ONI III 黒の破壊神

ONI III ~黒の破壊神~
>>4-550・554・556~558、>>23-375~383

550 名無しさん@お腹いっぱい。sage04/03/1213:56ID:JTUx4HQF
隠忍シリーズはIIIなら途中までざっと書ける。他のシリーズは難しいな。
ストーリーの内訳は覚えているが、あらすじしか書けない。まぁ、IIIも最期まで
書けないけど。

ONI(隠忍)III ~黒の破壊神~
《 あらすじ 》
開けてはならない禁断の扉なんてものは古い家ならいくらでもあったもんです。
 とある古道具やとて同じ。
ここには先祖の代から禁じられている扉がありまして、
代々その言い伝えを守って誰も開けたりはしませんでした。
ところがですよ、何代目かは忘れちまいやしたが、常葉丸って子供が倉の扉を開けてしまった!
 こりゃ大変ですよ。
なんと、倉に封じられていた妖怪どもが、みんな逃げちまいやした。
 もう、手もつけられないありさまです。
でも、ほっておけばどんな悪さをするか判ったもんじゃない・・・。
さてさて、お噺しはこうして始まりますが、これからどうなりますやら・・・。

・序章 常磐丸
天地丸(I主人公)と高野丸(II主人公)が活躍した時代から五百年後(三百年後だったか?)、
とある町で骨董屋を営む老人には一人の孫がいました。名を常磐丸。
早世した息子夫婦にかわり、この孫を大事に慈しんできた爺様ですが、天寿には
勝てませんでした。無くなる際、彼は孫にこう言い残しました。
「倉を決して開けてはいけない」
こうして天涯孤独の身となった常磐丸は、祖父の後を継いで骨董屋を営みはじめます。
しかし、好事魔多し。開けてはならない倉に異常なまでに興味を示す男がいました。
執拗な男の挑発に乗ってしまった常盤丸は、ついに倉の扉を開けてしまうのだった。

(序章幕)

554 ONI III~黒の破壊神 sage 04/03/12 14:47 ID:JTUx4HQF
・一章 清志郎
 猿別村の青年清志郎は、捨て子である。竜神の住まうといわれのあるところに捨てられていたこと、
生まれ持った法術の力ことから神の子と呼ばれ慕われている。貧しい人に無償で術を施すその善良な
る性格ゆえに、彼は様々な騒動に巻き込まれていく。
 妖怪にさらわれた娘の救出から、その力に目をつけた城主の家臣になったりと実にめざましい。
やがて、捨て子であるが故に育ての親思いであった彼は、城勤めを断り猿別村へ帰郷することにする。
 しかし、人々のために己の力を使いたいと考えていた清志郎を待っていたものは、愛する義母と"かよ"(義妹)の
笑顔ではなく、暴虐な城主によって無惨な形に変わり果てた二人の姿だった。

「おのれ 城主という名の下郎め! ゆるさん!!」
故郷の村人を皆殺しにした城主への怒りに打ち震える彼は、そこを探女という女につけ込まれ、
妖怪"若毘古"として目覚めた。

(一章幕)

556 ONI III~黒の破壊神 sage 04/03/12 15:37 ID:JTUx4HQF
・二章 静那
 九州の田舎にある双葉流道場の師範の娘静那は骨董品に興味のある天才剣士。
子供の頃から父親をあっというまに打ちのめす男顔負けの剣士である。彼女には、生き別れになった姉"咲麻"がいた。
長ずるに及び剣士としての腕を磨いた彼女は、姉を捜す旅に出ようとしたが、父がそれを許さない。
「どうしても、旅に出たいのなら洞窟に置き忘れた私の刀を取ってこい!」
と言われた静那は、苦労惨憺(マジでゲーム難度凄いのよ、このゲーム)、ようやく父親の刀を手に入れる。
娘が手に取ってきた刀を見た父親の言葉はこうだった。
「やはり、錆びておったか……」
 子が親に殺意を抱く瞬間とはこういうものだろうか?(いや、殺さないよ)
なにはともあれ、許可は出た。旅に出た静那は、途中立ち寄った城下町で娘をさらう大天狗の噂を耳にする。
「まさか、姉様の失踪には阿了山の天狗が関係しているのでは」
そう思った彼女は、城下町の長老に自分を売り込みに行くが、これがまた静那の父親ばりに性格の悪い男
だった。さんざん嫌みを言われた後天狗退治に向けて静那は出発する。
 激戦を制して天狗にうち勝った彼女は、事の真相を知る。天狗は山の大樹の化身であり、城下町が町の
発展のために工事を拡張してむやみに山を削っていくことに我慢できず、抗議の意味を込めて娘をさらっていた
らしい。さらった娘をかえしたうえに、天狗は静那に姉の情報を持っていなかった見返りとして自分の宝物の
隠し場所まで教えてくれる。こちらは悪事の片棒を担いだだけに、とても申し訳ない気分にさせられる。
 こうして、手がかりを見つける片手間、天狗の財宝を求めて東の小豆島に向かった静那。
奥で見つけた財宝の一つに白い猫の絵が描かれた掛け軸があった。興味津々絵を眺める静那の体に、掛け軸が
突如として巻き付いた。気が付いた静那が目にしたのは鏡に映った己の姿。
彼女は、鮮やかな銀の毛並みをもった猫又に変化していた。

(二章 幕)



557 ONI III~黒の破壊神 sage 04/03/12 15:55 ID:JTUx4HQF
・三章 チャンドラ
 またまた場面が変わって日本の中国地方。ここを旅する印度人の姿があった。
男の名はチャンドラ。印度人の陶芸家。陶芸家なのに芸人、しかも強いという謎の多い男である。
 彼の特技は召喚術。ツボの中から精霊だの妖怪だのを呼び出すのが得意技。
彼の渡来の目的は「咤枳尼天壷」(だきにてんこ)と呼ばれる壺を手に入れること。
 我々にはよく分からないが、「あれはいいものだ」らしい。
ともあれ、件の壺は桶山城の殿様が持っている。それを手に入れるべく彼が考え抜いた策が、
芸で名を売って殿様に近づくという王道であった。かくして、「レッドスネーク、かもんヤ~」などと言う
異人どもの舞台荒しが始まる。
 しかし、場所によっては受ける芸と受けない芸がある。豊富なレパートリーを手に入れるべく、
新たな芸(ネタ)を持った壺を探すトレジャーイベントがあったりと割と忙しい。
しかも、そのネタが戦闘の手段になったりするのだから、これまたなんともかんとも。
 こうして、殿様への紹介状をもらった我らがチャンドラ。桶山城で技を披露し、殿様のハートをゲット。
「咤枳尼天壷」を褒美としていただく。

「綺麗な壷やなぁ うっとり‥‥ 白い狐の 絵ぇが描いてある」
間抜けな顔でチャンドラが見惚れるていると、壺の中から突然魔物が抜け出してきた。突然の事態に
あたふたするチャンドラを後目に、魔物はウルーピィ(ナイスバディなインド人女性)という
チャンドラの追っかけと壺を持ち去ってしまう。
慌てて追跡したチャンドラは、魔物を仕留めたものの、ウルーピィを救うことはできなかった。
こうして、謎だけを残して壺だけがチャンドラの手許に残った。

(三章 幕) 


558 ONI III~黒の破壊神 sage 04/03/12 15:57 ID:JTUx4HQF
 続きは誰か他の人に任せる。俺の持っているゲームはソフトが壊れてて四章を確認できん。

ONI III ~黒の破壊神~

――メインキャラ

常葉丸(ときわまる):
両親が亡くなり骨董屋の祖父の下で育てられた少年。16歳。
羅紅童子(らこうどうじ)へと転身する。

清志郎(せいしろう):
他人を癒す不思議な力をもつ心優しい青年。
翠空天子(すいくうてんし)へと転身する。

静那(しずな):
剣術道場を営む家に生まれ剣を仕込まれてきた男勝りの少女。17歳。
銀鈴娘子(ぎんれいじょうし)に転身する。

チャンドラ:
陽気なインド人の男。記憶喪失。怪しい関西弁…つまりベタな漫才弁を話す。
陶芸家を自称しており、壷集めは勉強、芸人は壷の情報を逃さないためのものらしい。
黒牙太子(こくがたいし)へと転身する。

――サブキャラ等

さぶ:
ろくでなしで有名な常葉丸の叔父。

倉童子(くらぼっこ):
常葉丸の家系が守ってきた倉の番人。子供じみて偉そうな言葉遣いをする。300年以上生きているとか。肌黒い子供の姿をしている。

黒羽丸(くろはまる):
烏天狗の子供。10歳。高いところまでは飛べない半人前。

ウルーピィ:
ナーガ族の娘。チャンドラを慕い一緒にインドからチャンドラに付いてきて旅をしている。上は美女で下半身は蛇。

先生:
子供達に忍術を教えている地張忍者の末裔。かつて常葉丸にも忍術を教えていたことがある。飄々としている。

若毘古(わかひこ):
再生教の教主。

探女(さぐめ):
若毘古に従う女。

■序章■
 両親が亡くなり祖父の骨董屋で育ってきた常葉丸。
 この家には開けてはならないと云われ特殊な力で封印されている"開かずの倉"があり、開け方は本家の当主にのみ伝えられてきていて今は現当主の祖父がそれを担当していた。常葉丸は中に何があるのかも知らされずに育ってきており、気になるたびに祖父に聞いていたが「自分が亡くなる時に次の守り手(順当にいけば常葉丸)に教えるしきたりだ」といって教えてはくれない。
 ある日、祖父が店で商売をしていると一人の女がやってきた。倉の中にすごい品があると聞いてやってきたという女はしつこく中を見せろと言うが祖父は断り続けた。すると女は業を煮やし姿を変え祖父に襲い掛かった。悲鳴を聞いた常葉丸が駆けつけると女は姿を消し祖父は常葉丸に倉の開け方を教えた。倉の鍵を手渡しこれに翡翠の珠をはめ込むのだという。翡翠の珠は寺の賽銭箱に隠してあるそうだ。しかし祖父は言う。決して開けてはならない、他の者が開けないように守るのが常葉丸の役目だと。
 一月後、好奇心に負けた常葉丸が倉を開けようとすると叔父のさぶがやってきた。自分にも見せろという。仕方が無いので見るだけだと念を押して一緒に中に入ると、そこには宝の山があった。売れば大金になるというさぶに見るだけだと言うが独り占めする気だなと言われ否定するも「うるせぇ!」と攻撃を受けて常葉丸は気を失ってしまう。常葉丸が気を失っている間にほとんどの宝はさぶによって盗み出されてしまった。
 気を失っている常葉丸に倉の中で声が聞こえた。目を覚ました常葉丸がただ一つ残っていた宝の箱を開けると偉そうな子供が出てくる。長く倉の番をしてきた妖怪で名前を"くらぼっこ"と言うそうな。彼が言うにはここの宝には魔物が封じられていて早く取り戻さないと大変なことになるという。突然のことに戸惑う常葉丸に倉童子は「お前の責任だぞ」と責める。「お前だって番人なんだろ?」と返すとさぶによって箱に押し込められたらしい。どっちもどっちだ。
 こうして二人は呪われた骨董品を探して旅をすることになった。

■1章■
 時は遡る。清志郎という青年がいた。彼は赤子の頃に神社の境内で泣いていたところを母に拾われた過去を持つ。彼には生まれつき不思議な力があり、そのために神の子ではないかと噂されていた。さらに彼は優しい心根を持っており、その力を使って無償で人々を癒してまわっていたので皆に慕われていた。
 人々を癒しながら近隣の村をまわっていると足依村で娘が行方不明になったという男から娘を探し出して欲しいと言われ彼はその頼みを引き受けた。筮竹で占うと北の洞窟にいるようだ。洞窟の奥に行くと娘をさらった猿神がいた。嫁にしようとさらったらしく清志郎に「食ってやる」と襲い掛かってくる、が返り討ちに。
 娘を解放した彼が家に戻ると侍が彼をさがしているらしい。探し出すと横暴で有名な殿様が不思議な力をもつ清志郎を家臣にとりたてようとしていたためにさがしていたらしい。殿様の前に呼ばれるも清志郎は興味がなくこれを辞退。すると馬鹿殿は家臣を清志郎に先駆けて猿別村に向かわせた。
 村に帰りついた清志郎。しかしそこでは村人が無残な姿で横たわっていた。家では妹のかよが死にかけており、息も切れ切れにことを語る。侍が押し寄せてきて村人を殺しまわり、母を含む残りはどこかに連れて行かれたらしい。最後に清志郎に会えてよかったと言って事切れるかよ。
 清志郎が馬鹿殿の下へ行くと、殿は隠しもせずに清志郎がどんな顔をするのか見てみたくて指示したことだと言い放つ。怒った清志郎に対し、「こいつは狂人だ、連れて行け」という馬鹿殿。家臣が清志郎を取り押さえようとしたその時、清志郎の姿が消えた。
 術を使って姿を消したのかという連中だが清志郎はどこか異空間にいた。そこへ現れる"探女"という女が清志郎に問いかける。殿が憎いだろうと。権力者など誰も同じだ、復讐をしても何も変わらないという清志郎に彼女は言う。ならば自ら世の中を治め理想の都を築けばよい、清志郎にはその力があると。信じない彼だが、探女がその気にさせてあげようといって彼に術をかける。すると清志郎は崩れ落ち、次に起き上がったとき、彼は豹変し行動を起こし始めた。そんな彼を探女は"若毘古"と呼び従い敬う――。

■2章■
 静那という少女がいた。3年前に行方不明になった姉の"咲麻"を探しに行きたいと強く願う少女が。彼女の父は彼女の力を見極めるためにかつて自分が修行の場としていた東にある"こなかどう"という洞窟へ向かいそこにある刀をとってこいという。それができたら姉探しの旅を認めると言われ静那は洞窟に向かう。
 東の洞窟の奥で刀を発見するもそれは錆びついており脆くも崩れ去って静那の手には錆だけが残った。錆の付いた手を見せると父は「やはり錆びておったか」と笑い旅に出る許可をくれた。
 見池町というところへ行くと天狗が邪魔をし材木を切り出せなくて困っていると皆が言う。長老から腕が立ちそうだなと言われ照れる静那。天狗退治を引き受けると長老は「よく引き受けてくれた。まったく最近の若い者は自分のことしか考えておらず…」
と長々愚痴り始める。話が長いのでうんざりした静那は天狗退治へ。
 山の頂上の小屋で大天狗を叩きのめすと、山に動物が住みにくくなったためにやっていたことだと訴え始める。さすがにそういうわけではこれ以上叩くわけにもいかない。小屋を出ると黒羽丸という烏天狗の子供が静那に同行を申し出てきた。
 黒羽丸と共に見池町へと戻ると黒羽丸の姿を見た長老は激怒。一連のことを話すも「人間が一番偉いのだ。知ったことか」と傲慢な姿勢。静那は「天狗に滅ぼされてしまえ」と捨て台詞を吐いてその場を後にする。
 近くの洞窟で草木を生い茂らせるという伝説の速育ちの苗を入手し大天狗に渡すと大天狗は「人間が憎いわけではないので一部に限ってなら伐採を許可しよう」と言う。それを長老に伝えると彼は「気にいらんが承知してやる」と返事をした。その言い分こそ気に入らないがそれでよしとするしかないだろう。
 大天狗のもとへ戻り姉の手がかりを探していることを伝えると彼は小豆島へ行けと言う。
 小豆島の洞窟で松山鏡という鏡に会うと彼はどこかにいる咲麻を映す。そこへ静那の魂のみを送り込む松山鏡。咲麻は探女であり、彼女は静那のことなど知らないといい静那の魂を追い返した。愕然とする静那。そこで黒羽丸は彼女の足に巻物が巻きついているのを見つける。戻ってくる時に付いてきたのだろうか。それは持ち主を選ぶという呪われた骨董品だった。それが静那の体に巻きつき始め、静那は猫娘になった。自分が烏なのでお揃いだといって喜ぶ黒羽丸、わけがわからず嘆く静那――。

■3章■
 ウルーピィを壷から呼び出して「スネークカモン」の芸を見せようとするも客は来ません。嘆くチャンドラ。場所代えをしようとしているとウルーピィが桶山の殿様が珍しい壺を持っているとの情報を入手したらしいです。行ってみますが殿様は異人への警戒感が強く相手にされません。
 城下にある大劇場に行くと関係者以外立ち入り禁止という張り紙が。「外国人なのでわかりませ~ん」と勝手に中に入り劇場主に売り込みに行きますが、「馬の骨はお断りだ」と断られてしまいます。「馬の骨とはなんや。わいは人間や」と返すチャンドラ。「今度はほんとにわかんなかったのね」とウルーピィ。
 伊津雲村にてバーンという外人と友人になりました。彼はチャンドラに黄色のネタ本をさずけてくれました。早速この村で新しい壺術を「イエロースネークカモン」と披露するもブーイングの嵐が。再びバーンに会いに行くと彼は他にもネタの本をもっていてそれを近隣の山や洞窟に隠したそうです。
 全部で3つのスネークネタが入手でき、それらは場所によってウケたりウケなかったりします。手に入れた3つのネタを使って各地の小劇場でウケると大劇場に参加できるようになります。
 大劇場にて3つの壺術を披露すると大劇場の主人から殿様への紹介状がもらえるようになり殿様の前で3つ連続で披露でき殿様にも気に入ってもらえます。そこで褒美として咤枳似天壺(だきにてんこ)を望むと殿様は気前よくその壺を譲ってくれました。
殿様「咤枳似天壺とは目が高い」
チャンドラ「目が高いところって、わいはバケモンちゃうで」
ウルーピィ「趣味がいいってことじゃないかな」
等と小ネタのあと壺を受け取ると妖怪が突如現れ壺をよこせと恫喝してきます。が、無視して進もうとするチャンドラ。さすがに見逃してはくれません。妖怪が襲ってきて結局は戦闘に突入します。
 勝利したチャンドラが殿様の前から下がろうとすると体が進みません。先程の妖怪が最後の力でチャンドラを何処か仲間のいる所へ飛ばそうとしています。が、ウルーピィがチャンドラの前に飛び出し彼の身代わりに。大変なことになったと慌てた後ウルーピィを見つけ出すことを誓い彼女に生きているように願うチャンドラ。
 彼は壺を「こんなもの」と叩き割ろうとしました。するとどうでしょう。彼は変身してしまいました。
「格好いい」などといいながらも戸惑うチャンドラ。一体これはなんなのだろうか、彼は誰にともなく叫ぶのでした――。
 この後、真っ白い画面の中にただ"おしえない"と出ます。わーい。
 続いて"がんばれ ウルーピィは生きている!"と出ます。ほお…。

■4章■
 再び常葉丸達。
 さぶはずっと南の棚保田村に住んでいる。南下していく途中、仙童村にてかつて忍術を教えてくれた先生のところへ寄る。事情を聞いた彼は面白そうだといって仲間に加わった。
 道中、あちらこちらで"再生教"という宗教が流行っており、それに関するよくない噂があることを耳にする。入信した家族が帰ってこない、家族が自殺した、暗示をかけられて戻ってこれなくなるらしい等。
 さぶの家には誰もいなかった。さぶから骨董を買い取ったという村の道具屋の骨董も既に売れていた。再び流れる一行。
 骨董を追って関所を通りたい一行はえと城の殿様に通行手形をもらいに行く。すると殿様から条件として調べものをして欲しいと言われた。条件を飲む一行。それは最近流行っている怪しい宗教に関するもので、近く三島村にてそれに関係する祭りが行われるそうなのでそこへ調べに行ってほしいと言われる。
 三島村にたどり着くと生贄を捧げる日が近い、生贄になることができる、と怪しいことを喜ぶ村人達が。村の中にて姉が両親に生贄にされるために北の洞窟に連れて行かれたと言う幼子が。
 洞窟の奥では氷漬けにされた少女がいた。連れて帰るかという先生。そこにそんなことをされては困ると少女の両親が現れる。さすがに戦えないということで逃げ出す一行。両親は暗示にかけられているようだ。くらぼっこにはそういうことをどうにかできる友人おり、その催眠仙人は近くの山に住んでいた。仙人から小銭の振り子というアイテムをもらいそれを使って両親の暗示を解く。
 親子を村に連れ帰った一行は件の宗教に関する話を聞いた。宗教名は再生教。教主は若毘古。その教主の教えとは「我等が神"黒の女神"を復活させるには伝説の魔神器と人間の生贄が必要だ。命を捧げよ。そして神の与える理想の都で復活せよ」ということだった。そこで驚きの声をあげるくらぼっこ。魔神器とは例の骨董品であり、そして大変なことというのがその黒の女神の復活だったのだ。祖父の殺害にきな臭さを感じる常葉丸。
 えとの殿様にそのことを報告すると教団のことをどうにかしてほしいと通行手形を渡された。
 骨董の買い主は再生教の信者でありあまりよい噂がないようだ。住人がいないことをいいことに家の壺を覗き込むと確かに骨董品の鬼雷石が入っていた。そこに突然現れる住人。この住人は「倉のことを知るものには渡せない」といって妖怪の正体を現して襲い掛かってきた。撃退して鬼雷石を手に入れた一行。常葉丸はその石に懐かしさを覚えていた。くらぼっこが言うにはそれは代々一家の者が継いできたものであり今は常葉丸のものだという。
~~これ以降常葉丸は戦闘中に道具→変身コマンドを選択することで転身できるようになります。
 夕日町にてチャンドラと出会う一行。くらぼっこがチャンドラが咤枳似天壺を持っていることを指摘すると驚くチャンドラ。わけあってそれを狙っている者を探していることを話すと彼は自ら一行と行動を共にしたいと申し出てきた。ウルーピィを探すためだ。壺にも気に入られているのなら役に立つだろうとのことでくらぼっこが許可した。
 そこから南の洞窟に行くと入口で先生が別れた。洞窟の先に知り合いのからくり職人がおり、先に彼に大陸を渡るための道具を作ってもらうように頼みにいくからだ。
 洞窟の先の町で弥衛門というさいぼぉぐに出会う。彼は自らを機械化することで前作から300年後のこの世界まで生きながらえてきたらしい。既に大陸に渡るための物質転送機は完成しているらしい。ただし試作機であり一回しか使えないとのこと。実験は成功したがやはりその際に機械は壊れていた。
 大陸に着くと見知らぬ少女が紛れ込んでいた。姉に会えそうな気がするということで一緒に飛び込んだ静那だ。彼女も骨董品を返す代わりに同行を求めてきた。
 近くの町では道具屋が密輸しているという話を聞く。道具屋に行くと道具屋はあっさりと骨董の龍頸玉を密輸した事実を認め森に隠したという箱の鍵を渡してきた。密輸してから妙なやつらに付け狙われているからだそうだ。
 森にて箱を開けると渡すわけにはいかないと魔物が現れる。チャンドラを見て戸惑う魔物だが「そんなわけはない」と思い直し宝を奪って逃げた。魔物はそのまま若毘古に龍頸玉を捧げる。若毘古が言うには魔神器の残りの3つはくらぼっこたちが持っているものだという。3人に転身の力を与えてきた諸々の品がそれだ。探女が言う。チャンドラの発する気が黒の女神のものと同じだという報告があったと。部下の思い過ごしだろうと若毘古は気にしなかった。
 宗倫の町へ行くと再生教の信者となった者が町人の一部を言いくるめて南の洞窟に連れて行ったという話が聞ける。おそらく集団自殺させるつもりだろうとのこと。
 洞窟の奥にたどり着くと時遅く連中は命を捧げた後だった。彼らを従えていたちょうという男は魔神器の"だっきえず"を持っており、その力を使って一瞬で常葉丸達を叩きのめしてしまった。他愛もないと見下ろすちょうだったが、そこで彼の頭にチャンドラの声が響いてくる。勝ち誇るには気が早いのではないか、と。そして常葉丸達を鼓舞する声が聞こえると一行は目を覚ましちょうと再び対峙した。ちょうは"りょうしつ"という狐となって戦い、敗れると若毘古の名を叫びながら消えて言った。実はりょうしつは魔神器の化身でありちょうというのは若毘古の部下となった時の仮のものであった。
 確かに気を失った時に聞こえた声はチャンドラのものだったのだが、チャンドラはそんなことは知らないと言う。
 ちょうが敗れたことを若毘古に報告した探女。若毘古は相手に不足はないと常葉丸達と直接見えることを決意する。そして探女にさぶを囮して一行を呼び込ませるように命令する。
 椎蘭に行くとここでも再生教のよくない噂が広がっていた。また、最近は皆が同じ事をしゃべったり、何故か再生教に入ろうかと思ったりする自分がいる、などという話が聞ける。長老のもとへ行くと最近は失踪事件が起きているという。東に物知りの仙人がいるので相談に行きたいが腰が痛くてのう、とあからさまなフリをされた一行は早速会いに。
 仙人が言うには連中は異次元に連れ去られているそうだ。
 こきゅうの村に行くと南の洞窟から幽霊の声がするという噂があった。実際に洞窟に行ってみると常葉丸を呼ぶさぶの声が。奥に行くとさぶの幻がおり、本体は異次元に、異次元への鍵は不死山の若毘古が持っており不死山には船でいけるという情報が聞ける。不死山は大陸ではなく国の孤島にある。
 国に戻っても孤島まで出す船がないので椎蘭の長老に相談をしに行くと船の小筒というアイテムをもらえる。常葉丸達のいる国から輸入した品物で「やえもん」という人物が発明したものだそうである。
 ここで術や道具を使って国に戻ってもよいが、その前に船に乗って大陸の奥に進むと金剛砂というアイテムを発見できる。そこでいきなりチャンドラが意識を失い、別の人間が彼の身体を使って「いつか役に立つであろうからもっていくように」と助言をした。
 国に戻りえとの南にある小島の洞窟から不死山へ、そしてその奥の城で若毘古と対決した。若毘古を倒すと彼は清志郎としての正気を取り戻す。くらぼっこは異次元へは行けないとのことで残ることになり代わりに清志郎が仲間になった。
 城にある仏像は転送装置だった。それを起動して飛び立つ一行。
 着いた先は大陸の町並みに似た不可思議な町。その先には異次元への入口である崑崙山。
 崑崙山の頂には穴があり、そこへ飛び込む一行。その頃、探女は清志郎を奪われたことにいらだっていた。彼を教祖として祭り上げ、最後には崇める神の容れものとするつもりだったらしい。作戦における時間がないらしく彼女は捕らえた人間を連れてくるように部下に命じた。
 異次元で最初に着いた町ではいきなり探女に許しを請いながら消えていく人々の姿があった。町に残っていた人々に話を聞くと、自殺をした後気がついたらここへおり姿形も変わっていたらしい。事情に詳しい老人によるとこの世界は魂が一時的に保存される場所であり、いつかは黒の女神に捧げられてしまうために人々が徐々にいなくなっていくとのこと。こういった話は進んで別の町へ着く度に聞け、皆が再生教の教えを守らなければよかった、この世界から逃げ出したい、何故子供を巻き込んでしまったのか、という後悔の呟きをもらしている。
 先に進むと責め苦の町に着く。町人は順に東の洞窟に連れて行かれ夜叉により責め苦を受けるらしく、今日その順番が来るという女性に代わってその洞窟へ。夜叉を倒すと夜叉もまた魔神器となった。
 再会の町にてさぶと再会。売れ残った骨董品を持っていたら連れてこられてしまったらしい。西にある洞窟に下半身が蛇である女がいるとの情報とそこの牢の鍵を渡された。洞窟の奥でウルーピィを救出。どこかに親切にしてくれた老人も閉じ込められているので救出してほしいと言われる。
 老人が閉じ込められている洞窟の奥で会ったのは常葉丸の祖父だった。驚く常葉丸に祖父は離れろと叫ぶ。突如現れた羅刹が襲い掛かってきた。それを返り討ちにするとやはり羅刹も魔神器へと戻る。祖父は言う。今ここにいる自分は俗に言う幽霊であると。ここから先に進むために龍頸玉と対の品である"りゅうがん"を探して合体させ探女達のいる遺跡城の真下で使えと言って消えていく。一方その頃、探女は夜叉に続き羅刹が敗れたことも察していた。猶予がないといきり立った彼女は部下に猛獣"ぶりとら"を開放しろと命令する。
 ~~ちなみにこの直後にセレクトボタンを押してパーティメンバーに会話をさせると「りゅうがん」ではなく「りょくがん」と言い、この直後に手に入れたと出る名前も"りょくがん"です(緑眼)~~
 最後の町となる"絶望の町"から東へ。その奥でぶりとらを倒すとぶりとらも魔神器"りょくがん"へと姿を変え龍頸玉と合体した。
 ~~この後、見つけにくい場所ですが遺跡城の下の岩の下で龍頸玉を使うと龍となったのか龍に乗っているのか遺跡城に飛んでいくことができます~~
 遺跡城を上っていくと最上階で探女と再会します。やはり咲麻の姿をしており静那はそれが信じられない様子。探女は300年前に常葉丸の先祖によって自分とその神を封じられた恨みを晴らすためにと襲い掛かってきた。
 探女を倒すと彼女は静那に止めをさすように願う。静那が出来ないと拒絶すると探女はやはりそうくると思ったと高笑いをした。どうせ魔神器はこの場に揃っている、自らを容れものとしてやると言って彼女は消えた。わけがわからず混乱する静那に清志郎は語る。探女は300年の時を越えて復活するために静那の母の腹を借りて転生したのだという。辛いのなら抜けてもいいと清志郎は言うが静那は姉の手で世界が汚されるのを見たくないために戦い続けることを決意する。
 この広間にある仏像に金剛砂をかけると黒の女神と最終決戦に。

■ED■
 勝利後、黒の女神は何故人間に負けたのかわからずにいた。そんな彼女にチャンドラが語りかける。夫である自分を忘れたのかと。黒の女神はチャンドラに「貴方は黒の神?」と驚く。チャンドラは言う。「我々は破壊だけでなく再生も意味していたはずだ。さあ、共に帰ろう」と。両者が一緒になってどこかへ消えようとした時静那は聞いた。姉はどこへ行ったのかと。「探女は我等によく仕えてくれた。普通の人間としてお前の家族の元へ帰そう」と黒の神。「さらばだ」と続けようとしたところにウルーピィがやってきた。「一緒に帰ります」と言う彼女に黒の神は記憶をなくしている間よく見守ってくれていたと言い彼女も交えてどこかへ消えていった。残された3人はチャンドラが神だったことに釈然としない等と軽口を叩いた後帰ることにする。
 砂の城が崩れるように異次元は掻き消えてしまった。清志郎曰く、あれは探女が作り出していたそういうものなのだ、また、捕らえられていた人達も元に戻っただろうとのこと。
 倉に帰ると魔神器は倉に封印されくらぼっこはまた眠りにつくとのこと。倉を閉じると常葉丸は二人をねぎらった。これからどうするのかという問いに常葉丸は祖父の骨董屋を立て直すことにしたと答える。再会を約束して清志郎の術で送り返された静那。
若毘古になっていた間のことを詫びたあと、少しは罪を償えただろうかという清志郎に常葉丸は「ばっちりだ!」と答え、それに安心した清志郎もまた国へと帰っていった。
 静那が家に帰ると咲麻がそこにいた。しばらく前からの記憶がなく何故ここにいるのか何故変な格好をしているのかわからないという。そんな彼女に静那は無事だったのだからそれでいいと言う。そこに黒羽丸が登場。あの後松山鏡にずっと話し相手にされていたらしい。隣の道場に寄ると父は「逞しくなった、これなら道場を継げるな」と言うが静那は女が言われてうれしいことではないとむくれる。
 清志郎が生まれ故郷の村に戻るとそこには無事な村人の姿が。家では妹と母が待っているという。急いで戻るとそこには無事な二人の姿が。「これも黒の神のはからいなのか」という清志郎。聞いた話では例の殿様も操られていたらしくひどく反省しているらしい。会いに行くと殿は改めて清志郎をとりたてたいというが清志郎は家族と相談して決めたいと先延ばしをする。
 あれからしばらく経ち骨董屋で常葉丸が客がこないことをぼやいていると飛脚がきた。場所だけで差出人なども書かれておらずくらぼっこも一緒にという指定のある奇妙な手紙だった。同じような手紙は静那と清志郎にも届いていた。皆が集合したのはえとの大劇場。
 そこでウルーピィとチャンドラが登場。帰ったのではないかという問いに「退屈でやっていられないので人格を分離してきた」と答えるチャンドラ。集まった皆に例のスネーク芸を見せ始める。


※色気のいの字も見せない今作でしたが、後にGBの5作目で常葉丸と静那は恋人になっています。
最終更新:2007年01月02日 18:59