デメント
part16-511~518,521~523
- 511 デメント ◆l1l6Ur354A
sage 2005/07/14(木) 11:58:37 ID:vWcXE8eS
- 「デメント」投下します。
 プレイの大部分はストーリーには直接関係ない謎解きや仕掛け解除なので、その部分は適当に飛ばしてあります。
 またこのゲームはかなり説明不足で進んだり、重要なことがゲーム内で詳しく明かされずに進むので、
 公式サイトのシークレットの設定資料集などからもいろいろと引用しております。より詳しい設定を知りたい人は、
 公式サイトと合わせて御覧下さい。
 
 
- 512 デメント ◆l1l6Ur354A
sage 2005/07/14(木) 12:00:00 ID:vWcXE8eS
- 【登場人物紹介:(説明書より) 】
 フィオナ・べリ…親元を離れ、大学に通う18歳。両親と久しぶりに再会した際、事故に巻き込まれ、
 知らぬ間に古城に幽閉されてしまう。
 城の執事からはフィオナがこの城の後継者となった、と告げられるが、本人には心当たりが無い。
 古城の探索中に、犬のヒューイと出会い、パートナーシップを築いてゆく。
 
 ヒューイ…古城に捕らえられていたホワイトシェパード(4歳♂)。何者かに縛められ、弱っていたところをフィオナに救われ、
 行動を共にするようになる。
 元々どこかで飼われていたらしく、首輪に名前が書かれていた。好奇心が強く利巧で、フィオナと共に危機をくぐりぬける。
 
 デビリタス…フィオナを見て、本能的に後を追いかけてくる歪な大男。
 普段は庭仕事など城での雑務一般をこなしている。
 身体だけは異様に発達しているものの、精神は子供のように幼い。
 言いつけを理解することはできるようだが、言葉を話すことはない。
 
 ダニエラ…城の雑務や食事を担当するメイド。表情を変えず、常に機械的に仕事を行う。
 「マスター」と呼ばれる存在に仕えているらしい。
 
 ロレンツォ…フィオナを助けようとする謎の人物。かなりの老齢であること以外は、一切不明。
 
 リカルド…城の執事。フードを目深に被り、常にその顔を隠している。
 デビリタスやダニエラとの関係から察するに、執事でありながら城の支配者的立場らしい。
 
 【用語説明:(公式サイトより) 】
 アゾート…"賢者の石"などとも呼ばれる、錬金術における最も重要な象徴のひとつ。
 このゲームでは、生命を人工的に造り出す際に必要となる、いわば生命の本質、 "魂"のようなものとして書かれている。
 アゾートそのものは、全ての生き物がその体内に"生命のエネルギー" として持っている。
 フィオナが宿しているのは、中世の高名な錬金術師、アウレオルス=ベリ直系の特殊なアゾートであるため、狙われることとなった。
 
 
- 513 デメント ◆l1l6Ur354A
sage 2005/07/14(木) 12:01:38 ID:vWcXE8eS
- 深い、冥い眠りから目を醒ましたフィオナは、なぜか自分がひとり一糸纏わぬ姿で、
 見も知らぬ古城の地下室の檻の中に閉じ込められていることに気付く。
 両親と共に車に乗っていたはずなのに、いつの間になぜこんな所に閉じ込められているのかフィオナには見当もつかなかった。
 とりあえずこの陰鬱とした地下室から逃げ出し古城を探索するうちに、フィオナはメイドのいるある一室に辿り着く。
 やけに無表情で機械的なそのメイドに、ここは何処なのか?何故自分はここにいるのか?と質問するが、メイドは何も答えず、
 フィオナに服を与えこの部屋で休むように言って退出する。
 メイドにこの部屋にいるように言われたものの、このままでは埒があかないので自力で脱出することにしたフィオナ。
 途中、歪な大男に追いかけられたりしながらも、フィオナはピアノの音がするある一室へと辿り着く。
 中に入ると突然ピアノの鍵盤を叩き付ける音と共に、姿の見えない男の声が鳴り響く。
 「ようやく目覚めたね。君に見せようと思って待っていたんだ。そこのシーツを取って見てごらん。」と言い放ち、ソファーの上に
 シーツを被せられて置かれていた謎の物体を促す。
 恐る恐るシーツを取ると、それはなんと妊娠したフィオナを象った木像であった。
 姿の見せない謎の男は、「それは未来の君の姿だ。君はもうすぐ必ず私のモノになる。」と言い、消え去る。
 気を取り直して古城の探索を再開させるフィオナだが、例の歪な大男に追い込まれてしまう。
 だが危ないところで執事のリカルドと言うフードを目深に被った男に助けられる。
 フィオナは大男とリカルドのやり取りで、大男の名前はデビリタスと言う名前でリカルドに絶対的に逆らえないのだと理解する。
 リカルドはフィオナに「お嬢様はご両親と共に自動車事故に遭われ、その際ご両親は亡くなられ、
 一人息のあったフィオナ様だけがこの城に連れてこられたのです。」と説明する。
 突然の両親の死を告げられショックで気絶するフィオナ。
 次に目覚めたところは例のメイドと出会った部屋のベッドであった。ふと窓の外を見ると、大木に繋がれ弱っている犬を発見する。
 急いで助けにいくフィオナ。そうして出会った犬のヒューイと今後は協力してこの城からの脱出や追跡者の撃退を試みることになる。
 ヒューイと共に古城を探索していると、またある一室で突如電話のベルが鳴り響く。受話器を取ると、老人の声で
 「リカルドに気をつけろ。奴はお前のアゾートを狙っている。」という忠告を受ける。
 アゾートという聞き慣れない単語を聞いて訝しがるフィオナ。
 その後さらにヒューイと協力して様々な城の仕掛けを解いていき、そして礼拝堂へと辿り着く。
 しかしそこでデビリタスに追いつめられ、逃げ場も無く闘うことになる。
 
 ここでデビリタスをシャンデリアを落として倒す(デビリタス生存)か、デビリタスを普通に倒す(デビリタス死亡)で微妙にEDが違ってきます。
 デビ生存の場合はAエンディングへ、デビ死亡の場合はBエンディングとなります。
 さらにデビリタスをシャンデリアで倒した後すぐに彼の小屋に行った場合、
 手垢まみれ鍵を手に入れ、RESTルームから城門も鍵を手に入れて城から脱出することができます(Cエンディング、ただし2周目以降限定)。
 ここではAエンディングルートをメインに書きます。ちなみにエンディングはA~Dの全部で4つです。
 
 シャンデリアの下敷きになったデビリタスは朦朧とした意識の中、祈るような姿でこちらも見つめるフィオナが
 自分の崇める礼拝堂の女神像と重なって見える。
 その時デビリタスはフィオナが触れてはならない尊い存在だと思い込むのであった。そしてシャンデリアの下から這い出ると、
 フィオナに対して恭しい態度を取り、そのままフィオナの前から静かに去っていく。(デビリタス編 完)
 
 
- 514 デメント ◆l1l6Ur354A
sage 2005/07/14(木) 12:03:48 ID:vWcXE8eS
- 礼拝堂で手に入れた鍵を使ってさらに城の奥へ進もうとするフィオナ。鍵を差し入れ、ドアを開けようとしたまさにその時、
 突然ダニエラが現れ、食事の用意ができたといいフィオナを食堂に連れていくのであった。
 フィオナが食事している間、メイドのダニエラは「マスターは私を完璧な女に作り上げたとおっしゃいました。
 でも私には味覚も快楽も痛覚すらも分からないのです。私には足りないものがあるのです…。」と自分のことを淡々と語るのだった。
 食事しているとなぜかどんどん身体に力が入らなくなり、早々に切り上げて部屋に戻ってベッドで休むフィオナ(たぶん薬を盛られた)。
 その夜、フィオナが寝静まっていた頃に突然ダニエラはやってきて、「私には足りないものがあるのです…。」と食堂と同じことを呟くと、
 いきなり部屋の窓ガラスに頭をガンガンと激しく打ち付けはじめる。そのダニエラの狂ったような行為に窓ガラスは割れ、
 その割れた大きなガラスの破片を凶器にダニエラはフィオナに襲いかかるのだった。
 ダニエラは自分のことを作り物で、アゾート(魂のようなもの?)の無い人形だと思い込んでいた。
 だが、実際は本物の人間で、誘拐され強い暗示や薬物の作用により記憶も様々な感覚も失っているのである。
 しかし強い自己暗示により自分を人形だと思い込んでいるダニエラは、完全な人間の女になるためにフィオナの持つアゾートを
 手に入れようと主の命令も無視して襲ってくるのであった。
 慌てて部屋から逃げ出すフィオナ。行きそびれていた城の奥へと逃げ込む。だが途中、階段で足を取られて転びピンチに陥る。
 しかしあわやというところで壁に備え付けられていた大きな鏡に映る自分を見てダニエラは激しく取り乱し、
 正気を失いその場で立ちすくむのだった。(ゲーム中では詳しく説明されていないがどうやらダニエラは自分の容姿を
 激しく嫌悪してるか憎悪しているもよう。)その隙に逃げ延びるフィオナ。さらに城の奥へと迷い込む。
 そこでも炎の柱を氷に変えたり、動く死体から鍵を取り上げたり、マンドラゴラを手に入れたり、ゴーレムを動かしたり等、
 様々な仕掛けや謎を解いていく。そして大きな天窓のある展望台に辿り着くが、そこでダニエラに追い付かれ、対決することとなる。
 まるで壊れたおもちゃのように意味不明の狂った笑い声を叫びながら襲いかかってくるダニエラ。
 倒しても倒してもまるで不死身のように立ち上がり再び襲いかかってくる。
 しかし展望台に置いてあった装置でなんとか動きを止めたその時、天窓が割れ、
 彼女の身体に落ちてきた巨大なガラス破片が突き刺さり、絶命する。
 生きていた時の氷のような冷たい表情とは打って変わって、彼女の死に顔は、
 これで苦痛に満ちた城での生活から解放された喜びからか、はたまた暗示ではごまかせないほどの強烈な痛みから
 自分が本物の人間だったと再確認できたことへの安堵からか、優しく微笑むかのように穏やかであった。(ダニエラ編 完)
 
 
- 515 デメント ◆l1l6Ur354A
sage 2005/07/14(木) 12:05:25 ID:vWcXE8eS
- ダニエラの死体から滑り落ちた鍵を使ってさらに館の奥、旧館の奥へと進むが、そこは赤ん坊のような容姿をした奇妙な動く肉塊や、
 成人男性の姿はしてるが全身が真っ白く、知性も何も無いようにぶつぶつと独り言をしゃべったり、壁にえんえんと頭をぶつけたり、
 這いつくばって床を嘗めたりしている、気味の悪い生き物が徘徊する場所であった。
 (正体はリカルドが作り出した不完全な失敗作ホムンクルス。)
 その無気味な館を探索していると、フィオナは巨大なガラスの器に人間が入っている実験室のような場所に辿り着く。
 そこへ今まで姿を見せなかった執事のリカルドが登場する。必死で自分を家に帰してくれと頼むフィオナだが、リカルドは聞く耳を持たず、
 それどころか銃をつきつけて、この城に留まるように脅迫するのであった。急いでリカルドから逃げ出すフィオナ。
 逃げながらこの館を探索するうちに、この館では錬金術の実験が行われているようだと悟る。
 そしてリカルドから逃げてるうちに、館から森へと逃げ込む。しかしその森でヒューイとはぐれてしまう。
 ヒューイを探してるうちに、森に銃声が鳴り響いた。リカルドにヒューイが撃たれたのでは無いかと心配するフィオナは
 銃声のした方へと進んでいく。そこには撃たれて怪我をしたヒューイが倒れていた。
 慌てて手当をするが、リカルドがすぐそこまで迫っていた。怪我したヒューイからリカルドを遠ざけるために
 自分が囮になるフィオナだが、崖に追いつめられてしまう。
 なぜ自分がこんなめに合わなければならないのかとフィオナが問うと、リカルドは
 「お前が我々のアゾートを引き継いでいるからだ。お前は我々の子供なのだ。」
 とよく分からないことを答えるのだった。自分は父さんと母さんの子だと主張するフィオナ。
 それを聞いたリカルドは「我々は深遠なる知識の結晶…偉大なるアルケミスト。
 永遠を生きるアウレオルス=べリだ。」と答えるとおもむろにフードを脱ぎさる。
 そこに現れた顔は、自分の父親とそっくりの顔であった。しかしその顔全面にはなぜか深いひび割れにも似た皺が刻まれていた。
 自分の父親と同じ顔にショックを受けるフィオナ。
 リカルドは「お前の父親も同じだ。私達はクローンなのだ。」と言い、自分達がなぜフィオナを執拗に狙うのか語るのだった。
 
 
- 516 デメント ◆l1l6Ur354A
sage 2005/07/14(木) 12:06:06 ID:vWcXE8eS
- アウレオルス=べリとは、ロレンツォ(電話で話しかけたり、城の謎解きに度々ヒントの書かれたメモを残していた人物)、
 そしてウーゴ(フィオナの父)やリカルドのオリジナルである錬金術師であった。
 彼は、錬金術が隆盛を誇った中世を生き、やがて不死を解明する。
 彼にとって不死とは、魂の不滅、アゾートの永遠を意味していた。彼は、クローンによって自分と同じ姿の肉体を作り、
 自らが体内で紡いだアゾートを受け渡していたのだ。老いて死ぬ前に、同じようなクローンを作り続ければ、
 自分は永遠に生きる事ができると考えたのだ。それが彼の意志であり、彼の絶対の使命、錬金術的真理であった。
 そして、それは13代目のロレンツォまで続いた。しかし、次のクローンであるウーゴが主であるロレンツォを裏切って
 逃げ出したため、急遽作られた二人目のクローンがリカルドであった。
 だが、真の複製を作るのに必要なアゾートが足りず、不完全なクローンとなった。
 不完全体のため、ウーゴより後に作られたにもかかわらず老成が速く、年老いて見えた。
 更にその身体は劣化の進行により、深いひび割れにも似た皺が切り刻まれる事となる。
 さらにアゾート不足を補うため、常に動物の血から抽出したアゾートを必要としており、
 ヒューイもこのためにデビリタスに命じて捕らえられてきていたのだ。
 創造主たるロレンツォからすれば、リカルドは「できそこない」である。
 そのことからリカルドはロレンツォと対立し、ロレンツォを追いやって城の実権を奪ったのだった。
 自らの欠陥を埋めるため、正統なアゾートを回収すべくウーゴを事故に見せかけて殺害するも、既にウーゴのアゾートが
 娘のフィオナへと受け継がれている事を知るに至り、それならばフィオナに自分を産ませ直そうと考えるのであった。
 ただアゾートを回収するのではなく、フィオナに自分を産ませることで、アウレオルスのコピーではない、
 リカルド・オリジナルを作る事ができると考えたのだ。全てを聞いて、ショックでまたもや気絶するフィオナ。
 次に目覚めたところは、全く見も知らぬ場所の地下牢であった。地下牢の側にはヒューイがいた。
 無事リカルドから逃げ切り、助けにきてくれたのだ。
 倒れていたフィオナの近くには、今まで度々手助けしてくれていたロレンツォからのメモが置いてあった。メモには
 「フィオナが今いる場所は水塔と呼ばれる場所だ。こんな身体でなければ自分が助けに行くのだがそれもできない。」
 という内容と水塔からの脱出の方法が書かれていた。
 ヒューイの手助けで地下牢から脱出するが、すぐにリカルドに見つかり、今度は水塔の頂上に追い込まれてしまう。
 だが逆にそこでフィオナの機転とヒューイの協力により、リカルドを水塔の屋上から突き落とす事に成功する。
 そうしてフィオナとヒューイは無事に水塔から脱出し、ロレンツォの待つ真理の館へと進むのだった。(リカルド編 完)
 
 
- 517 デメント ◆l1l6Ur354A
sage 2005/07/14(木) 12:07:07 ID:vWcXE8eS
- リカルド編の途中からDエンディングに行けます。
 森でヒューイとはぐれた時、ヒューイの好感度が低い&怪我したヒューイを見捨てて先に進むと、水塔でヒューイが助けに来てくれず、
 そのままDエンディング突入となります。
 内容は、気絶した後目覚めた場所はガラスケースの中で、目の前にはリカルドがいます。気が付いたフィオナにリカルドは
 「お前に私を産んでもらうぞ。私の新しい身体を創るのにお前の胎を借りるだけだ…。殺しはしない…。
 お前のアゾートを受け継いだ新しい私が産まれるのだ…。」と微笑みながら冷酷に言い放ちます。
 それを聞いて絶望のあまり絶叫するフィオナ。シーンは暗転、城のスウィートルームに変わる(ダニエラと出会った場所)。
 リカルドが部屋へ静かに入ってくる。フィオナは椅子に座って眠っている。しかしそのお腹は大きく膨らんでおり、一目で妊娠していると
 分かる姿であった。最初の頃に見た木像どおりの姿となったのだ。
 そんなフィオナを見て満足げに微笑み、来た時と同じように静かに部屋を去るリカルド。
 するとフィオナは眠りから覚め、目を開ける。フィオナはすでに壊れてしまったのか、自分の大きくなったお腹を優しく擦りながら、
 狂ったようにけたけたと笑い声をあげ続けるのであった…。(Dエンディング 完)
 
 
 
- 518 デメント ◆l1l6Ur354A
sage 2005/07/14(木) 12:07:59 ID:vWcXE8eS
- 真理の館に着くと、車椅子に乗ったかなりよぼよぼの今にも死にそうなジジイがいた。その老人こそがロレンツォであった。
 これで安心かと思われたが、ロレンツォは、ウーゴが自分を裏切った理由がフィオナの母親である事を語り出す。
 ウーゴは、錬金術の研究にべリ家を訪れたフィオナの母のエイラと恋に落ち、やがて城を出てアメリカに移住、二人は結婚し、
 フィオナをもうけたのだった。
 こうして14代目のアウレオルス=べリそのものであったウーゴが使命を放棄し、ただの女であるエイラとの「愛」選んだ事により、
 連綿と伝わってきた錬金術師のアゾートは、何も知らないフィオナに伝わってしまったのだ。
 使命を果たすことができず、絶望の中で老いていたそんな時、フィオナが現れた事を知り、その正統なアゾートを回収して、
 新たにクローンを作ろうと企んでいたのだ。リカルドに先んじてフィオナのアゾートを回収せんがため、ダニエラに檻の鍵を開けさせて、
 地下室からフィオナを逃がしたのは彼である。フィオナの行動を逐一監視しつつ、時には城からの脱出の手引きをするかのように、
 協力的な立場を装い好機を窺っていたのだ。
 ロレンツォは今までの親切の振りを捨て、リカルドと同じくフィオナのアゾートを狙って襲って来る。
 地べたを這いつくばって恐ろしいスピードで追いかけてくるロレンツォ(ハッキリ言ってキモイ。這ってるくせに今までの追跡者の中で
 一番スピードがある)。しかしフィオナは地下で手に入れた燭台と爆薬を使ってロレンツォを崩れた壁の下敷きにするのであった。
 崩れた壁の先にあった廊下をさらに進むフィオナ。
 廊下を進んでいると後ろから微かに声が聞こえてきた。振り向くとなんとしぶとく生きていたロレンツォがしつこく床を這いながら
 追いかけてきたのだ。これをフィオナは今度は破砕機に繋がるベルトコンベアの上にロレンツォを上手く誘き寄せてミンチにする。
 どんどん殺り方が情け容赦なく躊躇なくなるフィオナであった。ロレンツォから手に入れた鍵を使ってさらに奥へ進むフィオナ。
 進んでいると、ある一室に入ったとたんいきなりドアがしまり、部屋に閉じ込められてしまう。すると部屋にロレンツォの声が鳴り響く。
 怯え、なんとか部屋から脱出しようとするフィオナに色々と語りかけてくるロレンツォ。最後にロレンツォは「お前は私のものだ。」
 と告げると部屋のドアを解放する。恐る恐る出てみるとさっきとは全く違う場所に繋がっていた。
 目の前には父親と同じ顔の男が立っていた。なんとそれは若返ったロレンツォであった。
 リカルドの死体から手に入れたアゾートと錬金術の力を使って、若さとパワーを得ていたのだ(それであのミンチ状態から助かっていた)。
 さらに力を使って老人から中年へ、中年から青年へと変貌を遂げるロレンツォ。リカルドのアゾートを手に入れ、若さとパワーを身に付けた
 ロレンツォには到底かなわず、館の中を逃げ回るフィオナ。逃げて行くうちに、たぶん錬金術で使われるのであろう、溶鉱炉に辿り着く。
 そしてここでロレンツォと決着をつけることとなる。ヒューイと共に協力して戦ううちに、バランスを崩したロレンツォは
 ターミネーターよろしくお約束のように溶鉱炉へと落ちてしまう。しかし諦めの悪いロレンツォはここでもしぶとく、火だるまになりながらも
 フィオナを追いかけてくる。全身火だるまとなったロレンツォには通常の攻撃はもはや通用せず、ひたすら出口求めて逃走するフィオナ。
 目の前に見えてくる出口。必死で走るフィオナ。追う火だるまロレンツォ。出口は目前というところで、ロレンツォに回り込まれてしまう。
 もはや絶体絶命これまでかと思われたが、運が尽きたのか、ロレンツォはそこで燃え尽きてしまう。(真理の館編 完)
 
 これでようやく悪夢の一夜は終わったのだ。
 扉を開けたらもう夜は明けていた。フィオナはヒューイと共に城を後にしようとすると、早朝の勤めをするために小屋から出てきたデビと
 鉢合わせしてしまう。しかし、フィオナを女神と同一しているデビは、まるでお礼を言うかのように、それとも謝罪のためなのか、
 フィオナに対して深々と一礼をして城を出て行くフィオナとヒューイ見送るのであった。
 そしてそのまま鼻歌を歌いながらもう誰もいない城の庭仕事にとりかかるデビ。そのまま暗転してスタッフロールに突入。
 (Aエンディング 完)
 Bエンディングだとデビとは出会わずそのまま城から出て行きます。
 
 以上で終わりです。
 
 
- 521 名無しさん@お腹いっぱい。
sage 2005/07/14(木) 16:08:25 ID:/Y2FpaeK
- デメントの人乙。ダニエラがいいな。
 Cエンドってそのまま帰るだけなのかw
 
 
- 522 名無しさん@お腹いっぱい。
sage 2005/07/14(木) 16:43:23 ID:FDYo3kGA
- >ゲーム中では詳しく説明されていないがどうやらダニエラは自分の容姿を
 >激しく嫌悪してるか憎悪しているもよう。
 ぶっさいくなの?勝手に人形のような美女を想像してたけど
 
 
- 523 名無しさん@お腹いっぱい。
sage 2005/07/14(木) 18:06:36 ID:vWcXE8eS
- >>521
 基本的にさっさと出て行くだけなんですが、おまけで
 「フィオナー!!永遠の我がアゾートー!!」と叫びながら、出て行くフィオナを追いかけようとして、
 車椅子ごと階段から転がり落ちるロレンツォが見れます。
 
 >>522
 逆かと。人形のように美しい容姿なんだけど、ダニエラは魂の無い人形のような自分が許せず、
 魂のある人間になりたがっているので。(本当は正真正銘の人間だけど)
 
 
最終更新:2008年05月06日 00:51