【クラス】
ランサー

【真名】
ヴィルヘルム・エーレンブルグ@Dies irae、Dies irae-Interview with Kaziklu Bey-

【ステータス】
筋力B 耐久B 敏捷B 魔力C+ 幸運E 宝具B+

【属性】
混沌・悪

【クラススキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

【保有スキル】
エイヴィヒカイト:A
 永劫破壊。人知を超えた聖遺物を人の手で取り扱う為の魔術。
 聖槍十三騎士団第十三位・副首領、カール・エルンスト・クラフトが編み出した術理。
 聖遺物を核とし、其処へ殺した人間の魂を注ぐ事で、ランサーの各種能力は魔人の領域に到達している。
 これまで回収してきた数千の魂により、ランサーは常時強固な霊的装甲を纏っており、最大効率で使用しても一撃一殺が限度である対人武器では彼に傷を与えられない。サーヴァントの宝具による攻撃以外、全ての攻撃を彼は自動的にシャットアウトする。
 また仮に肉体が損傷・欠損しても、溜め込んだ魂を糧に瞬時に再生する事が可能である。

心眼(偽):B
 直感・第六感による危険回避。
 獣の如き嗅覚と鋭さを以って、敵手の攻撃を回避する。

水銀の呪い:A
 "串刺し公"の魔名と共に授けられた、"望んだ相手を必ず取り逃がす"と言う呪いの言葉。
 彼が執着すればする程、その相手は様々な要因によって彼の下から遠ざかっていく。

欠落の白:-
 このスキルにランクは存在しない。
 これは彼に何も齎さず、当のランサーをして認識すらしていないその魂の空白。
 彼が自ら自身の空白に、欠落に気付く事は決してない。
 嘗て光の中に召された天使への愛は、完全に彼の中から消滅している。

【宝具】

『闇の賜物(クリフォト・バチカル)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大補足:1
 聖遺物。"串刺公(カズィクル・ベイ)"の異名を持つワラキア領主、ヴラド三世の結晶化した血液を素体としている。
 活動位階時には不可視の杭を、形成時には血液にも似た赤黒い色の杭をその全身から発生させて敵手を鏖殺する。
 この杭は突き刺した対象の魂と血を吸収し、聖遺物の所有者であるランサーに還元する効力を持つ。
 形成時の杭による攻撃は因果の域にまで影響を及ぼしており、極限域の幸運でもない限り、一発として回避する事は叶わない。故に彼の死杭から生き延びる為には、同じ超常の理を纏う存在でなければならない。
 応用の幅は広く、単純に近接武器としたり攻防一体の槍衾として活用したり、更には移動力の強化など、様々な用途で使用する事が可能。

『死森の薔薇騎士(ローゼンカヴァリエ・シュヴァルツヴァルド)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具・疑似固有結界 レンジ:1~99 最大補足:1000
 "夜に無敵となる吸血鬼になりたい"と言う、彼の抱いた渇望を基に発現した創造位階が宝具化した物。
 解放と同時に周囲の空間を夜に染め上げ、彼が支配する覇道領域――"薔薇の夜"と称される世界で塗り潰す。
 昼夜の概念は関係ないものの、夜時間帯に重ねがけした方が宝具の威力は格段に上昇する。
 彼以外の内部に居る人間・サーヴァントは例外なく生命力を始めとしたあらゆる力を吸い取られ、その分だけ空間の主であるランサーの能力が強化される。『闇の賜物』による死杭の出現も結界内の任意の地点から自在に行う事が出来、強化・敵の弱化・攻撃範囲と全ての面を完全にカバーした凄まじい性能の結界で、その性質上、結界内での戦いが長引けば長引く程ランサーは有利になっていく。
 但し、宝具の解放と同時にランサーは吸血鬼の弱点をそのまま背負い込んでしまう。この為彼が結界を展開している間は、神秘を持たない一般人でも彼を殺害出来る可能性が生じてくる。また夜に取り込める容量には限りがあり、一般人程度ならいざ知らず、神秘存在であるサーヴァントを何体も取り込むと許容量の限界を迎え、彼自身に負荷が掛かる。

『始まりの禍津花(キッス・イン・ザ・ダーク)』
 ランク:B++ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:1(自身のみ)
 第一宝具『闇の賜物』の化身。彼の内界の最深部に存在する禍々しき少女。
 真名、ヘルガ・エーレンブルグ。歪んだ愛情に狂乱した、忌まわしき始まりの女。
 彼女との同調率が強まれば強まる程、前述の二宝具の性能と威力は天井知らずに上昇していく。
 もし仮に全開の性能でそれを解放する事が出来たなら、『死森の薔薇騎士』の威力はA++ランクの宝具にも匹敵する。
 尤も、その為には――

【weapon】

【人物背景】
 聖槍十三騎士団第四位、ヴィルヘルム・エーレンブルグ=カズィクル・ベイ。白髪白面のアルビノの男。
 夜の間には感覚が鋭敏になるという吸血鬼じみた体質を持ち、それを自らのアイデンティティとしている。
 戦闘と殺戮に目が無い戦闘狂にして殺人狂であるが、本人は一方的な戦いより歯応えの有る相手との戦いを好み、強者であれば人種や男女の別なく彼なりの敬意を払う。
 元は貧民街出身。父とその娘にして実の姉であるヘルガ・エーレンブルグの間の近親相姦で生まれた子。
 この出自が"畜生腹"として純血主義など彼の人格に大きな影響を与えており、"自分の血が汚れているなら取り替えればいい"と言う考えから自傷癖とも言えるほどに自分の血を流すことを躊躇わない。軈て成長した彼は"始まりを終わらせなければ新しい自分になれない"として父母を殺害し自宅に火をつけ、それ以後は暴力で夜の街を生き抜いていく。
 本作の彼は香澄ルート後の彼を想定している。

 ヴィルヘルム・エーレンブルグはその生涯に二つの光を見た。
 一つは、愛すべからざる光。悪魔の如き男。絶対の覇者――黄金の獣。
 そして、眩しく暖かな聖光の女――白夜の中で微笑む■■を、見た。

【サーヴァントとしての願い】
 ハイドリヒ卿に聖杯を捧げる。

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最終更新:2017年05月28日 02:07