422月夜の夜道でJKが追いかけられるお話 1/52020/06/27(土)
16:53:29.28ID:xIMJQMaE0
PC用フリーゲーム『月夜の夜道でJKが追いかけられるお話』のストーリーを投下します。
ジャンルはホラーADVです。
■■主な登場人物
・黒髪女子高生 :????
・黒づくめの男 :????
・金髪ギャルJK:????
■プロローグ(操作キャラ:黒髪女子高生)
薄暗い夜道で歩く黒髪女子高生…その後ろから黒づくめの男が忍び寄る。
黒髪女子高生は必至で逃げ回るが、ついには袋小路に追い詰められてしまう。
黒づくめの男は黒髪女子高生に詰め寄り、覆いかぶさるように抱きしめた。
その瞬間、黒髪女子高生の様子がおかしくなり世界が暗転、明滅しはじめた…
■異変(これ以降の操作キャラ:黒づくめの男)
壁や床の模様がプログラムエラーじみた色彩を放ち、迷路状になっていく。
それでも黒づくめの男は黒髪女子高生に歩み寄るが、黒髪女子高生の容姿に異変が起こる。
目鼻の位置が顔面からズレ、次の瞬間には首が90度曲がり、さらに次の瞬間には生首状態になり…
その生首がさらに成人男性を大きく超えるサイズまで巨大化し、黒づくめの男に襲い掛かる。
黒づくめの男は歪んだ床や壁を回避しながら必死に逃げつつ、行く先々に現れる正常な黒髪女子高生の幻影を追いかける。
しかしついには袋小路に追い詰められ…窮地に陥ったその時、謎の金髪ギャルJKによって助け出された。
■金髪ギャルJK登場
金髪JKは男口調で、自分の名は「カブラギ」だと名乗る。
この世界は「槍鯛町(やりたいちょう)でヤりたいぞう」という
高精度な仮想空間ヘルス(VRエロゲー)の作品内であり、
黒髪女子高生は「ストーカーに強姦される」という役割をもったNPCだった。
カブラギは省コストの都合で汎用キャラの外見をしているものの運営スタッフであり、妻子持ちの中年である。
現在は槍鯛町に発生している謎のバグを調査・修正する業務中であり、バグの発生源として黒髪女子高生を突き止めた。
カブラギは黒づくめの男に、今すぐログアウトしてしばらくゲームに関わらないよう忠告する。
ジャンルはホラーADVです。
■■主な登場人物
・黒髪女子高生 :????
・黒づくめの男 :????
・金髪ギャルJK:????
■プロローグ(操作キャラ:黒髪女子高生)
薄暗い夜道で歩く黒髪女子高生…その後ろから黒づくめの男が忍び寄る。
黒髪女子高生は必至で逃げ回るが、ついには袋小路に追い詰められてしまう。
黒づくめの男は黒髪女子高生に詰め寄り、覆いかぶさるように抱きしめた。
その瞬間、黒髪女子高生の様子がおかしくなり世界が暗転、明滅しはじめた…
■異変(これ以降の操作キャラ:黒づくめの男)
壁や床の模様がプログラムエラーじみた色彩を放ち、迷路状になっていく。
それでも黒づくめの男は黒髪女子高生に歩み寄るが、黒髪女子高生の容姿に異変が起こる。
目鼻の位置が顔面からズレ、次の瞬間には首が90度曲がり、さらに次の瞬間には生首状態になり…
その生首がさらに成人男性を大きく超えるサイズまで巨大化し、黒づくめの男に襲い掛かる。
黒づくめの男は歪んだ床や壁を回避しながら必死に逃げつつ、行く先々に現れる正常な黒髪女子高生の幻影を追いかける。
しかしついには袋小路に追い詰められ…窮地に陥ったその時、謎の金髪ギャルJKによって助け出された。
■金髪ギャルJK登場
金髪JKは男口調で、自分の名は「カブラギ」だと名乗る。
この世界は「槍鯛町(やりたいちょう)でヤりたいぞう」という
高精度な仮想空間ヘルス(VRエロゲー)の作品内であり、
黒髪女子高生は「ストーカーに強姦される」という役割をもったNPCだった。
カブラギは省コストの都合で汎用キャラの外見をしているものの運営スタッフであり、妻子持ちの中年である。
現在は槍鯛町に発生している謎のバグを調査・修正する業務中であり、バグの発生源として黒髪女子高生を突き止めた。
カブラギは黒づくめの男に、今すぐログアウトしてしばらくゲームに関わらないよう忠告する。
■黒髪女子高生の呼び声
しかし黒づくめの男はカブラギの忠告を無視し、再び黒髪女子高生を追いかける。
黒髪女子高生の幻影はそこかしこにあり、黒づくめの男は奥へ奥へと誘われていく
黒髪女子高生『…おとうさん……』
黒づくめの男は最初に黒髪女子高生と出会った袋小路に再びたどり着き、一人たたずむ。
カブラギも黒づくめの男がまだログアウトしていないことに気が付き、説得を試みる。
■黒づくめの男の正体
カブラギが黒づくめの男の顧客情報を調べると、彼は「カンノミヤ ジョウイチロウ」という73歳の男性だった。
カンノミヤという苗字、男の年齢、そして槍鯛町の黒髪女子高生シチュエーションから凄惨な事件を思い出すカブラギ。
20年前に起こった、「カンノミヤ ジュン」という女子高生が通り魔に刺殺された事件。
カブラギは嫌な予感を覚え、黒髪女子高生のモデリングを担当したスタッフに詰め寄った。
実は黒髪女子高生の強姦イベントは、カンノミヤ ジュン殺害事件の記録を見たスタッフが
実在の犯行現場・実在の被害者を再現し、VR世界内に公開した極めて悪趣味なイベントだった。
カンノミヤ『娘はこの袋小路で刺し殺された…刺し殺された“だけ”なんだ…』
現実のカンノミヤ ジュン殺害事件はただの通り魔事件であり、性的暴行の痕跡は一切無かった。
それは警察が被害者の名誉のために証明していたにも関わらず、事件後にゴシップ記事の歪曲報道によって
「強姦殺人事件だった」「犯人は元カレの一人で痴情のもつれ」「本当の犯人は父親」といった
根も葉もない噂であふれ、カンノミヤをノイローゼに陥れた。
カブラギも妻子を持つ身であり、カンノミヤの気持ちが痛いほど分かった。
一スタッフとして会社の不手際を詫び、ログアウト用の端末へと誘導する。
しかし黒づくめの男はカブラギの忠告を無視し、再び黒髪女子高生を追いかける。
黒髪女子高生の幻影はそこかしこにあり、黒づくめの男は奥へ奥へと誘われていく
黒髪女子高生『…おとうさん……』
黒づくめの男は最初に黒髪女子高生と出会った袋小路に再びたどり着き、一人たたずむ。
カブラギも黒づくめの男がまだログアウトしていないことに気が付き、説得を試みる。
■黒づくめの男の正体
カブラギが黒づくめの男の顧客情報を調べると、彼は「カンノミヤ ジョウイチロウ」という73歳の男性だった。
カンノミヤという苗字、男の年齢、そして槍鯛町の黒髪女子高生シチュエーションから凄惨な事件を思い出すカブラギ。
20年前に起こった、「カンノミヤ ジュン」という女子高生が通り魔に刺殺された事件。
カブラギは嫌な予感を覚え、黒髪女子高生のモデリングを担当したスタッフに詰め寄った。
実は黒髪女子高生の強姦イベントは、カンノミヤ ジュン殺害事件の記録を見たスタッフが
実在の犯行現場・実在の被害者を再現し、VR世界内に公開した極めて悪趣味なイベントだった。
カンノミヤ『娘はこの袋小路で刺し殺された…刺し殺された“だけ”なんだ…』
現実のカンノミヤ ジュン殺害事件はただの通り魔事件であり、性的暴行の痕跡は一切無かった。
それは警察が被害者の名誉のために証明していたにも関わらず、事件後にゴシップ記事の歪曲報道によって
「強姦殺人事件だった」「犯人は元カレの一人で痴情のもつれ」「本当の犯人は父親」といった
根も葉もない噂であふれ、カンノミヤをノイローゼに陥れた。
カブラギも妻子を持つ身であり、カンノミヤの気持ちが痛いほど分かった。
一スタッフとして会社の不手際を詫び、ログアウト用の端末へと誘導する。
■バグの正体
端末への道すがら、カブラギはカンノミヤに「なぜ槍鯛町に来たのか?」と質問する。
事情を考えれば悪趣味な企業に苦情を言いに来たようにも思えたが、
カンノミヤのログイン後の挙動からはそう言ったものを感じられなかった。
カンノミヤ『ただ、会いたかった…抱き締めたかった…』
その言葉を聞き、カブラギは一連の事件に合点がいった
カンノミヤが親とし優しく抱き締めたことで黒髪女子高生にエラーが生じていた。
過激な「プレイ」ばかり想定して、「優しく抱き締める」という初歩的な行為への対応を
プログラミングし忘れる開発陣の体たらくに呆れるしかなかった。
カブラギはカンノミヤに、この後ほぼ全てのデータをリセットして
槍鯛町を作り直すので今度こそログアウトするよう忠告する。
「もちろん娘そっくりのNPCも削除するので安心してくれ」というカブラギに、
カンノミヤは「娘ともう一度会いたい、だから出たくない」と心中を吐露する。
カンノミヤ『あの子は「お父さん」と呼んでくれたんだ!』
カブラギ『御老公、いい加減に現実を見てく……
ちょっと待て…“お父さん”と…“呼んだ”…だと?』
驚愕するカブラギの隙をついてカンノミヤは逃走し、黒髪女子高生の幻影を追いかける。
再びVR世界がバグだらけになり、例の袋小路で黒髪女子高生のバグに囚われるカンノミヤ
カンノミヤは昏睡し、娘が殺害された当時の記憶を悪夢として再体験し始める。
初めは誠実な新聞記者の取材であったが、次第に横柄な報道陣まで押し寄せ、
カンノミヤ本人だけでなく周辺住民へも迷惑行為を繰り返す。
カンノミヤはマスコミの被害にあった住民から一方的な八つ当たりを受けるようになる。
連日、心無い投書や暴言を浴びて座礁するカンノミヤ。
…そこまでは現実に起こったことだったが、さらに追い打ちをかけるように
「娘が元カレに強姦され、父に助けを求めながら苦痛の末に死ぬ」という虚像を延々と上映され、
カンノミヤは絶望の淵に立たされる。
端末への道すがら、カブラギはカンノミヤに「なぜ槍鯛町に来たのか?」と質問する。
事情を考えれば悪趣味な企業に苦情を言いに来たようにも思えたが、
カンノミヤのログイン後の挙動からはそう言ったものを感じられなかった。
カンノミヤ『ただ、会いたかった…抱き締めたかった…』
その言葉を聞き、カブラギは一連の事件に合点がいった
カンノミヤが親とし優しく抱き締めたことで黒髪女子高生にエラーが生じていた。
過激な「プレイ」ばかり想定して、「優しく抱き締める」という初歩的な行為への対応を
プログラミングし忘れる開発陣の体たらくに呆れるしかなかった。
カブラギはカンノミヤに、この後ほぼ全てのデータをリセットして
槍鯛町を作り直すので今度こそログアウトするよう忠告する。
「もちろん娘そっくりのNPCも削除するので安心してくれ」というカブラギに、
カンノミヤは「娘ともう一度会いたい、だから出たくない」と心中を吐露する。
カンノミヤ『あの子は「お父さん」と呼んでくれたんだ!』
カブラギ『御老公、いい加減に現実を見てく……
ちょっと待て…“お父さん”と…“呼んだ”…だと?』
驚愕するカブラギの隙をついてカンノミヤは逃走し、黒髪女子高生の幻影を追いかける。
再びVR世界がバグだらけになり、例の袋小路で黒髪女子高生のバグに囚われるカンノミヤ
カンノミヤは昏睡し、娘が殺害された当時の記憶を悪夢として再体験し始める。
初めは誠実な新聞記者の取材であったが、次第に横柄な報道陣まで押し寄せ、
カンノミヤ本人だけでなく周辺住民へも迷惑行為を繰り返す。
カンノミヤはマスコミの被害にあった住民から一方的な八つ当たりを受けるようになる。
連日、心無い投書や暴言を浴びて座礁するカンノミヤ。
…そこまでは現実に起こったことだったが、さらに追い打ちをかけるように
「娘が元カレに強姦され、父に助けを求めながら苦痛の末に死ぬ」という虚像を延々と上映され、
カンノミヤは絶望の淵に立たされる。
■カブラギの決断
VR外で観測中のカブラギの同僚によると、黒髪女子高生のバグはプレイヤーの思考を読み取り、
ついには自我を得て加速度的に増大・狂暴化しているという。
このままではカンノミヤはバグの宿主と化し、植物人間になってしまうだろう、とも。
管理者権限でカンノミヤの場所へ座標転移を試みるが、バグ空間は高速移動しており、
管理者権限をもってしても数秒しか固定できないため追いつくことができない。
そこでカブラギは人体に悪影響を及ぼすため封印された「感度3000倍」モードの使用を決断する。
同僚『なぜただの客にそこまでしてやれるんだい?!』
カブラギは地元の新聞記事にカンノミヤの記事が載っていたことを思い出していた。
カンノミヤは事件後、昼夜を問わず地域パトロールのボランティアに熱心に取り組んでいた。
悪ガキに絡まれても、デマに踊らされた人間に中傷を投げかけられても、止めることはなかった。
もう二度と悲しい事件の『娘』を、そして『親』を生まないために…
カブラギ『こんな立派な人の最期が、「子供に見せられないお店で植物人間になった」?
…そんなことあってたまるかよ!』
カブラギの熱意に折れ、同僚も転送精度を上げるために尽力を約束する。
同僚に頼まれてカンノミヤのVR機体を確認しにいったカブラギは、
悪夢にうなされるカンノミヤを見て外から激励の声をかける。
カブラギ『負けるな御老公!嘘っぱちには本物をブツけてやれ!』
VR外で観測中のカブラギの同僚によると、黒髪女子高生のバグはプレイヤーの思考を読み取り、
ついには自我を得て加速度的に増大・狂暴化しているという。
このままではカンノミヤはバグの宿主と化し、植物人間になってしまうだろう、とも。
管理者権限でカンノミヤの場所へ座標転移を試みるが、バグ空間は高速移動しており、
管理者権限をもってしても数秒しか固定できないため追いつくことができない。
そこでカブラギは人体に悪影響を及ぼすため封印された「感度3000倍」モードの使用を決断する。
同僚『なぜただの客にそこまでしてやれるんだい?!』
カブラギは地元の新聞記事にカンノミヤの記事が載っていたことを思い出していた。
カンノミヤは事件後、昼夜を問わず地域パトロールのボランティアに熱心に取り組んでいた。
悪ガキに絡まれても、デマに踊らされた人間に中傷を投げかけられても、止めることはなかった。
もう二度と悲しい事件の『娘』を、そして『親』を生まないために…
カブラギ『こんな立派な人の最期が、「子供に見せられないお店で植物人間になった」?
…そんなことあってたまるかよ!』
カブラギの熱意に折れ、同僚も転送精度を上げるために尽力を約束する。
同僚に頼まれてカンノミヤのVR機体を確認しにいったカブラギは、
悪夢にうなされるカンノミヤを見て外から激励の声をかける。
カブラギ『負けるな御老公!嘘っぱちには本物をブツけてやれ!』
■カンノミヤの決断
外からの声に呼応し、カンノミヤは僅かながら正気を取り戻す。
数々の嘘の思い出を上映して精神を揺さぶってくるバグに対して、
カンノミヤは「真実」の思い出を突き付けることで論破していく。
窮地に立たされたバグは最後のあがきでカブラギに化けて油断させ、
カンノミヤを殺害しようとするが…その瞬間、
本物のカブラギがカンノミヤの居場所を発見・突撃し、
感度3000倍のオーラを纏って黒髪女子高生のバグに一撃を加える
3000倍の身体能力から放たれたエネルギーは、バグを跡形もなく消し飛ばした。
■エピローグ
事件後、カブラギはゲーム制作会社上層部に直訴し、
「槍鯛町(やりたいちょう)でヤりたいぞう」の大規模改修を行った。
カンノミヤ ジュンのような実在人物をモチーフにした要素を削除したほか、
全プレイヤー向けに「性的以外の用途での機能拡張」「カメラ機能」を追加した。
カブラギはVR上でカンノミヤと再会し、近況を報告しあう。
事件現場である袋小路が区画整理事業でなくなってしまうため、
今後はVR内の同じ場所に定期的に花を供えることにしたカンノミヤ。
年頃の娘を持つ父親、という共通点を持つ友人として談笑する二人。
そして特別に残しておいたカンノミヤ ジュンのアバターを纏ったカブラギは
カメラ機能を使って「娘との記念撮影」というカンノミヤの希望を叶える。
その写真を見てカンノミヤは『本物のジュンの方が3000倍かわいいぞ』と笑うのであった。
月夜の夜道でJKが追いかけられるお話/了。
外からの声に呼応し、カンノミヤは僅かながら正気を取り戻す。
数々の嘘の思い出を上映して精神を揺さぶってくるバグに対して、
カンノミヤは「真実」の思い出を突き付けることで論破していく。
窮地に立たされたバグは最後のあがきでカブラギに化けて油断させ、
カンノミヤを殺害しようとするが…その瞬間、
本物のカブラギがカンノミヤの居場所を発見・突撃し、
感度3000倍のオーラを纏って黒髪女子高生のバグに一撃を加える
3000倍の身体能力から放たれたエネルギーは、バグを跡形もなく消し飛ばした。
■エピローグ
事件後、カブラギはゲーム制作会社上層部に直訴し、
「槍鯛町(やりたいちょう)でヤりたいぞう」の大規模改修を行った。
カンノミヤ ジュンのような実在人物をモチーフにした要素を削除したほか、
全プレイヤー向けに「性的以外の用途での機能拡張」「カメラ機能」を追加した。
カブラギはVR上でカンノミヤと再会し、近況を報告しあう。
事件現場である袋小路が区画整理事業でなくなってしまうため、
今後はVR内の同じ場所に定期的に花を供えることにしたカンノミヤ。
年頃の娘を持つ父親、という共通点を持つ友人として談笑する二人。
そして特別に残しておいたカンノミヤ ジュンのアバターを纏ったカブラギは
カメラ機能を使って「娘との記念撮影」というカンノミヤの希望を叶える。
その写真を見てカンノミヤは『本物のジュンの方が3000倍かわいいぞ』と笑うのであった。
月夜の夜道でJKが追いかけられるお話/了。