ECHO NIGHT

ECHO NIGHT(エコーナイト)

part30-227~235・238


227 :エコーナイト:2007/04/25(水) 17:17:36 ID:pXjsd89j0

お待たせしました。先日予約した『Echo Night』(1998、フロムソフトウェア)をアップします。
今回は、登場人物やその他の説明のみアップし、そのあとに、ストーリ説明、エンディングやその他の説明の順にアップします。


【登場人物】
※取説で公表されている分のみ

*リチャード・オズモンド
主人公。彷徨えるオルフェウス号に放り込まれ、魔物やら亡霊を成仏させることになる。

*ヘンリー・オズモンド
主人公の父。主人公に「ちいさいカギ」を入れただけの手紙を送った直後に失踪する。

*ウィリアム・ロックウェル
没落した欧州貴族であったが、米国にわたり一代にして財閥を築いた。表向きは金山をもとに財をなしたとされるが、実際のところどうやって蓄財したかは不明。


【登場人物】
※本編で出てくる者のうち、重要な役割を果たす人。本編説明をすっきりさせるために、ここで先に説明しておきます。

*クレア・ロックウェル
ウィリアムの孫娘。
悪行を重ねる祖父を止めようとして、祖父と衝突していた。
幼い頃、ヘンリーから「次に会う時まで預かって欲しい」と「青い石」を譲り受けた。

*霊媒師
唐突に出てくる、盲目の男性。
オルフェウス号とは別空間にいるらしい。本編に直接関わってこないが、最後の最後でリチャードに重要な決断を迫る怪人物。
ゲーム中名乗りがなく、この呼称はゲーム中のデータ集から取った。(攻略本では霊能者)

*少年
クレアの弟で、名はオスカー・ロックウェル。
読書好きで、どこか大人びた雰囲気を持っている。
生前、クレアを手伝う形で「赤い石」「青い石」の情報を集めていた。要所要所でリチャードに情報を提供する。
オスカーは、自己紹介をしないし、名前を呼ばれることもない。後述のストーリ説明でも、本編にならい「少年」と表記する。

*アーサー・ロックウェル
ウィリアムの長男。
人外の存在になった父を止めようと妻と共謀して実父殺害を計画したが、先に手をうたれて妻ともども「赤いナイフ」の餌食となった。
ゲームでは、妻とともにリチャードの誘導や情報提供を行った。
ゲームでは、アーサーとクレア姉弟の関係は触れられていない。しかし、素直に考えると、アーサーが姉弟の父親と思われる。

*ヒルダ・ロックウェル
アーサーの妻。
人外の存在になった舅を止めようと夫と共謀して舅殺害を計画したが、先に手を打たれて夫ともども「赤いナイフ」の餌食となった。
ゲームでは、夫ともにリチャードの誘導や情報提供を行った。
アーサーと同じく、ゲームではクレア姉弟との関係は触れられてないが、素直に考えると二人の母親と思われる。

*魔物
船に取り付いた幽霊のうち、唯一リチャードに害をなす存在。光が苦手。
彼らは後述の「赤いナイフ」の犠牲者であり、彼らを退散させる唯一の方法は、彼らの遺品を手渡して、正気に戻し浄化させることである。
ちなみに主人公は攻撃手段を一切持っておらず、彼らに出会ったときには体力を攻撃を避けつつ逃げるか、電気を点けるしかない。

*亡霊
魔物に殺された人々。影の姿をしている。
自分が死んでいることに気付いている者と気付いていない者がいる。
  彼らはこの世に未練を残して留まっており、それを解消させることでストーリーが進んでいく。
後述の「アストラルピース」を残す。

228 :エコーナイト:2007/04/25(水) 17:22:16 ID:pXjsd89j0

【その他】

*豪華客船オルフェウス号
このゲームの舞台となる、ウィリアムが作った私有豪華客船。
ゲーム開始から遡ること25年前の1913年に、航海にでたまま消息を絶つ。
長い時間をかけて捜索が行われたが、手がかりすら見つからなかった。その後、公式に「生存者なしの遭難事故」として処理された。

*アストラルピース
亡霊が成仏したときに残されるモノ。これを霊媒師に渡したか否かでエンディングが決まる。
(ストーリーの説明では触れませんが、「昇天した」=「アストラルピースを手にいれた」と解釈してください。)

*赤い石
歴史の影に存在する紅い宝石。運命を蓄える器で、人命を捧げると持ち主の運命を変えることができるという。
この石まつわるタブーが二つあり、ひとつは後述の「青い石」とこの石を重ねないこと、もうひとつはあまり多くの人命を捧げてはならないとされている。
ちなみに、ゲーム中では「赤の石」「赤い石」「紅い石」とさまざまな呼称がある。
ストーリ説明では、執筆者の気まぐれで「赤い石」に統一している。

*青い石
歴史の影に存在する青い宝石であり、「赤い石」を消滅させることができる。
こちらも「青い石」「青の石」などとさまざまな呼称があるが、ここでは執筆者の気まぐれで「青い石」に統一している。

*赤いナイフ
ロックウェル一族に伝わるナイフで、前述の「赤い石」を柄に嵌めてある。
刃が赤く光ることから、そう呼ばれるようになったと思われる。


以上で、用語説明は終了。

229 :エコーナイト:2007/04/25(水) 17:26:45 ID:pXjsd89j0
ストーリ説明へ入る前に、注意事項を少々記しておきます。
小見出しがついていますが、こちらが書きやすいように勝手につけたものです。実際のプレイには出てきません。
このゲームは、過去世界へ行き来する強制イベントが多発します。なので、時間軸がごちゃごちゃしています。
そして何よりも、説明では、ゲームの雰囲気がふっとんでしまいました(苦笑)。




【オープニング】
1973年アメリカ。
リチャード宛てに、父から封書がとどいた。封を開けてみると、『ちいさいカギ』が中から出てきただけだった。
リチャードが首をひねっていると、アンカー市警から電話がかかってきた。
「父ヘンリーの自宅が火事で全焼し、ヘンリーも行方不明になっている」
アンカーに急行したリチャードは、夜中に警官とともに火災現場を訪れたのであった。


【オルフェウス乗船まで】
リチャードは、『ちいさいカギ』などを使って地下の隠しアトリエを見つける。その過程で、
・父は若い頃に、父の両親の仇であるウィリアム暗殺を企てて返り討ちにあい、命からがら逃げたこと。
・その際、父はクレアに再会を約束して青い石を託したこと。
・ウィリアムが怪しげな光を放つ赤いナイフを大事そうに持っていたこと。
などを知る。
父が残した「オルフェウス号」の絵を見つけたとき、リチャードは絵の中に引き込まれる形で船首甲板に降り立つこととなった。


【船首甲板にて:前編】
船に降りたってすぐに、船長に見つかった。船長は、船長室へ案内すると「外に出るな。」と言って姿を消す。
船長室にいてもどうしようもないので、リチャードは甲板に出た。そこで、少女の魔物に襲われた。あわやというとき、照明がつき魔物は逃げていった。
「やつらは光を嫌う。下へいくな、リチャード」
その声は父の声だった。父の跡を追うべく、リチャードは行動を開始するのであった。

配電盤を調べると、ヒューズが一本きれていた。船長室のドレッサーを封印している針金なら、ヒューズの代用になるだろう。
リチャードがペンチで針金を切り落とした時、ドレッサーが開いた。なかから、『彗星の本』が出てきた。
「待っていたよ。さあこっちへ。」リチャードは、どこか別世界へと飛ばされた。


【天文台】
気が付くと、奇妙な建物の中にいた。最上階には、サングラスの男がいた。その男が、リチャードを呼んだらしい。
彼が言うには、自分は生まれつき盲目なので『彗星の本』を目の代わりにして、ここからいろんな世界を見て回っているのだという。彼は、リチャードに取引を持ちかけてきた。
「アストラルピースを手にいれたら、譲ってくれないか」
リチャードが部屋から出ようとしたとき、男は青い石が半分欠けた『割れた宝石』をリチャードに手渡した。
意味深長な言葉とともに……。
(注:このイベント以降、任意でこの天文台へ赴くことができるようになります。また、彼にアストラルピースを渡したかによって、エンディングが変化します。)


【船首甲板にて:後編】
気が付くと、リチャードは開け放たれたドレッサーの前に立っていた。足元には、切った針金が落ちていた。
その針金で配電盤を修復したリチャードは、甲板の電灯をつけてまわった。闇を怖がっていた船員は、その明かりに安心して昇天していく。
そこへ船長が、姿を現した。
「運命のあの日、我々は死んでしまった……ここにいるのは、影だ。……船を、頼む」彼は、リチャードに事後をたくしつつ昇天していく。

230 :エコーナイト:2007/04/25(水) 17:28:16 ID:pXjsd89j0
【客室甲板】
客室甲板には、執事と招待客が残っていた。
招待客を昇天させている間に、リチャードは、クレアが父との再会を望んでいたことを知った。最後の招待客は、リチャードに特別ゲストルームのカギを残して昇天した。「その部屋に魔物がいる」と言い置いて。
執事のほうは、リチャードの服装がパーティに相応しくないの一点張りで昇天する気配がない。仕方なく、執事を後回しにして特別ゲストルームへと乗り込んだ。


【特別ゲストルーム:前編】
はたして部屋には、あの少女の魔物が待ち構えていた。対抗手段を見つけるために外に出ると、見知らぬ少年(オスカー)が待ちかまえていた。
「本当のあの子は、ここには居ない」少年がそう呟いたとき、リチャードは過去の世界へ飛ばされた。


《過去世界:金山の廃坑》
そこは、ロックウェル所有の廃坑だった。その最奥で、未だにツルハシを振るう男がいた。男によれば、この鉱山では理由もなく人が消えることが多かったと言う。男の愛娘もその一人だった。
「娘の人形がここで見つかったんだ、娘はここにいる!」
彼の読みは当たった。少女は、物言わぬ体で坑道の奥に横たわっていた。その姿は、少女の魔物と同じ姿をしていた。


【特別ゲストルーム:後編】
ゲストルーム前に戻ると、先ほどの少年は消えていた。リチャードは、部屋にはいり、魔物に廃坑で手にいれた人形を差し出した。少女は、人形を抱きかかえると父を、そして自分を思い出して消えていった。
少女昇天後にゲストルームを物色すると、寝室で夜会服をみつけた。服を手に取ったその時、鈍器を振り上げる人影が見えた。
振り向く暇もなく、リチャードは殴り倒されて意識を失ってしまった。


【船内二層】
気が付くと、医務室のベッドに寝かされていた。体調は最悪の状態だった。(実際にHPのゲージは瀕死の状態です。)
この一画にいる影たちを昇天させたリチャードは、少女とは別の、女性の魔物を一時的に追いはらい、夜会服を着こんでパーティ会場へと向かった。


【大食堂】
リチャード出迎えた執事は、嬉々として案内し、その後昇天していった。
大食堂にいたのは、ウィリアムの長男アーサーとその妻ヒルダだけだった。彼らは告げる。この船を支配しているのは、ウィリアムのナイフに嵌めこまれた「赤い石」である、と。
一族の因縁は、500年前の彼らの祖先アレン・ロックウェルが、王アンドリューから「赤い石」を強奪してからはじまった。20世紀になり、ウィリアムが財をもとめてナイフをふるいはじめた。それとともに、彼から徐々に人間らしさが消えて
いったという。
「これ以上、ナイフを使えば大変なことになる」長男夫妻はウィリアム殺害をたくらむが、先手を打たれて赤いナイフで刺し殺さてしまったのだった。
アーサーは『火鳥のプレート』を見せて、リチャードに懇願した。
「父ウィリアムのもとに行くには、プレートがあと3枚必要だ。探し出してくれ」、と。


231 :エコーナイト:2007/04/25(水) 17:30:15 ID:pXjsd89j0
【天魚のプレート】
プレートを見つけた時すでに割れていたため、過去世界からプレートを持ってくる離れ業で手に入れた。
その際、リチャードは、石の力を得るためにウィリアムが人知れず殺人を繰り返していたことを知った。
先ほどの女性の魔物もその犠牲者であり、リチャードから遺品を渡されてようやく安息を得たのであった。


【水葉のプレート:前編】
アーサーに『天魚のプレート』を持っていくと、今度は調理室のカギを渡された。
調理室では、航海士に部下を助けてくれと頼まれた。航海士の助言で、調理室のエレベータに乗って降りていく。
降りた先で、今度はアレンに殺された王が悪霊となって襲ってきた。もう駄目だ! と思った瞬間、部屋の明かりが灯り悪霊は逃げていった。明かりをつけたのは、父ヘンリーだった。
「あの少女に青い石を渡したあの頃のわたしは、もういないのだ……」不穏な呟きとともに、ヘンリーは闇の中へ去ってしまった。


【森炎のプレート:前編】
無線室の前を通りかかると、「クレア」と打電する音が聞こえた。無線室に入ってみたが、人影はない。
リチャードが再度「クレア」と打電すると、あの少年が現れた。
「クレア姉さんは、待っていた。これを、姉さんに渡して。」少年から差し出されたオルゴールを受け取ったとき、リチャードは再び過去の世界へ飛ばされた。

《過去世界:大聖堂地下監獄》
飛んだ先で、リチャードは美しく成長したクレアと出会った。祖父によって監禁されていた彼女に、リチャードはオルゴールと割れた宝石(青い石の欠片)を見せ、弟の使いであり、青い石の関係者であると証明した。警戒を解いたクレアは、青い石を持つ者を待っていたと告げた。
「お祖父様に取り上げられた青い石は、きっと取り返します。命に代えても」毅然と宣言するクレアをあとに、リチャードはオルフェウス号へ戻された。

【森炎のプレート:後編】
無線室で待っていた少年に、リチャードはクレアから預かったイヤリングを手渡した。
「これで運命は変わったんだ」彼は、安堵するように呟くと『森炎のプレート』を残して昇天した。


【水葉のプレート】
王の悪霊から逃げながらも、リチャードは、船員用区画にいた船員たちを昇天させた。航海士は、リチャードに敬意を表して昇天した。彼の跡には、『水葉のプレート』があった。


【オーナー特別室前】
プレートが4枚揃ったなら、ウィリアムがいるオーナー特別部屋にいけるはずだ。それを見届けた夫妻は昇天していった。
特別室前にはまだ王の悪霊が立ちはだかっていたが、王の遺品を渡して退けた。もう、リチャードの行く手を阻むものはない。意を決して扉を開けた。

232 :エコーナイト:2007/04/25(水) 17:35:03 ID:pXjsd89j0

【オーナー特別室】
ウィリアムはいた。だが、過去世界で見た傲慢さはなく、血を流してただただ悔悟に打ちひしがれていた。
「赤い石は、君の父を取り込んだ……」
「あの石を使って、何を得ようとしたのか……もう思い出せない」
「クレア、あの娘は……」そういって、老人は水晶玉にクレアの最期を映しだした。

《過去世界:クレアの山小屋》
クレアは、あのあと脱走して青い石を取りもどしたが、けっきょく追っ手の凶弾に倒れてしまったのだ。

【オーナー特別室】
「君ならば、運命を……頼む……」ウィリアムは、リチャードをクレア死亡直前に飛ばした。

《過去世界:クレアの山小屋》
クレアは、驚きつつも再会を喜んだ。二人は、その直後に現れた追っ手を振りきったが、別の追っ手に捕まってしまった。
「逃げて!」クレアは、撃たれながら男に飛びつき、そのまま谷底へ落ちていった。リチャードの足元には、クレアが取り返した青い石が……。それを拾ったところで、彼は船へと戻された。


【オーナー特別室】
気がつくと、ウィリアムは息絶えていた。リチャードは、機関室のカギを広い、機関室へと向かった。


〔エンディング分岐:機関室に行く前に、もれなく昇天させてアストラルピースをすべて霊媒師に渡す〕
【天文台】
機関室へ行く前に、リチャードはすべてのアストラルピースを霊媒師に渡した。
「なぜ私がアストラルピースを欲しがったか、その理由を教えてあげよう。」
そういうと、霊媒師は目の前でもう一本の「赤いナイフ」をつくってみせた。
「ではまた会おう!」彼は、哄笑しながらナイフとともに姿を消した。
(注:一人でも昇天させていないと、上記のイベントは起きません。)


【機関室】
暗いピストン室を抜けて船尾にいくと、父だった“「赤い石」の男”がリチャードを待ち構えていた。
「この暗さでは太刀打ちできまい、“青い石の男”よ!」ヘンリーは、魔物と化したウィリアムを放ってきた。リチャードは、エンジンを異常な状態にすることで非常灯をつけ、闇を払った。
急いで船尾に引きかえし、赤い石に青い石をぶつけた。石は重なり、そのまま消えていった。
「ここは危ない。船の先へいけ」つかのま正気を取り戻したヘンリーは、息子に助言すると息を引き取った。
そのとき、機関室に警告音が鳴りひびいた。船が消滅する前に、脱出しなければ!! 駆け出すリチャード。
(注:ここから、ゴールまで規定時間内に走り抜けるタイムトライアルゲームになります。)

233 :エコーナイト:2007/04/25(水) 17:39:54 ID:pXjsd89j0

〔エンディング分岐:先の【天文台イベント】を起こした。〕
【船頭倉庫】
リチャードが、船頭倉庫に駆け込んだときだった。あの霊媒師の声が聞こえた。
「待っていたよ、さあ、こっちへ」彼の声に応じるか否か……
(注:イベントが起こらなかった場合は「呼びかけに応じなかった」と見なされます。)

※以下、イベントの有無とそのあとの決断でエンディングが変化します。
※時間切れの場合は、イベントの有無に関わらず同じエンディングとなります。




※まずは、「呼びかけに応じなかった場合」から。

《ノーマルエンディング》
【船頭倉庫】
リチャードはそのまま倉庫を駆け抜けた。出口では、クレアの霊が彼を出迎えた。
「すべては終わりました。」彼女は、リチャードをもとの世界へと導いた。脱出後、船はそのまま天へとのぼっていった。

【ヘンリー宅】
リチャードは、付き添いの警官の声で我にかえった。警官は、帰ってこないので様子を見にきたという。
警官に言われるまま、リチャードは引き上げることにした。車にのりこんだものの、運悪くエンストしてしまった。
「悪いが、後ろのトランクから工具を取ってくれないか。」
警官の頼みで、リチャードが後部トランクを開けると――そこには、あの「赤い石」を嵌めたナイフが転がっていた。

〔付記〕
ナイフが出てきたところで終わります。“この後どうなるかは、プレイヤのご想像にお任せします。”
ということでしょう。




※呼びかけに応じた場合:その1

《バッドエンディング》
【船頭倉庫】
リチャードが、船頭倉庫に駆け込んだときだった。あの霊媒師の声が聞こえた。
「待っていたよ、さあ、こっちへ」リチャードは声に応じて、彼のもとへ駆けつけた。
「では、受け取りたまえ。すべての運命を変える力を。」目の前のナイフを手に取るリチャード。
「君は何を望むのかな」霊媒師の満足げな哄笑を背に、リチャードは出口を目指した。

出口で、クレアの霊が彼を出迎えた。
「すべては終わりました。」彼女は、リチャードをもとの世界へと導いた。脱出後、船はそのまま天へとのぼっていった。

【ヘンリー宅】
リチャードは、付き添いの警官の声で我にかえった。警官は、帰ってこないので様子を見にきたという。
警官に言われるまま、リチャードは引き上げることにした。
「さて、帰るか」警官が後ろを向いた隙に、リチャードはナイフを振り上げた。
「きさま、何を……」絶命する警官を前に、ナイフの石は赤く不気味に輝いていた。

〔付記〕
呼びかけに応じて赤いナイフを取ると、このエンディングになります。

234 :エコーナイト:2007/04/25(水) 18:01:35 ID:pXjsd89j0

※呼びかけに応じた場合:その2

《トゥルーエンディング》
【船頭倉庫】
リチャードが、船頭倉庫に駆け込んだときだった。あの霊媒師の声が聞こえた。
「待っていたよ、さあ、こっちへ」リチャードは声に応じて、彼のもとへ駆けつけた。
「では、受け取りたまえ。すべての運命を変える力を」目の前のナイフには目もくれず、リチャードは出口を目指した。
「変わったやつだ!」霊媒師は笑いながら、ナイフとともに姿を消した。

出口では、クレアの霊が彼を出迎えた。
「すべては終わりました。」彼女は、リチャードをもとの世界へと導いた。脱出後、船はそのまま天へとのぼっていった。

【リチャードの自宅】
机上に、姉弟のオルゴールがある。オルゴールとクレアの顔が重なり、オルゴールのメロディとともにクレアの独白が流れる。
「あの力がなんだったのか判りませんが、あなたが多くの人をすくって、石を消滅させたことは忘れないでください。」

〔付記〕
呼びかけに応じて赤いナイフを取らないと、このエンディングとなります。
クレアの独白は、「こんなことを言ってたような気がする」と記憶を頼りに書き起こしたものです。
ひょっとしたら大間違いかも知れません(汗)。




※時間内に脱出できなかった場合

《バッドエンディング》
船は、リチャードを乗せたまま天へと上っていった。
後日、アンカーの地元紙に「オズモンド宅焼失とオズモンド父子失踪」の記事が掲載されることになる。


235 :エコーナイト:2007/04/25(水) 18:02:11 ID:pXjsd89j0

※おまけ:機関室にたどり着く前に、HPがゼロになった場合
《ゲームオーバー》
【地下アトリエ】
警官がオルフェウス号の絵をしげしげと見ている。と、足元に男が横たわっているのに気がついた。
「なんてこったい……。」
一歩あとずさりしながら、警官はうめいた。

〔付記〕
横たわる男は、船にいる幽霊(影)と同じグラフィックです。このゲームでは主人公の姿はいっさい描写されません。
なので、十中八九この影はおそらく主人公の遺体でしょう。




最後に。

土壇場で出てきて誘惑してきた霊媒師って、何よ?
と、「待った!」が出てきそうですが、ほんとに判りません。
途中で、脈絡もなく出てきて、石を押し付けて、取引でアストラルピースを巻き上げてナイフを作って、リチャードにさしだす。これがすべてです。
ネットでざっと調べても、公式に公表された様子もなし。ただ、どこかの攻略サイトで「人の運命をもてあそぶ悪魔みたいな存在、としか言えない」というファンの書き込みが真実ではないかと思ったり。


このゲームの雰囲気を伝えようとネタばれを避けつつ書き込んでいくと膨大な量となってしまい、やむなくストーリ一本に絞ってしまいました。それが心残りです。

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/25(水) 20:49:54 ID:3FCUi2n00

霊能者(霊媒師)はおそらく赤い石と青い石の両方を作った張本人。多分、こいつ賢者の石を作った結果
不死身になった人間なんだろう。悪魔かもしれないけど。

攻略本に設定があったと思うが、力を求めた某国の王の前に現れた牧師(か錬金術士)が赤い石を王に渡し、
石の力で狂気に走った王様を止める力を求めた兵士か一般市民の前に青い石を持った牧師(錬金術士、おそらく
同一人物)が現れるという話がある。

うろ覚えなので、国王が錬金術士に赤い石を作らせ、出来上がった赤い石を錬金術士を殺して奪い、
錬金術士の息子が青い石を作って対抗……と、そんな話だったような気もするが。

ちなみに、霊能者は『エコーナイト2 眠りの支配者』でも登場するが、五十人の幽霊を全員成仏させる
という難易度Eクラスの攻略方法を必要とするので、二作目に登場すること自体知らない人も多い。

(※編集注・・・2の霊は50人ではなく30人です。1(この作品)より4人多いです)

最終更新:2010年07月04日 22:50