にそれを感付かれ襲撃を受けるところ、村人全員を犬に変えることで難を逃れさせたと言う。
しかし何分緊急措置だった上、聖地の力を持ってしても寿命が間近に迫っているため、ゼルクにはもう元に戻す力が残っていない。
戻すためにはもはや金鉱にあるラーの鏡を使うしかない、と。

祠のスライムから雌石を受け取り、金鉱へ行くためコビアキムル王から許可をもらって、地下道ではなく旅の扉をくぐる。
鉱山の麓にはタルソプの町が移転しており、それなりに活気づいているが鉱山は廃鉱になっているとのこと。
金鉱の奥の一角は固い岩盤を利用して倉庫として利用されていた。そしてそこには先客バイルの姿が。
バイルは主人公のおかげで竜のパーツが簡単に集まったことを嘲笑して去る。ゴドワンはまた盗まれたらしい。

それはさておきラーの鏡を持ち帰って、イフットスの村でかざすと犬は村人に戻る。
ちなみに犬にならなかった爺が一人居たが、ゼルクの手落ちか別に意味はなかったようだ。
タルス(幼女)を仲間に加え、マンセムからの伝言に従いレーアオストに向かう主人公。
しかしその瞬間謎の地震が世界を覆う。が、すぐに地震はおさまった。

気を取り直しレーアオストに入城する主人公。なぜかアラキが先に着いている。
どうやら予言の解読が完了したらしい。しかし相変わらず解読できても予言の要領は掴めない。そして古文っぽくない。
一通り解読内容の披露が終わったころ、一人の兵士が駆け込んでくる。
ムームムリに派遣されていた兵士で、付近の山が空に浮かび上がったと報告する。
そして同時に暗くなる天。浮かび上がった何かが太陽を覆い隠してしまったようだ。

予言に従い天に昇り闇を払うためにはそのための道具がいる。東の浅瀬の洞窟に空高く飛べる杖があるという伝承がある。
そこに入るためには浅瀬を干上がらせる渇きの壷が要る。それを求めてマンセムを既に遣いに出したという。
闇のバザーにマンセムを追うと、既に入手して去ったとのこと。そして南の砂漠で不意に消失したと。
マンセムの行方を追うため、その行動を再現してみる主人公。
その時突然流砂に巻き込まれ主人公はただ一人仲間とはぐれ、陽を失った地上以上に闇に満ちた謎の地に独り放り出された。

続く。

419 :魔族の大地 ~TDQⅡ~:2008/03/30(日) 02:52:51 ID:MboVGnbh0
独り仲間からはぐれ、揺らぐ闇に満ちた見知らぬ世界へ放り出された主人公。
幸いすぐそばに集落が見えたので、何はともあれそのツキミツの村へ入る。

村人は主人公を見て、魔族の大地から人が来たと大騒ぎする。異邦者だから仕方がないが、何が何だかわからない。
わかるのはマンセムらしき戦士が前に来ていて、一緒に来た魔物を封じるため長老に同行したことぐらい。
それでも人々からわからないなりに話を聞いて回ると、だんだんと恐るべき真実が見えてくる。
何と、魔族と人間は遙か大昔に枝分かれした同根の種族であると言う。
人は科学の力で、魔族は魔法をもってそれぞれ繁栄していた。人が魔法を使えるのも、同根故に混血が可能だったからだろう。
そして人はある時大規模な戦争を起こし、人も魔族も多くが死に、大地も太陽さえも汚してしまった。
魔族の王は力を振り絞り、豊かな大地を世界の上に創造した。そのために向こうは魔族の大地と呼ばれる。
そして今から数千年前、モウニュが竜と望む人々を連れ豊かな大地を求め向かった……と。

俄には信じがたい話に頭を混乱させつつも、まずするべき事をするためにマンセムと長老を東の洞窟に追う主人公。
村の外は真っ暗だが、村でもらった松明に火を付けることで多少は視界が改善される。
久しぶりの単独戦闘に戸惑いながらも魔物を蹴散らし、東の洞窟の最奥に到着する。
そこにいたのは長老のラエビと、やはりマンセムだった。ラエビのレミーラで視界はかなり改善される(完璧にはほど遠いが)。

封印を施し、村に帰還する三人。ラエビは戻す方法を知る唯一にして最後の人物だそうで、知識ももっとも深いようだ。
モウニュに賛同せずこの大地に残った人は非情に自戒的で、住みにくくてもここに住み続けるべきだと考えている。
そして、魔族を滅ぼさないでくれ、共存を実現させてくれと懇願する。モウニュを責めるな、とも。

長老の秘術デイルーラ(消費MP63)により主人公とマンセムは魔族の大地に帰還する。
しかし到着したのは見たこともない氷の城だった。ルーラもリレミトも効かない城を彷徨いながら出口を探すと
巨大な玉座に座る紫の巨大な魔族と遭遇した。見た感じアベル伝説のバラモスっぽいような。
その魔物はジシスルと名乗るが、弟(誰だろう?)と違い人間をことさらに滅ぼす気はないと言う。
安堵して辞そうとする二人だが、人間が魔族を滅ぼすつもりなら弟に任せておけんと態度を豹変させ襲いかかってくる。

不十分な戦力ながらも二人は死力を尽くしてジシスルと戦った。しかしジシスルにはこちらのあらゆる攻撃が通らない。
なすすべもなく体力を削られ、二人は志半ばで不運にも命を落とした……


主人公が目を覚ますと、そこはゼルクの祠だった。しかしもはやそこにゼルクの姿はない。
スライムや猫らの話では、最期まで主人公のことを見守っていたそうだ。
ゼルクにしてもこの大地の真実は驚くべき事で、それでもラエビらの話には賛同し、
既に動き出し止まらない魔王を滅ぼし、人にも魔族にも住み良い共存のできる世界にしてくれ、と。
そしてゼルクは僅かとは言え残りの命をなげうち、ゼルクの緑玉を作り主人公に託すようにと渡したと。

主人公が魔族の大地より姿を消してかなりの時間が経っていたようで、勇者は敗北した、あるいは逃亡したと信じられていた。
それはある面では真実でもあるが、ともかく世界は希望を失って久しかった。
仲間達にしてもそれは同様のようで、オルフスールの酒場も閑散としている。
故郷に帰った者もいれば、レヌイスに同行し勇者の装備(と勇者)を集めに行った者もいた。
それでも主人公が顔を出すと生存を喜び、再度の冒険を望んでくる。
仲間でない人々も、主人公を勇者と知る人はその生存に再びの希望を見出す。

420 :魔族の大地 ~TDQⅡ~:2008/03/30(日) 02:53:22 ID:MboVGnbh0
長い間太陽が隠されていたため、気温が下がり海面が低下し、地形が微妙に変化している。
そのためモコロとサリマビルグの間の海峡が陸続きになっていたり、浅瀬が島になって洞窟が剥き出しになっていたりする。
つまり渇きの壷は手に入れただけで使われることなく預かり所の棚に飾られる運命だった。

何だか小さくなっているマンセムは相手にせず、とにかく浮遊の杖があるその洞窟へ潜る一行。
DQ4海鳴りの祠を彷彿とさせる水と岩の迷路を進むと、レヌイス一行と遭遇する。
レヌイスは未だ半信半疑だが、同行者のフアッス、ヤン、ハースラは大歓迎してくれる。
彼女らはカロシスの鎧を見つけだしたとのこと。ゼルクの祠で教えてもらった場所に行っても無かったのはこのため。
一旦オルフスールでの再会を約し別れ、主人公らはさらに奥へ進み浮遊の杖を見つけだした。

試しに浮遊の杖を使ってみると、その名に反してすさまじい勢いで天空へと撃ち出される。
周りの山脈を遙か眼下に見下ろし、束の間の青空を垣間見る一行。
しかしそれも一瞬のこと、すぐさま落下が始まり、地面に叩き付けられる。看板に偽りありとはこのことか。

空の何かの場所を突き止め、その下で浮遊の杖を使いそれの内部に侵入する。
中は骨などが見える生物的な構造で、中には多数の悪魔が徘徊し侵入者や逃亡者を見張っていた。
その一角にはマダルカルやムームムリ、ローシの人が囚われており、いろいろな話が聞ける。
なんと主人公が侵入してきた入り口はトイr……もとい、このドーヴはモウニュの竜の呪われた姿であること、
父クイトも囚われ、しかし飛び降りて脱出したことなど。そして、もう一人の子の疑惑。

竜を解放するため心臓を外すべく、一行は中枢部へと向かう。そこにいたのはあのバイルだった。
激闘の末バイルの息の根を止めることに成功するが、制御にバイルが関わっていたためにドーヴは落下を始める。
遙かな高空から地に叩き付けられドーヴは四散し、乗っていた人も投げ出され打ち付けられる。

主人公が目を覚ますとそこはモコロの実家だった。横には眠るフアッスの姿も。そして戻っている日差し。
呪われた竜ドーヴは墜ち、日の光を取り戻したのだ。
しかし犠牲も大きく、墜ちたときに命を落とした者を含めると生還できたのはごく僅かだった。
竜を正しい形で蘇らせるため、やけに詳しいことを知っていたムームムリの長老に会いに行く主人公。
長老はハート像を回収しており、それを竜の聖地で掲げると全てが集まって正しい形を取るという。しかしその場所は長老も知らないらしい。

ムームムリでは幼くして殺されたもう一人のクイトの子の存在がついに確定的になる。
その子(主人公と逆の性別)が死んだ場所には、あの消えない炎が意味ありげに燃え続けている。

世界を回って竜の聖地を探すと、シカムというかつて浅瀬に閉ざされていた村で手がかりが見つかる。
『竜の目で心臓を掲げる』これだけではさっぱりわからないが、イフットス近辺は竜にちなんだ地名が多かったことを思い出す。
確かにそう考えてあたりの地形を見てみると、湖が竜の頭を象っているように見える。そしてちょうど目のあたりに浮かぶ小島。

その島で竜のハート像を掲げると、骨や牙、目など四散したはずのパーツが集合し、瞬く間に竜の形を取った。
ドーヴのような奇怪な歪められたものではなく、正しくモウニュの従えた竜そのものだ。これで山や浅瀬すら越えられるようになった。



421 :魔族の大地 ~TDQⅡ~:2008/03/30(日) 02:53:45 ID:MboVGnbh0
そうして飛ぶ内、これまで入れなかった大きな海域に見慣れない村を発見した。
そこは勇者カロシスが最期を迎えた、その名もカロシスの村だった。
証明としてタルスがゼルクに預けられていたカロシスの指輪を見せると、カロシスの盾をくれる。
これで剣、盾、鎧、兜、指輪とカロシスの装備は全て揃ったことになる。
しかし防具が世界最高水準の防御力を発揮している一方、剣は明らかに見劣りしている。
本家2っぽいが、真相は異なる。ゼルクの祠の犬の話では剣は本来の力を取り戻させる必要があるという。2じゃなくて4だった。

カロシスの村のいいスライムに魔族の礼拝堂の話を聞いてそこに向かってみる一行。
大扉の前には骨が転がっており、開けることができない。しかもこの屍、話しかけても反応しないが明らかにただの屍ではないようだ。
スライムにもう一度話を聞きに行くと、一人でないと入れず、しかも天井を叩くという合図が必要だという。
一時的に仲間と別れ、礼拝堂入り口でルーラを使い、わざと頭を叩き付ける主人公。開かなかったらただの間抜けだ。
それは杞憂に終わり、屍が起き上がりこちらを見ている。別に仲間になりたそうではない。ここは大魔王ナーの礼拝堂だそうだ。

扉を開けるとそこには父クイトと、姿を消して久しいミシーナの姿があった。そして明かされる二つの真実。
やはり主人公はクイトの実子ではなかった。すなわち、主人公は予言の勇者ではなかったということだ。
船旅で出産し、その直後遭難したクイトらはムームムリに流れ着いた。
弱っていた母と子をムームムリに残し、クイトは単身モコロに知らせに戻った。
しかしクイトが戻る前に勇者を怖れた魔族の襲撃によって、ムームムリの住人は一人残らず姿を消していた。
襲撃の前に命を失っていたのか、妻リアの墓だけはあった。そしてその墓にいたのが赤子の主人公だった。
魔族が見逃すとも思えないが、死んだという確証もない。クイトが世界を巡っていたのは死んだ娘(息子)を探すためだった。
しかしその儚い希望もドーヴに連れ去られ、ムームムリの生き残りに話を聞くまでだった……

これとくらべるとミシーナの告白はおだやかなものだった。彼女は魔族だった。
チオレもそうで、それぞれバイケタルとジシスルの妹分と弟分だとか。
ミシーナが酒場にいたのは、殺したはずの勇者に似たものが動き出したと感じたバイケタルが調査を命じられていたらしい。

礼拝堂の奥にはジシスルよりも巨大な魔族の像が立っていた。これがこの大地を作ったナーの像らしい。
そしてナーとモウニュの戦いが語られる。人の来訪を予見していたナーは、割譲するための大地まで用意していた。
全ては彼の大地でできなかった人と魔の共存のため。ナーは人を憎むなとまで言い残したという。
しかし人はその地を越えて版図を広げていった。魔族と人の争いは全土に広がり、今に至る。
モウニュもナーもそれを望んではいなかったが、止めることは叶わずじっと耐えて逝った、と。

自分が予言の勇者でなくとも、それを知るのはここにいる一握り。世界は自分を勇者だと信じている。
勇者の装備も、予言よりも今なしつつあるこの人間を認めてくれている。
そのためにも打倒バイケタルの志も新たに、旅を再開する主人公。まずは剣の力を取り戻さなくては。

世界最南端の氷原の向こうにポツンと祠が存在した。そこには代々勇者だけを待っているという鍛冶屋が住んでいた。
指輪と剣を見せると、前作マログリフルの修理屋の子孫であるということを明かし、鍛え直すことを確約する。
しかしただの火では力を取り戻させることはできず、6つの種火による聖火が必要だという。
かつて取り戻したオルフスールとゴドワン、ホルフの三つの種火。そしてレーアオスト、ムームムリ、カロシスの決戦場に眠っていた残りの3つ。
6つの種火を揃え、3のオーブのように地下の祭壇に灯す。種火が全部灯ると鍛冶屋は剣を受け取り、作業を開始する。

422 :魔族の大地 ~TDQⅡ~:2008/03/30(日) 02:54:04 ID:MboVGnbh0
しかし大きな口を叩いていた鍛冶屋は大きく息を切らし、言い訳がましく作業を中断する。
さらに盗まれた力のかなづちがあれば、と何かを期待するように厚かましくぼやく。

ムカつくが仕方がないのでかなづちを奪った海賊ウィリーの洞窟を探す。
そう言えば海面上昇の煽りでそれが出てきたと海賊が言っていた。
複雑な一方通行のワープタイルの迷路に苦戦するも、無事かなづちを確保する。
鍛冶屋に渡すと、あっという間に作業は終了する。なくても出来上がってたんじゃないか、ひょっとして。
そんなことはないと主張する鍛冶屋。それはともかく、これでカロシスの剣も完全になり、真の意味で勇者の装備が揃ったことになる。

礼拝堂に戻り、力を取り戻した剣ほか勇者の装備が揃ったことを見せると、ナーの像が握っていたという炎と氷の二つの石を渡される。
バイケタルとジシスルは大魔王の怒りによって生まれたが、この石は最後まで融和を願った心から生じた物ではないか、と。
魔王らと同根にして正逆の力を持ったこの石を、それぞれ互い違いに使うことで助けになるだろうと言った。

バイケタルの居城は南東の砂漠にあるはずだが、それらしきものは全く見えない。
手がかりを求めジシスルの居城へ再び赴く主人公。玉座の間にはルーという大魔導とチオレの姿が。
いないと思ったらこんなところにいたのか。(こう思われるのはマシな方で、大半のプレイヤーはいなくなったことすら気付かない)
以前の法外な報酬を悪びれず当然だと言ってのけるチオレ。だから使ってもらえないんだよ。
それはさておきジシスルと話す。貴様ら程度では自分はおろか弟にも勝てないと言うジシスル。
しかしこちらの決意が変わらないのを見ると、自分を倒せる者を求めていると言い、戦闘に応じる構えを見せる。

ジシスルの無敵の防御は炎の石によって解かれ、以前のような一方的な戦いはなくなった。
激戦の末ジシスルは主人公らを讃え、倒れた。ジシスルは人のバイケタル生誕の責任を説き、大地の怒りを止められるかと問う。
だがジシスルも人を全体では語れぬ事に、人の認識次第で自分もバイケタルも必要ないことに気付いていた。
人間を、主人公を信じ、後を託すように事切れるジシスル。果たしてこの戦いは必要だったのだろうか……

ジシスルを倒したことで(?)バイケタルの居城が姿を現した。
鏡による一方通行のワープで複雑に絡み合った迷宮を抜けると、玉座にはリフゲイとバイケタルの姿があった。
冷徹にして沈着だったジシスルとは対照的に、傲慢で苛烈な印象を受ける。そして南原っぽい顔。
哄笑と共に襲いかかってくるバイケタル。しかし氷の石により、既にバイケタルは無敵ではなくなっていた。

バイケタルは確かにジシスルよりは力が僅かに劣るのかも知れない。
しかしどこか達観していたジシスルとは違い、バイケタルの攻撃には容赦がなく、遙かに苛烈だった。
それでも攻撃を重ねていくと、バイケタルにも狼狽の色が見え始める。予言の勇者でもないのになぜ。
不利をはっきりと悟ったバイケタルは身を翻し、姿を消した。

バイケタルを追い、ナーの礼拝堂へ向かう主人公。バイケタルにも知られていないはずだったのだが。
中に入ると、ナーの石像が跡形もなく破壊されていた。何でもバイケタルに主人公の心を読まれたせいらしい。
バイケタルは像に眠っていたナーの残留思念を取り込み力を増大させ、再び姿を消したという。

423 :魔族の大地 ~TDQⅡ~:2008/03/30(日) 02:54:44 ID:MboVGnbh0
ナーの像の瓦礫の側には、最後の竜のパーツにして竜の心が封じられた紺竜の角があった。
それを竜に持っていくと、角が輝き竜が金色に変化し、竜と主人公の精神が繋がった。

主人公をモウニュと呼ぶ竜。なんと主人公はモウニュの生まれ変わりだという。記憶は無いのが当たり前のようだが。
自分を蘇らせるのは今代最大の力を放つ女(男)の筈と訝しがる竜。
しかし、蘇らせる人物が勇者で、その人物を導くのが竜がモウニュに受けた最後の指令。
それに従い主人公を運ぶ竜。向かった先はこの大地に来た人間が初めて建てた、モウニュの城だった。
この大地をあの大地のようにしないように、ナーとの約束を守ってくれと言い残し、竜は意識を失う。

バイケタルは城の地下に広大かつ凶悪な迷宮を築いていた。そしてその最奥には囚われている人とモックの姿が。
リフゲイの言葉によると、これまで倒してきた魔物の中にもモックによって魔物にされた人が混じっているという。
人をみんな魔族にしてしまえば争うことなくバイケタルの元で暮らせるじゃないか、と邪悪に嘲笑するリフゲイ。

リフゲイとモックを屠った主人公らは玉座の間への扉を開けた。
バイケタルは扉のすぐ向こうに待ちかまえており、数百年前と似た状況であることを述懐する。
しかし当時とは違い歳経てさらにナーの力まで取り込んだバイケタルにとって、モックを生き返らせることなど造作もないと言ってのける。
そして襲ってくる、バイケタルが蘇らせたとおぼしき魔物達。ここに最後の決戦が始まった。

前作で死んだはずのガイ、リッチブロスとプアーブロスなる魔物、
そしてアンデッドとして蘇らせられたバイルと今倒したばかりのはずのモック。
並み居る強敵達と戦い抜き、ついに主人公達は怒りの魔王バイケタルと再び相まみえる。
強靭な肉体と多彩な魔法、それに強烈な炎を操るバイケタルはまさに炎の魔王に相応しかった。
しかし大地をも創り出したナーの力はこの程度ではないはず。だのにやがて劣勢に追い込まれるバイケタル。
訝しむバイケタルが内面に意識を向けると、取り込み力にしたはずのナーの思念が逆にバイケタルの力を押さえ込んでいる。
狼狽するバイケタルは敗北を悟る。しかしバイケタルはその最後の力で地下の人間を喰らい尽くそうとする。
しかし突如現れたミシーナがそれを押さえ込み、逃げろと言う。我が身を犠牲にバイケタルを押しとどめるつもりのようだ。

囚われていた人々を解放し、崩壊する神殿を出口へ向かう主人公ら。しかし、出口は既に塞がっていた。
魔王こそ倒したものの生還は絶望的になり、人々は最期を覚悟する。
そのとき、ゼルクの緑玉が光りはじめ手の中から飛び出した。石からゼルクの共存を願う声が響き、人々を地上へと脱出させる。

バイケタルは滅び、地下迷宮も崩壊した。そしてTDQ恒例の大行列(総勢27人・死人無し)を引き連れ帰還する主人公。
各地では勇者主人公を讃える声に満ちていた。主人公はそれらを巡り、最後にマダルカルに帰還する。
マダルカルの玉座の間には、父クイトや冒険を共にした仲間達が集まっていた。
王は孫の主人公に玉座を譲ろうとするが、人と魔の融和のため、「人間」と「魔族」の言葉を消えさせるため旅をすることを告げ、辞去する。

この後、主人公がどこを旅し何をしたのか、全てを語れる者は存在しない。
しかしこの大地に生きた者は主人公の名を忘れることなく、人間、魔族という言葉が消えてなくなった後までも語り継いでいったという……

(竜で世界各地を回る主人公を背景にスタッフロール。
 最後にムームムリを訪れ、炎の前に立つと炎が未練がなくなったかのように消えて、おしまい)

426 :ゲーム好き名無しさん:2008/03/30(日) 05:31:24 ID:K9OlKE1z0
お疲れー
面白かったww

今度の大行列は死人なしで良かった良かった。

427 :ゲーム好き名無しさん:2008/03/30(日) 10:47:27 ID:rlP1nxul0
>>423
乙!しかしジシスル戦後、マンセムはどうなったんだ?小さくなったって体が?それとも心が?

428 :ゲーム好き名無しさん:2008/03/30(日) 12:40:47 ID:MboVGnbh0
>>427
ああ、紛らわしいこと書いちゃったな。
勇者に長期の失踪を強いらせてまで手に入れた渇きの壷は
戻ってみれば不要だったというオチに申し訳なさで身を縮こまらせた、という意味。
実際はゲーム中にそう言うやりとりはないけど、プレイヤーの肩すかし感を表現したくてあんな一文を入れちゃった。

417 :TDQの人:2008/03/30(日) 02:49:48 ID:MboVGnbh0
あー、長かった。初挑戦だが、こんな感じで大丈夫だっただろうか。
書いてる最中は筆が乗ってるから気にならないんだが。
それに文の流れもあるから書けなかったこともけっこうあるしね。名前が一度も出てない仲間とか割といるはず。
セリフ全収拾してるサイトがあって助かった。過去の遺物のようでトップからのリンクがないから晒しはしないけど。

本家DQが意識的に避けてると思われる人間と魔物の善悪や和解にがっぷり組み付いた異色作。
人の業とかは特に6以降とか割とやってるし、この辺が最大の特色ではなかろうか。

システム的には3+4+5といった感じ。馬車はないがAI作戦搭載。ターゲットが死ぬと別の敵を狙う。
「さしずをさせろ」があって「いろいろやろうぜ」はないが、4と同じで学習しないと的確な行動をとらない。
顔グラも付いてるが、まあ無くても構わなかった程度の質。
結構バグが多く、意識的に残したと思われる多刀流はさておいても、宝箱の中身が消失したりクリアしてもクリアフラグが立たなかったりする。

最終更新:2008年04月08日 23:22