ジェネレーションエクス コードブレイカー

ジェネレーションエクス コードブレイカー

part72-567~576


567ゲーム好き名無しさん2020/12/10(木) 14:35:53.04ID:L+SoJy5s0
未解決にある『ジェネレーションエクス コードブレイカー』やります
コードハザードの続編で説明が必要なところもあるんですが一部の用語だけを

【CPO】……『現化物理学会』の略で異形などによるハザード事件を捜査研究している機関であり、プレイヤーもここに属する。
【XPD】……CPOに所属する特殊警察でやはりハザード事件の捜査などを行うが、異形と直接戦うコードライズ能力は無い。
【特務隊エクス】……コードライズ能力(ほとんどが十代の日輪学園生)で異形と戦う特殊部隊で、プレイヤー達のことでもある。
【御舟アリス】……特務隊エクスの現隊長のはずだが、今作では失踪しており隊長職は佐伯海斗が代行している。
【シズラー】……ランダム時空体と呼ばれる異世界の存在でSIZ・RAS・ILITHの三人からなり、エクスを支援してくれている。
【バベルスフィア】……東京日輪区の地下深くにある未知のアビス空間で、謎が多く村正教授や真麻もここにいる。


20XX年、東京日輪区。
大規模なハザード事件が終息して数週間―
街は束の間の平穏に包まれるかに思われた。

だが…新たなるハザード―スプロールテラー―
何の前触れもなく、その一部を抉られるビルや街路。
頭や四肢を残し、突如消失する人間。
これは未知の超常現象なのか。
それとも目に見えない怪物の仕業か!?

東京都の中央にそびえる共立日輪学園――。
生徒達の間に恐怖の噂が広まる中、人知れず事件を調査する少年少女達の姿があった。
彼らの名は『エクス』。
その超人的な能力でこれまで幾多の危機から街を救った者こそ、彼らだった。

しかし今、エクスはさらなる事件に直面していた。
隊のリーダー「アリス」の…謎の失踪。
かかる事態を問題視した政府は、エクスを監視するため一人の管理者を送り込む。

街を襲いつつある災禍と、疑われた正義―
嵐の気配が、夕闇の町に迫ろうとしていた……


神崎学園長による二学期始業の挨拶の途中で突如からハザード事件が進行中との呼び出しがかかり、特務隊は司令部に集合した。
(今作ではすでに入隊済みという設定であり、前作ハザードからデータを引き継いでいる場合はその隊員が登録されている)

【任務:新型ハザード捜査要請】
「ついさっき、このアトラクション内でスプロールテラーが発生した。到着した時には現象は収まっていたが、
管理責任者の話によると事件発生当時、中にはまだ数人の客がいたそうだ。至急、逃げ遅れた民間人の捜索を頼む」
特務隊は『日輪ビッグシティ』内の『遊霊病棟』でスプロールテラーの痕跡とそれによる遺体を発見したが、そこに謎のウィザーが現れた。
(フェザービットと戦闘)
「お前たちは……エクス!?私は……Zウィザー。できるだけ早くエクスを抜けた方がいい。しかし忠告はこれで最後だ」
特務隊が捜査をXPDに引き継いで本部に帰還し報告すると、局長から見慣れない男を紹介された。
「本日付でCPOに管理官として着任された長門晋太郎氏だ。今後、基本的に我々CPOの全ての行動は長門管理官の許可を得る事となる」
「私の職務は、CPOにかけられた疑惑の調査およりエクスの行動の監視と監督にある。アリス隊長は敵に寝返ったのではないか、
政府部内ではそんな憶測が広がっている。最悪のシナリオは、そこからCPOの機密情報が敵組織の手に渡ることだ。
私は君達の作戦に口を出したりしない。だが情報保全に関係する全ての事項に対しては厳格な態度で臨ませてもらう」
 
568ゲーム好き名無しさん2020/12/10(木) 14:40:03.38ID:L+SoJy5s0
【任務:機密情報保護任務】
「今回はキミたちに、黒服の男達について調査を行ってもらう。この日輪学園周辺で最近、黒服の男女が頻繁に確認されている。
行動パターンから外国勢力の工作員と思われるが、学園の学生あるいは教員の中に彼らと接触している人物がいるとの情報が入った」
特務隊は規子と共に日輪区内で聞き込みを行い、ジョニー桜庭から有力な情報を得た。
「ワイは見たんや……学徒遂道の入口で、あの黒服の連中とうちのガッコの大学生が落ち合っとる所を!」
そして向かった学徒遂道には、黒服たちの要求を退ける前隊長引田の姿があった。
「君たちも気を付けろ、こいつらはあらゆる所に存在する。友人のような顔をして入り込み、そして裏切るんだ……」
特務隊は本部に帰還し報告したが、長門管理官は引田の監視を命じる一方でなぜか黒服は軽視して捜査しようとしなかった。

【任務:新型アビス探査要請】
特務隊は、最近になって森本ビルで発見された新たなアビス空間の探索を命じられた。
「異常を発見したのは実戦テスト中だったロボットだがね。ロボット達はさっそく新領域の発見という大きな成果を示してくれたが……
その直後に行方不明となってしまったのだ。ロボ部隊を無力化したのはZウィザーらしいぞ」
特務隊は森本ビル28Fへと登り、実績の欲しい長門管理官が無理に探索させた直属の実験ロボ部隊を発見した。
(フェザービットと戦闘)
戦闘後にデコードで正体を現したZウィザーは御舟アリスであり、さらにそこに見慣れぬ女が現れた。
「あなた達に残された道は一つ。即刻エクス隊を除隊し、今間の記憶を放棄することよ。そうすれば、少なくとも命だけは助かるはず……」
「アリス、信念の前には論理など無力よ。そんな相手を屈服させようと思うなら、力でもって圧倒するより他はないわ。
私はキャロル・カンザキ。WIZ機関の最高審問官……そしてアリスの母よ……アリス。実際のエクス相手に効果を見てみたいわ。
コードブレイカーを使いなさい。この子たちの命を救うためよ。コードライズ能力を無力化してしまえば二度と戦場に戻っては来れない」
「エクスの前隊長として舞台の幕は私が下ろす……Code-Breaker!!」
(コードライズが強制解除される)
「お母様の言う通り、あなた達にとってはこれが最善の結末なのかも……さよなら、エクス」
無力な一般人と化した特務隊は誘導を受けてなんとか司令部へと搬送されたが、そこにはなぜか人影はなく長門管理官だけが姿を現した。
「やあキミたち、無事にロボPDを発見してくれて感謝する。まぁ残念ながら、キミたちが目にする機会はおそらくないだろうが……」
そこにXPDの部隊も現れ、学園の出入口を封鎖したとの報告をした。
「さてと、突然だが特務隊の諸君……キミたちを逮捕する。容疑は外患誘致罪、および特定化学機密保護法通称CPO特別法違反など
多岐に渡る。本日付けでエクスを強制除隊とし、服務規程に則りただちに記憶洗浄措置を行う。神崎剣一と佐伯海斗は、すでに更迭され
両者の身柄は当局が確保している。理由はもちろん、前隊長御舟アリスの反逆だ。大人しく記憶洗浄を受けたまえ。そうすれば、
命だけは助かる。どうせキミたちに戻る場所はないんだ。CPOもエクスも、すべて無くなるのだからね」
『機密保持プログラム、起動。最終シーケンスを開始します。デトネートションコード現下までカウント60。直ちに退避して下さい』
「皆さん、海斗です!司令部のシステムを一時的に遮断しました!すぐにそこから脱出して下さい!脱出ポイントは日輪学園駅です!」
 
569ゲーム好き名無しさん2020/12/10(木) 14:42:02.30ID:L+SoJy5s0
【特別任務:エクス逃亡指令】
長門管理官の退避と司令部の自爆に紛れ、特務隊は日輪学園駅まで脱出した。
「皆さん、海斗です!なんとか駅まで逃げられたようですね。他のエクス隊員は、すでにそれぞれ個別に逃亡を開始しています。
この先は逃走経路として、アビス化した空間を利用します。僕がエリアライズ技術で構築した、地下鉄エクス線です!」
現れた引田の援けも受けながら車両内を逃げたが、降車口に大量のロボ追跡部隊が迫った。
「どんな絶望的な状況でも活路はある。ただそれを切り拓くだけの理性が、人間には備わっていないのさ。共に戦えて光栄だったよ。
あらゆるコードは不滅だ……決して消え去りはしない。それは宇宙に留まり続け、最後は熱のゆらぎとなる……僕は、別れを告げたりはしない」
自爆した引田の命と引き換えに追跡部隊が壊滅して脱出に成功すると、地下を歩く内にやがて基地らしき施設で局長らと再会した。
「ここは千代田大本営。戦時中、旧軍が極秘裏に建設した地下基地でCPO発足時には司令部として使われていた。トンネルを抜ければ
学園エントランスのそばに出られるはずだよ。今後はここを仮司令部として、我々に着せられた濡れ衣を晴らすため活動を続けていく。
アリスの失踪を利用して潜入し虚偽の罪状を盾にCPOを崩壊へと導いたのは、あの長門管理官だ」
「一体何者が長門管理官の背後にいるかということですが……管理官を背後から操っていたのはおそらく、あのWIZ機関でしょう」
「諸君の出会ったWIZの幹部キャロルはかつての私の妻であり、アリスの生母だ。もうこの世にはいないはずだが、まさかこうして
現れるとは……アリスは母親の顔を知らずに育った。アリスは、ただ母親のそばに居たいだけなんだろう」
あの御舟巌会長は重病で力を借りることができなかったが、この事態に疑問を持つ不破刑事らXPDの一部は協力を約束した。
そしてコードブレイカー状態の治療にもなんとか成功し、データバンクの復旧も受けることができた。

【任務:スパイ捜索指令】
「高等部のジョニー桜庭っていう子、知ってるかしら?この情報の提供者は引田益章、かつてエクスの隊長を務めた人物なのよ」
特務隊はWIZ機関と接触していたというジョニー桜庭を捜索をし、遊霊病棟であわや口封じされる所を保護した。
「テキサスにいた頃、特別留学生の募集ってのがあってな……学費も生活費も全部免除で日本に留学できるってプランやったん。
うまい話には必ず裏があるもんや。日本に来てしばらく経った頃から、留学を斡旋してくれた機関が何やら頼み事をしてくるようになった。
誰かの電話番号を聞き出してこいとか、どこぞの写真を撮ってこいとか……さすがにおかしいを思ったけど、断ったら留学費用は
どうなるっちう話や。いよいよヤバイ話になって断ろうと思ったら、オトンとオカンがどうなってもええんかって……」
桜庭は事情を知った局長に赦され、CPOへの協力を約束した。
「あのオッサン、青山にある外人墓地によう出入りしとったみたいなんです」

【任務:GHQ墓地調査任務】
「この墓地は米国大使館の敷地内にあり、許可を得ぬ限り立ち入れない……本来なら許可が降りるのを待つ所だが、幸いにも現在の
我々は犯罪者だ。今回はその社会的立場を大いに利用し、諸君には無断での立ち入りを許可する。たとえ米国からの抗議があっても、
優秀なCPO管理官なら難なく処理してくれよう」
特務隊は墓地と長門管理官の関係を調査するためアビス化したGHQ墓地へと向かい、その地下で長門管理官の遺体を発見した。
「どうやらこの遺体は、コード技術の応用と冷凍技術によって保存されているようですね。だんだんとカラクリが見えてきました」
「今いる長門管理官はコピーなんだ。すでに死亡しているオリジナルから作成した、操り人形のコード生命体なのさ。人間のような
複雑なシステムの場合、作成したコピーは時間が経過するにつれて劣化や変異を起こしてしまう。長期的にコード生命体を運用する
つもりなら、どこかでその差を修正する必要が出てくる」
「あのオリジナルの遺体は、そのために保存してあったと考えるのが妥当でしょう。彼のコードを解除してしまうことが一番なんですが……」
その時、一瞬だけシズラーからの通信が入った。
 
570ゲーム好き名無しさん2020/12/10(木) 14:43:47.77ID:L+SoJy5s0
【任務:バベルスフィア調査指令】
「彼らの使う通信は、我々のエクス通信と同じくアビス化の影響を一切受けません。ですから障害が原因だとは考えにく……」
特務隊は直接バベルスフィアのシズラーポイントへと向かったが、そこには何者かの手引きによりWIZ機関の部隊が侵入していた。
「……あら、遅いご登場ね。来たところで何も変わらないわよ。この驚異的なバベルスフィアの基礎的データは概ね採取できた……
今更邪魔が入ったところで、プロジェクトYHVHに変更はないわ。所詮、あなた達は日本政府の飼い犬……アリスに希望を
持っているなら無意味よ。彼女は悟ったのよ。CPOのやり方、つまり神崎剣一のやり方では正義の実現は不可能だという事に……
あの娘も計画の一部として、有効に利用させてもらうから……」
(グレーターウィザーらと戦闘)
キャロルとWIZ機関の部隊は目的が不明のまま逃げ去ったが、そこにあの村正真麻が現れた。
「あの方々を追い払ってくださったのですね。あのまま騒いでいたら、お父様がとんでもない事をしていたかもしれません。
それからもう一つ……皆様、どこかで黒いウサギのような生き物をご覧になりませんでしたか?その生き物はムーラさんと申しまして、
私の大切なお友達なんです。それなのに、私には何も言わずに急にいなくなってしまって……いけない、お父様がお呼びだわ」
特務隊が帰還し報告している所で、今度はなんと本部に(合成イメージのだが)真麻が現れた。
「わたくしの父は村正天明……陸軍の研究所にお勤めしております。わたくし、お父様に『地上を見て参れ』と言われこうして参った
のですが……その、ここは地上なのでしょうか?わたくし、すぐにでも外の様子を見に行かないと……」
特務隊は地上で真麻を案内することになった。

【任務:管理官打倒作戦】
「今日の午後、長門管理官は新たに開通する地下鉄日輪線の開業式典に出席する予定なんです。地下鉄エクス線を新設された日輪線内に
強制的に現化……目標のいる地下駅への突入を狙います。もちろん敵に察知されるでしょうが、それこそがこちらの狙いです」
「特務隊がハデに騒いどる隙に、ワイが密かに式典会場に潜入……で、管理官にコードブレイカーをぶちかましたるって段取りやねん」
ジョニーの身体には、奇襲を目論むWIZ機関によって密かにコードブレイカーの発生装置であるインプラントが埋め込まれていた。
そして特務隊は(村正教授から呼び戻された真麻と別れ)作戦通り会場へと突入したが、そこにあの佐伯空斗が立ちはだかった。
「長門の顔を被ったコード生命体がどうなろうと、そんなの俺の知った事じゃねぇ。俺が求めるのは、究極の力だ。エクスか、それとも
ウィザーか。どちらが俺の力をより高め、最強の戦士たるための条件を満たしてくれるのか……この戦いで一つの答えが出るはずさ」
(Xウィザーと戦闘)
退けたXウィザーと替わるようにZウィザーが現れたが、そこに局長が現れ時間稼ぎのため特務隊に待機を命じた。
「二度ならず三度までも私の警告を無視するなんて……あなた達、命が惜しくないみたいね。なぜエクスにこだわり続けるの?」
「それはこちらの台詞だよ。アリス、なぜ君はWIZ機関にいる?私だって、キャロルは亡くなったと思っていた。だが、彼女の最期を
目にした訳ではない。最期を看取るどころか、そばに居てやる事すら私にはできなかった……だから、もしかすると本当に……」
その時ジョニーから作戦成功の報せが入ったため、アリスは退却し偽物の異形もエクス線に強制転移させることに成功した。
(メイデンマスターと戦闘)
「長門管理官が偽物どころか異形であった件は広く報道されてしまった。官房長官がこの件を『新種のハザード事件』と公表する予定だ。
そして我々は事件の真相を闇へと葬る代わりに全ての犯罪容疑の解消と、CPOへの正式復帰が認められる手筈となっている」
さらに爆破してしまった前司令部施設についても、バベルスフィアの支配者である村正天明の力で強化されての復旧を果たした。

【任務:特別補修受講任務】
欠席期間を埋めるための特別補修を受けていた特務隊の元に、政府に対して懐疑的なユン・テヒョンに関する急な連絡があった。
「なんと彼女、愛国学会の連中と一緒にGHQ墓地に入って行っちゃったのよ」
特務隊は愛国学会の残党『皇師会』が潜伏しているGHQ墓地に行ったが、ユンはすでにその本拠地へ移送されていた。
「大方あの小娘を探しに来たのだろうが、もうここにはいないわ。あの娘は皇師救出作戦の切り札……」
(プリンセスゴブリンと戦闘)
「このままでは、やがてユンさんも異形化されてしまう恐れが……」
 
571ゲーム好き名無しさん2020/12/10(木) 14:44:34.85ID:L+SoJy5s0
【任務:スプロールテラー再捜査】
「ここ数日、青山で小規模なスプロールテラーが連続して目撃されているんです。そのいずれもがGHQ墓地から半径500m以内にて
発生している事が確認されました。そこで特別なノウハウをお持ちの皆さんに、強力をお願いしたいわけです」
秘密裏に動いた特務隊はGHQ墓地のさらに地下でWIZ機関の黒服達と遭遇したが、同時に起こった怪現象によって黒服達は消滅した。
「未知エネルギーとの接触を確認しました!コードブレイカーと同じパターンです!今すぐ退避を……!」
特務隊はWIZ機関をさらに奥へと追い詰めたが、侵入に気付いた米国政府からの抗議を受けて捜査は中止せざるを得なかった。
「もし諸君があのまま捜査を続けていれば、WIZ機関にとって致命傷となるような何かを発見していた……だからこそ、
連中はここまで強硬に捜査に介入してきたのだろう。拠点かどうかはわからないが、少なくともYHVHに関係する何かがある」

【任務:TVサクラ潜入指令】
「実は警察のNシステムや監視カメラのデータを解析してみた所、WIZのエージェントがTVサクラに出入りしているという事実が
……」
特務隊はTVサクラで行われるイベントに参加することで局内に潜入し、そこでWIZのエージェントを発見して遊霊病棟へと追った。
その地下でポータルを発見してさらに日輪アビスへと追い詰めたが、WIZ機関は追跡を防ぐためさらなるポータルを消去してしまっていた。
「WIZ機関は自在にポータルを作れるようですね。それを使って日輪アビスに入り込み、各地を行き来している……そんな所でしょう」

【任務:学園内皇師会調査指令】
「皇師会から、生徒会に宛てて奇妙なメールが届いたんです。メールの題名は『天罰が下る』……」
メールで指定された中等部の空き教室に行くと、そこにはユンがいた。
「あれは崇高なる皇師のご意志……言わば宇宙の法則がそうさせたのです。日輪学園には間もなく天罰が下る事でしょう。
アビスより来る大波により、この学園は水底へと沈没するのです。皇師のご意志は、即ち宇宙ですから」
特務隊は学徒遂道へ行き水没計画を阻止することには成功したが、そこで待ち構えていたユンと思しき異形には逃げられてしまった。

【任務:コードブレイカー研究】
「今回諸君にお願いしたいのは、対コードブレイカー技術の研究補助だ。そこで諸君には、新たなデータ収集任務をお願いしたい。
ターゲットは、謎の異形として知られるあのソウルイーターだ。彼らは決して我々の味方ではないが、同時に敵でもない」
特務隊は発見の報告があった森本ビルへと赴き、スキャニングに怒ったソウルイーターと戦闘になりながらもデータの取得に成功した。
「ソウルイーターには、アビス内のコードを分解する能力があると推測されています。これで進展してくれるといいんですが……」
神崎局長が旧司令部に行ったまま戻らないという要請を受けた特務隊が探しに行くと、局長はアリスの幼少時の写真の前で佇んでいた。
「キャロルは、優秀な現化物理学者で極めて強力なコードライザーでもあった。そのキャロルが拉致され、行方不明になったのは
この写真のすぐ後だった……実行犯は、当時米国の軍産複合体によって設立されたばかりだった現化物理研究機関……現在のWIZ機関さ。
無論、僕は彼女を取り戻すため戦いを挑んだ。当時はまだ現役のエクスだったからね。そして……無残にも敗れた。結局キャロルの
行方は掴めず、さらに部隊は僕だけを残して全滅した……キャロルの死が伝えられたのは、それからずいぶん経ってからの事さ。
実験体として酷使された末の、最期は衰弱死だったそうだ……その後は諸君も知っての通りだ。真実を告げるべきか否か……」
「あの小娘が聞いたら、きっと喜ぶわよ。大きくなったわね、ケン坊。まさか貴方が敵になるなんて、当時は思わなかったけど」
突如現れたキャロルの正体は明らかに局長を知る別人であったが、アリスと引き換えの村正教授に関する情報提供を局長は拒否した。
「ならば我々は、アリスをもう一つの方法で利用するまで……あの娘はMr.ミフネの力を受け継ぐ者。ABRIELとして目覚める資格は十分よ」
キャロルはそれきりまたも転移していったが、海斗のトレスによって神楽川閉鎖区に突き止めることができた。
 
572ゲーム好き名無しさん2020/12/10(木) 14:46:26.36ID:L+SoJy5s0
【任務:神楽川閉鎖区捜査指令】
「たった今、神楽川閉鎖区内にて極めて大規模なスプロールテラーが発生した模様!閉鎖区の大部分が消滅したとの情報も……!」
特務隊がWIZ機関の罠を感じつつも前期の事件以来再び封鎖されていた神楽川閉鎖区へ調査に赴くと、その深部にはアリスがいた。
「父さんが、そんな事を……!?嘘よッ!どうしても自分達が正しいと言うなら、それを証明して見せなさい!」
アリスが命じると特務隊は無数のエネルギー体コードイレイザーに囲まれてコードブレイカーを食らい、そこにキャロルの声が響いた。
「お気に召したかしら?私達の未熟なエリアライズ技術では、どうしてもコレが発生してしまうの。まさか、この廃墟を消滅させる
ような現象が起きるとは思わなかったけど……お陰であなた達を誘い込めたわ。さぁ……この状況でどう出る?バベルの王よ……」
「皆様、突然失礼いたします。お父様のお言い付けですので、失礼を承知でお邪魔させて頂きます」
絶体絶命となった特務隊の前に突如真麻が現れ、一瞬で特務隊のコードブレイクを解除しコードイレイザーを消滅させた。
「バベルの王は、やはり我々を見ていたか……ありがとう、実験への協力を感謝させてもらうわ……これでおそらく最後のピースが揃った。
プロジェクトYHVHはまもなく軌道に乗るはずよ。もう誰も、私達の邪魔は出来ないわ。たとえバベルの王であっても……ね」
「どうも彼らはエリアライズの実現を企み、その実験を重ねていたようだね。これは地形すら意のままに操る究極の技術……
プロジェクトYHVHとはおそらく、このエリアライズを包括した計画なのだろう。計画は最終段階にあると考えるべきだ」

【任務:GHQ墓地突入指令】
特務隊は以前に進入を禁止されたGHQ墓地地下への強行捜査を命じられ、そこから日輪アビスに突入し再びキャロルと対峙した。
「かつて戦火によって消滅した一つの町があった……でもある日、町は一人の少女の出現と共に一瞬にして再生されてしまう……
人類が初めて目撃したエリアライズよ……その時からずっと、我々は再生の女神を探し続けてきた。それがついに、手の届く所まで来た……」
WIZ機関の防衛網を突破してキャロルを追いポータルへと飛び込んだが、直前で転移先をTVサクラへと切り替えられてしまう。
そこに突然異常な様子の真麻が現れたかと思うと、すぐに消滅してしまった。
「すみません、皆様。わたくし何だか、体の調子が……い、いやっ!!止めて下さい!離して……さい!」

【任務:バベルスフィア防衛指令】
「真麻君の消滅……これが意味する事はおそらく、WIZ機関によるバベル深部の侵略だ」
「バベルの空間座標を同定した後に、アビス内を局所的エリアライズによって改質……目指す場所への入口を作った訳です」
「地上に現れていた真麻君は、単なるイメージでしかなかった。だが、そのイメージが消滅したとなると……」
局長は真麻について、服務規程に触れる機密を語った。
「完璧なエリアライズなど有り得ない、ずっとただのおとぎ話だと思っていたが……現に今、僕たちは再生された室内にいる。
だとすると、連中の言う『再生の女神』も実在するはずだ。少なくともWIZ機関……奴らの最高審問官はそう信じている」
特務隊がバベルスフィア深部に突入すると真麻は既にWIZ機関に捕われており、アリスはコードブレイカーを仕掛けてきた。
「くっ……み、皆さん、ご無事ですか?遅れちゃってごめんなさい……でも、待った甲斐はあると思いますよ。Code-Realize!」
現れた規子が完成したアンチコードブレイカーで咄嗟に特務隊を庇ったが、アリスの攻撃を受けて倒れ空斗に助けられた。
「アリスさん、もうやめて下さい。局長だって悩んでるんです。それなのに、なんで自分の事ばっかり……」
「エクスが正義じゃねえと言いながら、自分では戦おうとしねぇ……飼い犬になった覚えはねぇぜ。それに女子供に手を出すような
連中には、これ以上ついていけねぇ。世話になった分はもう返したからな。これからは俺の好きなように行動させてもらうぜ」
真麻は撤収したWIZ機関に連れ去られてしまうが、報告に戻ろうとした特務隊に差出人不明の呼び出しメールが届いた。
「私は、お母様のWIZもあなた達エクスもどちらも正しいと思っている……四ツ谷駐屯地の地下深くにあるジオマトリクス……
そこで決着をつけましょう。最近、自分に歯止めが効かないの。体の奥から無限に力が湧いて来て、まるで自我が消えてしまうような……」
 
573ゲーム好き名無しさん2020/12/10(木) 14:47:50.80ID:L+SoJy5s0
【任務:ジオマトリクス突入指令】
「アブリエルという言葉を覚えているかね?実のところ、アブリエルという存在の正体はまだよく分かっていないんだが……
かつて、自身もアブリエルである祖父御舟巌から聞かされた事がある。『アブリエルは生命の源となるコードを持つ者……決して
その力を目覚めさせてはならない』と。完全に覚醒したが最後、すべてのコードが暴走し情報体としての意味を喪失するまで
エネルギーを吐き出し続けるのだそうだ。祖父自身、その力を封じ込めるために生涯に渡って相当の苦労をしてきたようだ。諸君の話を
聞く限り、最近のアリスには危険な兆候が現れているようだ……覚醒への最後の引き金が引かれる前に、連中の計画を阻止して欲しい」
突入口を発見しジオマトリクスの中枢に乗り込むと、場所を洩らしたアリスに激怒したキャロルはとうとう本性を見せた。
「まぁいい……貴様の使い道はもう決まっている」
さらにいつの間にか現れた神崎局長がコードブレイカーを放つと、キャロルは醜い老婆の姿になった。
「さすがは草創期のCPOを支えた女傑、老いたりとはいえ素晴らしい判断力だ……三十年振りかな?パトリシア」
正体を看破されたパトリシアが呆然とするアリスに突如攻撃すると、局長は咄嗟にそれを庇い重傷を負った。
さらにパトリシアは捕えていた真麻を連れて奥へと姿を消したが、残され愕然とするアリスからは異常なエネルギーが発せられた。
「ふうむ、どうにか間に合ったか。ワシが御舟財閥会長にしてアリスの曽祖父、御舟巌であ~るッ!!危篤と偽り、深き眠りに
ついておったのはすべてがこの一時のためよ。既にアリスの気は満ち、たとえ何事もなくともいずれ目覚める運命にあったからのう。
一度アブリエルになったが最後、あれにはもはや理性も心もない。押し止めるは、同じく純粋な力を以ってのみよ。さぁ参れ!」
(アブリエルアリスと戦闘)
御舟巌によってアリスの勢いは削がれ、特務隊はなんとかこれを鎮めることに成功した。
「うむ、ようやく……これでワシも……楽隠居……できそうじゃ……」
御舟巌は立ち尽くしたままその生を終えたが、特務隊は駆け付けた規子にアリスと局長をまかせ悲しむ間もなくパトリシアを追跡した。
そしてジオマトリクス最深部のポータル『ヤコブの階梯』に飛び込むと、その先は何も見えない空間であった。
「皆さんの現在地は、太平洋上空高度85000mです!尚も、毎秒約10000mで上昇中……み、皆さ…大変…で……と、東京タワー…がッ!!」
通信は途絶しポータルが宇宙の目標地点へと着くと、そこには既にパトリシアと捕われの真麻がいた。
「ようこそ、我らがYHVHへ……安心するがいい。今、トウキョウで起きている事はこちらの手違いじゃからな。どうやら再生の女神の
中に、あらかじめ何かが埋め込まれていたようじゃが……こんな悪戯をする者が誰か……お前達なら分かるだろう?まもなく我らは
創造の力を得る……YHVHから、全地球的規模でのエリアライズをついに実現するのじゃ。災害、飢餓、あらゆる不幸が消滅する……
無論、世に害悪を垂れ流す愚か者の国もな。かつて失われた統治権が、ようやく我らの元へと戻って来るわけじゃ。優れた資質を持つ
民族、国家、即ち力ある者が弱者を統べ、それを庇護する。それが自然かつもっとも優れた統治の形態。お前達エクスも、その力ある
者の一人だ。国と力と栄えとは、正しき者の手にあって初めて世に報いるもの……新たなる創世の主は、我らの作りし人工の神……
そしてその御使いたるは我が祖国よ。これが新千年紀に君臨する神の姿ぞッ!見よ、地の愚者どもを焼く燻は、世々限りなく立ち昇るであろう!
歴史に勝者は二人と要らぬ……汝らエクス……ここで宇宙の塵と化すが良いッ!」
(Yウィザーと戦闘)
敗れたパトリシアは息絶えたが、衛星は高度維持能力を失くし落下し始めた。
 
574ゲーム好き名無しさん2020/12/10(木) 14:49:46.87ID:L+SoJy5s0
満天の星空に灼熱の弧を描き、WIZ機関の狂気は塵と消えた――
これを期に、米国中枢に巣食っていた闇の勢力はその力を次々に失い失脚。
国家機密のベールの向こうでWIZ機関は解体され、ひっそりとその死を迎えた。

一方その頃、大洋の反対側でとある葬儀が行われていた。
御舟巌、享年95歳――
遺体を載せ、太陽へと向かうロケットを見送る人々。
その中に、寄り添うように立つ親娘の姿もあった。

エクスが勝ち取ったもの――それは信頼と友情。
あるいは己が正義か……
人知れず繰り広げられる彼らの戦い。
世界は、そして街は、再び平穏さを取り戻した。
ただひとつ――変貌した「東京タワー」を除いては。

夏の日差しを浴びる巨大な塔。
昼下がりの街に、長い影が落ちていた。
(スタッフロール)

END


YHVH墜落から半月後、特務隊は真麻のおかげか無事のままバベルスフィア内で発見され局長とアリスも無事に全快し復帰していた。
一方で東京タワーはアビスタワーと呼ばれ変貌したままで、混乱に乗じて脱獄した東条拓麿は学会本部に立て籠もっていた。

【任務:アビスタワー調査要請】
「お父様は仰っておりました。『あれはアンテナに過ぎぬ』……と」
「あなたの『お父様』とやらに直接話を聞かせてもらうわ。彼女自身が居ると言っている以上、そこには『何か』が存在するはず……」
アリスは無事の挨拶に来た真麻に対し村正天明に会わせるよう恫喝し、特務隊もバベルスフィアに行き教授の部屋で許しを得た。
「現れたか……御舟の組織の一員よ。あの『塔』の事を知りたいそうだな?地上の『塔』は、過ちの根源を正すために打ち建てたもの。
あの老婆、図に乗っておったので真麻を遣わし利用させてもらった。バベルに潜む者に踊らされ、過ぎたる野望に身を滅ぼすとは」
「キキキ……踊らされた……だっテ?そいつは聞き捨てならねえナ。よう、特務隊。うまく真麻に取り入りやがっテ。クセえんだヨ、
このゴミども。今まで泳がせておいたが、そろそろ狩らせてもらうからナ。くたばりやがレ。あばよ、地上のゴミクズども。キキキ……」
姿を消していたムーラが突如として黒馬に乗った姿で現れ、教授が造ったはずの機械兵器を嗾けてきた。
(パーフェクトドータらと戦闘)
「バベルの意志の代弁者……太古の昔より、バベルの奥深くに潜んでいた者……言わばバベルの支配者よ。いらぬ思索は害となる。
敢えて求めるならわしは止めぬ。だが奴らはなぜ急に……これまでは真麻に取り付くぐらいで済んで来たものを……しかしもう後には退けぬ」
会見を終えた特務隊は同じく『潜む者』を敵とするシズラーの助力も得て帰還し、村正天明とのことを局長に報告した。
「彼についての機密は、僕も知る立場にはあるが……それを諸君に開示する日も近いのかもしれない」

【任務:皇師会排除要請】
「もしかすると、彼らは本気で拓麿容疑者の奇跡の力を信じているのかも……何しろ皇師会の信者にとって彼はメシアなんですから」
特務隊は皇師会が無謀な籠城をする愛国サティアンに日輪アビスから乗り込み、東条拓麿ら幹部を追い詰めた。
(怪人ユユらとの連戦)
東条拓麿らはXPDによって再び逮捕され、ユユの素体となっていたユンも一命を取りとめゲノムコードの分離を受けることができた。
 
575ゲーム好き名無しさん2020/12/10(木) 14:51:21.51ID:L+SoJy5s0
【任務:当学期継続課題】
「村正教授の語っていたバベルの真の支配者……そいつが何者なのか、私達はまだ知らない。でも、それがアビスタワーにも関係する事は
教授の言葉からも推測できるわ。問題の奴の居場所はわからないけど、そいつを見付け出すのが今回の目的よ」
特務隊はバベルスフィア最深部へと向かい、ムーラの居所を突き止めた。
「キキキ……とうとうここまで来やがったカ。オイラの寝床に潜り込んでおいて、タダで帰ろうってハラじゃねえよナ?
テメエら人間のニオイが、オイラには耐えられねぇんダ。テメエらも、ゴキブリは殺すだロ?キキキ……そいつはオイラも同じサ。
寝床でテメエらを見かけたら、見逃すわけにはいかねぇんだヨ!だまって死ねヤ。この小汚ねぇ有機体どもガ」
(黒馬に乗った姿のラ’ムーラと戦闘)
「キキキ……やってくれやがったナ。だがテメエら有機体と違って、オイラには命なんて無様なモノはねぇんダ。
オイラたちは、何億回とだってテメエらの前に現れル……最後に勝つのは、オイラたちサ」
特務隊は帰還し報告を終えたが、バベルスフィアには様々な勢力がいるということしかわからなかった。

(これが最後の任務でありコードブレイカーの話はここで終わって舞台はコードリアライズへと続く)
 
576ゲーム好き名無しさん2020/12/10(木) 14:54:29.29ID:L+SoJy5s0
以上でコードブレイカーは終了です
続いてコードリアライズも書いていますが満容量なので投下は次スレにします
最終更新:2020年12月12日 21:25