東方風神録 ~ Mountain of Faith.
part51-308~310,312~314,317,318,320~322,346~353
- 309 :東方風神録~Mountain of
Faith.:2010/05/29(土) 05:21:46 ID:uJKqUi7x0
- プロローグ
外の世界から隔てられた幻想郷。
そこにある博麗神社には妖怪がたむろし、人間はほとんど近づかなかった。
博麗神社の巫女、博麗霊夢はどうすれば信仰を集められるか悩んでいた。
そんなあるとき、博麗神社に一人の人間が訪れた。
山の上の神社から来たというその人間は、霊夢に要求を突き付けた。
信仰を集められない神社は潰してしまうか、山の上の神様に明け渡しなさいと。
その人間が帰った後、霊夢は信仰が集められるなら神社を渡してもいいかなと思ったが、
その話が胡散臭く思え、何より山の上の神様というのが何者なのか気になった。
霊夢は真相を確かめる為、そして信仰を集める方法を探す為、山の上の神様に会いに行くことにした。
自機キャラクター紹介
・博麗霊夢:博麗神社の巫女。博麗神社のピンチを救う為、山の上の神様に会いに行く。
・霧雨魔理沙:人間の魔法使い。霊夢から話を聞き、面白半分で山の上の神様に会いに行く。
キャラクターごとに装備が三種類あり、そのうち一つを選んでプレイする。
装備によってエンディングが変化するが、途中のストーリーはキャラクターごとに共通。
- 312 :東方風神録~Mountain of
Faith.:2010/05/29(土) 16:08:53 ID:uJKqUi7x0
- 続きです。
ステージごとに霊夢と魔理沙両方のストーリーを書いていきます。
ちょっと読みにくいかもしれませんがご了承下さい。
- 313 :東方風神録~Mountain of
Faith.:2010/05/29(土) 16:09:52 ID:uJKqUi7x0
- Stage1 妖怪の山の麓
・霊夢ストーリー
落ち葉が舞う山の麓を進んでいくと、何処からか美味しそうな匂いがする。
すると目の前にその匂いの元らしき者が現れた。
彼女は豊穣の神、秋穣子(あき みのりこ)だという。
どうやらこの匂いは焼き芋の香りのようだ。
巫女に焼き芋を食べられると思った穣子は、霊夢を追い払おうとする。
霊夢は穣子を追い返し、神様のくせに弱い穣子を見てうちの神様もそうなのかなと思いつつ進む。
・魔理沙ストーリー
魔理沙は難なく山の麓を進む。
その張り合いの無さに退屈していると、目の前に何者かが現れた。
彼女は八百万の神の一つ、秋穣子。
この先は強い妖怪や神が沢山いる、人間が入れるような場所ではないと、穣子は魔理沙を追い払おうとする。
魔理沙は穣子を追い返し、弱い穣子を見てあまり期待出来ないなと思いつつ進む。
- 314 :東方風神録~Mountain of
Faith.:2010/05/29(土) 17:03:58 ID:uJKqUi7x0
- Stage2 妖怪の樹海
・霊夢ストーリー
昼なのに薄暗く、空気が重い樹海の中を進んでいると、何者かが現れ霊夢を追い返そうとする。
彼女は鍵山雛(かぎやま ひな)といい、人間の厄を集めて神々に渡しているのだという。
雛は自分を人間の味方だといい、この先は危ないから入ってはいけないという。
山へ行くためにはここを通らなければいけない。
霊夢は行く手を阻む雛を敵とみなし、倒すことにした。
倒された雛を後目に霊夢はいよいよ妖怪の山に入る。
・魔理沙ストーリー
闘いながら進むと山は遠い。
暇つぶしに語呂合わせで円周率を暗唱しつつ進んでいくと、目の前に何者かが現れる。
彼女はここで厄を集めている鍵山雛。
雛がいるから人間は平和に暮らせるのだという。
人間の平和を守る為、雛は魔理沙の行く手を阻む。
魔理沙に倒された雛は、山へ行こうとする魔理沙に尋ねる。本当に人間なのかと。
語呂合わせで円周率を憶える自分は人間だと、魔理沙は答えた。
- 317 :東方風神録~Mountain of
Faith.:2010/05/29(土) 18:20:37 ID:uJKqUi7x0
- Stage3 未踏の渓谷
・霊夢ストーリー
遂に妖怪の山に入る霊夢。山の上を目指し渓流に沿って進んでいく。
途中、またしても何者かが行く手を阻む。
彼女は河童の河城にとり(かわしろ にとり)。
にとりは例によってこの先は危険だから入ってはいけないと警告する。
霊夢はそんなことは分かっている、自分は山の上の神様に用があるのだから通してくれと頼む。
結局戦闘になり霊夢がにとりを倒すと、にとりは山の神のことを教えてくれた。
元々山の上には何人もの神様がいたが、最近新しい神様がやってきて不穏な動きをしているという。
思わぬところで情報を得た霊夢は河童の許可を得て先に進む。
渓流を上っていくと滝が見えてきた。
・魔理沙ストーリー
邪魔する者を倒しながら妖怪の山を進んでいく魔理沙。
今度は河童の河城にとりという妖怪が邪魔をする。
引き返せというにとりに対して、そう言われると余計に行きたくなると魔理沙は答える。
にとりを倒して先に進もうとする魔理沙に、にとりは気になることを口にする。
最近山の上に不穏な神が居着き、河童も天狗もいら立っているという。
そんなことを口にするとは、ひょっとしてにとりは魔理沙にその神のことを調べて欲しいのだろうか。
ならその不穏な神とやらに会ってみよう。
- 318 :東方風神録~Mountain of
Faith.:2010/05/29(土) 20:03:20 ID:uJKqUi7x0
- Stage4 九天の滝
・霊夢ストーリー
大きな滝を上っていく霊夢。この滝を上れば山の上までもうすぐだ。
ようやく滝を上りきったところで霊夢は知った顔に出会う。
天狗で新聞記者の射命丸文(しゃめいまる あや)だ。
文によると侵入者の報告を受け、霊夢と面識のある自分が呼び出されたのだろうとのこと。
霊夢は新しくやってきた山の上の神様について尋ねる。
どうやらその神様は山を自分のものにしようとし、麓まで降りて行って信仰を集めようとしているらしい。
信仰を集める――どうやらその神様が博霊神社を乗っ取ろうとしている神様のようだ。
霊夢は文にその神様のところまで案内してくれと頼むが、文は出来ないという。
文が霊夢を通してしまったら、他の天狗達が納得しない。
だから形式的にでも霊夢と戦わなければいけないのだ。
手加減をしてくれた文を倒し、霊夢は山の上に向かう。
新しく来た神様は山の上に神社と湖ごと引っ越してきたらしい。
早速その神社らしきものが見えてきた。
・魔理沙ストーリー
河童から聞いた神様に会う為、山の上を目指す魔理沙。
途中、知り合いの射命丸文が現れる。
丁度いい、この先を案内してくれと文に頼むが、文は侵入者を追い返しに来たのだという。
魔理沙は天狗に迷惑をかけるようなことはしない、河童から聞いた不穏な神様を倒す為にきたのだと説明する。
文は魔理沙の好きにさせてやりたいが、それは出来ない。
何故なら文は天狗の上司の命令でここを通すなと言われている。
仕方なく魔理沙と文は闘う。ただし形式的に。
文が手加減をして、魔理沙が勝った。
魔理沙は文にその不穏な神様というのは一体なにをして天狗や河童に嫌われているのかと尋ねた。
文によればその神様は山を我がものにしようとしているらしい。
文は魔理沙をその神様の居る神社に案内する。
- 320 :東方風神録~Mountain of
Faith.:2010/05/29(土) 22:39:25 ID:uJKqUi7x0
- Stage5 守矢の神社
・霊夢ストーリー
突如山の上に現れた謎の神社。博霊神社よりもかなり大きい。
境内を進んでいくと、人間が現れた。
博霊神社を訪れ、霊夢に神社を明け渡せと要求したあの人間だ。
彼女の名は東風谷早苗(こちや さなえ)といい、この山の上の神社、守矢神社の神様に仕えているという。
守矢神社は元々外の世界にあったのだが、最近幻想郷の山の上に神社と湖ごと引っ越してきた。
早苗と守矢神社の神様は妖怪の山と博霊神社を手に入れるつもりだ。
そして幻想郷の信仰心を全て自分たちのものにする。
それは幻想郷の為でもあるのだと早苗は言った。
だが霊夢は反発する。
そんなことをすれば幻想郷にいる八百万の神が黙ってはいない。
いくら博霊神社の信仰が少ないといっても、こんなやつらに神社を明け渡すことはない。
霊夢は奇跡を起こすという早苗と戦い、そして勝つ。
敗れた早苗は何故こんなに強い巫女がいるのに博霊神社には信仰が集まらないのか分からない。
そして霊夢は一連の出来事の黒幕、守矢神社の神様に会いに行く。
・魔理沙ストーリー
山の上の神社に着いた魔理沙はとりあえず境内に入って出てくる敵を倒しながら進む。
すると奥から巫女のような格好をした人間が飛んできた。
巫女のような人間は東風谷早苗と名乗り、魔理沙に何をしに来たのか訊いた。
魔理沙はここにいる悪い神様を懲らしめる為に来たのだと言った。
早苗は魔理沙を懲らしめる為、奇跡を起こす神の力を見せてやろうとした。
二人は闘い、魔理沙が勝った。
早苗はこの山を守矢神社の神様のご神体にしようとしていた。
そうすることが人間や妖怪の為になると思っていたのだ。
早苗を倒した魔理沙は最後の親玉、守矢神社の神様に会いに行く。
- 321 :東方風神録~Mountain of
Faith.:2010/05/30(日) 00:12:14 ID:5f4ohw+h0
- Stage6 風神の湖
・霊夢ストーリー
守矢神社の境内を抜けると、そこには不気味な柱がいくつもそびえ立つ大きな湖が広がっている。
霊夢は守矢神社の神様を呼んだ。
目の前に現れる神様、八坂神奈子(やさか かなこ)だ。
霊夢は神奈子に博霊神社の乗っ取りを止めるように言った。
しかし神奈子は博霊神社を乗っ取ろうとしているのではなく、救いたいのだという。
博霊神社にはびこる妖怪を追い払い、人間が集まるようにしたいと。
幻想郷に信仰心を取り戻したいのだと神奈子はいう。
霊夢も神社への参拝客が来たらいいと思っている。
だがそれは自分の力で解決したいのだ。
そのことを神奈子に伝えたが、神奈子は納得しない。
神社は巫女の為にあるのではない。
神社は神の宿る場所。
博霊神社をかけて霊夢と神奈子は戦う。
・魔理沙ストーリー
守矢神社の近くの大きな湖。
ここに悪の親玉、守矢神社の神様がいるらしい。
魔理沙が神様に出て来いと言うと、何処からともなく現れる神様。
八坂神奈子というこの神様に魔理沙は警告する。
山を我がものにするのを止めなければ懲らしめる。
河童や天狗と仲良く出来ないのなら立ち退いてもらうしかないと。
神奈子は山が自身への信仰の対象であり、自分自身であるという。
信仰が失われるわけにはいかない。
だから自分への信仰を邪魔するものは排除しなければならないと。
信仰心のない魔理沙には、何故神奈子が信仰に拘るのか分からない。
警告通り、魔理沙は神奈子を懲らしめる為、戦うことにする。
- 322 :東方風神録~Mountain of
Faith.:2010/05/30(日) 00:13:36 ID:5f4ohw+h0
- ストーリーはここまで。
エンディングは後日上げます。
- 346 :東方風神録~Mountain of
Faith.:2010/06/02(水) 04:33:55 ID:tDNnImA50
- エンディングです。
装備ごとのグッドエンディングを上げます。
- 347 :東方風神録~Mountain of
Faith.:2010/06/02(水) 04:37:27 ID:tDNnImA50
- エンディング
・霊夢A
博霊神社の周りの木々も山の木々に遅れて紅く色づいたころ。
霊夢は山の妖怪達と、新しく山に来た神様を呼んで宴会を開く。
両者の仲が悪くなり、争いなどを起こさないように親睦を深めてもらおうというのだ。
神奈子と早苗は決して悪い神様ではないと言うが、文はまだ胡散臭く思っている。
神奈子は幻想郷に信仰をもたらしに来たという。
信仰とはそこに物があることを敬い、罰が返ってこないように感謝し、心を豊かにすること。
しかし実際にはそんなに堅苦しいことではない。
一緒に宴会で酒を飲み、お互いを信頼し合うことでも信仰と呼べるのだ。
山の妖怪は酒に強い。神奈子も神懸かり的に強い。
飲み足りない両者は次の宴会の予定を立てている。
だが酒が苦手な早苗はちょっとしんどそうだった。
- 348 :東方風神録~Mountain of
Faith.:2010/06/02(水) 04:38:10 ID:tDNnImA50
・霊夢B
木々が紅く色づき、博霊神社は美しい景色に囲まれている。
にもかかわらず、人間の参拝客はいない。
どうすれば参拝客が来るようになるのだろうか。
悩む霊夢に早苗はある提案をする。
博霊神社が神奈子を祭ることを拒むのなら仕方ない。
人間の参拝客は諦め、代わりに妖怪に信仰してもらってはどうかと。
神様は人間か妖怪かにかかわらず御利益を与えてくれる。
人間の参拝客がいなくても信仰を得ることは出来るのだ。
霊夢は早苗に、何故外の世界から幻想郷にやってきたのか訊いた。
外の世界では悪質なカルトが流行り、信仰を得ることが難しくなっていた。
神様を信じることと神様にすがることは違う。
それなのに人間は弱いときに神様にすがり、強くなると神様を信じなくなってしまうのだ。
だがそれは人間が信仰心をなくしたのではないのかもしれない。
情報、会社、友人…人間はより身近なものを信頼するようになったのだ。
もしあなたが信仰を得たい神様ならば、人間と友達感覚で接してみればいいかもしれない。
- 349 :東方風神録~Mountain of
Faith.:2010/06/02(水) 04:38:59 ID:tDNnImA50
・霊夢C
紅葉の季節。
博霊神社の片隅に何やら鳥の巣箱の様なものが置いてある。
魔理沙が霊夢に巣箱について尋ねると、それは巣箱ではなく小さな神社だという。
その小さな神社は博霊神社に信仰を取り戻すための救世主なのだ。
霊夢は博霊神社に参拝客が来るようにするにはどうすればいいか考えた。
悩んだ末、神奈子の力も借りることにした。
なんでも、神社というのは結構融通が利くらしい。
博霊神社を乗っ取らなくても、その中に小さな神社を建てて分社とすれば神奈子はそこで信仰を得られる。
物は試しだと、霊夢は分社を建てたのだ。
しかし魔理沙はその分社が少し小さすぎるのではないかと思う。
どうやら霊夢は神奈子の力を借りることにわだかまりがあるらしく、分社を小さく作っているようだ。
神奈子の神徳は風雨の守り、五穀豊穣、武運とより取り見取り。
小さいながらもこの分社は好評で、人間の参拝客も少しずつ訪れるようになった。
- 350 :東方風神録~Mountain of
Faith.:2010/06/02(水) 04:39:43 ID:tDNnImA50
・魔理沙A
河童や天狗など強い妖怪が支配する妖怪の山。
人間が入ることは許されず、普通なら山の妖怪によって追い出されてしまう。
しかし魔理沙は一度山に入ったことに味をしめ、再び山に入ろうとしていた。
だが今度は様子が違う。
魔理沙を追い返そうとするにとりに、魔理沙は通してくれればまた神奈子を懲らしめてやろうと言った。
しかしにとりによれば、もうその必要は無い。
何故なら山の妖怪達と神奈子は和解したのだ。
元々山は鬼神様のものだった。
その鬼神様がいなくなってから、山には信仰が失われていた。
神奈子がその神徳で信仰を集めることは山の妖怪にとっても利益になるのだ。
和解した両者は宴会を開き、親交を深めている。
追い返された魔理沙は博霊神社に行き、馴染みの妖怪達と宴会を開くことにする。
- 351 :東方風神録~Mountain of
Faith.:2010/06/02(水) 09:15:41 ID:tDNnImA50
・魔理沙B
人間も妖怪も寄り付かない魔法の森。
ここに魔理沙の家がある。
信仰の意味が解らない魔理沙は、試しに神社を作ってみることにした。
神社に祭る神様はとりあえず神奈子にする。
あり合わせの木材で小さな箱のような神社を作っていると、いきなり神奈子が現れた。
神奈子を祭る神社があればそれは分社といって、神奈子は自由に行き来出来るのだ。
神奈子は誰も寄り付かない所に神社を作っても意味がないという。
守矢神社も人間が入れない場所に建っているが、代わりに妖怪の信仰を集められる。
人間の信仰は博霊神社を乗っ取り、そこで集めるつもりだった。
魔理沙は神社を作ることを止め、神奈子に信仰の意味を訊いた。
魔理沙が魔法に対して思う気持ち、それが信仰だと神奈子は答えた。
- 352 :東方風神録~Mountain of
Faith.:2010/06/02(水) 09:25:21 ID:tDNnImA50
・魔理沙C
博霊神社に秋が訪れ、周りが紅葉に囲まれた頃。
魔理沙が神奈子と早苗を連れて博霊神社にやって来た。
魔理沙は霊夢に、神奈子はいい神様だと言った。
神社には神様がいるべきで、早苗の言う通り神奈子を博霊神社の神様にした方がいいと。
霊夢は魔理沙が敵の手下になり、自分一人だけ仲間はずれにされた気分になった。
魔理沙は湖で神奈子と戦った後話し合い、意気投合した。
神奈子の性格なら山の妖怪達ともうまくやっていける。
神社と神様についての説明も受け、神奈子の言うことが正しいと思った。
魔理沙、神奈子、早苗の三人は挙って霊夢に神奈子を博霊神社に祭ることの利益を説いた。
霊夢は三人がそんなに言うなら博霊神社に神奈子を祭ってもいいかもしれないと考え始める。
しかし同時に、宗教の勧誘は鬱陶しいとも思った。
- 353 :東方風神録~Mountain of
Faith.:2010/06/02(水) 09:39:27 ID:tDNnImA50
- これで最後です。
見守っていただきありがとうございました。
最終更新:2020年08月21日 20:30