Halo: Reach

Halo: Reach

part54-241~244、part57-371~377


241 :HALO:REACH 人物・用語◆l1l6Ur354A:2010/11/12(金) 01:32:40 ID:yLvsr/Qy0
カーター-259
ノーブルワン。集中力、対応力、カリスマ性、ストレス耐性を兼ね備える生まれながらのリーダー。

キャット-320
ノーブルツー。卓越した情報収集・解析能力を持つが、任務を超えて機密資料を入手したがる傾向がある。

ジュン-256
ノーブルスリー。口数の多いスナイパー。

エミール-239
ノーブルフォー。規律に厳しい戦闘員。

ジョージ-052
ノーブルファイブ。チーム唯一のSPARTAN-Ⅱ。30年以上戦場に在るベテラン中のベテラン。

S-312 主人公
ノーブルシックス。『一匹狼の殺し屋』。性別は選択できる。

アンティードット
AI。ノーブルチームのサポートを行う。

ホランド
陸軍大佐。ノーブルチームの指揮官。

ノーブルチーム
SPARTANだけで構成されるスパルタンチームの一つ。定数は6人。

SPARTAN計画
ORION=SPARTAN-Ⅰ、SPARTAN-Ⅱ、SPARTAN-Ⅲの三つが存在する、UNSC(国連宇宙軍)の超兵士計画。
ORION計画は現存する特殊部隊からの志願兵を対象に遺伝子強化手術を行ったが、強化手術との適性の低さなどが問題となり基本的に失敗。
SPARTAN-Ⅱはハルゼイ教授主導の下、非人道的な方法で徴兵した子供達を、過酷な訓練と強化手術を施す形で育て上げた。
SPARTAN-Ⅲはアンダーソン大佐の下、戦災孤児を中心に集め、薬物投与による強化で安価かつ大量、即ち"使い捨て出来る"様に揃えられた。
SPARTAN-Ⅱは33名、SPARTAN-Ⅲは900名以上居たが既に各地で損耗しており、惑星リーチでほぼ全滅する。

リーチ
地球に次ぐ最重要拠点にして、地球の最終防衛ラインを構成する惑星。
地球の位置を秘匿する事を目的とする「コール議定書」の関係で、UNSCの総司令部等の重要拠点も此処に存在する。
また、SPARTAN達の訓練施設やONI(海軍情報局)の主要施設も此処に有り、UNSCの中枢部があるといって過言ではない。
本作で壊滅する。

コヴナント
政治的・宗教的指導者としてプロフェット族、軍の主力としてエリート族を中核にする、エイリアン達の宗教連合。
人類と30年以上戦争状態にあり、人類に対してほぼ常に優位に立っている。
人類を「不浄な存在」として対応している。

242 :HALO:REACH ◆l1l6Ur354A:2010/11/12(金) 01:34:38 ID:yLvsr/Qy0
2552年 7月24日 07:28 ビシェグラード
欠員を出していたノーブルチームの元に、一人のスパルタンが編入された。
ノーブルシックス。彼(または彼女)を加え定数を満たしたノーブルチームは、通信中継施設の偵察に派遣される。
この数日、ノジェグラードの中継施設の調子がおかしく星系外との通信が途絶、さらに調査部隊が行方不明だという。
ONIはただの反政府軍による妨害工作だち判断していたが、ホランド大佐は貴重なスパルタンチームを投入を行おうとしていたのだ。

そしてその判断は正しかった。破壊された車両と血痕。戦闘の後を見つけたノーブルチームは中継ステーションの手前で降下する。
そこで遭遇したものは、反乱軍ではなくコヴナント。第二の地球ともいうべきリーチに、コヴナントが襲来していたというのだ。
電波妨害が厳しいため、有線通信を行おうと中継ステーションへと向かうノーブル。だがそこも既にコヴナントによって占領されていた。
奪還するも直後に再攻撃を受けるステーション。だが敵を倒すよりも迎撃する事に主眼を置いたノーブルチームは迅速に勝利した。
基地内の遺体が持っていたデータモジュールを回収しつつ、キャットは通信機の調整を行い始めた。

キャットの見立てでは、通信機の修復には最短でも二週間。先行きは暗い物となった。


2552年 7月26日 11:26 ONI・ソード基地
リーチに対して攻撃を開始したコヴナント。ノーブルチームはコヴナントの攻撃を受けているソード基地の防衛に派遣された。
最終的にコヴナントのコルベットシップから降下部隊は全滅。
コルベット自体もロングソード戦闘機の迎撃と軌道上の防衛ステーションからの攻撃によって撃沈された。損害は大きいが、ソード基地は守られた。
海に沈み行くコルベットを眺めていたジョージとノーブルシックスの元に、カーターからの連絡が入る。ソードに滞在しているハルゼイ博士が呼んでいる、と。
降下部隊を殲滅し、制空権もUNSCの元に取り返され、コルベットは撃墜された。
それを見るジョージとシックスの元に、ソード基地に滞在しているハルゼイ教授からの指示を受けろと命令が下る。
「言われなくたって。今までずっとそうしてきたんだ」
ジョージにとってはそれは当たり前の事であった。幼少時代に訓練が開始されたSPARTAN-Ⅱにとって、ハルゼイ教授は親も同然であるのだ。

キャサリン・ハルゼイ教授はノジェグラードの事を聞いてきた。あそこで何があったのか、と。
ノジェグラードはただの通信中継施設とは言えない物であった。そこは先時代文明の遺跡の、発掘現場でもあったのだ。
ONIとハルゼイ教授は、コヴナントがここを攻撃した理由は宗教上重要な遺物の調査、発掘データだったと判断していた。
事実この地点へ攻撃を仕掛けていたエリートは、その殆どが精鋭部隊だったという。
そしてノーブルチームはそのエリートを追わずに放置していた、中継施設の確保を優先していたのだ。

その事について叱責するハルゼイ教授。カーターは反論し、場は険悪になっていく。
ハルゼイは最後にキャットが"盗んで"いったデータモジュールの提出を命じた。
「それは第一級の極秘データよ。私は貴女を軍刑務所に送ることも出来る」
「貴女も罪に問われます」
「なんですって?」
「我々は現在、ウィンター非常事態宣言の元にいます。スパルタンの任務に民間人が干渉する事への罰則はご存知ですね」
「貴方、私を脅しているの?」
「忠告しているだけです……皆、行くぞ」
そして空気は変わらないまま、話し合いは終了した。寂しげなジョージを残して。

243 :HALO:REACH ◆l1l6Ur354A:2010/11/12(金) 01:35:58 ID:yLvsr/Qy0
2552年 8月12日 08:00 スルドック・リッジ
前日深夜に行われたノーブルチームの偵察により判明したコヴナントの降下地点に、UNSCが総攻撃を仕掛けた。
UNSCフリゲート・グラフトンとサラトガの高空支援を受けつつUNSC地上軍は優勢を保ちつつ戦線を押し上げていく。
そしてとうとうノーブルシックスはコヴナントのEMPタワー、スパイアの電磁シールドを停止させる事に成功する。
防衛システムの停止したスパイアに艦首を向けるグラフトン。
本来は宇宙空間での艦隊戦において用いる主砲のMACガンで、スパイアを攻撃するというのだ。

敵の気は引けるだろう、カーターはそう言ってMACガンの衝撃に身構えた。そしてその直後、グラフトンは確かに注目された。
MACガンを受けて吹き飛ぶスパイア。だがそれを成したグラフトンも、火を吹いて墜落する。
空を見上げ、撤退を始めるUNSC。グラフトンは撃墜されたのだ、さっきまで何もなかったはずの上空から攻撃されて。
突如現れた、空一面を覆いつくすような巨大なコヴナントシップに攻撃されて。

371 :HALO:REACH:2011/06/18(土) 01:08:58.34 ID:IKP8mAxG0
2552年 8月13日 20:17 スルドック・リッジ
情報を解析したUNSCは、先の戦いで破壊したスパイアは空母からのテレポーターでも有ると判断した。
そして隠れる事を放棄させられた空母は、察知される事を恐れない大規模な攻勢にでたのだと。

蹂躙されつつあるリーチだが、吉報があった。通信が回復したのだ。
そして全UNSC艦隊の60%がリーチへ迅速に向かっているという。最初の艦隊の到着は、48時間後。
「48時間?”迅速”ねえ」
皮肉気に語るジュンだったが、同じ思いを持っているメンバーが居た。キャットはカーターに空母への攻撃を進言する。
歩兵による対艦攻撃は、強行乗艦による核爆弾の設置がセオリー。だが星系内の核爆弾は全て破壊されてしまっている。
キャットは爆弾の代わりにスリップスペースドライヴの使用を提案した。このワープシステムに'誤動作'を起させ、シップを何処かへと消し飛ばすのだ。
敵艦に進入し、持ち込んだドライブを誤作動させる。核弾頭に因る破壊工作と基本骨子は変わらないが、ドライブも衛星軌道へ上がる方法も、簡単には手に入らない。
だがキャットには一つのプランが存在した。政府が存在を否定し続けている、宙域防衛用戦闘機・セイバー。その打ち上げ場が、この近辺にあるというのだ。
「そしてうちの新人さんだけど、確かそこのパイロットだったはず」
「怖い女だぜ、まったく」
機密事項、それもリーダーであるカーターにも知らされていない経歴を調べてあげていた事に呆れるエミール。
とにかく実行の可能性は残されたが、セイバーの利用もドライヴの調達も、ノーブルチームの司令官、ホランド大佐の許可がなければ出来ない。
そう反論するカーターに、キャットは通信機を差し出した。
「交渉次第よ」
「答えはノーだと思うがな」

372 :HALO:REACH:2011/06/18(土) 01:09:55.41 ID:IKP8mAxG0
2552年 8月14日 12:48 セイバープログラム発射場/研究所
「まさか大佐が許可するなんてな」
「名案過ぎると断れないのよ」
「セイバーを飛ばすぞ。大佐の気が変わらないうちにな」
セイバーの発射施設に到着したノーブルチーム。施設はコヴナントの攻撃を受けてたが、ジョージとシックスを乗せたセイバーはギリギリで打ち上げに成功した。

セイバーチームが軌道ステーション・アンカー9に到着したと同時に、アッパーカット作戦が発令された。最終目標はコヴナントの超巨大空母の破壊。
作戦の第一段階は、巨大空母へと帰還するコヴナントのコルベット級シップを占領すること。
占領し、針路を巨大空母に設定したコルベットにUNSCフリゲート・サバンナから提供されたスリップスペースドライヴを載せることで、空母をスリップスペースの事故に巻き込むのだ。

攻撃部隊は任務を達成した。コルベットの艦橋は制圧され、格納庫に運び込まれたドライヴも守りきった。だが損害も大きいものだった。
コルベットに突入した部隊はジョージとシックスを除き全滅し、コルベットの妨害に参加したサバンナもまた沈んだ。そしてもう一人。

脱出用の降下艇とドライヴを調べていたジョージは、現状をシックスに報告した。
降下艇の損害が大きく、リーチへの再突入には個人用装備での単独降下になること。そして、タイマーが壊れたので手動で起爆する必要がある事。
「お前はもう行くんだ。まだやるべきことがあるだろう。なあ、リーチは俺の故郷だ。恩返しをしなきゃな……止めないでくれ」
ジョージは自分の認識票をシックスの手に握らせ、そのままコルベットの格納庫から外に投げ飛ばした。

降下するシックスの目の前で、コルベットは巨大空母に到着し……発生したスリップスペースに艦の半分以上が巻き込まれ、破壊された。


『スリップスペースが出現』
超巨大空母が破壊された直後、アンティードットからの報告が入る。コヴナントシップの一群が、リーチの軌道上に到着したというのだ。
『スリップスペースが出現。スリップスペースが出現。スリップスペースが出現。スリップスペースが出現……』
コヴナントの先遣隊は壊滅した、だが到着したのだ、コヴナントの主力艦隊が。リーチに。

373 :HALO:REACH:2011/06/18(土) 01:10:50.34 ID:IKP8mAxG0
2552年 8月23日 15:34 ニュー・アレクサンドリア
リーチへの再突入に成功し、一人撤退を続けていたシックスはニュー・アレクサンドリア市に到着した。
だがニュー・アレクサンドリア上空には、コヴナントの艦隊が存在していた。

UNSCの増援艦隊はコヴナント艦隊と交戦するも後退、制宙権・制空権が脅かされているという。
スペースポートの存在するニュー・アレクサンドリアは民間人たちの脱出作業を急いでいたが、コヴナントの妨害により遅々として進んでいなかった。
そしてコヴナントは、特に凶暴な事で知られるブルートの攻撃部隊を使って民間人達を狩り出していった。
シックスは現地の海兵隊と合流、占拠されていた対空システムを取り返し、避難船団の脱出する隙を作り出す事に成功する。

飛び立つ避難船を見送るシックスに、キャットからの通信が入る。ノーブルチームもまた、ニュー・アレクサンドリアで戦っていたのだ。
避難船が全て発進した事でコヴナントの攻勢も下火になっていた。この隙にシックスはノーブルチームと合流する。ジョージの訃報と共に。

2552年 8月23日 18:57 ニュー・アレクサンドリア
コヴナント艦隊はとうとうガラス化――生態系レベルまで地表を破壊する銃弾爆撃を、ニュー・アレキサンドリア市街に向けて始めていた。
ノーブルチームは各地に取り残された部隊の救出活動と、通信回復の為にコヴナントのECM装置の捜索・破壊活動を始める。

生存者の救助とECM装置の破壊を終えたノーブルはONIビルに集合した。だが、そこにはあの感傷的な大男の姿は無い。
それぞれのやり方でジョージを悼むノーブルチームに、司令官のホランド大佐からの通信が入る。暗号化も、隠蔽すらもされていない通常通信。明らかに異常事態であった。
だが通信を受け取った直後、事態はさらに急変した。コブナントのニューアレクサンドリアに核攻撃を仕掛けたのだ。

ONIビルから退避し、近くの核シェルターへ避難するノーブル。ビルを降りる途中カーターはホランド大佐からの命令を皆に伝える。
ソード基地の破壊。超巨大空母の攻撃により陥落したソード基地に向かい、機密情報を守るために基地データの破壊を指示されたのだ。
既に陥落から一週間近くが立っているのに関わらず、そして貴重なスパルタン戦力を投入してまで行われる破壊命令。
不自然な命令に疑念を持つキャット。だが、彼女はシェルターの入口で待ち伏せをしていたエリートに狙撃されてしまう。

374 :HALO:REACH:2011/06/18(土) 01:12:00.81 ID:IKP8mAxG0
2552年 8月29日 26:16 ONI・ソード基地
UNSC一般部隊の支援の下、ノーブルチームはソード基地へ進入、破壊工作を試みようとする。だが……

「逃げ遅れたようですね」
「あるいは、逃げなかったのかもな」
「逃げ遅れたんですよ。何もない」
指示された地点にやってきたノーブルチーム。周囲には簡易陣地とUNSCの兵士達の死体が転がっていたが、そこはエミールの言うとおり、ただの行き止まりであった。
アンティードットに位置の再確認を指示するカーター。ドットは指示された位置だと答えたが、直ぐに訂正する。正体不明の上位AIから位置の変更を伝えられたというのだ。
修正位置は、ソード基地から東に1.5キロ、地下2000フィート。疑念を口に出すジュンとエミールだったが、その直後、行き止まりだった壁が動き出した。
『修正ルートですリーダー』
「……いいだろう。ここまで来たんだ」

『強引なやり方をして悪かったわね。でも他に方法がなかったの』
隠し通路に設置されていた路面電車に乗り込んだノーブルを待っていたのは、ソード基地の戦いで死亡したと伝えられていた、ハルゼイ教授だった。
コブナントが執着する先時代文明の研究者でもあるハルゼイ教授を守るため、UNSCはソード基地の陥落にあわせて教授の死亡報告をでっち上げていたのだ。
『あなたの二人の部下もそうだったらよかったのに』

データの破壊指令は、ノーブルチームはおろかホランド大佐を含む広範囲に対する欺瞞命令であり、本当の命令はデータの回収であった。
かつてビシェグラードでキャットが回収していたデータモジュール。それは博士達が予想していた通り、先時代文明のデータ解析を大きく進めるものであったのだ。
人間ともコブナントとも違う種族の残した、人類には理解する事も困難なレベルの技術。これはリーチが陥落した人類にとって、最後の希望とも言えるデータであった。
そのデータの管理をするAIが、リーチを脱出するまでの護衛として選んだのだ。シックスを。
教授はシックスにAIパッケージを託し、ノーブルチームにリーチからの最後の脱出艦であるUNSC巡洋艦、ピラー・オブ・オータムに向かうよう指示した。

隠しラボから近隣のキャッスル基地へ退避するハルゼイ教授。拒む彼女を押し切り、カーターはジュンに彼女の護衛を命じる。
ジュンと別れ、三人となったノーブルチームはオータムの待つアソード宇宙船解体場へと向かった。

375 :HALO:REACH:2011/06/18(土) 01:12:52.04 ID:IKP8mAxG0
2552年 8月30日 16:52 アソード
アソードで待つオータムの元に、降下艇を使い向かうノーブルチーム。だがコヴナントはそれを見逃さず、コヴナント航空部隊の追撃を受けていた。
パイロットを務めるカーターは、自身と降下艇を囮にしてエミールとシックスに地上ルートを使うことを指示する。

徒歩と車両で解体場へと向かうエミールとシックス、だが解体場を目前にしてコヴナントの大型機動兵器スカラベに捕捉されてしまう。
エミールは強行突破を行おうするが、通信を受けたカーターは支援がなければ無謀だと二人を制止した。
貧弱な火力しかない降下艇、だがカーターは支援に十分な火力があると応じる。その言葉に、エミールは諦めたように言葉を返した。了解です、ブチかましてください、と。
スカラベは破壊された。カーターの乗った降下艇の体当たりを受け、谷底へ突き落とされて。

地上に事実上唯一残された地球軍のシップを目指して、コブナントも解体場へと集結しつつあった。
二人はオータムからの降下艇が向かっているランディングパットまで到達したが、そこも既にコブナントの攻撃に晒されていた。
「シックス、行け。パッケージを届けて、この星から脱出するんだ」
エミールはシックスにランディングパットを任せ、一人対空マスドライバーへと向かう。確実にオータムを脱出させるために。

「よくやってくれた。キャサリンの言っていたとおりだ」
降下艇に乗り、AIを受け取りにやってきたオータムのキース艦長。彼はAIを受け取り、ノーブルチームを称えた。
だが直後、コブナントのCCS級巡洋艦がアソード上空に到着し、シックス達もコブナント降下艇による奇襲を受けてしまう。
艦長の護衛を行っていたUNSC降下艇も撃墜されたが、コブナントの本命はキース艦長の降下艇ではなくマスドライバーであった。
低空から近づき、マスドライバー直上から降下するエリートの最精鋭部隊。すぐさま迎撃に移るエミールだったが、シックス達の見守る中エリートの攻撃を受け、倒れてしまう。
オータムを離陸させるには対空支援が必要だが、地上に支援可能な戦力は一門しか残されていなかった。
シックスは降下艇から差し伸べられた手を断り、エミールの残したマスドライバーの確保に向かう。

マスドライバーの砲撃を受け損傷するCCS級巡洋艦。制空権はギリギリでUNSCに取り返された。
そして一人地上に残ったシックスの目の前で、オータムは離陸し、リーチを脱出した。


2552年 9月12日
「コルタナ、奴らを振り切れたのか」
「残念ながら……」
地球の情報の絶対秘匿を命じる「コール議定書」に則り、コヴナントに追尾されたままではUNSC軍は地球へと向かえない。
ブラインドワープを行いリーチから地球とは別方向へとジャンプしたオータムだったが、コブナントはそれを見逃さず追跡しきっていた。
単独で撤退を続けるオータム。その進路の先には巨大施設が存在していた。宇宙空間に浮かぶ、巨大な環状惑星が。

376 :HALO:REACH:2011/06/18(土) 01:13:42.32 ID:IKP8mAxG0
2552年 8月30日 20:00 惑星リーチ 
破壊されたリーチの大地。その中でシックスは一人、戦い続けていた。

"スパルタンは不死身だ。奴等は行方不明になっているだけだ……"


2589年 7月7日 惑星リーチ
抉られた大地と山脈、破壊されたシックスのヘルメット。その上に根を張る草々。それらを背景にハルゼイ教授が語っている。

ほどなくリーチは陥落した。敵の攻撃は容赦なかったが、完璧とはいえなかった。
歴史は確実に受けづかれた。あなたのおかげでヘイローが発見され、その秘密は明らかになり、敵の目論見を阻止する事ができた。
我々、いえ、あなた達の勝利は間近だったのに。
でもあなたはリーチに消えた。肉体も、アーマーも、全てガラスの様に砕け散った。
唯一の残されたのは、あなたの勇気。勇気は消えなかった。勇気が、未来を作る。

377 :HALO:REACH:2011/06/18(土) 01:18:05.10 ID:IKP8mAxG0
以上でリーチ終了です。予想できていても、ラストにヘイローに向うオータムとかファン狂喜と言わざるをえない
ハルゼイ教授の護衛に就いたジュンのその後は完全に不明
日本語未翻訳の小説版があってそこで教授も救助されるけど、そこにはジュンの姿はないとのこと

ちなみにスパルタンには戦時特例法があるので、戦死者は本当に一人も居ません
作戦行動中行方不明なら一杯居ますが
最終更新:2011年06月19日 01:51