212世界樹と不思議のダンジョン2019/10/03(木) 22:48:23.63ID:uUgxxIJv0
●世界樹と不思議のダンジョン
久しぶりにやり直して全クリしたので、2015年の3DSのローグライク。
絶景の町アスラーガ。空飛ぶ気球艇でないと近づけない気流の流れが激しい場所で、なかなか来る事が出来ない。
金色に輝く琥珀色の世界樹が見える町。最近はなぜか気温が日ごとに上昇している。
町の施設は女将かすみが経営する和風の宿泊施設のかすみ屋、武具の販売と気球艇作成を行うダーナ工業の直売店。
女料理人ニラルダが経営する食堂琥珀軒。冒険者ギルドと、サラの迷宮研究所。
モスケンが船長の、迷宮に向かう気球艇乗り場がある。
ここを訪れた冒険者達はギルド長から通信機を受け取り、迷宮を攻略していく事となる。
このダンジョンは蟻の素構造と呼ばれる地下迷宮、しかも入る食べに地形が変化してダンジョン内部が変わる。
またダンジョン内には琥珀床と呼ばれる、踏むと壊れるガラスの地面の様な物があり、踏んでその空気を吸うと回復する。
迷宮の最下層には樹海軸があり、そこから町に帰れる。
この町の代表者マガンは、「来るべき日」に備えて冒険者を募集していた。
冒険者達はマガンの出すミッションや、町のクエストをこなしていく。
第三迷宮の地下層にこの街の迷宮の研究者の女性である、サラ・シュタインが取り残された。
マガンは資金難から、アストリアの首飾りを売り払い、救助ミッションを作る。
冒険者達は最下層のボスを倒し、サラ博士を助け出した。
二年前にマガンと妻のアストリア、そして護衛のギルド長が力を合わせて作り出したのがこの町アスラーガ。
近場にいくつかのモンスターの住処である迷宮はある物、モンスターは基本的に地下深くにおり、地上に出る事は無かった。
しかし徐々に地上へとモンスターが姿を見せる。
マガン代表は別の町にいた迷宮考古学者のランディ教授に調査を依頼。ランディは弟子のサラを代わりに派遣する。
サラはランディの娘の三歳の少女のサーシャと共に町を訪れる、ランディは現在は行方不明。
サラは結界石を迷宮の出入り口に設置する。モンスターは結界石を嫌い、地上にモンスターは姿を見せなくなった。
だが一年前、結果石を破壊するモンスター、「D.O.E」が現れる。
D.O.Eは町にいた冒険者などのおかげでなんとか撃退できたが、マガンの妻アストリアは、町の人々の救助中にD.O.Eに殺された。
町を守ってという妻の遺言を守り、マガンはいずれまた来るであろうD.O.Eに備えていた。
第四迷宮にD.O.Eが現れる。冒険者達は迷宮内に砦を作って撃退する。
サラの研究によりD.O.Eは通常はダメージを受けないが、状態異常になるとダメージが通るようになるとわかった。
ちなみにD.O.Eの撃退に失敗すると、町の施設のどれかが一時使用不能になる。
冒険者達が最下層の敵を倒した後に調査をすると、大きな琥珀に包まれたD.O.Eが地下水に流れて来ていた。
それを報告するとサラは研究調査をマガンに報告する。
D.O.Eは古代種と呼ばれる今のモンスターより古い存在。長い年月をかけて琥珀に包まれて固体化した。
そしてここ最近の気温の上昇により、上流の氷が解けてD.O.Eが地下水によって他迷宮に流れ着く。
その琥珀を他のモンスターが食べたり、地形変化によって壊れたりすることで中にいるD.O.Eが動き出すのだと。
213世界樹と不思議のダンジョン2019/10/03(木) 22:52:26.28ID:uUgxxIJv0
問題は上流にあると見たが、その迷宮の入り口がどこにあるかわからない。
そこにランディとサラの友人である、迷宮露天商の赤獅子商店のリズリーが訪れる。
以前、間違って知らない迷宮に入った事を教えて貰い、それが上流の迷宮であるとわかり、そこに気球艇で向かう事になった。
その第五迷宮も冒険者達は踏破するが、そこも上流からもD.O.Eが流れていた。
また奇妙な琥珀で出来た装飾盤を見つけ、それを持って帰る。
その装飾盤はサラが調査したところ、迷宮の位置が描かれていた。
しかし一番上流であろう世界樹の麓は、気流が強すぎて現在の気球艇では近寄れない。
そこでその手前の迷宮の地下まで降り、そこからダーナ特製のカヌーで冒険者達が上流まで漕いで向かう事となった。
第六迷宮のヌシも倒し、冒険者達は世界樹の麓へとカヌーで辿り着いた。
世界樹の麓には大きな泉があり、そこには泉を埋め尽くすほどの大量の琥珀に包まれたD.O.Eがいた。
そしてそこには廃村がある。まだ新しい墓があり「鎮守の民ナターシャ、ここに眠る」と書いてあった。
D.O.Eと思われる死骸も発見。それ以外、特に何もなく冒険者達は設置された樹海軸で帰還した。
冒険者達はアスラーガに戻り、マガン達に報告。
サラはランディ教授が、ここの世界樹について書いた研究書「神籬(ヒモロギ)と焔人(ホムラビト)の盟約」について話す。
数億年前のこの世界は邪気とマグマに包まれており、焔人だけが生きていた。
そこに唐突に現れた世界樹は、邪気を吸い込み正気を生み出していった。
世界樹が世界を変え、植物や動物が世界に生み出されて行った。
しかし今度は焔人が住めない世界になった。世界樹はそんな彼らに地下になら住めると勧めた。
大体の焔人達は地下に向かったが、その中の焔人ムスペルは世界樹を破壊し自分達の世界を取り戻そうとした。
ムスペルはたくさんのモンスターを生み出したが、モンスターは世界樹に触れると石化して動けなくなった。
ムスペルは敗北を受け入れる代わりに、地下にも太陽が欲しいと頼んだ。
この話は、世界樹の話を聞く事が出来る鎮守の民から聞いたと、ランディ教授は書いていた。
石化とは琥珀に閉じ込められる事、太陽とは大量の琥珀ではないかとサラ。
第七迷宮である世界樹の地下には、焔人ムスペルがいてD.O.Eを送り出しているのではないかと予想。
サラがより調査するために世界樹の麓に行きたいと言うが、樹海軸は使用した者しかワープさせる事が出来ない。
のちに女将のかすみから話を聞き、ダーナ工業に行くと新型気球艇が完成したと聞ける。
今までの気球艇よりも高く飛べ、世界樹の気流を避けて麓に行けるようになるという。
ある王国からの依頼で秘密裏に作っていた気球艇の情報、実はかすみは別国の抜け忍であり、情報収集は得意だった。
娘のエリザベスに頼まれたダーナは、新型気球艇をマガン達に貸した。
214世界樹と不思議のダンジョン2019/10/03(木) 22:57:10.68ID:uUgxxIJv0
世界樹の麓へとたどり着いたマガン、ギルド長、サラ。
泉に大量に沈むD.O.Eを見てギルド長が町の放棄をマガンに進言、マガンも町の人々に知らせて全員が避難したらと答えた。
かつてランディ教授が訪れたのであろう、鎮守の民の廃村を調べるサラ。
そこにいつの間にか気球艇に紛れ込んだサーシャがいた。しかしいつもと雰囲気が違う。
サーシャは自分を最後の鎮守の民ナターシャだと答える。サーシャの肉体を借りたと言う。
ナターシャは語る、琥珀の力を溜めてきた焔人ムスペルは数億年の復讐を果たそうとしている。
鎮守の民は結界を張って押しとどめたが、それももはや限界でありムスペルは迷宮からもうすぐ出てくるであろうと答えた。
ムスペルの事を頼むと言い、ナターシャは世界樹に頼んで迷宮への結界を解いた。
泉の水が引いていき、世界樹の根元の地下への階段とその出入り口である朱色の鳥居が姿を見せた。
マガンは冒険者達に、ムスペル撃破のミッションを出した。
気温の上昇により、町の付近の動植物は壊滅的な被害を受けている。
ムスペルを知った人々は気球艇に乗って、他の地へと逃げていく。
しかしマガンを含め、町に残り続ける人々もいた。彼らはみな、冒険者達を信じていた。
マガンは主人公達に話す、実はマガンとアストリアは別国の結婚した王子と王女で、ギルド長は自分を守る騎士だったと。
しかし命を狙われる事となったマガンとアストリアはこの気流の激しい地に逃げこみ、そしてここに町を作る事にした。
アスラーガとは三人の名前の一部を足して作った町だと言う。
第七迷宮へと乗り込んだ主人公達の冒険者。
そして彼らは地下深くで、マグマより現れた赤い翼を広げた巨人ムスペルを撃破した。
マグマに沈むムスペルが最後に笑う。嫌な予感のした彼らはギルド長に通信機で通達。迷宮内の冒険者達が脱出する。
マグマが噴出し、世界樹の地下の迷宮を飲み込んだ。黒煙が世界樹を包み込む。
その後、黒煙が治まったのでマガン達や冒険者が世界樹の様子を見に来る。
世界樹は無事であった。だが根元の泉はマグマであふれていた。
泉に沈んでいたD.O.E達はマグマに飲まれて全滅していた。マガンとギルド長は安心する。
サラがある事に気づき、全員に話を始める。
ナターシャが鎮守の結界を解いたのはおかしい、掛けたのは鎮守の民であり、世界樹に頼む必要が無い。
サーシャを気球艇に連れ込み、そしてナターシャが話すように見せかけていた人物がいる。
それが出来るのは、元忍びであるかすみであると。
215世界樹と不思議のダンジョン2019/10/03(木) 22:59:27.97ID:uUgxxIJv0
指摘されたかすみは話始める。
あの時のサーシャは人形であり、本物はずっと気球艇で眠っていた。マガン達には幻覚効果の霧を浴びせたのだと。
そしてサラは、その時一緒にいた兵士に、兜を取ってほしいと言う。
今まで何度か主人公達の前に現れた兵士が、兜を取る。それはランディ教授だった。
装飾盤を作って設置したり、今までそれとなくランディ教授は皆をかすみと共に誘導していたのである。
結界の解き方を研究し、国からの発注だと新型気球艇を嘘を吐いて作らせていたのだった。
ランディ教授は帰ってから全てを話すと告げ、とりあえずムスペル撃破の祝勝会をあげる事となった。
サーシャが世界樹の声を聞き、「もう大丈夫、皆を助けてくれてありがとう」と告げる。
そして町の人々も、主人公たち冒険者に「ありがとう!」と告げた。
祝勝会が終わり、また気温も下がり、ムスペルの脅威も無くなったので避難した人々もアスラーガに帰り始めた。
研究所に行きランディ教授に話を聞く。
四年前にランディは、世界樹の研究を熱心にし過ぎて、気流の強い世界樹に気球艇で向かい墜落した。
そこであったのが最後の鎮守の民であるナターシャだった。
ランディは傷が癒えるまでそこに留まり、調査を続けた。
鎮守の民は結界がもはや限界であり、このままムスペル復活の時に世界樹と共に焼かれる道を選び、子供を作らなかった。
サーシャはランディとナターシャの子供。見た目のわりに長命だったナターシャは、すでに寿命が来ており死亡した。
サーシャを連れて国に戻ったランディは、「神籬と焔人の盟約」を執筆。だがこれが国の重鎮や富豪たちに目をつけられた。
琥珀に包まれたD.O.Eは、ここだけではなく実は世界中に存在していた。
そして国の重鎮達はそれを兵器として使用しており、気球艇に乗せて相手国に投下して使用していた。
平和な条約が結ばれると、D.O.Eの安置先処分先が必要となった。そこで目をつけたのがランディ教授の書いた世界樹。
強い気流で普通の気球艇ではいけないその場所は、D.O.Eの保管場所に最適だった。
ランディ教授を捕らえた国家は案内させ、モスケンの操る高高度の気球艇を使ってD.O.Eを泉に放置した。
そしてその事実を知っているランディとモスケンを処刑する事にした。
しかし、それを命じられたかすみが不服に思い、二人と部下たちを連れてアスラーガへと逃亡する。
ランディは、弟子のサラと娘のサーシャも危険だと思い、アスラーガの調査に行くように命じ、姿を隠して見守っていた。
そしてもうすぐ復活して、地上に被害を及ぼすであろうムスペルの撃破を考える事となった。
古文書に書き入れてそれとなく誘導、もしもの為の逃亡用に新型気球艇を注文、砦の建設のやり方など。
そして六つの迷宮を越えた冒険者ならば、きっとムスペルを倒せるだろうと考えていたのである。
216世界樹と不思議のダンジョン2019/10/03(木) 23:04:13.65ID:uUgxxIJv0
迷宮露天商のリズリーが訪れる。彼女が言うには、世界樹の麓のマグマが消えたらしい。
慌てて調査に行くと、マグマがただの地面となっていた。どうやらダンジョンの地形変化によって起こったらしい。
ムスペル以外にも焔人がいるのではと考えるマガン達。
こうして迷宮の入り口には、朱色の鳥居があるはずだと考え、古文書や気球艇での調査を行った。
そして新たに見つかったいくつもの迷宮を、冒険者達は踏破していく。
最後の迷宮を封印していた三竜を倒し、最後の十二迷宮の最下層にいた楽園の覇者を冒険者達は撃破した。
ミッションを報告する冒険者達に、きっと倒すだろうと思っていたとマガンは答える。
そしてギルド長が、全ての調査を終えたと告げ、もうこの地にこれ以上の迷宮は無いとマガンも判断した。
マガン代表こと、ラース王子はその後もアスラーガに尽力して、近隣諸国に匹敵する国を作り上げた。
ギルド長ことガブリエルも、そんなマガンを支えて冒険者達を指導していく。
ダーナ工業社長ナン・ダーナは事業が波に乗ると娘のエリザベスに任せて、病気療養中の妻の下でその後の人生を過ごした。
エリザベスはダーナ工業を発展、世界にとどろく商店として名を利かせた。リズリーに配慮して迷宮内には手を出さなかった。
ニラルダは夫がようやく冒険者になる事を諦めて、夫婦と子供達と共に食堂店を切り盛りした。
ランディはアスラーガに学校を作り上げる。
その学校に入ったサーシャ、彼女は世界樹や動物達と話せる能力を徐々に失う。もう必要ないのだと。
サラは学校が軌道に乗った後に、世界樹の研究の為に旅に出た。後に世界有数の研究者として名を遺す。
旅館のかすみは、しばらくするとその姿を消した。追手に殺されたのかなどの噂が流れたが定かでは無い。
船長のモスケンは命の恩人のかすみを探すが見つからず、探しに行く為に譲ってもらった気球艇に乗って世界へと旅立った。
そして主人公達、冒険者は、「アスラーガ冒険譚」としてその名を残したのであった。
217ゲーム好き名無しさん2019/10/03(木) 23:16:08.41ID:uUgxxIJv0
これにて完結です。
見直して、足りなかったことを追記。
マガンがミッションの賞金の為に売った首飾りは、後にエリザベスからいつもの感謝の品として返却されている。
第八迷宮の地下層に、壊れた銅像が立ち並ぶ場所があるが、これがなんなのかは不明。
迷宮の入り口にある朱色の鳥居は焔人が作ったらしいが、理由は不明。
三龍が封印していた理由とか、下層で焔人が待ち受けて戦った理由も不明。
あとクリア後にサラのレポートで、モンスターや焔人は邪気を吸って正気を吐いていると書かれている。
逆に人や地上の動物は、正気を吸って邪気を吐いている。そのため地上の人間とモンスターは相互関係にある。
モンスターが人間や地上の町を襲うのは、人間の中の邪気を吸いたいがため。
また、迷宮内にトラップを仕掛けるなどモンスターが知恵をつけて行っており、いずれ人のような知恵と姿を持ったモンスターもでてくるかもと書かれている。
たぶん邪気は二酸化炭素の事だと思われます。
最終更新:2022年10月13日 15:21