J.B.ハロルドの事件簿 キス・オブ・マーダー

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414J.B.ハロルドの事件簿 キス・オブ・マーダーsage2022/01/16(日) 19:35:15.38ID:6fl31V6t0[1回目]
■J.B.ハロルドの事件簿 キス・オブ・マーダー
ハロルドシリーズ三作目。パソコンで1987年発売、グラフィック変更でDSなどで配信。
グラフィックを流用した前作のパラレルワールドであり、サラ・シールズ殺害事件の内容が変更されている。


●事件
1987年12月30日のマンハッタン、49丁目のアパート。
サラ・シールズが夜その自宅で殺害された。死因は花瓶の打撲による頭蓋骨陥没。
また彼女は宝石店に勤務しており、『青い嘆き』と名付けられた大きなサファイアが紛失していた。
彼女は客から『青い嘆き』を見せてほしいと頼まれ、所持者に許可を得て持ち出したと言う。

リバティタウンで起きハロルドが解決した、「ハロルドの事件簿 マーダー・クラブ」のビル・ロビンズ殺害事件。
その最中にサラと知り合ったハロルド刑事。
ハロルドはかつて同僚であり、現在はマンハッタンで探偵をやっているジャドに呼ばれる。
『青い嘆き』の所有者であるデビット・スタインハートから、宝石の探索を依頼されたジャド。
ジャドはサラ・シールズの殺害を含め、ハロルドに事件解決の協力を依頼した。

様々な人に話を聞いていくハロルド。
数日後、新人小説家のマイケル・ウォーカー。さらに翌日その知り合いのビリー・マクドナルドが殺害される。
サラの事件と関係あるのか? ハロルドは調査を進めて行く。






●結末
犯人は資産家でありマンハッタンでオフィスを開いている、デニス・ホールドマン。

サラとデニスはかつて恋人同士だった。
当時のデニスはビル・ロビンズとデビット・スタインハートと共に、株偽造による詐欺事件を働く。
裁判になるも、デニスは有力な弁護士のその娘と結婚する事で、弁護士を味方につけ裁判に勝利し大金を得る。
デニスと別れたサラはビルと付き合い、リバティタウンへと去った。
しかしデニスに未練のあったサラは、恋人関係が上手くいかず、ビルに暴行される。事件後ビルの事をサラは口にしなかった。

資産家になったデニスだったが、金や権力で満たされる事は無く、サラを失った事で心に穴が開いていた。
マンハッタンに帰って来たサラ。それを知ったデニスは、思い切ってサラに会いたいと電話した。12月30日に会う約束をした。
浮気の為、所有していた映画館に行き、途中で裏口から退席する事でアリバイを作り、サラとデートの後に自宅へ。
デニスはサラにもう一度やり直したいと告げ、思わず口づけしようとする。だがサラはそれを拒絶した。
状況から他に恋人がいるのだと理解したデニスは嫉妬から、他人に渡すものかと衝動的にサラを殺してしまった。
 
415J.B.ハロルドの事件簿 キス・オブ・マーダーsage2022/01/16(日) 19:42:53.40ID:6fl31V6t0[2回目]
デニスの現在の妻ビッキー・ホールドマンはデニスを愛し結婚。だがデニスはビッキーを愛してくれなかった。
冷めた夫婦関係からビッキーは浮気をしてしまう。相手は軽そうな男を選び、体だけの関係だと遊びと割り切っていた。
その際にデニスの元恋人のサラを偽名として使っていた。
しかし相手のビリーはビッキーに本気になり、サラを探して町を回る。そして12月30日にサラの自宅を発見し尋ねる。
そこで殺害後のデニスと会ってしまい、デニスがサラ・シールズという女性を殺害したのだと後で知る。
ビリーは事件とは無関係を装ったが、友人のマイケルには話してしまった。
だが小説家として有名になりたかったマイケルは事件を独自に調査し、サラを主人公にした小説を書いて出版社に持ち込む。
それを知ったビリーがマイケルと揉め、ビリーはマイケルを思わず殺害してしまった。

次の日、友人を殺したショックで薬物に嵌まってふらついていたビリーを、デニスが道端で発見。
デニスはビリーを車ではねて殺し、逃走した。



サラは現在テッドというロックシンガーと付き合っていた。しかしテッドを溺愛していた母親が許さなかった。
母はサラがデニスと付き合っていた頃の写真を見つけ、二股をかけていたと騙しテッドに別れさせた。
テッドと別れて傷心のサラの元に、デニスから誘いの電話があった。理由はもはやわからないが、サラは誘いを受けた。

『青い嘆き』を盗んだのはサラ。
かつてデニス達が詐欺事件で資産を奪った、その中に青い嘆きも含まれており、資産を奪われたマイク・コリンズは自殺した。
その妻ペギー・コリンズは精神を病み、まともに会話できない。

サラは実は白血病を患っており、あと一年の命だった。デニスも誰も知らなかった。
マンハッタンに戻ったサラは宝石店などに勤め、デビットの所有していた『青い嘆き』を借り受ける事に成功。
偽物とすり替え、ペギーに『青い嘆き』を返却したのである。
デビットはすり替えられた偽物の『青い嘆き』を、サラから返却されていた。
その後、サラが殺害され、事件の裏に過去の詐欺事件が関与しているのではないかと考えたデビット。
探偵に宝石の捜索を依頼する事で、この事件はあくまで『青い嘆き』を狙った強盗事件であると世間に示そうとした。
追及されたデビットが隠していた事を話した時、「サラはこのマンハッタンに夢を捨てに来たのだろう」と答えた。




追及されたデニスは事件の日の事を、全て話した。
地位や名誉を得れば満たされると思っていた。だがその儚い夢は時間と共に色褪せていった。
その夢の為に、サラというたった一つの大切な宝石を永遠に失ってしまったと言った。

デニス・ホールドマンの告白によって、事件は解決した。
J.BはBAR・ブレスのカウンターに空のグラスを残し、
その後姿を、夜のマンハッタンの闇の中に消した。
気付けば、49丁目のアパートの前にJBは来ていた。
あの日、サラはこの摩天楼の下で何を思ったか。
その夜J.Bは一人の女に無言の別れを告げ、儚く散った彼女の愛に、そっとレクイエムを捧げた。
end
 
416ゲーム好き名無しさんsage2022/01/16(日) 19:54:16.64ID:6fl31V6t0[3回目]
投下終了
総当たりゲームなのはやる前から分かってたから良いとして
エンディングでの最後のデニスの台詞、長いうえに一行に十秒ぐらいかける。「でも」の一言に十秒かけるのはちょっと
 
417ゲーム好き名無しさんsage2022/01/16(日) 20:41:09.35ID:P8MaccRr0[1回目]
乙でした
俺はあのEDの演出が好き
win版マンハッタンの中途半端な実写よりジーンときた
 
418ゲーム好き名無しさん2022/01/17(月) 03:22:34.46ID:d11wGg820[1回目]
乙でした。

>グラフィックを流用した前作のパラレルワールドであり、サラ・シールズ殺害事件の内容が変更されている。

ほう?と思ってまとめWikiの前作見たら、確かに前作でも被害者はサラ・シールズだな
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/1974.html

なんだかややこしいなあ
シリーズのプレイヤーの間で
「ほら、J.B.ハロルドの事件簿シリーズのあれ」
「どれ?何作目?」
「サラ・シールズが被害者のやつよ」
「2作目も3作目もそうだよ!」
みたいな混乱した会話が生まれそう
最終更新:2022年04月23日 22:40