キャサリン

キャサリン

・恋人トゥルーEDのみ:part58-430~437

・その他のED、およびバベルについて:part58-466~468,480,481

・コロニーについて:part58-493,496,501

・酒場の常連達について:part58-516~518


430 :CATHERINE-キャサリン-(恋人トゥルーEDのみ):2011/09/11(日) 13:44:05.96 ID:MdyWdDVd0
キャサリン(PS3用 / Xbox360用ソフト、発売元:アトラス)恋人トゥルーED

ざっくりとした真相だけ。詳細は誰か頼んだ。
……というか自分自身、アクションパズル要素難しすぎて満足な攻略やストーリー吟味ができなかったので迷える羊達の救済話と各ルートと石田ルゥ絡みについて誰か語って欲しいよ。ネタバレスレ読んだけどサッパリだ。

※これから書く内容は、恋人トゥルーED一直線のプレイヤの主観が入る為、浮気相手が必要以上に悪役として描かれてます。
実際プレイすると浮気相手も、快楽主義という名の信念が揺らがない、筋の通ったヒロインです。
※書き手はプレイ後かなり経ってからこれを書いてます。時間軸・台詞は割とデタラメです。

■ゲーム概要
大量の立方体(石)で形成された壁を、押したり引いたりして積み直し、階段を作って頂上を目指すゲーム。
ゲームは「悪夢パート(アクション)」「酒場パート(シミュレーション)」「自室パート(アニメ)」の3つに分かれており、
基本的に悪夢⇒酒場⇒自室⇒悪夢…というローテーションで話が進んでいく。

■登場人物:
●ヴィンセント:
主人公。30代前半の男性。優柔不断だが恋人一筋で評判の、冴えないシステムエンジニア。
キャサリンから結婚を迫られているが、自由の喪失や給料への不安から、乗り気ではない。
●キャサリン(KATHERINE):
恋人。ヴィンセントとは元同級生で、同窓会での再開以来5年間交際を続けている。
アパレル関係で働くしっかり者で、結婚願望が強い。夫を尻に敷くタイプ。
●キャサリン(CATHERINE):
浮気相手。年下の謎の女性。ゲーム開始直後、酔ったヴィンセントに酒場で急接近し、肉体関係を持つ。
毎晩ヴィンセントに絡む甘えん坊で、ややヤンデレ気味。夫をダメにするタイプ。

●友人:
ヴィンセントの呑み友達。
昔なじみのジョニー&オーランドと、ジョニーの部下で若造のトビーの3人。
●酒場の店員:
バー「ストレイ・シープ」の店員。
渋いセリフを吐くがどこか間抜けな三枚目マスター(CV若本)と、元同級生で姉御肌なウェイトレスのエリカの2人組。
ゲーム中、マスターだけにはキャサリン(浮気相手)の姿が見えているようだが……?
●酒場の常連:
酒場で出会う、迷える男達。
トッド(本部長)・アーチー(部下)・モーガン(警官)・ジャスティン(記者)・ダニエル(御曹司)の5人。
普段は顔に出さないが、それぞれ女性に関する悩みを持っている。
悪夢パートではヴィンセント同様迷える羊達として中間地点でヴィンセントと会話できる。
ゲームをそのまま進めていくと悪夢に絶望していき、いつの間にか衰弱死する(翌日のニュースに流れる)。
ヴィンセントとの会話・アドバイスによっては絶望を乗り越えて生き残り、悩みを解決する。
 
432 :ゲーム好き名無しさん:2011/09/11(日) 13:52:23.58 ID:MdyWdDVd0
■ストーリー概要:
●冒頭
主人公ヴィンセントはここ最近、恋人キャサリンからのプロポーズの催促に焦っていた。
もちろん恋人のことは愛しているが、転職したてで給料も心もとないし、独身特有の気ままな生活も捨てがたい。
(主人公は家事も金銭感覚もルーズなので、恋人と結婚すると確実に束縛された生活になる)
仕事して、恋人とデートして、呑み友達と毎晩のようにダベる生活。主人公はそんな日常に満足していた。

●連続衰弱死事件
ここ最近、毎晩のように衰弱死のニュースが流れている。
夜眠ったまま二度と目覚めない、そんな死者が頻出しているそうだ。
しかも死者は全員男で、どうやら女性関係の悩みを持っている者ばかりらしい。

●悪夢の始まり
ある晩、主人公は夢を見る。自分が羊と人が混ざった亜人のような姿になって、只管壁を登る悪夢。
壁は下からどんどん崩れていく。羊は自分以外にも大勢いて、登りきれない羊はどんどん転落死していく。
主人公はなんとか頂上までたどり着き、悪夢から目覚める。

●少女との出会い
翌日、酒場で1人残って呑んでいると1人の少女と出会う。
ガラガラの店内で相席して来たり、態とらしく主人公に絡みついたり、何とも怪しい。
しかし少女は不思議なぐらい主人公の好みに合致した女性で、酒場で意気投合する。
そして場面は暗転し……
……自室のベッドで目覚める主人公。隣には少女。2人とも素っ裸。
どう見ても事後です。本当にありがとうございました。
酒場からの記憶がない!…しかし目の前の現実は否定できない。
しかも少女は主人公に恋人がいると知らず、「浮気しないでね」と言ってくる始末。
こうして主人公の浮気生活が始まる…

●爛れた日常
主人公には信頼できる友人がいる。元同級生の3人と、いじられキャラの可愛い若造が1人。
主人公は悪夢の件や結婚の件、浮気の件も含めて酒場で毎晩吐露する。
そして呑み友達が去ったころ、必ず店内に浮気相手が現れて…気が付けば翌日自室でベッドで事後で……という日々。
しかも毎晩、眠りにつくたびに例の悪夢にうなされていた。
 
433 :ゲーム好き名無しさん:2011/09/11(日) 20:42:14.53 ID:MdyWdDVd0
●悪夢の中で
悪夢の途中に設けられた懺悔室で主人公は謎の声と会話する。彼女(?)から
『悪夢は複数の壁で構成され、一夜につき3~5階層程度を乗り越えなければならない』
『悪夢は全八夜構成で、最後まで登り切った男には大いなる力が与えられる』といった情報を得る。
毎晩最後には巨大な「ボス」が居て、挑戦者の悩みを象徴する怪物の姿をして現れる。
主人公にとっての「ボス」は結婚を迫るキャサリンだったり、肉体関係を迫る浮気相手だったり、主人公をパパと呼ぶ赤ん坊だったり、仮面をかぶった自分自身だったり…
彼女らは現実とは似ても似つかぬ形相の化物で、主人公を追いかけ、殺そうとする。
悪夢の中で逃げ続けるうち、主人公は悩みながらも決意を固めていく。

●決断
主人公は浮気相手と縁を切る決心をする。
酒場で浮気相手に別れを告げ、狂乱する浮気相手から殴られ蹴られしながらも一日を終える。
そして晴れ晴れとした気分で就寝し、翌朝に来る予定の恋人を待ち、目をつぶる…。

●修羅場、そして最後の悪夢
…呼び鈴に目を覚ます主人公。恋人が来ていた。恋人を迎える主人公だが…
…なぜか自室に浮気相手。修羅場開幕。揉み合いの末、恋人が浮気相手を刺殺してしまう。
恋人を家から逃がそうとする主人公だったが……玄関を開けた先は、いつもの悪夢だった。
隣には恋人、前方には石壁、後方からは浮気相手を模した化物…
それでも主人公は恋人を誘導しながら壁を登り、無事悪夢から脱出する。

●破局
今度こそ悪夢から覚める主人公。
実は修羅場自体が「第八夜(最後の悪夢)」の一部で、現実では修羅場すら起こっていなかった。
隣には起こしに来た恋人が主人公を見つめている。
まだ悪夢と現実を混同したままの主人公は恋人を抱きしめて無事を喜ぶ。
…しかし錯乱したまま、「お前じゃない方のキャサリンはどうなったんだ」と口走ってしまう。
その一言がきっかけで浮気が完全にばれ、恋人から愛想を尽かされる。
恋人と音信不通になり、ゴミクズのように土砂降りの街をさまよう主人公。

 
434 :CATHERINE-キャサリン-(恋人トゥルーEDのみ):2011/09/11(日) 20:44:05.35 ID:MdyWdDVd0
●浮気…?
破局して、呑み友達やウェイトレスに今まで以上に色々吐露する主人公。
そして明らかになる事実…「誰も浮気相手を見ていない…?」。
…自分はありもしない幻覚と浮気して、あげく恋人と別れたというのか?
受け入れられない主人公は浮気相手を探し歩くうちに、あることを思い出す。
…浮気相手と初めて出会った晩、一言だけだが彼女は“マスターと会話していた”ことを。
主人公はマスターに掴み掛り、そのことを問い詰める。

主人公「キャサリンはどこだ?何者なんだ?あんたにだけは見えてたのは分かってんだよ!」
ウェイトレス「やめなって、それは全部あんたの夢――」
マスター「―――いえ、下着みたいな挑発的な格好したお嬢さん、私には見えてましたよ…」
主人公「やった!ほらみろ、幻なんかじゃなかっ―――」
マスター「―――あなたには驚かされるばかりですな。
悪夢を生き延びるだけでなく、まさか私の正体まで気付くとは…」
主人公&ウェイトレス「…え?」なんだか話がおかしくなってきた。
マスター「まあこれも終わりです。あなたにはもう悪夢は見せません。
いやはやすごい登りっぷりでしたよあなた」
主人公「マスター…何の話してるんだ?」
マスター「………え?私や“彼女”の正体に気付いたんですよ、ね…?」
怪しんだ主人公がサングラスを奪うと、その下には真っ赤で異形な瞳…。
勘違いで自分の正体をバラしてしまったマスターは、なし崩しで色々と種明かしをする。

※今までのサスペンスホラーから一転、ここから一気にコメディ的なノリになる。
理由?全部マスターのせいです。話してる内容自体は依然シリアスなんだけどなあ…

 
435 :CATHERINE-キャサリン-(恋人トゥルーEDのみ):2011/09/11(日) 20:46:51.32 ID:MdyWdDVd0
●真相
全ての黒幕は酒場のマスター。本名トーマス・マトン。悪魔とも神の使いとも呼ばれる不死の存在。
はるか昔に悪夢を最終ステージまでクリアし大いなる力を手に入れ、人間を辞めた男。
現在は魔神アスタロト(主人公が懺悔室で会話する謎の声の正体)に心酔し、アスタロトの夫兼補佐役をしている。
そしてキャサリン(浮気相手)の正体は異世界の存在、夢魔。趣味でマスターの『仕事』の手伝いをしていた。
(つまりこのゲームの世界観は、アトラスお得意のメガテン的な世界観だったということ)

マスターの『仕事』は『人口モデル改善の為のペア切り離し&再配分』。
もっとストレートに言うと「健全な女性が健全に子供を産む」のに障害となる男性の殺害。
ヴィンセントは「年相応に結婚・出産願望のある健全な女性(=恋人)を子供を産ませないままキープし、人口増加を阻害している」として排除の対象となった。
他の男達もそれぞれの理由で人口増加の障害とみなされ、悪夢を見せられていたのだった。
因みにキャサリン(夢魔)が男を誘惑するのは、“普通に死に別れるよりも、浮気されて別れたほうが残された女性も次の恋をしやすい”という理由から。

主人公「全部お前のせいじゃねえか!」
マスター「…でも夢とはいえ心が浮気したのはあなたの責任じゃありません…?
あなたも、悪夢を生き残るほど生存本能が高いわけだから、きっとすぐ新たな幸せを…」
主人公「俺はキャサリンと結婚する覚悟決めてたんだよ!なんとかしろよ!」
マスター「…諦めきれないっていうんなら…もう一晩、私が本気を出さなきゃなりませんね。
そしたらあなた、間違いなく死にますよ?」

しかし色々吹っ切れた主人公はマスターに宣戦布告する。

主人公「もし俺が明日の朝生き残ってたら、俺の望みを叶えろ!
悪夢を見せるのは今夜で終わりにしろ。俺だけじゃない、俺以外も全員だ」
マスター「生き残るなんて無理ですってば…」
主人公「なら約束したってかまわねえよな?!」ダンッ
マスター「…え、えー、はい」タジタジ
主人公「あと俺をもう一度キャサリンに会わせろ!切っ掛けだけでいい、あとは自分でなんとかするから!」
マスター「え…無理でしょ…い、いや、わかりましたよ…」この悪魔、威厳無さすぎる

 
436 :ゲーム好き名無しさん:2011/09/11(日) 20:52:33.43 ID:MdyWdDVd0
●EXステージ「天上」
最後の試練となる天上。難解な壁を登り、とうとうマスターとの一騎討ち。
拳銃と蹴りを駆使し主人公を妨害する、人型の第一形態「トーマス・マトン」。
そして呪いと光線と隕石で主人公を殺しにかかる異形の第二形態「牧羊神ドゥムジ」。
二連戦に勝利し、主人公は見事壁を登り切る。
登頂から差し込む強烈な光線によってドゥムジは転落し、顔面を強打する。

●ED:恋人トゥルー
「もう一度キャサリンに会わせろ」その願いは叶えられた。
別に神の奇跡とかを使ったわけでもなく、友人づて+酒場のマスター特権で呼び出される恋人。

主人公「実は全部幻だったんだ…実は俺、浮気してなかったんだ!」相変わらず誤解を生む言い方しかしないなお前。
恋人「ちょ、ちょっと…本気で言ってるの?」怒るどころか頭の心配をされる始末。
見かねて乱入した呑み友達や、顔面アザだらけなマスターが恋人に事情を説明する。
主人公「もちろん幻だからって、気持ちが浮気してしまったことは事実だし、反省してる。
これからの人生が不安だったんだ…何もかもが流れで決まっていくような気がして…
でも君がいなくなって分かったんだ…君がいないと何の意味もないって。
君を一生愛してる…結婚しよう、キャサリン。」
恋人「きゅ、急に何よ………ま、まあ考えてあげても…」
主人公「本当か?!…やった!良かった…!」
恋人「まだ考えるだけだって言ってるでしょ…!」
そんなこんなで主人公と恋人はヨリを戻しましたとさ。

●後日談(スタッフロール後)
マスター「えー、お二人の幸せが永遠であることを願ってぇ~…カンパーイ!」
酒場を貸し切って結婚式を挙げるヴィンセントとキャサリン。
マスターは悪夢が終わっても酒場を続けており、主人公にコキ使われてる模様。
友人達もそれぞれの女性の悩みを無事解決しているようです。
自分達を祝福する歓声の中、誓いの口づけを交わす二人。

恋人「ヴィンセント、愛してる…」
主人公「…俺もだ、キャサリン…」

■■ CATHERINE -キャサリン- 恋人トゥルーED 完 ■■

 
437 :CATHERINE-キャサリン-(恋人トゥルーEDのみ):2011/09/11(日) 20:53:51.85 ID:MdyWdDVd0
■最後に:超ざっくりとした説明
恋人との結婚を渋っていた主人公は、神から「人類繁栄の邪魔」という理由で悪夢や夢魔をけしかけられる。
主人公は全ての悪夢を乗り越えるが、夢魔のせいで結局恋人と別れることに。ついでに破局のゴタゴタで神が正体バレ。
ヤケになった主人公は神に喧嘩売ってEX悪夢を用意させ、これを制覇。神を撃破し悪夢制度自体を終わらせる。
色々修羅場を乗り越え精神的に男前になった主人公は、恋人とヨリを戻して結婚式を挙げましたとさ。めでたしめでたし。
戦闘をパズルに置き換えてるけど、ぶっちゃけ中年版メガテンとでもいうべき作品(特にペルソナが近いかな)。

 


466 :キャサリン:2011/09/14(水) 21:11:52.78 ID:kgK1inM0O
・EDについて
EDは全部で8種類。
ゲーム中の質問やメールの返信等にどう答えたかによって変わります。
堅実平穏な選択肢を選ぶ=恋人寄り
自由奔放な選択肢を選ぶ=浮気相手寄り
ストーリー自体の分岐はありません。
多少台詞が変わる所があるくらいです。

<恋人ノーマルED>
無事悪夢から生還したヴィンセントは約束どおり“キャサリン”を呼び出してもらう。

ヴィンセントが呼び出したのは恋人のキャサリン。
これまでの経緯を説明し謝罪するヴィンセント。
友人達やマスターが一緒になって事情を説明してくれたことも手伝って半信半疑ながらもヴィンセントの謝罪を受け入れてくれた。

数週間後
そこには結婚情報誌を真剣に見つめるキャサリンの姿が。
ドレスは招待客は…と悩むキャサリンを笑って見上げるヴィンセント。
しかし。
「あのさあ、キャサリン。そろそろ、ど・い・て」
キャサリンが座っているのはヴィンセントのベッドの上。
さらに言うならベッドに仰向けに寝転んだヴィンセントの上(所謂騎乗ry下着は履いてるみたいだけど)。
「そろそろ飯にしよう。いつものところ行かない?」
「そうね、早くしないとあそこのケバブー終わっちゃうわね」
明るい昼の日差しの中、幸せそうな二人の会話は続く。


<恋人バッドED>
呼び出したのは恋人のキャサリン。
これまでの経緯を説明し謝罪するヴィンセント。
しかし、そんな話信じられる訳がないとキャサリンに一蹴されてしまう。
「やっぱり私たちもう無理だよ。あなたが欲しいのは刺激でしょ?顔に書いてあるわよ。じゃ、さよなら」
あっさりと振られたヴィンセントを友人達は慰めるが、当のヴィンセントは「なんかもう…疲れた」とつぶやいて突っ伏して寝てしまうのだった。
 
467 :キャサリン:2011/09/14(水) 21:15:56.30 ID:kgK1inM0O
<浮気ノーマルED>
呼び出したのは浮気相手のキャサリン。
人間に呼び出されたことに戸惑うキャサリンにヴィンセントは人間というものが群れの中で生きる上でいかに他人に合わせていかなければならないか、それがどれほど窮屈な事であるかを力説する。
「けど、俺はもうそんな人生は嫌だ。君と出会って迷いが吹っ切れた。とことん、自由にいきてやるのさ。君と一緒ならそれが出来る。
君が欲しい、結婚してくれ!」
「け、結婚?!」
驚くキャサリンに畳み掛けるヴィンセント。
でも、私人間じゃないし…などといいつつまんざらでもない様子のキャサリン。
すると突然空間が歪み大きな悪魔が現れる。
魔界の王でありキャサリンの父親でもあるネルガルだ。
人間ごときがこの魔王ネルガルの娘を娶るなどと!と怒り心頭のネルガルを金的一発で黙らせたキャサリンはヴィンセントのプロポーズを受ける。
「え、えとね、人間風の言い方で言うと…好きだよ、ヴィンセント」

数週間後、ヴィンセントの部屋。
2つのシャンパングラス、脱ぎ散らかされた服、ベッドの上にはヴィンセントとキャサリンと…なぜかマスター。
「な、何でこいつがここにいんだよ?!」
「あー、私のことはお気になさらず」
「ただのストーカーでしょ。こいつのことは置物だと思ってればいいよ」
そう言ってヴィンセントを組み敷き
「……ねえ好きよ、ヴィンセント…だーい好き」
覆いかぶさるキャサリンの向こう、窓の外には魔界の景色が広がっていた。


<浮気トゥルーED>
(浮気ノーマルEDに後日談がつく)
浮気ノーマルEDのさらに数週間後。
ひな壇の最上段に座るヴィンセント。その頭には角が生え瞳は赤く人ならざる姿になっていた。
ヴィンセントの腕に抱かれたキャサリンも周りを取り囲む女性達(多分夢魔)も、うっとりとヴィンセントを見上げている。
「もう、あなたを認めない者なんて誰もいないわ。ね、そうしょパパ」
そう言いながらキャサリンがヴィンセントが座る椅子を叩くと呻き声が。
ヴィンセントが椅子代わりに座っていたのは蹲った魔王ネルガルだった。
「ああ、お義父さん、そこでしたか」
「うう、まさか人間がこれほどの力を解放するとは…」
歯軋りして悔しがるネルガル。
「パーパ、いい加減認めなって」
娘の冷たい一言に
「いぃやだぁぁぁぁ」
ネルガルの声が響き渡った。
 
468 :キャサリン:2011/09/14(水) 21:18:34.38 ID:kgK1inM0O
<浮気バッドED>
呼び出したのは浮気相手のキャサリン。
ヴィンセントは人間というものが群れの中で生きる上でいかに他人に合わせていかなければならないか、それがどれほど窮屈な事であるかを力説する。
「けど、もうそんな人生は嫌だ。君と出会って迷いが吹っ切れた。とことん、自由にいきてやるのさ。君と一緒ならそれが出来る。
君が欲しい、結婚してくれ!」
「え、いやあ、そう言われてもなぁ…」
意を決したヴィンセントのプロポーズは軽くかわされる。
「それにあなた、なんだかんだ言って本当は平穏に生きたいんじゃない?私と一緒に暮らす覚悟なんてない気がするんだよね。
ごめんね、さよなら」
気づくとキャサリンの姿はなく周りには心配そうに見つめる友人達が。
慌ててキャサリンを追って外に飛び出したヴィンセントは車に轢かれてしまう。
驚き慌てる友人達の耳に割と元気そうなヴィンセントの声が届いた。
「痛ってー!うっかり轢かれたっつうの!!誰かー救急車呼んでくれー」
480 :キャサリン:2011/09/16(金) 21:17:01.46 ID:R5PRfmf+O
<自由ノーマルED>
ヴィンセントは結局どちらのキャサリンも呼び出さなかった。
失ったものを焦って取り戻す必要はないと気づいたのだ。
「若い頃はさ、自分の生き方に確信がもてる何かが起こるって期待してた。
けど気づけばちょっとしたことでびびっちまって、右往左往つうか…でも、
今はなんとなく違ってる。やっと前に進めそうな気がするんだ」
そういうことなら態々悪夢を見せる必要もなかった、と謝罪するマスターにだったら50000ドル貸してくれというヴィンセント。
自分への投資ということで、その金で星間旅行へ行くのだという。
そんな大金貸せないというマスターと交渉の末500ドルをせしめ、足りない分は賭けプロレスで賄うことに。
「必ず返してくださいよ。で、誰にかけるんです?」
「そうだな…フェザーに全部だ!」
(※フェザー……銀河女子プロレスの選手。ヴィンセント達の会話を聞くに結構弱いようだ)

大方の予想通りフェザーは負け、500ドルは紙屑となった。
はずれチケットが舞うバーの片隅では涙に濡れるマスターの姿があった。



<自由トゥルーED>
(前半は自由ノーマルと同じ)
大方の予想を裏切りフェザーは勝利を収め、ヴィンセントは大金を手に入れる。
数ヵ月後。
アパートを引き払ったヴィンセントは空港へ向かっていた。高台から町を見下ろすヴィンセント。
たどり着いた空港の外には広大な宇宙空間が広がっていた。


以上で本編のEDは終わりです
引き続きバベルいきます
 
481 :キャサリン:2011/09/16(金) 21:20:38.57 ID:R5PRfmf+O
・バベル
ストーリーモードとは別のパズル部分に特化したタイムアタックモード。
タイムアタックといいながら登りきること自体が難しい高難度。
全4ステージで、最終ステージ「アクシス・ムンディ」を開放すると石田☆ルゥから悪夢の真相が語られる。

・石田☆ルゥ
ゴールデン遊戯劇場のストーリーテラー。
巨大なアフロヘアの美女。
ゲーム本編は彼女が紹介する物語の一つ、という設定。


<バベル(イシュタルED?)>
ゴールデン遊戯劇場のストーリーテラー石田☆ルゥ、その正体は愛と豊穣の女神イシュタル。
マスターに命じて悪夢を仕掛けた張本人で告解室の魔神アスタロトは彼女の化身なのだという。
その目的『人口モデル改善の為の~』というのは建前で、本当の理由は夫探し。
自身の夫となるのにふさわしい、強く逞しい男を求めて男達を次々と悪夢に落としていたのだ。
そして今、イシュタルはその条件を満たす男をみつけた。
それは、ヴィンセントを操って悪夢を退け、今またバベルの最終ステージにまでたどり着いた
“あなた”。
「もしあなたが(アクシス・ムンディをクリアする)奇跡を起こす宇宙一の男になれたなら、
宇宙一の女である私をあげてもいいわ。今度は頂上で会いましょう」


見事アクシスムンディをクリアした“あなた”がアパートの部屋の扉を開けると、そこにはアフロを解いてストレートヘアになったイシュタルが。
宇宙一の男となった“あなた”を神として迎える為にやってきたのだと言う。
「あなたには、愛の神としてやって欲しいことがたくさんあるのよ。それに、私も愛に飢えているの。
…わかるでしょ?」
“あなた”は頷き彼女を部屋へと迎え入れた。

※イシュタルは以前の悪夢の制覇者であるマスターを夫としているが「彼の浮気癖にはほとほと愛想が尽きたわ」
ということで新しいパートナーを探すことにしたらしい。



最後にラプンツェルについて

・ラプンツェル
バーの中にあるゲーム。
悪夢そっくりなブロックの壁を登り、塔の上にいるラプンツェルに会いに行くという内容。
作ったのはマスターで、悪夢と同じような状況を体験させることによってより悪夢に入りやすくさせる為の装置だとか。
裏表計128面の心折設計。
EDではラプンツェルの体が魔女に乗っ取られる。「せいぜい楽しく暮らそうじゃないか。あの娘の振り位はしてやるよ」
で終わり。
 
482 :ゲーム好き名無しさん:2011/09/16(金) 21:25:21.57 ID:R5PRfmf+O
以上で終わります。
バーの面々のエピソードについてはどなたかお願いします。
良くも悪くもパズルゲーで個人的にはかなりはまりました。
若本ファンにはたまらん一本…かもしれない。
493 :ゲーム好き名無しさん:2011/09/17(土) 09:16:10.20 ID:Fl3MfF/m0
>>482
キャサリン恋人トゥルー書いたものです
他ED等書いてくださりありがとうございます。
自由EDの感じだと、ヴィンセントの住む町がコロニーってのは本当ですか?
 
496 :ゲーム好き名無しさん:2011/09/17(土) 12:34:34.46 ID:fOH7DCLO0
>>493
空港(宇宙港?)の窓の外がもう宇宙空間なのでコロニーなのではないか、と言われていますが公式では言及されていません。
最近設定資料集が出たようで、そちらになにか書かれているかも。未読なのでわかりませんが。
ただ、50000ドルで宇宙旅行が出来るような世界なので、未来か近未来が舞台なのは確かだと思います。
 
501 :ゲーム好き名無しさん:2011/09/17(土) 22:54:31.81 ID:vNC+q5i5O
>>496
その最近出た設定資料集買ったけど、
主人公が住んでいるのはコロニーの街だとインタビューで明言されてるよ
因みにコロニーに住んでいることは住人はみんな知ってる
 
516 :キャサリン:2011/09/21(水) 01:11:55.58 ID:JERnSX7q0
■酒場の常連に関する概要
酒場に集まっている面々には、過去のトラウマから女性関係に問題を抱えているという共通点がある。
酒場パートや悪夢パートの踊り場で彼らと話し、正しい選択肢を選ぶことで救うことができる。
・トラウマ:彼らが抱える過去のトラウマについて
・悪夢の象徴:彼らの悩みの象徴、悪夢の中で彼らを追うボス(ヴィンセントであれば赤ん坊や結婚を迫る恋人等)
・悪夢の原因:彼らが悪夢に囚われるきっかけとなった女性関係の問題
・悪夢の終焉:彼らを救うことができたとき彼らが歩む道

●トッド(アパレル会社社員・通称:本部長)
・トラウマ:一代で財を築いた父親に、存在を無視されたり酷いときには斧で斬られる等の虐待を受け続け、最後には捨てられた。
・悪夢の象徴:父親
・悪夢の原因:虐待のトラウマから、父のようにハーレムを作らなければ男として一人前ではないという観念に囚われ、浮気を繰り返している。
・悪夢の終焉:自分の妻とアーチーが関係を持っていたことを知るが、それを許し自分と似たトラウマを抱えるアーチーを助けていくことを決意する。

●アーチー(トッドの部下)
・トラウマ:母親に地下室に監禁されておぞましい性的虐待を受け、そこから裸足で逃げ出した。
・悪夢の象徴:母親
・悪夢の原因:虐待のトラウマから「女を口説き貢がせては捨てる」という行為をやめられず、女性と関係を持つ度に自傷行為を繰り返している。
・悪夢の終焉:トッドに彼の妻との不倫を打ち明け、彼の助けを受けながら新しい道を歩んでいくことに決める。

●モーガン(警官)
・トラウマ:大喧嘩した妻を「出ていけ」と家から追い出した直後、モーガンを恨む過去の事件の犯人に妻を殺されてしまった。
・悪夢の象徴:妻・ソフィ
・悪夢の原因:妻を死に追いやってしまったトラウマにより彼女への愛が歪んでしまい、妻の面影を持つ女性と手当たり次第に関係を持っている。
・悪夢の終焉:妻を殺した犯人を自分の手で殺し自殺するつもりだったが、殺すのではなく裁く為に妻を殺した犯人を逮捕することを決意し酒を断つ。
 
517 :キャサリン:2011/09/21(水) 01:13:34.15 ID:JERnSX7q0
●ジャスティン(元・雑誌記者)
・トラウマ:才能はあるものの貧乏なバレエダンサーの少女に出会い、助けになれればと記事に取り上げるが、有名になった彼女に嫉妬したライバルの嫌がらせがエスカレートした結果、彼女の家族が殺され、少女は後追い自殺してしまう。
・悪夢の象徴:自殺に追いやってしまった少女
・悪夢の原因:少女やその家族を不幸にしてしまった負い目から、恋人がいるものの結婚はできないと思っている。
・悪夢の終焉:少女が自殺してしまったことから筆を折っていたが、悪夢のことをいつか記事に書くことと、恋人へのプロポーズを決意する。

●ダニエル(御曹司)
・トラウマ:御曹司とは言っても実は養子であり、養親に報いようとするあまり自分を追い詰め続けている。
・悪夢の象徴:何もできない人形のような自分自身
・悪夢の原因:養親の決めた婚約者と結婚しなければと思っているが、本当に愛している恋人・アンナに別れを切り出せない。
・悪夢の終焉:自分の本当の幸せ・真の自由を手に入れる為、アンナと駆け落ちする覚悟を決める。

●羊同士の関係(酒場で、占い師である双子の老婆・リンゼイ&マーサに話しかけると、常連の人間関係について聞けることがある)
・トッド⇔モーガン:基本的には仲が悪いが、妻を殺されたモーガンが自殺しようとしたときにトッドは彼を殴ってそれを阻止した。
・アーチー⇔トッド:アーチーはトッドの妻とも関係を持ってしまっており、トッドが上司としては部下思いの優しい人間であるだけに余計苦悩している。
その為、トッドとアーチーはどちらかの悩み解決に失敗すると2人とも死亡してしまう。
・ジャスティン⇔ダニエル:ダニエルの恋人・アンナはジャスティンが死に追いやってしまった少女の親友だった。
・ダニエル→トッド:モーガンの自殺を殴って止めたトッドが降格処分になりそうだったとき、こっそりその処分を取り消した。
 
518 :キャサリン:2011/09/21(水) 01:18:13.69 ID:JERnSX7q0
キャサリンの酒場の常連達に関するエピソードは以上です。
酒場パート・悪夢パートの双方で会話を進めることで彼らの過去が明らかになっていくのですが、
酒場パートでは時間経過によって話せるメンバーが変化するので初回プレイで全員の過去を知り、なおかつ全員を救うのはかなり難しいのではないかと思います。
最終更新:2022年10月13日 14:17