和階堂真の事件簿 処刑人の楔

和階堂真の事件簿 処刑人の楔

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162 和階堂真の事件簿 処刑人の楔 sage 2021/08/30(月) 20:28:43.70 ID:0vgRY8bG0 [1回目]
スマホで配信されている、短時間でサクッと最後まで遊べる
ドット絵グラフィックなアドベンチャーゲーム、
和階堂真の事件簿シリーズの第一弾
『和階堂真の事件簿 処刑人の楔』行きます。
例によって細部が間違ってる事もありますがご了承下さい。

(メイン登場人物)
『祖父(和階堂警部)』
1980年代に起きた事件を捜査する、このゲームで操作する人物。
現代で孫にその事件の捜査の事を語り、それがゲームの内容になっている。

『祖父(和階堂警部)の孫』
現代で祖父の事件の話を聞く幼い子供。
それだけかと思いきや、終盤に意外な活躍を見せる。

(本編)
時は現代、警察を定年退職した祖父は孫と共に散歩に出かけ
孫は途中で出会った祖父の友達からお土産をもらったりした後
祖父は昔自分が担当した事件について孫に聞かせた。

1980年代のある日、首無し死体が発見されたと聞いた祖父は現場に行き
既に到着していた警察官から話を聞くと捜査を開始した。
被害者はアイダという男で、住んでいたマンションに行ってみると
大量の血が飛び散っており、ノコギリが置いてあった。多分ここが殺人現場なのだろう。

更に調べていくと、アイダには難病を患っている妻がおり、
妻の病気を奇跡で治してもらうために『殉教者の光』という新興宗教に
マンションを寄付するつもりだったようだ。
そこの教祖はサタという男で
『体の一部を切り落とし献身すれば救われる』
という教義を掲げ、サタ自身も2回首を切り落としたが復活したと言われている。
そしてサタは雑貨屋で殺人現場に落ちていたのと同種のノコギリを買っていた。
また、雑貨屋の店内で教祖の首飾りを見つけたので、それも証拠として入手。

殉教者の光の本部に行き、教団の幹部や信者から話を聞いた祖父は最終的に、
「サタがアイダを騙しマンションを寄付させ、
その後邪魔になる事が予想されたので殺した」
という結論を出すと、なぜか町から離れた崖に向かった。

崖に行くとサタがいたので、サタを逮捕しようとする祖父。
だがサタは「私はこれから3度目の奇跡を起こす!」と言うと
崖から飛び降りてしまった。そして死体が見つかる事はなかった。
 
163 和階堂真の事件簿 処刑人の楔 sage 2021/08/30(月) 20:29:30.29 ID:0vgRY8bG0 [2回目]
(和階堂真の推理)
「こうして、残念ながらワシはサタを逃がしてしまいアイダさんの仇は打てなかった。
すまんな、こんな話を聞かせて」
そういって話を切り上げようとする祖父に、孫は言った。
「おじいちゃん、嘘をついているね?」「なにを言うんじゃ!?」
「ごめんねおじいちゃん、でも僕は迷宮の中の疑問を残したまま帰りたくないんだ。
…この事件、この和階堂真が解決してみせるね!」
そう、タイトルにある和階堂真というのは祖父ではなく孫の名なのだ。

ここまでの内容に対するツッコミ所として
「雑貨屋店内に首飾りが落ちてたというけど首にかけてる首飾りを落としたりする?」
「なんで捜査後に唐突に崖に行き、そこに都合よくサタがいるんだよ」
といったものもあるがそれらは絶対に有り得なくはないとか刑事モノのお約束だからで
流せるものでもある。だが和階堂真が指摘したのは、明らかな矛盾だった。

「おじいちゃん、なんで雑貨屋内で拾った首飾りが教祖の物だって分かったの?
拾った時はもちろん、その後の捜査で教団の幹部や信者に見せても、
全員が見たことが無い首飾りだと言っていた。長いヒゲで隠れてて見えなかったんだろうね。
なのにおじいちゃんが教祖の首飾りだと分かったのは、
教祖が動けない状況の時に近寄って首から外したからじゃないの?
そして話を聞いてると、本当に首飾りを見つけたのは殺人現場のマンションだと思う。
教祖が殺人現場で動けない状況になった…そう、首無し殺人の本当の被害者はサタだ!
そしてアイダさんこそが真犯人だったんだ!」

観念した祖父は真実を語り始めた。以前から教団は信者を騙して財産を寄付させ
その後殺すという事を繰り返していたが、教団は警察上層部とも繋がっており
事件を解決させないまま早めに捜査を打ち切らせようとしていた。
それに反発した祖父はアイダがマンションを寄付しようとしていると知り
アイダが次に殺されると予想しマンションの前で張り込んでいると
中から悲鳴が聞こえたので居ても立っても居られず中に飛び込むと
サタの死体と、呆然としたアイダがいた。
「私はサタ様と共にこのマンションを寄付する書類を作っていたのですが、
いきなりサタ様が私を殺そうとしてきたので、必死になって首を絞めてしまいました。
…私はどうなってもいい、だが病気の妻だけは救いたい」

話を聞いた祖父はアイダに同情し、偽装工作をする事にした。
サタがアイダを殺したように見せかけるため、サタの服を着て変装してから
雑貨屋でノコギリを購入したり各所に行ったりとして目撃情報を作らせたりした後
サタの首をマンション内で切り落とし、アイダの服を着せ、人目のない所に放置した。
そして死体が発見されると、真実を知らない一人の警部として普通に捜査し、
自分たちが残した偽りの証拠や目撃情報がちゃんと機能しているかを確認してから
人目の無い崖でアイダと会い、今後の行動について話し合った後分かれたのだ。
 
164 和階堂真の事件簿 処刑人の楔 sage 2021/08/30(月) 20:30:20.53 ID:0vgRY8bG0 [3回目]
「さっきお土産をくれたあのおじいさんがアイダさんなんでしょ?」
「ああ、そうだよ。アイダさんは社会的には死んだ事になったが
アイダさんの生命保険の保険金のおかげで生活していけたし奥さんの治療費も払えた。
…すまないな真、お前や社会を騙して」
それに対し和階堂真は、同情するでも責め立てるでもなく、敬礼してこう言った。
「和階堂警部、これにて事件解決であります!」

END

以上です。1980年代の街中での事件なのに
死体が別人だと最後まで分からないというのはどうかと思いますが
どんでん返しもあって面白いストーリーだと思います。
 
165 ゲーム好き名無しさん 2021/08/30(月) 22:47:05.17 ID:+dfZ1PbY0 [1回目]
乙です
1レス目読んでなんか気になってぐぐり、
見た目も好みだったから
自分でやるために一旦読むの中止
こんどやってみるわ
やってみてから続き読むね 
最終更新:2021年09月04日 10:32